2004年10月の日記

　実は１０月１０日に、父が他界しました。死因は劇症肝炎から引き起こされた肝不全。まだ６１歳でした。
　この年齢で「肝不全で死んだ」と聞くと、よほどの酒好きだったのかと誤解を受けそうですが、父はあまり酒を飲む方ではありませんでした。飲みに行っても「ビール二杯」と決めたらそれ以上は決して飲まず、その自制心は友人の方が驚くほど固かったそうです。実際、僕も酒に酔った父を見た覚えはありません。

　父が入院していることを、実家の母から聞かされたのが９日。実家と言っても同じ大阪市在住で、徒歩＋地下鉄で一時間もかからない距離です。衝撃でした。

　詳しいことは、また後日書くことにします。
　大事なことを忘れないために。悲しみの中で思ったことを忘れないために。そして何よりも、きちんと書き記すことで、一つのけじめとするために。

　まずは、通夜・葬儀に駆けつけてくださった方、弔電を頂いた方、はげましのメールを入れてくれた方……そんな皆様にお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

　８～９月、全然更新していなかったんですね。この日記。
　まぁどの程度の人が読んでるのか……って感じですが。体調がちと悪いのですが、毎日少しでも文章を書くクセを付けておかないと、進みが鈍くなるので、久々に徒然と書いてみることに。

　んで８～９月ですが……なんというか、台風が凄かったです。精神状態への。もういろいろと。書きたくないので書かない方向で行こう。思い出すのも嫌だ。

　ここ最近は「自分の存在意義ってなんだろう？」なんて１０代の青少年みたいなことを真剣に考えたりして、結局のところ「僕はその頃から成長できていないのだろうか？」とも思ったりする。
　ただ、１０代だった頃と、２０代の終わりが見えてきた今とで、大きく違うことがある。そうして煩悶するところから、逆上するように溢れてきていたチカラが、今の僕にはない。……否、そうじゃない。
　かつてはその煩悶が、そのままチカラになった。今も煩悶から何かが溢れてきてはいる。ただ、それをチカラとして、自分の活力源として使うために、何かワンステップが必要になっているような気がする。
　そのワンステップが分からない。分かるような、分からないような……というのは、つまるところ「分からない」と大差ないだろう。だから分からない、と書いても問題無いと思う。

　テレビを見ると、そこには自分より若い人や同世代の人がたくさん居る。本屋へ行くと、やはり自分より若い人や同世代の作家の本が並んでいる。
　年齢という物差しで考えたとき、かつては見上げるだけで良かった僕の目は、今は上下両方に視線を向けなければいけない。

　今、ふと頭をよぎった歌詞がある。「臆病な僕に何が出来るんだろう？」と、BUMP OF CHICKENは「ノーヒットノーラン」で歌った。
　橋本竜也はまだ成果を出していない。このままくじけるのか。諦めるのか。それとも、虚勢を張ってでも立ち上がるのか。

　仕事でゲームのシナリオを少々書かせて頂いたりもしてたのですが、名前を出しづらいのが１つと、出せないのが１つ（とは言え、両方とも１００％を自分が作り上げた物語ではないので、橋本作品とは言い難いのですが）。７月末に書いたように、賞へ応募したやつはアウトだったわけで……。こうなりゃWEB上でもいいから、今の自分の作品を発表したいという欲求もあったりしますが……それで飯は食えないんだよなぁ。趣味の小説を書く前に、仕事のシナリオをある程度書かないと話にならないわけで。と書くと誤解を招きそうだ。シナリオの仕事をやらせて貰えるのはありがたいです。まだ２本に少し関わらせて頂いただけですが、それだけでも色々なものを得ることができました。やっぱ実戦は違いますね……。

　とりとめもないまま、オチもつけずに、今日はここまで。