解答と解説

1.

(1)0.7g
(2)1.29g/l
(3)28.9g

参考ページ…密度の基本
※1cm3の気体の質量はとても小さいので、気体の密度は「1リットルあたりの質量」として「g/l」で表すことが多いです。

(1)
73.5gあったスプレー缶が72.8gになったのは、中の空気がそれだけ押し出されて減ったからですね。
押し出された空気は 73.5(g)−72.8(g)=0.7(g)  だったことがわかります。

(2)
体積542cm3の空気の質量は、(1)より0.7gだとわかっているので、「密度=質量÷体積」で計算します。
ただし、体積の単位がcm3ではなくリットルなので、単位の換算が必要ですね。
1リットル=1000cm3 より、 542cm3=0.542リットル なので、体積を0.542リットルとして公式に代入します。
   密度=0.7(g)÷0.542(l)=1.2915129…(g/l)
小数第2位まで求めると、1.29g/l となります。

(3)
1リットルあたり1.29gになることは(2)で求めました。これが22.4リットルのときは、
  質量=密度×体積=1.29(g/l)×22.4(l)=28.896(g)
小数第1位まで求めると、28.9g となります。

2.

(1)CとF
(2)3種類
(3)アルミニウム
(4)2個

参考ページ…グラフ問題の解き方

こういうグラフ中に測定値が点在している
密度の問題を見たら、まず、
原点からそれぞれの点に向けて
直線を引いてしまいましょう

すると、3本の直線上に9個の点がのってしまいます。

(1)
同じ直線上にあるものは同じ物質でできています。
ということで、グラフを見ると、Hと同じ直線に
のっているのはCとFですね。

ついでに何でできているか密度を調べてみることにします。
どの点でもいいので「質量÷体積」で計算してみましょう。
だいたい7.9〜8g/cm3になることから、【図2】を参考に
「鉄」であることが推測できますね。

(2)
直線の数で判断できます。3本なので、3種類の物質であることがわかります。

(3)
密度が大きいほど直線の傾きが大きくなります。2番目に密度が大きいのはB・E・G・Iがのっている青色の直線ですね。
この問題の場合、物質は3種類しかないので、いきなり真中の直線を選んでもいいです。
B・E・G・Iのどの点でもいいので、読みとりやすい点を選んで密度を計算します。
ここでは、割り算になるので、計算がラクなように体積が100cm3のところ(G)を読んでみます。
  270(g)÷100(cm3)=2.7(g/cm3
【図2】から、いちばん近いのはアルミニウムということになります。

(4)
これも、最初の段階で水(1g/cm3)を表す
直線を引いてしまえばいいです。
水より密度が大きい物質は水に沈みますし、
水より密度が小さい物質が水に浮きますね。
グラフ上で、水の直線より上にある物体は沈み、
下にある物体は浮くことになります。
右図では、AとDの2個が浮く物体ですね。

これもついでなので、AとDの密度を計算してみます。
体積は100cm3ですが、A点はちょっと読みとりにくいです。
D点を読みとると、「質量120g、体積160cm3」くらいです。
密度=120(g)÷160(cm3)=0.75(g/cm3
固体であるので、【図2】からはちょっと判断できません。
木片でできているかもしれません。

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