温度によって物質の状態は変化します。物質を加熱していったとき、時間とともにどのように温度と状態が変化するか、グラフを読みとっていきましょう。

物質の加熱のグラフ

水を氷の状態から加熱していって、その温度変化のようすを右下のようなグラフに表しました。
ガスバーナーの火力は一定だったとします。

では、グラフを読みとっていきます。経過時間にしたがって変わるようすを知りたいので、グラフは左から右へ見ていきましょう。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
氷を加熱していくと、氷の温度は
  上昇していきます。

氷の場合、0℃になるととけ始めます。

氷がとけている最中は時間がたっても
  温度は上昇しません。

氷が完全にとけきって、水になりました。

ふたたび温度が上昇していきます。

水の場合、100℃になると沸騰し始めます。

水が水蒸気に変わっている最中は
  100℃のままです。

※この後、すべての水が水蒸気に変わり、
 水蒸気を加熱し続けることができる場合は、
 水蒸気はふたたび温度が上昇していきます。

時間とともに、このように状態が変わった
 ことがわかります。

例として水の場合の温度変化のグラフを使いましたが、どの物質でもグラフはこのような形になります。
ただし、とけるときの温度(融点)と沸騰するときの温度(沸点)は物質によってちがいます。

状態変化中はグラフが水平になる

 ・熱は状態を変化させるために使われるので、時間が経過しても温度は上昇しない
 ・グラフが水平な間は「固体・液体」または「液体・気体」というように状態が混在している
 ・状態が変化し終わると、ふたたび温度は上昇していく

物質の量とグラフのようす

同じ物質同じ火力で加熱したとき、
その物質の量によって
「とけるまで」「状態変化中」「沸騰するまで」
の時間が変わってきます。

量がになると…
 とけるまでの時間…
になる
 状態変化している間の時間…
になる
 沸騰するまでの時間…
になる

時間がかかっても、同じ物質なら同じ温度でとけ、
同じ温度で沸騰します。
※何gであろうが、水は0℃でとけ、100℃で沸騰しますね。

※「量」とは、この場合体積ではなく、質量と考えてください。状態が変わると体積も変わってしまうからです。
質量は状態が変化しても変わりませんね。

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