平成11年11月4日

上松を望む

お酒を結構呑んだわりには、爽やかな朝。朝食まで戴いてしまう。社長さんは仕事の関係で先に出社され、お家の方に見送られて8時半頃出発! ありがとうございます。また来ます。

中山道から、上松宿を望む。

中山道、見帰

今日も天気は良い。
上松宿を後にして、南に向かう。
今日は何処まで行けるかな、妻籠までと予想はしているのだが。

中山道、木曽駒

上松を過ぎて、何軒か古そうな家が残っており興味をそそる。さらにトコトコ歩いていると、木曽駒ヶ岳(上写真)が見えて来た。実に美しく雄大である。滑川橋を渡ると国道に合流、国道をたんたんと歩く。あぁ、国道を歩くのはつまらない と思っていると国道の直ぐ脇に滝が出てきた。「小野の滝」である。脇は国道、上は中央本線と風情は無いが・・ 水を落とす姿は実に清々しく気持ちいい。

小野の滝

国道から中山道へ

さらに国道を進むと、左に登っていく道がある(左写真)。これが旧中山道かなと思ったが微妙に違うみたい、ただ地図を見ると、この上で合流するらしい。
先へ歩くと、民家に突き当たる。もう行き止まりかなと思うと、細い道筋が・・ どうやらこれが旧道、中山道みたいだ。崖の上を通るので足下には注意しないと行けないが、景色も良く、なんだかワクワクしてくる。

木曽古道
線路と国道の上を行く、旧中山道。

国道に戻ると、木曽川に掛かるつり橋を発見! 面白そうなので渡って見ることに。天気も良いし、川の音、匂いが実に気持ちいい。誰も通る人は居ないので、橋の真ん中でしばし休んで行く事にした。

木曽川、つり橋から
つり橋から下流の方を望む

須原宿

須原宿に入る。
昔の雰囲気は残り、歩いて居て楽しい。今は宿場に入って道はまっすぐに進むが、昔は桝形が有りカクカクとした町並みだったらしい。

中山道、長野

須原宿を過ぎて、長野地区を歩く。車もあまり通らず、雰囲気がとても良い。左手に棚田を見ながら歩くのは、とても楽しかった。

この辺りから、雨がポツリと降り出して来た。

中山道、大桑

雨は直ぐにやみ、JR中央本線・大桑駅近くへ(左写真)。
中山道を歩いていると道路工事をやっている、通行止めにしていたので歩行者は構わないか聞いてみると、「あっ、兄さん何処から来たの!? 毎日見てたよ! 京都まで行くの!?」と開口一番に言われてしまつた・・。どうやら、車を走らせながら見ていたらしい。激励されて通らしてもらう。

中央本線の脇もうすぐで、野尻宿へ。
大桑駅の辺りから、いったん国道と合流してまた離れると、中央本線と平行して歩く事になる(右写真)。通る踏切には「中山道第○○踏切」と書いて有り中山道である事がわかる。今はあまり通る人がいないらしく、犬の散歩をする人が通るくらい・・ のんびりと歩ける。

野尻宿を過ぎて、三留野宿へ向かう。途中、中央本線・十二兼駅が有ったので寄って、ひと休みしてみる。無人駅で、誰ひとりと居なかった。「ここで野宿も良いかな〜」と思いつつも、まだ早いので先に行く事にした。無人駅なので、記念に乗車証明書を貰ってくる(これって記念にはオススメかも、ちなみに3880番16時19分の証明でした)。

夕暮れの木曽川
夕暮れの木曽川

三留野宿に着く頃には真っ暗になってしまった。さて、今日はどうしよう・・。一応、近くに宿が無いか探して見るが無いみたい。 ・・・考えて思いついたのが「妻籠まで行ってしまおう!」、今日は妻籠までかなと思っていたし・・、三留野と妻籠は近い。そんな訳で、今まで通り道で見つけ貰ってきた観光パンフレットを頼りに宿屋を探す事に、それで民宿・下嵯峨屋に泊まる事が出来るとの事。早速、三留野を後にする。
しかし、真っ暗だ。こうなると何もわからない・・ ちょっと早足になっていたが、ふと空を見ると降り注ぐ様な星空が。その美しさに時を忘れて眺める事に、すると慌てていた自分がアホらしくなり心にゆとりが出てきた。不思議なもので、そうすると暗くても辺りが見えてくる。夜に歩く中山道もまんざらでもない。
トコトコ歩いて、19時ごろ妻籠宿に入り下嵯峨屋に泊まる事に。ご飯も美味しく、ゆっくり休む事が出来そう。

つり橋で記念撮影
木曽川に掛かるつり橋で、欄干にカメラを置きパチリ!
(揺れるのが楽しいです)
上松〜妻籠、49908歩♪

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