力がつり合っているということはどういうことだったか覚えていますか?ここでは重力とつり合う力について具体例を見ていきましょう。

力のつり合い

次の物体の運動で出てきますが、物体に力がまったくはたらいていないときやはたらく力がつり合っているときは静止または等速直線運動をします。

地球上の物体には必ず重力がかかっていますが、
それでも止まっている物体があるなら、
その物体にはたらく力はつり合っていますね。

その物体にはたらく力が3つ以上あっても、
合成を重ねた結果、最終的に残った2力が
つり合いの条件
を満たしていればいいのです。

その物体にかかる力がつり合っている
         
 その物体にかかる力の合力が0

2力がつり合っているとき
・大きさが同じで向きは反対
・2力が一直線上にある

重力とつり合う力

地球上の物体なら必ず重力を受けています。その重力とつり合う力の代表的な例をおさえましょう。

つり合いを考えるとき、その物体だけにはたらく力を考えます。こちらを参考にして力を見つけてください。

糸やばねや手が
物体を支える
物体に糸をつけてつるしている場合、
糸の張力(物体を引く力)と重力がつり合います。

※ばねが支えた場合はばねの弾性力、
 手が支えた場合は「手が物体を引く力」が重力とつり合います。

机や床が
物体を支える
机の上に物体が置いてある場合、
机からの抗力で静止していられます。

※物体は質量があるので机をおしています。
 その反作用で机からの抗力が生じます。

浮力 物体を水の中に入れた場合、
容器の底につかないときは浮力と重力がつり合っています。

※浮力は物体が水から受ける上向きの力です。(次の項目で説明)

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