ミチルの執念

 洋輔がミチルを連れて部屋に戻ると和美は立ち膝になり裕司を舌で愛撫している最中だった。一哉が驚いて二人の前に立ちはだかった。

 「なんで、ミチルをつれてきたんだ?まずいんじゃないか?」

 「いいんだ。こいつは橘に恨みがある。俺たちの仲間になってくれる」

 「仲間ったってよう。犯罪だぜこれは」

 「いいのよ。私が望んだの。洋輔と一緒なら平気よ」

 ミチルは平然と答えて屈辱の奉仕を続けている和美をじっと覗き込む。

 「仕方ねえな。一緒に先公を痛ぶるんだぜ」

 一哉の言葉にこっくりと頷いたミチルは和美の横顔をうっとりした表情で見つめている。

 程なく、和美の舌の刺激に耐え切れず裕司は欲望を放出した。続々と送り込まれるそれを舌の上で受け止めた和美は吐き気を堪えながらそれを飲み下す。

 「うまくなったじゃねえか先生。こりゃプロも顔負けだぜ」

 一哉はがそんな事を言いながら相変わらず縄に締め上げられた乳房を揺さぶって笑いこけても和美は下を向いたまま一哉の悪戯を甘受している。

 「そうだ先生。新しい仲間を紹介するぜ。ミチルだ」

 一哉は和美の顎に手を掛けるとミチルの方に顔を向けさせた。

 「吉永さん!」

 和美はそこに微笑むミチルの姿を見て驚いたような声を上げた。

 「先生。丸裸にされちゃったのね。可愛そう」

 「お願い。助けて!」

 思わずミチルに助けを求めた和美の態度に一同は爆笑した。

 「ミチルは洋輔のSFなんだ。今日から俺たちの仲間になったんだぜ。助けてくれる筈が無いぜ」

 一哉が乳房を揺さぶって言い聞かせても和美は微かな望みを捨てなかった。含み笑いを浮かべて近寄って来たミチルに振り絞るような声を上げた。

 「吉永さん。目を覚まして!あなたはこんな人たちとは違う筈よ。いますぐ部屋を飛び出して警察に駆け込んで」

 涙を浮かべた和美の悲痛な叫びを聞いたミチルは意地悪い顔つきになって口を開く。

 「お生憎様。私は洋輔に惚れてるの。洋輔がすることなら何でも許せるの。それに先生には恨みがあるわ」

 「な、何のことなの?私はあなたに恨まれることなんてした覚えは無いわ」

 「えらそうな顔して私に説教したじゃない」

 ミチルは蒼ざめた和美の頬を激しく平手で叩いた。

 「そ、そんな、私はあなたがあんな事をしてた事を担任にも報告してない。あなたは何の咎めも受けなかった筈よ」

 「確かにそうだよ。でも、私の弱みを握った事を喜んでいたじゃないか」

 ミチルの言葉に和美は絶句するしかなかった。ミチルを更正させるために選んだ方法が却って仇となって和美への恨みが増幅したのだ。

 「こうしてやるよ」

 更にミチルは和美の頬を叩いた。

 「叩かれても抵抗できない者の悔しさをたっぷりと味わってごらんよ」

 「悪かったわ。先生、謝るから。もう、ぶたないで」

 遂に和美は泣きながらミチルに詫びを入れた。ミチルの蛇のような執念深さに和美は言い知れぬ恐怖を覚えていたのだ。

 さらに打ち叩こうとするミチルの腕を洋輔が捉えた。

 「もう、いいだろう。先生も謝っていることだし」

 「まだ、ぶたせてよ。私の気が晴れないよ」

 「これから先生には辛く恥ずかしい目に合うんだ。それを見て気分を晴らせばいいだろう」

 洋輔の言葉にミチルは不承不承頷いた。洋輔の命令だけには背くことの出来ないミチルであった。

 ミチルが落ち着きを取り戻すと洋輔はしゃくり上げている和美の顔を覗き込んだ。

 「先生。また、ビデオを撮らして貰うよ。今日はそこの毛を剃って上げるよ」

 恥毛を剃り上げるという洋輔の言葉に和美ははっと顔を上げてその冷酷な表情を窺った。

 「そ、そんな事はしないで」

 「昨日約束したじゃないか。何を今更慌ててるんだ」

 一哉が乳房を揺さぶって和美をからかった。和美が取り乱せば取り乱すほど一哉は愉快だったのである。

 「先生の毛は濃いから俺たちが手入れをしてやろうっていうんだぜ。面白半分に剃るわけじゃねえよ」

 一哉の言葉に和美は反発する気力も失ったように虚しい視線を床に落とすだけであった。

羞恥の叫び

 「さあ、先生。昨日みたいに両足を大きく広げて」

 洋輔は自在棒とロープを手にして近づいてきた。和美は首を振ってそれを拒否したが一哉に一喝され両足の力を抜く。自在棒の両端に和美のしなやかな足首がかっちりと括り付けられるとミチルが身を乗り出してきて和美のその部分に目を近づけた。

 「わぁ、凄い毛深いのね。ここがぱっくり開けば物凄く凶悪って言う感じ」

 悪戯心を発揮してミチルがその境目に指を這わすと和美はけたたましい悲鳴を上げ、上半身を揺さぶった。

 「や、止めなさい。あなたそれでも女なの?」

 女子生徒に自分のその部分に触れられると言う耐え難い嫌悪感に和美は心からの叫びを上げた。しかし、撥ね付けられたミチルは怒りを顕にした。

 「ふん。こんなところまで丸出しにしてまだ先生みたいな口を利くんだね。懲らしめてやる」

 ミチルは無理やり内部に指を押し込めようとするが和美の口から激しい悲鳴が洩れ、そんな行為を拒絶する。

 「あなたには女の優しさって言うものが無いの?自由を奪った女にそんな事をするなんてあなたは恥以外の何の存在でもないわ」

 激しく侮蔑の言葉を叩きつけられたミチルは頭に血が上り和美に殴りかかろうとする。しかし、それを止めたのはまたしても洋輔だった。

 「お前は暫く引っ込んでいろ。これから優しく毛を剃ってお前に詫びを入れさせるから」

 「本当だろうね」

 「ああ、撮影はお前の担当だ。しっかり撮れ」

 洋輔にビデオカメラを渡されたミチルは納得するとカメラを構え始めた。和美のあけすけに広げられた和美の裸体をカメラのレンズが這うように追い始める。

 「さて、先生。毛を剃って若返らせてあげるよ。おとなしくしてるんだよ」

 洋輔はシェービングクリームを和美の繊毛の上に吹きかけると手で優しくそれを塗りたくり始める。和美は涙を溜めた目を開いたまま横を向くと口を真一文字に閉じていた。

 「それじゃ、剃るよ。暴れないでね」

 自分の肌の上を剃刀が滑る感触を感じて和美は小さく悲鳴を放った。それは自らの女のプライドまた一つ崩壊して行くような思いを和美に与えている。

 ミチルはカメラを向けながら言いようの無い興奮を覚えていた。ミチルにとって和美は自分を嘲笑する対象に他ならなかった。それが洋輔の手にする剃刀によって女としての誇りを剥ぎ取られているのだ。身体の奥底から湧き上がってくる快感に打ち震えながらミチルはカメラをその部分に向けていた。

 「よし、綺麗に出来上がったよ」

 洋輔はタオルでシェービングクリームで拭い取るとその出来映えに満足した笑みを浮かべた。

 「おい、見てみろよ。綺麗に無くなったぜ」

 一哉は頭を持ち上げるようにして綺麗に翳りを失った下半身を和美に目撃させる。それを目にした和美の目尻からは新たな涙が一筋、尾を引いた。

 「よし、次に行くぜ」

 洋輔が和美の両足を固定している自在棒の真ん中にロープを結び付けると一哉はその足首に手を掛けた。

 「よいしょっと」

 一哉と洋輔は二人掛りで和美の両足を吊り上げたのだ。

 「あっ、何をするの」

 和美が双臀を悶えさせてもそれ儚い抵抗だった。和美は背中を床に付けただけの姿勢で殆ど宙吊り状態にされてしまう。

 続いて裕司が自在棒に括り付けられたロープを和美に向かって引き絞る。

 「嫌、嫌よ」

 哀願の声を無視した裕司がロープをカーテンフックに留めると和美の両足はピーンと緊張し、臀部をあからさまに晒した姿勢を組まされてしまった。

 「まぁ、おかしい」

 カメラを廻しているミチルもそのあまりに卑猥な姿勢に思わず吹き出してしまう。

 「どうだい先生。ケツの穴まで俺たちに見られる感想は?」

 一哉は頬を紅潮させ羞恥に全身をガタガタ震わせる和美の尻を撫でさすってほくそ笑んだ。

 「お願い。こんな姿勢は嫌。許して」

 もう、和美には教師というプライドも年上だという自覚も無かった。涙を流して許しを請う姿は女の弱さを引き釣り出された印象を小悪魔たちに与えている。

 「えへへ。そうはいかないぜ。先生のここにもびっしり毛が生えているからな。それを綺麗さっぱり剃り落としてやるんだ」

 一哉は和美の股間に密生する毛を触って恐怖に歪むその顔を覗き込んでいる。

 「は、早く済ませてよ」

 和美は一刻も早くこの屈辱的な姿勢から解放されることを願っている。小悪魔たちはそんな和美の思いをせせら笑うかのようにそんな和美の姿を鑑賞するように手を休めていた。

 撮影を中断したミチルは由香里に飲み物を持って来るように命令する。

 思い思いの飲み物を手にした野卑な悪魔たちは口々にその卑猥な姿勢を組まされた和美を揶揄するのだった。

 「こうして見ると何もかも丸見えね」

 ミチルは吊り上げられた両足の間から涙に咽ぶ和美の顔を覗き込んでは照れたような笑いを浮かべる。

 「お願い。もう、許して」

 息の根も止まるような屈辱のポーズを取らされている和美は無駄とは知りつつミチルに哀願の言葉を掛ける。しかし、そんな言葉を吐く和美にミチルの心はますます残酷さを加速させてゆく。

 「あら駄目よ。もっとゆたりした気持ちになって頂戴」

 不意に和美は歯をカチカチ噛み合わせ、縛り上げられた裸身をガタガタ揺さぶった。ミチルがあけすけに広げられた和美の肛門に指を這わせたのだ。

 「ここから先生は臭い物を搾り出すのね。ふふふ」

 すでに和美は息をするのも苦しいほど、屈辱感に苛まれてる。それゆえ、ミチルも嗜虐の喜びに酔いしれ和美を追い詰めてゆく。

 「うわ、面白い。イソギンチャクみたい」

 冷たいコーラをその部分に垂らして筋肉が収縮する様を見てミチルは声を上げて笑った。

 「ほんとだ。面白いぜ。ミチル、撮影しろよ。今度はもっと冷たいビールでやってみようぜ」

 一哉も喜んで床の上にビニールを敷くとビールを手にしてカメラが来るのを待った。

 「お、お願い。もう、許して」

 「うるせえ。黙ってろ」

 和美の哀願をいとも簡単に一蹴した一哉はビールを手にした。

 「そら、先生。喉が渇いただろうたんと飲めよ」

 「あ、あああ」

 和美の口から悲鳴が湧いた。一哉が指を使ってあけすけに寛げたその部分にビールをドクドクと注いでいるのだ。和美は激しく首を左右に打ち振り、嗚咽の声を洩らしながらこのおぞましい仕打ちに耐えていた。やがて溢れかえったビールは滝のように流れ出し、剃毛された下半身を伝わって腹部に向かい和美の胸の隆起の間を通って首筋で左右に分かれてゆく。

 「も、もう、許して」

 玩具のように自分の肉体を扱う小悪魔たちの前に消え入りそうな声で許しを請う事しか出来ない和美は今にも気が遠くなりそうな屈辱感に塗れていた。

 「よし、先生も随分参ったようだ。毛を剃ってやるか」

 洋輔は残ったコーラーを飲み干すと剃刀を手にした。洋輔がシェービングクリームを塗りつけ始めると和美はむしろそれを待ち構えていたように身体を大胆に開きその行為に協力した。もう、神経がくたくたにされた和美には屈辱も何も無かった。早く解放されたい一心だったのである。

 「随分、聞き分けが良くなったね。じゃあ、優しく剃ってやろう」

 洋輔は入念にそして慎重に剃刀を使い始めた。和美は泣くのを止め、瞼を閉ざしてその感触に耐えている。

 「そら終わったよ。ほっとしただろう」

 洋輔がタオルでクリームを拭うと目を開けた和美はほっとした表情を見せた。しかし、ミチルにはまだやらなければならない事があった。ミチルはカメラを洋輔に渡すと和美のあけすけに広げられた羞恥の前に膝を折った。

 「この縄を解いて上げたいけどもう少しお預けだよ。私にさっきとても失礼なことを言った詫びを入れて貰わないとね」

 和美の顔がみるみる硬化してミチルをにらみ付ける。しかし、ミチルの執念は和美の想像を超えていた。

 「また、おっかない顔をするんだね。詫びを入れないならこのまま姿で何日も晒しておくよ。そののうち糞塗れになって、死ぬだろうけどね」

 和美はミチルの言葉に戦慄を覚えた。そこまで醜悪化される自分を想像するだけでも恐ろしいことだった。

 「許して、吉永さん。に、二度とあんな口は利きません」

 「判ったわ。先生。最後に約束して、カメラに向かってこう言うの。私、橘和美は吉永ミチル様の奴隷となることを誓います。判った?」

 ミチルは和美の肛門を弄りながらこんな言葉を強要するのだった。和美は屈辱感に押しつぶされそうになる自分を叱咤しながらカメラに向かってそ言葉を吐かなければならなかった。

 「わ、私、橘和美は吉永ミチル様の奴隷となることを誓います」

 必死の思いで屈辱の言葉を吐いた和美は遂に堪えきれず号泣の声を放った。洋輔はその姿を見て和美の奴隷への道が一歩前進したことを確信した。

 「ねえ、やりましょう。興奮しちゃった」

 和美の泣き叫ぶ姿を陶然とした面持ちで眺めている洋輔の袖をミチルが引いた。

 「あっ、ああ、そうだな」

 洋輔は和美に曳かれるようにして納戸部屋に入った。

 一哉と裕司によって戒めを解かれた和美は泣くのを止めたが、もう、起き上がるのも出来ぬほど身体は疲労しきっていた。床に寝そべったまま空虚な瞳を開い天井を見ている和美を打ち捨て、一哉と裕司は由香里を虐げることに躍起になっていた。

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