良美無残
翌朝、三枝と栗山は連れ立って地下室に姿を現した。暗闇部屋に丸一日、徹と共に監禁されていた良美を解放するので久美子の要請を受けて二人は地下室にやってきたのだ。
昨日、真希との濃密なセックスを体験した栗山は夕刻から朝まで眠り続けてしまい、未だに意識ははっきりとしなかった。
「栗山さん。まだ、ぼんやりとしてるんですね。それほど真希は良かったですか?」
「いや、面目ないです。あんな中学生に骨抜きにされるなんて」
苦笑しながら答えた栗山はガラスの部屋に視線を走らせ、そこに真希の姿を見つけると不思議な気分になった。普通に過ごしている彼女に何の魅力も感じない。それが自分と一対一になったとたんに変貌するのだった。
「今日も相手をしますか?」
苦笑いを浮かべた三枝に問われた栗山は曖昧に頷くのだった。
松井によって暗闇部屋の蓋が開けられ、良美が運び出された。二十四時間、暗闇の中に監禁され、徹の果てしない欲望に晒されていた良美は中身の無い人形のように朦朧とした表情を浮かべていた。
続いて上がってきた徹もげっそりとした表情を浮かべている。
「ご苦労。休んでくれ」
三枝に促された徹は自分の檻に落ち着くとごろりと横になった。
そこへシャワーを浴びせられ、正気づいた良美が前手錠に拘束され久美子に背を押されて疲れ切った裸体を歩ませてきた。身体のあちこちに徹の手形が残る久美子は無残な姿だったがそれがより一層、悪魔たちの獣欲をそそるのである。
「さあ、お前は検定試験が終わるまで休むのはお預けさ、歩いて」
久美子は良美の尻を叩いて歩かせ、後を栗山に託すとガラスの部屋の扉を開いた。
「真希、あんたも試験を受けるんだよ」
久美子は昨日、栗山をキリキリ舞いさせた真希の様子を見るために呼び出した。
パーティールームに三枝、栗山、木曽の三人が勢ぞろいしてソファに座り、その前に良美が疲れ切った裸体を跪かせている。
三枝が盛んにからかったりするのだが意識もはっきりしない良美は項垂れたままだ。一刻も早く、この疲れ切った身体を横たえたい。それだけを良美は願っていた。
久美子が手錠を掛けた真希を目前に跪かせると栗山は思わず視線を逸らした。栗山は自分を見つめる真希の視線を受けるだけで自分の物が興奮を示しそうになったのだ。
「さあ、これが済んだら。休ませて上げるよ。三枝さんに朝の挨拶をしてお慰めして差し上げな」
良美が膝立ちになって自らの前に深々と頭を下げると三枝は苦笑を浮かべた。
「忍の奴が訝しがるんだ。俺が最近、朝、飲ませないからな」
「まあ、忍さんには事情を話しておいた方がいいわ」
久美子にからかわれた三枝は一声笑うとそれでもズボンを緩めて一物を晒し、良美に催促するのだった。
「三枝さん」
しばらくそれに悲しげな視線を注いでいた良美はようやっと口を開いた。
「今まで、到らなかった私を許して下さい。こ、これからは皆様に気に入られような奴隷になるよう努力いたします」
再び、頭を下げた良美に三枝は満足げな笑みを浮かべ、何度も頷くのであった。
「それでは失礼します」
徹に弄られ、男に対する免疫が生じ始めた良美とはいえ、やはり男の一物を愛撫することに抵抗があるのか三枝の物に触れた指先は震えていた。しかし、却ってそれが男の快感を助長するのか三枝の一物は冷たい良美の掌の感触を受けて興奮を見せ始める。
「さあ、咥えてくれ」
三枝に促されると良美は思い切ったように大きく口を開き、それを包み込んだ。
「如何ですか?」
「い、いいぜ」
久美子に問われた三枝は感情を昂らせ上ずった声を上げた。
大きく弧を描くように口を動かしたり、激しく舌を動かしたりする良美の手管に三枝は今にも敗れそうになる自分を必死に堪えていた。それは男に対する嫌悪と恐怖に怯えていた良美とは人が変わったような対応振りだった。
「ああ、早く、ご馳走して」
一旦、口を離した良美の頬擦りを受け、甘い声で囁かれた三枝はもう駄目だった。再び、咥え込まれた三枝は良美の頭を抱え込むと堪えに堪えてきた欲望を排出させた。
「ここでとちったら、また、やり直しだよ」
久美子に肩を叩かれた良美は眉を寄せ、迸りを舌に受けながらも小さく頷いて見せた。徹に何度も飲まされた良美はそれに対する免疫が既に生じていた。
「よく、やった。満足したぞ」
身体を離し、三枝に肩を叩かれた良美は舌に溜めていた粘り気のある物質をごくりと飲み下すと再び頭を下げた。
「お情けを戴き有難うございました」
隣に座り込んだ久美子は良美の股間に手をあて、そこに潤みが生じているのに気が付くとニンマリとした笑みを浮かべた。男の物を口で愛撫して興奮を示すようになった良美の身体の変貌に満足したのだ。しかし、もう一押し、奴隷としての烙印を押したい久美子はその熱を帯び始めた耳に口を寄せた。見る見る、良美の頬が赤らみ始めた。しかし、ここまで満点に近い査定を受けながら最後に久美子を怒らせることは出来なかった。
「三枝さん」
「なんだ」
良美が訴えるような瞳を向けたので三枝は笑いを浮かべた。久美子の次の演出がだいたい予想できたからだ。
「これでお休みを戴けるので寝る前におしっこをさせてて頂けないでしょうか?」
恥じらいを浮かべながら良美が訴えたので三枝も栗山も身体の奥底から湧き上がって来る悦びを感じている。彼らが拒否する通りも無い、すぐさま久美子の手により洗面器が運ばれ良美の目の前に配置された。
「さあ、良美。やって見せなさい。こぼすんじゃないぞ」
三枝に笑われたことで良美はチラッと憎悪の篭った視線を向けたがすぐさま気を取り直し、のろのろとした動作で洗面器の上に跨った。
すかさず、久美子が良美の耳に口を寄せた。もう、良美は疲れきり、久美子の言葉に抗らいをみせる素振りも見せなかった。
「それではおしっこを致します。もっと近くでご覧下さい」
震える声で告げた良美の声に釣られるように栗山と三枝は床に腰を落とし、その一点に目を凝らした。二人にとっては何度見ても目飽きのこない光景なのである。
「おっ」
良美の股間から水滴が迸り、洗面器の底を叩く乾いた音が響き渡ると三枝は思わず嘆息を洩らした。栗山は真希のことが気になって視線を向けてみた。真希は腰を落したまま目を背けている。やはり、同性としてそんな姿を見るのは辛いのであろうか?栗山はそんな事を思い、再び視線を羞恥に悶える良美に戻した。
「失礼致しました」
放尿を終えた良美が立ち上がり、再び頭を下げると久美子がその腕を取った。
「よく、出来たわ。でもね、おしっこを見られることを辛く感じては駄目よ。むしろ、喜びに感じなさい」
褒め称えながらも釘を刺すことも忘れない久美子は疲れ果てた良美を地下室に連行するのであった。良美にとって辛く、長い試練の時間はようやっと終わりを告げた。
栗山の提案
良美をガラス部屋に送り届けた久美子が戻ってくると今度は真希が試される番だった。久美子は真希の相手に木曽を指名した。栗山は木曽に対して嫉妬を感じた。真希を自分ひとりの物にしておきたいというよりも、真希を守りたいという思いが湧き上がっているのだ。
「さあ、木曽さんにご挨拶しなさい」
久美子に促された真希は木曽の前に進み出ると深々と頭を下げた。しかし、その頬は震え、栗山に対して見せていた小悪魔のような態度は微塵も見せなかった。
「き、木曽さん。ま、真希にお情けをお与え下さい」
久美子に吹き込まれたセリフを涙を堪えながら口にした真希はそっと指先を伸ばしてゆく。しかし、中々それに手を触れることが出来ない。
「ゆ、許して下さい。出来ません」
突然、床にうつ伏せに倒れこみ号泣の声を上げ始めた真希に対して久美子は厳しかった。
「何をしてるの?木曽さんに恥を掻かせるつもりなの」
髪の毛を掴み上げた真希の頬を激しく打ちつけながら久美子は鬼のような形相になって怒鳴り続ける。
「あなたは奴隷なのよ。誰にでもこういうことをするのよ」
泣きながら哀願を続ける真希に業を煮やした久美子は何度もその頬を打ち叩いた。
「処置無しよ」
真希の髪の毛から手を離した久美子はあきれ返ったような声を上げるとその矛先を栗山に向ける。
「栗山さん。真希に何を教えたの?昨日と変わっていないじゃない。こんな調子じゃ奴隷は務まらないわ。徹と一緒に穴倉に閉じ込めないといけないわよ」
「ま、待ってくれ」
徹と閉じ込めると聞いて栗山は黙ってみているわけには行かなかった。自分に対しては女神のような存在が徹という獣に蹂躙されるのを見過ごすわけには行かないのだ。
「真希を僕の妻にして下さい」
栗山の突然の提案に一同は驚きの声を放った。二人も妻がいながら三人目を持とうとする栗山の強欲さに対する羨望とまだ奴隷としてのしつけも成っていない娘を妻として甘やかしていいものかという疑問からだった。
「それはあかんぜ。栗山さん。これ以上、個室を提供するわけにはいかんし、逃げようと思うかもしれない。妻にするにしても、もっと教育してからにしないと」
「お願いします。絵里を説得して、祐子と一緒にさせますから」
栗山は頭を下げながらも一歩も引かなかった。真希の存在は栗山の中にそれだけ大きな存在となっていたのだ。
「仕方ない。栗山さんの申し出を承認しよう」
三枝は諦めたような口調で言ったが久美子は承知しなかった。
「この子が栗山さんに対してどのような態度でおしゃぶりするか見極めてからにしたいわ。それがうまく出来たら認めるわ」
久美子のギリギリの譲歩だった。
栗山は相変わらず伏せたまま涙を流し続ける真希の傍らによるとその肩に手を置いた。
「真希。君と結婚することにする。君も異存は無いだろう。ここで君が僕を愛していることを照明して欲しいんだ。してくれるよね」
真希は頷くと涙に濡れた顔を上げて栗山を見た。その顔は栗山を惑わせた片鱗を浮かべている。久美子はその中学生とは思えぬ表情を目にして信じられぬ思いに浸っている。男を狂わす魔性の女。真希にそんな匂いを嗅いだ久美子はこの結婚が危険なものに思われてきた。
しかし、真希の悪魔のような微笑は栗山を幸せな気分に陥らせている。そして、真希は躊躇することなく栗山の興奮を漲らせ始めた一物に手を伸ばすと掌で愛撫をしながら栗山の顔を見上げるのであった。
「いっぱい、ご馳走してね。真希、朝ごはん前だからお腹が空いてるの」
栗山をモリモリ喜ばせるようなことを言った真希はそっと口を寄せていき、そして、押し包むようにそれを口の中に含んだ。
とたんに栗山は電気が走ったような錯覚を覚え、寒気を感じ全身を震わせるのであった。
「あら、嬉しい。感じたのね」
一旦、口を離した真希が栗山の一物を強く握り締め、二、三度しごくと栗山は限界に達していた。
「まあ、大変」
吹き上げてくるものを目にした真希は急いでそれを口に含み、強く吸い上げる。放出を続けながら快感を感じてしまった栗山は眩暈さえ感じ、その場に腰を落としてしまう。真希はそれでも栗山を離さず、なおも吸い上げ続けた。
結果的に放出を終えたばかりの栗山は殆ど時をおかず二度目の欲望を排出した。それは真希に精気を吸い取られているという表現がピッタリであろう。
久美子も三枝も涙を流しながら精気を吸い上げられている栗山を目にして唖然とした表情を浮かべている。
やがて、欲望を搾り取られた栗山は声を上げて啜り泣き、真希は妖艶な表情を浮かべて顔を上げた。それは正に男を吸い尽くした吸血鬼のように久美子には映じた。
こんな娘を野放しにしていたらここの館の男たちは全員、虜にされてしまう。ならば栗山だけに留めてその影響を最小限にとどめるべきではないかと久美子は思うようになっていた。
「判った。栗山さん。二人の結婚を認めます。絵里への説得。お願いしましたよ」
三枝も同様の考えだったらしく栗山の肩を叩くと立ち上がった。一種、異常な光景に彩られたパーティールームに時間が戻ってきたようだ。
「じゃあ、栗山さん。絵里さんの部屋が空いたら迎えに来てね。それまで地下室に入れておくから」
真希を立ち上がらせた久美子に言われた栗山は力なく頷くのであった。