解答と解説
イ・オ・カ 参考ページ…物質の状態変化
その物質の状態(固体・液体・気体)が変化したときだけ選びましょう。
ア.
固体の食塩が水にとけたという現象は、決して液体の食塩になったのではなく、
水分子の間に食塩(塩化ナトリウム)がばらばらになって混ざっているようすをいいます。
参考…食塩は約800℃の高温で液体になります。(融解)イ.
蒸発という現象です。水たまりの水は水蒸気(気体の水)になって空気中に逃げてしまいました。ウ.
形は変わりましたが、粘土が液体や気体になったわけではありません。エ.
アンモニア水は水に気体のアンモニアがとけた水溶液です。アンモニアの液体の状態のことではありません。
加熱により、水からアンモニア(気体)が出ていきます。オ.
ドライアイスは二酸化炭素の固体の状態の名前です。これは液体にならず、そのまま気体になります。
ドライアイスがとけて、二酸化炭素となり、空気中に逃げていきました。カ.
パルミチン酸は約63℃で液体になります。(融解)キ.
食塩水中の食塩は液体の状態ではありません。水がなくなれば、食塩の固体として出てきます。
(1)3分後…ア 12分後…ウ
(2)約80℃
(3)5g
(4)ウ
(5)約80℃ナフタレンは常温では固体です。固体を加熱していくと、融点でとけ始め、状態変化を始めます。
状態変化中は温度上昇はなく、グラフは水平になります。完全に液体になると、また温度上昇を始めます。
(1)
加熱後3分したときはまだ温度が上昇中なので、
固体の状態です。
約7分後にとけ始め、12分後には温度が一定
なので、状態変化中と考えられます。
固体から液体への状態変化中は固体と液体が
混在しています。(2)
グラフの水平部分の温度が融点です。
これを読みとると、約80℃ですね。(3)
状態変化では質量は変化しません。5gの固体のナフタレンを融解させると、5gの液体のナフタレンになります。(4)
ナフタレンの量をふやしても、物質はナフタレンのままなので、融点は約80℃です。
倍の量(質量)があると、同じ火力なら、融解するまで倍の時間がかかると考えられます。
融点が約80℃のグラフは、ウですね。(5)
加熱して液体になった物質を冷やしていくと、いずれ固体にもどります。
固体になるときの温度は融点と同じです。
約80℃でとけたナフタレンは、冷やすと約80℃で固まるということですね。
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