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解説
問題文に「ゆっくりと引き上げる」という表現がされているときは、「台車が斜面を下ろうとする力」と
「ばねばかりが台車を引く力」がつり合うように引き上げたことを意味します。
ばねばかりが示すめもりは、「ばねばかりが台車を引く力」の大きさですね。
これとつり合う(大きさが同じ)「台車が斜面を下ろうとする力」を求めればいいわけです。
斜面の問題を見たら、まず重力を「斜面に平行な方向の分力」と、「斜面に垂直な方向の分力」に分解しましょう。
この台車の質量は1.0kgなので、台車にはたらく重力は鉛直下向きに1.0kg重ですね。関連ページ
このうち、「重力の斜面に垂直な分力」は、「斜面からの垂直抗力」とつり合っています。
(もしつり合っていなければ、台車は斜面に垂直な向きにも運動します。斜面に平行な向きにしか、台車は動きませんね。)
だから、ここでは「斜面に垂直な分力」は考えないことにしましょう。
ここから先は数学っぽくなります。 線分PQ(80cmの斜面)と高さ28cmのつくる三角形と、 相似→対応する辺の長さの比は等しい このことを使って斜面にそって下る力を求めていきましょう。 2つの三角形の対応する辺は線分PQ(80cm)に対して重力の1.0kg重、 よって、80(cm):28(cm)=1.0(kg重):χ(kg重) これを解くと、 χ=0.35(kg重) 比例式の解き方 |
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比ですから、式は上のものだけに限らず、
80(cm):1.0(kg重)=28(cm):χ(kg重)
(80cmの辺には1.0kg重の辺が対応し、28cmの辺にはχkg重の辺が対応する)
でもいいですし、「80:28」を「20:7」にしてから計算してもかまいません。
答え
0.35kg重 |