The Tower of London

【タワー・オブ・ロンドン(ロンドン塔)】

 1066年イングランドを征服したウィリアム征服王はロンドンよりテムズ河上流に位置していたウェストミンスターで即位しました。 ウィリアム征服王はロンドンを防御するという名目で3つの塔(城塞)を建設しますが、実際にはそれらはロンドン市民に王の権力を示し、 服従を促すためのものでした。

 その中のひとつはロンドン市東端のローマ時代の城壁とテムズ河との間にモットアンドベイリー方式で建てられ、これがThe Tower of Londonの原型となりました。 当初は木造でしたが1078年ウィリアム征服王は石造りの宮殿の建設に着手します。 建設計画にはロチェスター司教のノルマン人であったガンドルフがあたりました。

 石材はフランスのカーン産の石灰岩ブリテン島産のケントの石が使われました。

The Plan of The Tower of London【タワー・オブ・ロンドン(ロンドン塔)平面図】
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■ホワイトタワー建築中、外壁塗装用の白いモルタルにローマ時代のレンガのかけらが混じり赤い点となって見えたため、壁に竜の血が混ぜられているという噂がロンドン市民の間に流れた。
■ウィリアム征服王時代の塔全体の面積は現在の1/5程度だった。
■ウィリアム2世の治世1092年に嵐により大きな被害を受ける。
■ウィリアム2世の治世に初めて塔にダラム司教ランナルフ・フランバートという人物が幽閉される。この人物は脱獄にも成功した。
■スティーブン王によって塔の南側に宮殿が増築される。
■ヘンリー3世によって塔の南側に本格的な王宮が建設される。ローマ時代の城壁を取り壊し塔自体の面積を拡張する。セント・ピーター・アドヴィンキュラ(鎖につながれたセント・ピーター)教会を移築する。さらに周囲に本格的に濠がめぐらされ、ヨーロッパ初(?) の動物園が作られる。
■エドワード1世によってビーチャムタワーが増築される。

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