◆平成16年 ツーリング
2004年05月01日〜02日実施
しまなみ海道・四国カルスト
05月01日(土)
以前より是非とも原付(2種)でロングツーリングに行きたいという思いがあったがようやく実現し、本州四国連絡橋で唯一原付が渡れる「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」を目指すことになった。
今回のメンバーはメンバーは、ゼファー750、ホーネット250、バリオス250、V-Link125、エイプ100改、エイプ100、リード100、ゴリラ改90の8人。原付2種は5台、うち2サイクル1台という内容。
バリオス250を除く7人は午前5時に枚方を出発。1号線から鳥飼大橋を渡り43号線でバリオスと合流。
7時(59q)神戸のローソン、9時5分(115q)姫路飾磨のファミリーマートで休憩。高速道路のツーリングなら100q以上走って休憩となるが、一般道を使いスクーターもいることから、今後も50〜60q程度で一休みする。何はともあれ我々は西へ西へと43号→2号→250号→2号を走る。
10時15分(154q)に赤穂のスタンドで1回目の給油。枚方ナンバーのバイクを見て、店員が驚きの声をあげる。行き先を聞かれて「四国の松山」と答えるとまたまたビックリ。帰りも寄ってねという声に送られスタンドを出発。こんなバイクでここまで来たかと驚かす。これも今回の目的のひとつだ。
10時35分に岡山県に到着。12時に尾道で昼食という予定であったが、尾道までまだ100q以上ある。到底不可能。12時(216q)ラーメン店で昼食。
14時(280q)尾道直前で、2号線松永道路が自動車専用道路になったため、側道から一般道に降り、セブンイレブンで休憩後一般道の2号線へ。こういうところが高速・自動車専用道に乗れない原付混走ツーリングの辛さだ。
 2号線を走るゴリラ |
 メットインスクーターは便利 |
 尾道大橋まであとわずか |
14時45分、尾道大橋を8台全車で渡り向島に到着。ここで高速に乗る3台のバイクと今治まで暫しのお別れ。原付組は分かり難いと言われる、しまなみ海道の原付自転車歩行車道の入口を求めて出発する。
事前にホームページで入口付近の略地図を用意してきたが、全島地図は持ってないので、いきなり因島大橋の入口に行く道を間違う。途中、早く曲がりすぎてしまったようだ。もっと島が小さいと思いこんで、早めに道を曲がってしまったり、行き過ぎたか?道を間違ったか?なんて思うことがこの後もあった。島を横断するのだから結構な距離がある。橋を渡っているたくさんの自転車を見かけたが、あの自転車の皆さんはすごい。
とにかく15時に因島大橋の入口到着。この橋の原付道は高速道の下を通っている。他の原付道は側道のような形で高速道路と同じ高さにある。この橋で反対側からやってきた福井ナンバーのアクシス90と交流する。
 因島大橋の入口 |
単なるスペースです |
 因島大橋は高速の下 |
因島を通過し、生口橋入口へ到着15時35分。橋の入口は分かり難いと書いたが、入口そのものは標識がちゃんとあり、たまに街路樹で隠れていることがあったがそんなに不便はない。しかし、「えっ、こんなところが入口」とか、「結構狭いがこの道を原付と自転車が一緒に走るの?」と感じることはある。
生口島に到着し、多々羅大橋へと向かう。16時10分到着。入口横のパーキングで記念撮影。この辺りはまだまだ余裕で遊んでいる。高速組がそろそろ渡りきっているはずなのに。
 多々羅大橋入口横で記念撮影 |
 多々羅大橋の料金所 |
 多々羅大橋、横は高速 |
16時43分、大三島を通過。大三島大橋を渡る。伯方島で本日2回目の給油(339q)。17時伯方・大島大橋。この辺りで時間が気になり出す。橋を通るたび立ち止まり写真を撮ったりしていたが、ここからは急ぎ通過のみ。最後の来島海峡大橋の馬島島内にある、島に降りるエレベータに乗る予定だったが、時間切れでエレベータを呼んだが島に降りなかった。17時30分今治到着。とうとう原付で四国に上陸した。しまなみ海道の通行料金は計510円。これは安い。
 大三島橋進入路 |
 伯方・大島大橋料金所 |
 来島海峡大橋、馬島島エレベータ |
高速組との合流地点、今治IC近くの交差点へと急ぐ。17時ぐらいに合流するはずが、結局18時合流となった。
松山へは山道の317号線を使う。ゴールデンウィーク中だが車の流れは良かった。しかし、所詮原付2種、上り坂には全く弱い。このときばかりは大きいバイクが恋しくなる。ホテル到着は19時過ぎ。本来の予定が17時半から18時だったので、さほど遅れなかったことになる。本日の走行は407q。2回のガソリン給油で走った。でも、うまく走れば1回でここまで来られることがわかった。今日は天気が良くてよかった。明日はもっと走らねばならない。がんばろう。
その後は荷物を置いて、一服する間もなく宴会に繰り出す。GWに8人の団体だからなかなか店がない。30分ほど探してやっとビールにありついた。
 今回で2度目の宿泊となったホテル |
 居酒屋あかり |
 あかりで宴会中 |
05月02日(日)
朝7時、ホテルで無料の朝食(パンと飲み物)をとり、8時にホテルを出発。本日はまず四国カルストへ行く。ここは過去に、「道を間違えて行き過ぎた」、「誰かのバイクが壊れた」等、なぜか訪れることが出来なかった地である。
松山から33号線で南下する。市街地を離れていくと開いているガソリンスタンドが非常に少なくなり少し不安になったため、100q強しか走っていないが本日1回目の給油をし、9時45分(47q)「道の駅みかわ」で休憩。
11時四国カルストに到着(82q)。四国カルスト付近はタイトコーナーの山道なので、小排気量バイクには非常につらい。特にスクーターは上り坂で一度速度が落ちると再加速が出来ない。
本日の目的地は実はこれだけ。後はひたすら帰るのみだが、どう考えても400qは走らねばならない。昨日の走行が400q余りだったことから考えると、本日中に帰れるかどうか甚だ疑問である。
四国カルストを抜け、439号線に入り昼食場所を探すが、なかなか店が無い。やっと見つけても大入り満員。13時10分、吾北町でやっと昼食にありつく。土佐町土居でガソリン補給をしたが、このとき空から雨がぽつぽつ落ちてきた。この2日間の天気は大丈夫と思っていたから少しショックである。合羽を着込み出発。一時強くなりそうだった雨も、すぐに小止みとなり大事に至らなかった。しかし、道路にはかなり濡れた後があり、結構降っていた所もあった様でラッキーだった。
32号線に入り、大歩危・小歩危を通り過ぎる。川沿いの駐車場はどこもかしこも観光客であふれかえっている。立ち止まりたいところだが、一度止まればやはり20〜30分ぐらいはロスする。どうしても明るいうちに高松港まで行ってフェリーに乗りたい。その思いで走らせ続ける。
高松に近づいても幸いにひどい渋滞はあまり見られない。18時に高松港到着、すぐ宇野行きフェリー乗り場へ。18時15分、我々が一番最後に乗船し、フェリーはすぐに出発。事前の調べでフェリー代金は原付1080円となっていたが、なぜか1000円で済んだ。
約1時間後、フェリーは宇野港に到着。既に日はとっぷり暮れている。下船後2号線に向けて走り出したが、信号待ちをしていると、突然後ろで何事か起こったようだ。ゼファーのガソリンが漏れていると叫んでいる。いや、エンジンヘッドあたりからオイルが吹き出し、ライダーの足を濡らしている。何が起こったかよく分からないが、すぐさま歩道に寄せて止まる。
このエンジンは出発前にセルスターターのクラッチ交換で一度バラしている。修理ミスか?それはあり得ない。フェリーで車両を固定するロープがパッキンに損傷を与えたのではと推測してみたが、今となってはよく分からない。とにかくまだ岡山県である。オイルが止まらなければ大変である。何とかオイルは止まり、オイル量も下限ギリギリはあったのですぐ出発となった。
岡山からは神戸までひたすら2号線を東に走る。結構流れも良くスイスイ走れる。21時赤穂市を通過。ここでちょっとしたハプニング。2号線を東に走っていたが、どこで標識を見落としたのか、気づいたら太子竜野バイパスを走っていた。看板の緑色と70q/hの速度表示ですぐ気づき、一般国道2号線へ迂回したが。3年前位前に無料化されているものの、今でも自動車専用道路のはず(?)で、ちょっとヒヤッとした。ただ、いい流れで走っていたからそのまま乗っていたい気分だった。
22時過ぎに王将で夕食。いつもツーリングの後は打ち上げで飲みに行くのだが、既に今日中に帰れそうにないので、途中で夕食となる。
神戸の街を2号線から43号線と走る。西宮でバリオスと別れ171号線と左折する..はずだったが曲がったのは4台。3台足りない。そのことに気付き数分待つが、まあここで迷子になることも無いだろうということで、再出発する。大阪中央環状線から1号線に入り、5月3日午前1時45分、無事出発地点のバイクショップ武蔵に到着。残り3台も信号2、3回の時間で帰ってきた。聞けば、1台がバリオスと一緒に直進してしてしまったとのこと。
何はともあれ2日間(あしかけ3日?)のツーリングは無事終了した。2日目の走行は516q、2日間のトータルは923q。ちなみに唯一の2サイクルスクーター、リード100の燃費は32.6q/Lと満足できる数字。うまく乗れば松山まで1回給油で行ける。他の4サイクル原付2種も40〜50q/Lで走っていたようである。原付はエライ。なお、リード100ライダーの2日間総経費は18330円。交通費(ガソリン、通行料、フェリー)だけではたったの4518円だった。
なお恒例の打ち上げ宴会は、帰り着いた日(3日)の夕方に改めて集合し行われた。原付2種といってもモンキー・ゴリラの改造の様な小さいバイクから125tオフロードの様なフルサイズバイクまである。疲れなどを考えるなら、車体は大きい方がいいに決まっている。しかし今回参加の原付2種は、最大でも12インチタイヤのバイク。それでも、2日間で900q以上を走り切れたのだからみんな大きな自信を持ち、「次は関門海峡を渡ろう」など今後のツーリングで話が盛り上がった。
ただ、ツーリング途中「スクーターやエイプは邪道だ、みんなモンキー・ゴリラに乗り換えよう」と誘っていたゴリラ改90のライダーは、やっぱりエイプのサイズが必要といっていたので、かなり辛かったのかもしれない(笑)。
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