慣性の法則とならんで力学の重要な現象が「作用・反作用」です。
教科書では「力をおよぼし合う運動」などと紹介されていると思いますが、できれば「作用・反作用」という用語は覚えておきましょう。
作用・反作用
物体Aが物体Bに力を加えると、必ずBもAに同じ大きさで反対向きの力を返します。
2つの物体が互いに力をおよぼし合って接しているとき、片方の力を作用の力、もう片方の力を反作用の力といいます。
作用の力と反作用の力の関係…同じ大きさで向きは反対、一直線上ではたらく
この2力はいつも対になってはたらきます。具体的な例を見ていきましょう。
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このほかにも2人でローラースケートをはいておし合うと、お互いに相手からの反作用の力を受けて相手から離れるように動いてしまいますね。
ボートに乗っているときに岸をオールでおしても、自分が岸から遠ざかってしまいます。
他の物体に力を加えたら、同じ大きさの力を他の物体から返されている、ということです。注意:同じ大きさで向きが反対で一直線上ではたらきますが、この2力の関係はつり合いではありません。
例として上の図では、作用の力は「ヒトが壁をおす力」、反作用の力は「壁がヒトをおす力」で、お互いに力がはたらいている対象がちがいます。
同じ大きさで逆向きの2力が同一直線上(同一作用線上)で同じ物体にはたらくとき、つり合いの関係になりますね。
作用・反作用の例
となりのボートを押す
飛び上がる
ロケットの推進
力の見分け方
●●が▲▲をおす(または引く)力 ←→ ▲▲が●●をおす(または引く力)
この2力はお互いに「作用・反作用」の関係にあります。具体的に見ていきましょう。
力の表し方はこちらを参考にしてください。矢印は見やすいように少しずらしてかいてあります。
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