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◆平成21年 キャンプツーリング

  2009年08月13日〜15日実施

 

信州・渋温泉と飛騨大鍾乳洞

 お盆の時期は木曜、金曜日も高速道路は1,000円だから、とんでもない渋滞になるだろう・・・。ということで、お盆のツーリングは一般道路を使って信州方面に行くことになりました。

08月13日(木)

 集合はいつものバイクショップに5時。今回の参加はスタート時4台。CB1300、CBR929、FZ6(赤)、CB400。2日目の夕方にあと2台、CB1300、FZ6(青)が合流予定である。1日目の最終目的地(キャンプ地)は信州・山田牧場。ネット地図で距離検索すると約450km、一般道路で約15時間かかると出た。冗談だろって感じの行程だが、とりあえず5時30分に出発した。ナビ付CB1300氏は翌日合流なので、先頭はCBR929が務める。

 国道1号から六地蔵・醍醐経由で山科東野を右折して再び1号。栗東で国道8号に進路を取ると出発時の打ち合わせで言ってた気がするが、そのまま1号を走る。そっか、国道307号で北上するんだと思っていたら、無料道路区間へも曲がらない。いきなり有料の「日野水口道路」を使うの?今回は一般道路優先の旅では無かったのか。と思ったらそこも直進しそうになったので、あわてて最後尾CB1300店長が止めに行って何とか左折。CBR929氏は地図は持っているけどタンクバッグはなく、ディパックに入れたまま。確認しながらの走行が出来ないのでミスったようである。
 何とか道を踏み外さずにすんだところで、出発から約2時間走ったからセブン-イレブン日野町松尾店で休憩。時間は7時20分。

 307号〜306号〜8号〜21号。まずまず順調に走る。途中、多賀付近で名神高速道路と併走する区間があるが、こっちの方が流れが速いようだ。GWのツーリングでも高速の渋滞を眺めていたっけ。なんか得した気分。大垣市通過を通過し、9時15分に21号沿いのサークルK R21穂積店(瑞穂市)で休憩。


出発前です

国道21号、岐阜市内

国道21号、日本ライン

 岐阜市等都心部も無事通過。10時50分、国道19号へと左折。木曽路を塩尻へまっしぐらなんですが、19号に入ってから渋滞があったり、小雨が降ったり、降雨の跡のある濡れた路面を車の水しぶきを受けて走ったり。本日は徐々に天気が悪くなるという予報であったけど、とうとう来たかとういう感じだ。
 12時45分、「ドライブイン木曽」(たぶんこのリンク先)という名の大衆食堂のような店で昼食。管理人は肉うどんを頼んだけど、お肉は牛と思ったら鶏で、うどんつゆは濃いめの色の関東風でした。味のレポートはグルメじゃないからは出来ません。

 さて、食事を終えると外は雨模様となっていた。「どうする?レインウエア着る?」「とりあえず着よ!」「あれ、日が照ってきた」ということで、結局着ないままに出発した。
 延々と19号北上は続く。14時44分、塩尻市の国道20号との分岐点「高出」通過。初めの頃は塩尻市あたりでお昼ご飯なんて言ってた気がするが、そうすると予定は既に2時間遅れだ。山田牧場キャンプ場に行く前に、『千と千尋の神隠し』で出てくる「油屋」のモデルのひとつと言われる「渋温泉金具屋」を見に行こうって言ってるけど、時間大丈夫?

 15時29分、木戸交差点を403号へ右折。ここからは山道を走ることが増えてくる。16時、A・COOP 聖南店で休憩する。もう午後4時だ。このぐらいの時間にキャンプ場に着いていたら楽だろうなって管理人は思う。大きな地図で見たら、あと僅かというぐらいの距離まで近づいているけど現実はまだまだ遠い。途中、聖高原・聖湖を通過するが、なかなか良いリゾート地って感じがする。明日14日は「花火大会」だったと思う。


ドライブイン木曽

塩尻市広丘高出交差点

国道403号

 国道403号、長野市郊外を通過中、随所に雨の跡があり、また水しぶきを受けながら走ることになる。食材の確保はジャスコ新中野店で行う。晩飯は焼肉だ(いつもですね)。買い物が済んで出てくると、完全に雨になっている。ここで始めてレインウエアを着て出発は19時。

 渋温泉へ向かう山道の国道292号は雨と霧で視界がほとんど無い。とうとう本日の渋温泉行きは諦めてキャンプ場を目指すが、道路コンディションは最悪だ。管理人の前を走るFZ6(赤)さんはペースダウン、どうぞコーナーで突っ込まないで(祈)。道路脇に看板の立っているところ(ここが山田牧場への曲がり角だったのだけど)にいた警備員のおじさんに道を尋ね、手前の笠岳キャンプが開いてるならそこでもいいということにして出発。が、そこはもう真っ暗でした。仕方ないので、先がほとんど見えない道をスローペースで走って、20時に山田牧場キャンプ場到着。4台とも無事でした。

 既に管理人はいないので、他のキャンパーに聞きながらバイクをキャンプ場に止め、別のキャンパーにそんなところに止めるなと言われ(地面があまり良くなかったから、結果的に外の舗装路に止めたはの正解でした)、また、ゲートを開けっ放しにするなと怒られながら、トイレの香りの漂う場所に、雨の中タープを建て、テントを張り終わって21時。乾杯したのはジャスト22時だった。う−、しんどかった。設営でずぶ濡れになってしまった。ということで、周りがほとんど寝静まった中(雨だから起きていても外にいません)、ひっそりと焼肉を致しました
 本日の走行は、474kmでした。


焼肉の準備です

カンパーイ

肉の写真は無いです。終わった跡

 

08月14日(金)

 夜中に管理人が目が覚めるとまだテントに水滴があたる音がするが、その不規則さからみて雨は止んでいて、これは立木からの水滴だ、きっとそうだ、そう願いたいと思いながらもう一度寝た。
 6時前、今度こそ本当に起き出すと、やはり雨が上がっていた。それも朝日が差している。我々は各々のペースで朝食の準備を開始した。そうするうちにキャンプ場の管理人が集金にやってきた。管理人の話によると、8月になってからずっと雨天が続いており、晴れの日は久しぶりらしい。なんとラッキーなことか。


朝です。テントはこんな感じです

朝食風景

こんな感じのキャンプ場です

 さて、お隣にテントを張っていた、静岡から来たバイク2人組も旅立ち、他の方もどんどん帰りだした10時15分、ようやく我々も出発した。明るくなってから気づいたけど、キャンプ場の付近の道路には牧場にお住まいの方々が残して行かれた大きな排泄物がゴロゴロと落ちている。昨日は暗いし雨だし気づかなかったけど、いっぱい踏んだんだろうなぁ(笑)。
 今日はまず、きのう訪問出来なかった「渋温泉」へ行く。昨日、あんなに苦労した道が、なんと楽に走れることか。以前のツーリングで泊まった「蓮池ホテル」の前を昨日はいつ通過したかもわからないような状況だったが、今日は懐かしく眺めながら通る。


出発準備

キャンプ場方面を見下ろすと

渋温泉到着

 11時10分、「渋温泉」到着。駐車場にバイクを止めて歩きます。この温泉街は川と山の狭い隙間に温泉旅館等が詰め込まれている感じです。狭い道の両側に温泉宿、土産物店、外湯があり、温泉街の雰囲気が好きな(温泉好きではない)管理人にとって、好ましい感じです。

 ぷらぷら歩いて、『千と千尋の神隠し』で出てくる「油屋」のモデルともいわれる金具屋など温泉街を写真に撮って・・・。ちょうど店長が私設公衆トイレ(こんなのがあるのですね)に入った時、二番湯・笹の湯の向かいにある土産物屋「豊田屋」さんが声を掛けてきた。ちょっとお話をすると、ここのシステムがわかってきた。九湯ある外湯はすべてカギがかかっており、旅館や土産物屋でカギを借りて外湯巡りをするらしい。「うちにも今1個カギがあるから」と言われたのでそれをキープしてもらって、先に食事に行った。隣の「玉川そば」は満員だったので、向かいの「やりやそば」に入る。

 食事後、豊田屋にもどり、カギを借りて、貴重品を預け、300円で手ぬぐいを買い(こいつにスタンプを押して回る)、時間がないので「九番湯」だけ入った。ちょっと熱めの湯で、先客さんは一所懸命に水を入れてたらしい。ここでちょっと失策。カメラを貴重品で預けてしまったので写真がありません。しまったしまった。今回はこの温泉街の写真だけでなく、ツーリング中の随所で写真を撮り忘れてます。管理人の気合がちょっと不足してましたね。
 カギを返しに戻ってくると、お土産もここで購入した。


こんな感じの温泉街

左が一番湯、わかりにくいですね

油屋のモデル?
ちょっと前の木が成長しすぎです

 ということでずいぶん長時間、渋温泉に留まってしまい、出発したのはたぶん13時20分ぐらい。今日は平湯キャンプ場で後発組2台と合流だから、あまりお待たせする訳にいかない。頑張らねば。白馬とか松本城へ行く話もあったが、時間の関係で今回は見送る。国道292号〜県道29号。13時45分、中野市でガソリン給油中に後発組からメールが入る。既に高鷲まで来ているとのこと。

 国道18号〜19号。14時50分、19号沿いの道の駅 信州新町(信州新町地場産業開発センター)で休憩。この時に後発組と電話連絡がついて夕食の買い出しをお願いする。

 19号〜147号、市街地に入ると信号も多いし流れが悪い。147号から県道に入り、16時35分セブン-イレブン安曇野梓店で休憩。このセブン-イレブンの店員さんがかわいいと思ったのは私だけだろうか?どうでもいいことですね。

 県道を経由して国道158号まで来ればあと僅かです。ラストスパートと言いたいが4輪車に前を押さえられていて、バイクにとってはノロノロのペースで走る。有料の安房峠道路(安房トンネル)を抜けるとそこは雪国、いえいえ平湯キャンプ場。17時48分、到着しました。で、先に着いた2台がいない。買い出しに行ってくれてました。電話でサイトを聞き、我々も荷物を運ぶ。タープを建て、テントを張り、やっぱり晴れのほうが良いですね。当たり前ですけど。
 テント設営後、一部の者はバイクで1分のところにある「ひらゆの森」へお風呂に入りに行く。
 今夜の夕食も焼肉。牛、豚、鶏肉が用意されていて、牛は飛騨牛とのこと。でも、ちょっと薄切りでした。気をつけて焼かないとすぐ炭になっちゃう。
 本日の走行は、184kmでした。


奈川渡ダムを通過

かんぱーい

しまった飛騨牛じゃない。鶏だ

 

08月14日(金)

 朝です。今日も晴れです。初日の雨が嘘みたいです。早起きのナビ付きCB1300君は6時台から朝食の準備をしている。管理人も早起きだから、彼がいる時は早朝から退屈しなくていいです。朝食は各人がご飯を炊いたり、カップ麺を作ったり。

 本日の予定ですが、この先に鍾乳洞があるから行こうということになった。そんなの有ったかなと思ったら、管理人が事前にチェックしていた飛騨大鍾乳洞でした。テントを畳んで、タープを片づけ、出発は9時5分。ようやく6台が揃って158号を西へ走る。


我々のサイト

参加車両6台

こんなキャンプ場です

 9時30分、飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館到着。JAF割引で6人全員100円引の900円。色々なところでJAF割引はありますね。
 まず、大橋コレクション。「故大橋外吉氏」が財を費やし集めた美術品・装飾品・化石などを展示したコレクション館なんですが、なんと言っても2007年3月18日に、白昼盗まれた2億円の金塊。そんな事件有りましたね。思い出しましたよ。犯人はその後捕まり、金塊は一部売られたものの、回収された残りはそのままの姿で展示されてます。面白いのは減ってるのに元より評価額が高くなっているのですね。

 続いて飛騨大鍾乳洞に入ります。5月の生野銀山に続く洞窟探検です。入口で気温11℃。非常にひんやり涼しいです。第一出口を過ぎると階段や坂が多くなりどんどん登っていきます。ロンTを着ていた管理人はだんだん暑くなってきました。真夏でも洞内平均気温12℃ということなんですが、おそらく湿度が高いので爽やかさが無いのでしょう(推測です)。
 全長約800m、最後の第3出口で地上に出ると、外は真夏です。暑い暑い。専用のお帰り道を下って駐車場に戻ります。みんなソフトクリームを食べました。


金塊の盗難について

鍾乳洞の中

暑いのでソフトクリームを食べる

 10時50分出発。ここからは帰るだけです。その帰り道なんですけど、国道158号〜県道73号飛騨せせらぎ街道〜257号〜472号〜飛騨美濃有料道路。ここまではごく普通です。これまでもよく通ってます。その後なんですけど、明宝で県道82号に曲がります。ツーリングマップルでこの道つながってるの?お、道の色が白色。コメントは「舗装されているが狭く、苔むしていて雨の日は危険」。なんじゃぁーーー。
 でも、誰も転けることなく、道の駅 白尾ふれあいパ−クでお昼ご飯。時間は13時ぐらいです。

 食事と休憩を取って13時50分出発。都心部の道は暑く混んでるだろうから、出来るだけ山道という方針?で走る。とりあえずは国道158号で油坂峠を越え、越えたところでCBR929がガソリンを入れたいと言う。地図を見ていない彼でも、この先はスタンドがなさそうな道であることに事に気づいたのでしょう。でも決して彼ひとりが悪いのではないです。彼のバイクだけ航続距離が短いのをみんな知っているからです。そろそろ入れなければということをみんなもわかっていたはずですから。
 で、少し戻ろうと言うことになって、1区間だけ無料の油坂峠道路で戻る。タダだから峠を越えず最初から通ってたらよかったですね。インターを出たところで皆給油して再出発。

 県道230号〜国道157号。国道といえども、県道と変わらないような道路状況。しかも大阪に向かっているのか遠ざかっているのかよくわからない。このワイルドな道は道路を水が横切る箇所が数多くあり、下に苔が生えているところではみんな滑りまくり、コーナーを立ち上がったと思ったら、そこは工事中のダートだったり。ヒヤヒヤの連続でした。でも誰も転けませんねぇ。Goodです。
 157号を南下すると通行止めの看板。地図にも「H19年現在通行止め」となっているがまだ続いているようだ。迂回路のところで行けるとこまで行くか、素直に迂回路の猫峠に回るか相談していたら、1台のバイクがそのまま行って戻ってこない。ならばということで我々も行ってみる。

 しかし・・・だまされました。通行止めゲート横に迂回路がありました。だからバイクは戻って来なかったのです。その迂回路も、川の反対側を逆戻りしているだけで、たぶん元いたところのそばまで戻ったのでしょう。また時間の無駄をしてしまいました。今ではそれも思い出ですけど。
 この迂回路ではお猿さんも出会いました。さて、最初の予定ではまだまだ山道で、国道303号で木之元まで行くことにしていたが、時間も遅くなってきたから正攻法で帰ることになった。

 18時、道の駅 織部の里もとすで休憩した後、国道417号とか県道53号とか使って国道21号に出て、そこからは来た時と同じ道。のつもりだったのですが、国道307号のローソン東近江池之尻店で休憩している時に、「高速で帰ろうか」ということになって、八日市ICで名神高速の乗り、枚方東まで。花火見物?の渋滞など若干有りましたが、21時32分に無事帰りました。

 その後はいつも通り「喜助どん」に集合したと思うのですけど、管理人欠席に付きよくわかりません。
 本日の走行は、450km、3日間トータルで1108kmでした。なお、管理人のCB400の燃費は23.99km/Lでした。

 

※管理人(注)
 走行中に色々な悪路の写真を撮りたかったのですけど、片手運転に危険を感じて中止しました。だから最終日の後半は写真がありません。ゴメンね。
 

【今回かかった費用明細=管理人の場合】

    合計金額 19,352円

    〈明細〉

飲食費
 3,864円
ガソリン 30.92L
 5,838円
キャンプ代(食費含む)
 3,580円
入場料等
 1,600円
有料道路
 3,000円
その他
 1,470円


 

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