新品種(新種)の紹介(サンセットモザイクその2)

 前回、サンセットモザイクのご紹介をしてから、早くも4ヶ月あまり経過し、すでに次の世代が親になろうとしています。現在のところは、いたずらにバリエーションを増やすよりも、引き続き、サンセットモザイクを品種として確立させるための努力をしています。今回ご紹介するグッピーも今までと同じく、サンセットモザイクの雄に、モザイク、モザイクリボン、モザイクタキシードの雌を掛け合わせたF1です。それぞれが非常に特長のある表現をしています。遺伝的にはまだわからないことも多く、今回は特に、雄の中に、普通のモザイクの表現をするものが多く現れ、このことは、Y染色体上にあったオレンジ色を表現する遺伝子が、組み換えにより、X染色体上に移ったか、または、ごくまれに起こるようですが、常染色体上に転座するなどの突然変異が起きていることを示唆しています。今後はこの胎の雌を使ったブリーディングにも期待が持てそうです。

サンセットモザイクの若魚、ボディーや各鰭の色柄、形など、すでにその特長が現れています。
サンセットモザイクリボン、4ヵ月半の個体です。
背鰭にもきれいに色柄がのっています。
胸鰭にまで色柄がのっているのがわかります。
長いリーチでしょう。胸鰭をいっぱいに広げると、ボディーの長さ程もあります。畳んだ時には先端が尾の付け根に届きます。こんなに長い胸鰭を持ったグッピーを今まで見たことがありません。
ハチェットのポーズ
サンセットモザイクタキシードです。親の代には写真を取り損なってしまいましたが、今回はご紹介できます。強い光沢がありますが、やはりオレンジ色がところどころに現れています。
やはり、胸鰭にも色柄があります。
顔がかわいい、鈴木君がきんくまのようだというので、ニックネームは「きんくま」。
特徴的なオレンジ色がよくわかります。
次ページへ 前ページへ