平成11年10月30日

本亭旅館本亭旅館(写真)を8時頃に出発、ちょっと遅かったかな?。 次の宿場、下諏訪までは遠いから・・ 間にもう一つ宿場が有っても良いくらい、ほんと長い距離です。しかも峠道・・ 大丈夫かな〜 不安。
和田峠に向かう前に、もうちょっと和田宿を観て行こう。

みどり川・脇本陣 和田・本陣

脇本陣だった翠川邸

復元された本陣

和田宿を出て直ぐに一里塚跡が有り、それを過ぎると依田川沿いののどかな道を歩く。川の音が心地良い。そして、また国道に合流。ダンプカーが通り、黒い煙を浴びてちょっと不機嫌に、せっかくさっきまで気持ち良かったのに・・。しかし、単調な登り坂はちょっとキツイ。道ばたで黒く輝く石を発見!何だろうと見て思いつく、黒耀石だ!!綺麗、これはいただきだ。そうか、それでこの辺にはパーライトの工場が有るのか・・ パーライト、園芸の趣味が有る私にはお世話になる石で有る。とは言っても、建築資材として使う方が多数で有ると思うけど。
唐沢の集落の所で、道を見失ってしまい遠回りをする事に・・ で、引っ返して一里塚の残る旧道へ。国道から旧道への入り口は少々判りにくかった、入ってみるとハイキングコースの様で森林特有の清々しい空気が気持ちいい。湿度も有り、地面に生える苔達が実に綺麗、踏まないと歩けないのだが・・ 踏むのがもったいない気がする。
唐沢一里塚
両脇のこんもりしているのが、唐沢の一里塚です。

一里塚を過ぎて国道と合流、そしてまた旧道への入り口へ(写真)。
この辺りから、木々の紅葉が綺麗で、標高が上がって来ているのを実感させてくれる。でも、体はどんどん熱くなる(ちょっとキツイ・笑)。

中山道、入り口

木漏れ日の中山道

登り坂でキツイけど、心地よい。
この辺りは昔ながらの中山道、なんか昔の旅人になった気分。鳥のさえずり、紅葉が綺麗で有る。
しかし、昔と違うのは、あまり人通りが無い事かな。
難所には石仏が多いと聞くが、やはりここも多かった。

永代人馬施行所
復元された接待茶屋。
中を自由に見る事が出来ます。無人ですが休んでいくのに良いかも知れません。敷地内には、湧き水が有り、近隣の人が車で水を汲みに来ていました。私も飲んでみましたが、とても美味しかったです。
接待茶屋、中山道を通った豪商が和田、碓氷の峠の険しさを想い千両を寄付して1828年に設置されたそうです。

中山道石畳
石畳が敷かれた中山道
52番目の一里塚
接待茶屋と峠の中間に残る江戸から52番目の一里塚。


中山道ビーナスラインの下中山道は、ビーナスラインと交差する。その一つは、トンネルになっており道路の下をくぐる様になっていた。
沢も一緒に流れていて、面白い。

峠、賽の河原

ふぅ、やっと来ました和田峠。
疲れた。普通の登山道と違い、くねくねと登らず、一直線に登ってくる感じです。たぶん、この方が効率がいいのでしょうね。
天気は良く、とても気持ちいい。ちょっと休憩していこう。
しかし、歩いていて旧道では人に会うことが無かった。のんびり出来た事は確かだが、ちょっと寂しい。

峠の頂上に鎮座する石仏

和田峠1(古峠)

中山道、和田峠

和田峠2
荒涼とした和田峠

安藤広重・和田
安藤広重 画「和田」
冬の和田峠越え、想像もつかない・・
さぞ、厳しかったのだろうな。

53番目一里塚付近

下諏訪側の中山道、急勾配で道幅も狭い。
昔は、馬・牛等も通った訳でもう少し道幅は有ったと思うのだが・・ 今は、荒れ放題である。
和田側はあんなに手入れが行き届いていたのに、この温度差は何だろう???

写真は、江戸から53番目の一里塚跡付近。
崖が崩れ、中山道を埋めていました。
こうやって消えていくんだな〜。

中山道を藪こぎ
藪こぎしないと進めない中山道
馬頭観音碑
馬捨場跡付近の馬頭観音碑
このまま朽ちてしまうのか・・
合掌。

水戸天狗党・浪人塚でカモシカ

浪人塚でカモシカに会う。野生のを見るのは初めて、興奮した。
あぁ、ズームカメラが有ったのなら・・
なかなか逃げなかったけど、近寄ったらさすがに逃げました。
あたりまえですね。

万治の石仏スタンプ

樋橋の集落を過ぎると、国道142号を歩く事になる。これが長くてしんどい。辺りも暗くなってきた。木おとし坂(諏訪大社の御柱祭の際に伐りだした御柱を落とす所)の脇を通って下諏訪宿へ。
楽しみにしていた万治の石仏を見に諏訪大社春宮へ寄ってみる。もう辺りは真っ暗なのだが、なんとか見える。民家の近くなのには驚く、とても素朴でどっしりとしている。なんか、ほっとする石仏である。写真でも撮ろうかと思ったけど、なんとなく辞めてしまった。なぜだろう・・ なんとなく写真には納めたくない魅力が有りました。日記帳にスタンプを押してくる(写真、草は和田峠で見つけた草紅葉)。
今日は、松本の友人宅に泊めて貰う事になった。下諏訪まで車で迎えに来てくれた。ありがとう、本当に申し訳ない。一緒に温泉に入りに行き(安い料金で入れる、下諏訪はいい所だ)、食事をして、諏訪湖の事も色々と教えて貰う。そして、次の日は旅を一日お休みして、電車で長野に行く事にした。長野の友人が結婚をしたので一度訪ねて見たかった、楽しく過ごせた。有り難う。翌日、電車で下諏訪に行き旅を再開しよう。

黒耀席(宝物)

牛宿跡付近で拾った黒耀石、黒く透き通っていて綺麗。
(あまりの美しさに 「わぁ 飛行石だ☆」 と
清水の舞台から飛び降りたくなりました あはは)
和田〜下諏訪、44740歩♪

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