シンクロ放尿

 その翌々日、木曽が招いた業界人による来客イベント当日が訪れた。午後六時の開始時間までに三人の客が到着した。やってきたのは俳優、大崎、格闘家の三崎、映画監督の山下の全て四十代の男たちであった。

 三枝もこの二日間に娘たちに訓練を施し満足の行く、二泊三日にしようと腐心していた。最初の余興は麻美と由希によるシンクロ放尿であった。

 「皆様、二人の娘が同時におしっこを始めて同時に止めます。うまくいったらご喝采の程をお願いします」

 司会の久美子の言葉に続いて麻美と由希が姿を現すと男たちの間から歓声が湧いた。二人がとても若くて羞恥に身を染めている初々しい風情を見せているからである。

 二人は演出のために腰に赤い布を巻きつけている。それが一層、男たちの欲情をそそるのである。

 松井によって背中合わせに二人が吊るされると久美子が口を開いた。

 「それではお客様の手により二人の繁みを剃り上げてやって下さい。ご希望の方、どうぞお手をお上げ下さい」

 三崎と山下の二人が照れながら手を上げた。

 二人がステージに上がり、少女たちの前に腰を落とすと久美子は目で合図を送った。

 麻美と由希はリズムを取るように呼吸を整えると一斉に口を開いた。

 「それではお客様。私の腰布を取って下さい」

 呼吸が大事と言われ続けた二人は全て同じリズムで喋るように訓練されていた。二人の男たちは布を取り去るとこれから剃り上げる繊毛を間近にしてまなじりを下げるのであった。

客たちはシャボンと刷毛を手にすると淫猥な笑みを浮かべながらそれをこれから処刑する部分に塗りつけ始める。由希は唇を噛み締めながらその不気味な感触に耐えている。結婚した由希であったが大野は仕事が忙しいらしく最近、顔を見せてない。肉体を開発されてしまった由希は刷毛がその上を通るたびに感じてしまう我が身を恨めしく思っていた。

 「えへへへ、これだけ塗れば十分だろう」

山下が嫌らしい笑みを浮かべて自分を見上げると由希は縛りあわされている麻美の指を握った。二人は再び声を揃えなければならないのだ。

 「有難うございました。それでは恥ずかしい毛を剃り上げて下さい」

 二人が羞恥を堪え、感情の篭らない声で一斉に告げると二人の男たちは剃刀を手にした。

 刃先が自分の肌の上を這いずり回りだすとより直接的な刺激が由希を襲い、由希は目を閉じ、唇を噛み締め込み上がってくる情感を堪えるのであった。

 「おい、感じてるんじゃ。ないか?ゆっくり剃ってやろうか?」

 膝頭が小刻みに震える由希を面白がって山下が意地悪そうな顔をして見上げても由希は何も言うことが出来なかった。由希と麻美はステージの上では声を揃えない限り、何も言ってはならないと久美子に言明されていたからだ。

 久美子の命令に反した行為を行なった場合の折檻の厳しさは誰もが皆、実感している。由希も麻美もそれに従うしか無いのである。

 「綺麗に剃りあがったわね。お礼を言いなさい」

 久美子に肩を叩かれた麻美と由希は声を揃えて礼を述べると二人揃って頭を下げた。

 客人二人がステージから下り、麻美と由希の足元に洗面器が配置されると久美子が口を開いた。

 「それではいよいよ二人の少女によるシンクロ放尿を開始致します。見事、ぴったり一致しましたら拍手をお願い致します」

 久美子の解説が終わるとステージ上の二人は指を握り合いながら呼吸を整え始めた。由希は自分は人間じゃないと言い聞かせながらこの下品な見世物を演じ続けていた。しかし、その瞬間をいよいよ迎えて由希の胸は抑えようとしても悲しみが溢れてくる。

 (このままじゃ、失敗してしまう)

 本番での失態に対して久美子の折檻を思うと由希は心が震えた。だが、そんな事を考える前に発射の時間が訪れ、由希は緊張を解放した。

 久美子はこの日のために音が響くようにアルマイトの洗面器を用意させていた。久美子の期待通り、二人の発する水音は部屋中に響き渡った。

 見物人は二人の少女が立ったまま放尿する姿を呆気に取られたような表情を浮かべて見詰めている。自分の考えたシンクロ放尿が彼らの注目を集めていることを目にしてニンマリとした表情を浮かべていた。

 由希は麻美が指を握ってきたとので慌て始めた。麻美の放尿は終わろうとしているのだ。目を閉じた由希は祈りながら下腹に力を入れた。もう、祈るしかなかったのだ。

 由希が全てを排泄し終えたると拍手が起こった。どうやら麻美もほぼ同時に終えたのだと思うと由希は身体の力が抜け、胸が熱くなり、シクシクと啜り上げ始めた。それは惨めな見世物を演じた自分への哀れみなのか、うまく演じ切れた感動なのか、由希自身も判らぬ涙だった。

 久美子は二人とも啜り上げているのに業を煮やしてその耳元に口を寄せる。

 「うまく行ったわよ。さあ、メソメソしないで、あと一息、呼吸を合わせるのよ」

 久美子に言われた由希が麻美の指を握ると麻美もそれを握り返してきた。

 「ご笑覧、有難うございました。どなたか私たちの後始末をお願い致します」

 さっそく、繁みを剃り上げた男たちがステージに戻り、松井からティッシュを受け取り、嗚咽の声を再び洩らし始めた二人の前に身を屈めた。

 二人の男にその部分を拭き取らせて麻美と由希の屈辱のステージはようやっと終わりを告げた。疲れきり、首を項垂れた二人が退場するとその背中に見物人の間から再び拍手が浴びせられた。

姉妹レズショー

 シンクロ放尿という仰天の見世物をに度肝を抜かれた見物人はほっとした表情を浮かべ、酒や料理を口にし、次の出し物に期待を寄せるのであった。

 ステージの上には布団が敷かれ、艶かしいムードが漂い始めた。

 「次は何を見せてくれるんだい。三枝さん」

 すっかりここのムードに溶け込んだ格闘家の三崎が尋ねると三枝はニンマリとした笑みを浮かべ、口を開いた。

 「姉妹レズショーをお見せいたします」

 「ほう、それで幾つと幾つの姉妹なんだ」

 「姉は十九歳、妹は十四歳ですすよ」

 「十四歳・・・」

 あまりの若さに三崎は絶句した。しかし、その期待にその分厚い胸は異様に高鳴るのであった。

 「それでは次の余興に移らさせていただきます。姉妹によるレズショーでございます。姉は巨乳の十九歳、妹は蕾の十四歳。仲良く目くるめく官能の極致に彷徨います」

 久美子が紹介を終えると真琴と真希の姉妹が現れた。二人はブラウスにスカートを身に着け、しっかり下着も付けている。この方が見るものの欲情をそそると考えた久美子の演出であった。二人は客たちに一礼すると布団の上に上がりこんだ。

 腹這いになった真希の背後から真琴が覆いかぶさるようにして胸を揉み始めると妹はむずかるような声を出した。

 「嫌よ。お姉ちゃん」

 拒否の仕草を見せるのは久美子の演出であった。二人が本当の姉妹であることを見物人に印象付ける効果を狙ったのである。

 「我慢できないの、ね、いつものようにいいでしょう?」

 真希を仰向かせた真琴の口付けを受けると真希の抵抗は止み、熱い溜息を吐いた。真琴は口付けを交わしたまま、胸に置いていた手を徐々に下方に滑らせ、スカートの中でそれは妖しく蠢くのであった。

 股間を弄られる内に真希の手は条件反射のように動き出し、真琴の押し付けられている胸をゆったりと愛撫するのだった。

 真琴がもどかしそうにブラウスを脱ぎ、ブラジャーを外すと飛び出た乳房の大きさに見物人の間から驚きの声が洩れた。

 真琴は妹の手を自らの乳房に導くと真希の乳首に口を寄せた。

 「うむー」

 切ない気持ちが込みあがってきたのだろう真希は首を仰け反らせ、耐え切れぬような溜息を付くのであった。

 「わ、私にやらして」

 真希が唇を震わせると顔を上げた真琴はその大きな乳房を妹の顔面に押し付ける。妹に乳首を吸われ、自らの欲望も加速してきた真琴は真希の上半身も裸にして再び、唇による愛撫を開始するのだった。

 くるりと向きを変え、妹のスカートを脱がし、真琴のパンティの中に手を差し入れる真希も姉のスカートを脱がし、パンティも剥がしてしまった。二人は指先で互いの官能の芯を刺激しあい、情感を高めてゆく。

 「ね、脱がして」

 鼻を鳴らして自ら全裸になることを望んだ真希に応えて真琴は最後の一枚をゆっくりと剥ぎ取ると情感に溺れる姉妹は遂に全裸になって愛撫の淵に沈んで行くのであった。

 見物人は声も無く、糯のようにねっとりと絡み合った姉妹に目を瞠る。パーティールームの中は鈴のような真希の啜り泣きと舌を使う真琴の卑猥な響きだけが支配している。

 「嫌、」

 真琴のにクリトリスを咥えられ、指先の攻撃を受けると真希は激しく首を揺り動かした。姉の一方的な攻撃の前に真希は翻弄され、落城す寸前まで追い詰めれた。

 「往っていいわよ」

 妹の反応に頂上が近いと感じた真琴は真希に先に到達することを促した。

 再び、姉の攻撃をまともに受けた真希は一声呻くと、大きく全身を仰け反らし、筋肉を痙攣させ頂点を極める。男たちは思わず身を乗り出し、その幼く卑猥な姿を声も無く見詰めるのであった。

 真希ががっくりと首を横に伏せる我慢が効かなくなった三崎はステージに駆け上がり、ズボンを下ろし、完全に怒りを漲らせた一物を真希に咥え込ませようとその顎に手を掛ける。

 「いけません。お客様」

 勢い込んだ三崎が不満げな顔で振り向くと忍が長襦袢姿の忍が妖艶な笑みを浮かべていた。

 「その娘に手を出してはいけません。私がお相手します」

 滲み出るような忍の色気に官能を擽られた三崎は淫猥な表情を浮かべるとステージをおり、椅子に戻った。忍の掌をその部分に感じながら三崎はステージ上の姉妹に目を向けるのであった。

 ステージ上の真希は真琴の胸に頬を押し当て快楽の余韻に浸っていたが姉に耳元で何やら囁かれるとゆっくりと身体を起こした。

 「嫌よ、嫌」

 真琴が背後から自分の両足を大きく開き、欲情に塗れた花園を見物人に示そうとすると真琴はさすがに狼狽し、大きく首を揺するのだった。

 「駄目よ。先生に言われたでしょう。お客様にご挨拶しなさい」

 有無を言わせぬ真琴の扱いに、真希は恥ずかしさに身を捩りながらワナワナと唇を震わせる。

 「お、お客様。こ、これが真希の十四歳のおまんこでございます。どうぞご覧下さい」

 嗚咽を洩らしながら真希は客たちに口上を述べた。昨日のリハーサルではとても嫌やがった真希であったが真琴の言葉には逆らうことは出来なかった。

 山下が間近に座り込みその部分に指を差し入れると真希は眉を苦しそうに寄せ、咽び泣きの声を洩らす。哀れっぽい少女の姿態は男たちの情欲を嫌が否にも刺激してくる。

 「さあ、今度はお姉さんを楽しませて頂戴」

 真琴に言われた真希は泣くのを止め、立ち上がると 姉の背後に廻った。先程の仕返しをしてやるとばかりに真剣な表情になった真希は大きな胸を急調子で揉み上げながら、耳朶に歯をあて、真琴の情感を刺激していた。

 二人の実演を観察しながら久美子は一抹の不安を感じていた。真希の方が感じ易い体質なので真琴を果たして追い詰めることができるかどうか危惧していたのだ。だから、真琴に対する闘志を加速させるために先程の悪戯を考えた久美子だった。

 案の定、真希は真琴を果てさせてやると激しい調子で愛撫を加えていた。

 「あ、何をするつもりなの」

 姉の身体を二つ折りに畳んだ真希に対して真琴は激しい狼狽を示し始めた。スラリと伸びた両足を斜め前方に突き出し、肛門まで見物人に晒す姿態に真琴は激しい羞恥を覚えたのだ。

 「我慢しなさいよ。お姉ちゃん。私も同じような目に遭ったんだから」

 しっかりと腰を抱えた真希は真琴の花園周辺を舌で満遍なく愛撫を繰り返す。真琴の情感も徐々に昂りを示してくる。ゆらゆらと動く真琴の二肢が男たちの目にはなんとも妖しく映ずるのである。

 「あ、止めて」

 突然、真琴がつんざくような悲鳴を上げた。真希が事もあろうに自分の排泄器官に舌を這わしていることに気がつき、慌て始めたのだ。しかし、真希はがっちりと掴んだ真琴の裸体を離さず舌による愛撫を続け、指先の愛撫を官能の芯に加え始めた。

 「うっ、うっ」

 真琴は苦しげな息を吐きながら頂点への階段を確実に上り始めた。完全に真希のペースになり、真琴が絶息寸前まで追い詰められていることに久美子は満足な笑みを洩らしていた。真希が魔性を発揮し始めているからだ。

 「あー」

 真琴は長い悲鳴を放つとスラリと伸びた長い足がピーンと緊張を示し、それはやがて小刻みな痙攣を見せ始める。遂に妹の愛撫で頂点を極めた真琴は目を閉ざし、唇を噛み締め、全身を時折、引きつったように震わせている。

 遂に真琴を陥落させたことに満足の笑みを洩らした真希はその裸体を解放した。開いた両足を閉じ合わせられぬほど快感に打ち震えている白い軟体動物と化した真琴を見下ろし中学生とは思えぬ大人びた笑いを浮かべている。

 久美子は真希の一面を理解できた気分になった。彼女は自分の心が何か刺激を受けると魔性を発揮し、相手を夢中にさせるのだ。真琴は真希の事が肉体的にも忘れられなくなる筈だ。久美子はそれを思うと心が重くなった。しかし、久美子の考え出した姉妹レズショーは大成功に終わった事は間違いなかった。

 前頁へ 次頁へ