解答と解説

1.

(1)マグマ
(2)軽石  火山ガス
(3)花こう岩
(4)玄武岩  長石・キ石・カンラン石
(5)長石
(6)無色鉱物
(7)黒ウンモ  黒色でやわらかくうすくはがれる
(8)石基
(9)ケ  おだやかな噴火である

参考ページ…火山の活動 火成岩

火成岩のつくりで、
図2のいは等粒状組織(深成岩)、
ろは斑状組織(火山岩)です。

鉱物の割合を表した典型的な図とつくりの特徴から、
Aは花こう岩、Bはせん緑岩、Cは斑れい岩、
Dは流紋岩、Eは安山岩、Fは玄武岩ですね。

図3の鉱物は
アがセキエイ、イが長石、ウが黒ウンモ、
エがカクセン石、オがキ石、カがカンラン石です。

(1)(2)
これらはすべてマグマからできています。
A(花こう岩)・B(せん緑岩)はマグマが地下深いところでゆっくり冷えて固まったもの、
F(玄武岩)はマグマが地表近くで急に冷えて固まったもの、
G(軽石)はマグマが噴出して溶岩になり、それがちぎれて飛んだときに火山ガスが抜けてできたものです。

(3)(4)
図を丸暗記していれば大丈夫ですね。
Aは等粒状組織なので深成岩、そしておもな造岩鉱物がセキエイ・長石・黒ウンモなら花こう岩です。
Fは斑状組織なので火山岩、おもな造岩鉱物が長石・キ石・カンラン石なら玄武岩です。

(5)(6)(7)
イの長石はどの火成岩にもふくまれています。
ア(セキエイ)とイ(長石)は無色鉱物と呼ばれ、この割合が多いとマグマのねばりは強くなり、火成岩の色は白っぽくなります。
ウ〜カは有色鉱物と呼ばれ、この割合が多いとマグマのねばりは弱くなり、火成岩の色は黒っぽくなります。
ウの黒ウンモは名前の通り黒く、ガラス光沢があり、つめくらいのやわらかさで、うすくはがれるのが特徴です。

(8)
ろの斑状組織内で、比較的大きな結晶を斑晶、結晶になれなかったガラス質を石基といいます。

(9)
マグマに無色鉱物の割合が多いとマグマのねばりけが強く、有色鉱物の割合が多いとマグマのねばりけが弱い火山です。
キラウエア山のような楯状火山()はマグマのねばりけが弱く、玄武岩質の溶岩が流れ出すようなおだやかな噴火です。

2.

(1)A…プレート  B…マントル
(2)ア…海嶺  イ…海溝
(3)イ

参考ページ…プレートテクトニクス

(1)
地球は中心が核、そのまわりは固体の岩石であるマントル、マントルの最上部の固い岩石の層がプレート、その上に薄く地殻がのっていて海もある、という構造です。
マントルは対流していて、プレート(A)はマントル(B)のやわらかくなった上の部分をすべるように移動していきます。

(2)
プレートは長い海底火山である海嶺から生じ、移動していき、ほかのプレートと出会う深い海の底である海溝に沈んで消失します。

(3)
プレートがぶつかり合う海溝付近()で地震が多く発生します。
プレートのぶつかり合いにより、内陸の岩石が力を受けて壊れやすく、プレートがもぐり込む地下深くでは抵抗で岩石が壊れやすい状況です。
また、海洋プレートが地下にもぐり込むとき、陸側のプレートをいっしょに引きずりこみ、ときどき陸側プレートが反発してはね返ると、海底が大きく動き、津波をともなう巨大地震になります。

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