裸のアイドル
「じゃあ、さっそく脱いで貰おうじゃねえか」
松井の手がTシャツに掛かると唯は激しい抵抗を見せた。しかし、両腕を取られている身ではそんな抵抗もたやすいものだった。
スッポリと頭からそれを抜き取られた唯の上半身を覆うものはベージュ色のブラジャーだけになってしまった。
「おとなしくしろよ」
松井によって両手を重ね合わされた唯は不貞腐れたような表情を見せながら栗山によって両腕を括られてゆく。
「こんなことをしてただで済むと思ってんの?」
縄掛けされながら唯は三枝にまたも激しい言葉を放った。あくまで弱みを見せない唯であった。
「ただで済むんじゃないか?俺たちはこうやって何人もの女を奴隷にしてきたんだ」
三枝のあくまで冷徹の言葉は唯を震え上がらせるのに十分だった。唯の恐怖に支配され始めた表情を楽しむかのように三枝は更に言葉を継いだ。
「お前もアイドルだという気位を捨てて、俺たちの言うことを素直に聞けば楽な暮らしができるんだ」
「だ、誰がそんな事!」
素性に垂れる鎖に両腕を引き上げられながらも唯はなお、激しい罵りの言葉を吐き続けるのであった。
しかし、遂に鎖が引き絞られ、唯はその均整の取れた身体を居並ぶ悪魔たちの視線に晒すことになった。
「さすがにアイドルだけはあるな。引き締まった良い身体をしている」
三枝はそんな事を言いながら吊り上げられ、半裸にされた唯の身体に粘っこい視線を投げ掛けては薄い笑いを浮かべるのであった。
そこへ暫く姿を消していた栗山や由里が椅子を抱えて再び姿を現した。
「長期戦になりそうです。じっくりと構えましょう」
三脚に固定されたカメラもセットされ、椅子に座った悪魔たちに取り囲まれ、孤立無援の唯はじわじわと迫り来る恐怖に耐えながら唇を噛み締めるのであった。
由里がペットボトルを皆に配り、それに悪魔たちが飲み始めると唯は思わず生唾を飲み込んだ。昼間から一滴の水分も取らされていない唯は大声を張り上げたせいも有り、途方もない喉の渇きに苛まれていたのだ。
「なんだ?飲みたいのか」
松井がペットボトルを目の前に突き出すと唯は悔しそうに頷いた。まだ、悪魔たちに素直になれる心境までに追い詰められていない唯であった。
「どうします?三枝さん。水が飲みたいそうですよ」
松井がおどけた調子で尋ねると三枝は渋い顔をした。
「まだ、観念してない奴隷に何も与えることは出来ない。そうだ、ブラジャーを外しても良いというなら飲ませてやれ」
そんな事を言って高笑いをする三枝の顔を唯は燃えるような瞳で睨み付ける。些細なことでも責めの道具にする悪魔の駆け引きに唯の心は今にも破裂しそうだった。
「どうするんだ?素直にブラを外すのか?」
「嫌よ」
松井の言葉に唯は即座に反応した。しかし、松井は唯の背後に廻るとブラジャーのホックを外し、いとも簡単に乳房を露出させてしまう。
「な、何をするの?」
乳房を掴まれ、乳首を刺激される唯は松井にまたもや激しい声を放つ。
「お前が強情張ってるからよ。素直に外しますって言えばこんなことはしないでいいんだぜ」
好色そうな笑みを浮かべた松井は更に激しい刺激を唯の可憐な乳首に与え続けている。塩野も加わって双の乳房を刺激されるに及んで遂に唯は音を上げた。
「判ったわよ。ブラを外していいわよ。だから、止めてよ」
ブラジャーを鋏を使って取り去ってしまうことも可能なのだが木曽に下着を完全なまま渡すことを約束している三枝は遭えてそれをせず、ゆっくりと唯をいたぶっている。正に悪魔の真骨頂の演出であった。
一旦縄を解かれた唯は自らブラジャーを外すとおとなしく両腕を組み合わせた。この頃の唯はまだ素直に従っていれば悪魔たちが自分を解放してくれると思っていたのかも知れなかった。
再び、腕を吊り上げられた唯は程よい大きさの乳房を卑劣な連中の前に隠す術もなく晒すことになった。
「いい、おっぱいしてるじゃありませんか、アイドル椎名唯のヌード初公開ですな」
松井はそんな事を言うと卑猥な笑みを浮かべ、セットされているカメラのシャッターを押すのだった。
「早く、水を飲ませてよ。喉がカラカラなの」
乳房を露わにしたのに一向に水を与えようともしない悪魔たちに唯は怒ったような声を上げる。
「忘れていたぜ。悪かったな」
松井は唯に近づくと新しいペットボトルの蓋を開いて唯の花びらのような口に宛がった。
唯は久々に与えられた水分を喉を鳴らして飲み込んでゆく。松井はその唇が間もなく自分の一物をしゃぶり抜く期待に胸を高鳴らせ、栗山と三枝は唯が利尿剤入りの水を飲み干しているのを見て笑いを浮かべている。正に十重二十重の布陣で唯を追い詰める手立ては出来上がっていた。
唯の試練
身を覆うものは腰に巻きつく黒のミニスカートとパンティのみという恥ずかしい姿で両腕を吊られている唯の周囲を取り囲んだ悪魔たちは全国のファンが見ることの出来ないアイドルの裸体を目にし優越感に浸っていた。
中でも男にもてはやされるアイドルが嫌いな由里は胸のすくような爽快感を味わっている。もっと懲らしめてやろうと思った由里は目を閉ざしたままの唯に近づくとその火照った頬を突付いた。
「ねえ、唯ちゃん。熱いでしょう。もっと涼しくなってみない?」
スカートのホックに手を掛けた由里に唯は蔑むような視線を送る。
「あんたは何なの?こんな男たちに混じって私を辱めるつもりなの?」
唯の視線があまりに挑戦的だったためにカッとなった由里は思わずその紅潮した頬を叩くとマシンガンのように捲くし立てる。
「随分、生意気な顔をするじゃないか?今まで、アイドルだか何だか知らないけど、ここに来たら私の言うことに反抗するんじゃゃないよ」
由里に唾を飛ばされた唯も黙っていられない。
「あんたもけだものの仲間なんだろう?好きにすればいいよ」
「畜生、言わせておけば・・・」
唯に反撃された悔しさに再び手を振り上げた唯を松井が制止した。
「お前はすぐカッとすると手を出すのはいけないぞ。相手はトップアイドルなんだからじっくり構えるんだ」
松井が由里の背を押して部屋の隅に追い立てると唯はほっと息を付いた。学校でも目立つ存在だった唯は先輩に目を付けられ、リンチに遭いそうになったことがあった。その度にその顔かたちとは裏腹の度胸の良さを発揮し、ピンチを逃れていたのである。
しかし、今、唯を襲うピンチは気の強さだけではどうにもなりそうに無かった。
「やっぱり涼しくなって貰うぜ。全国のファンには悪いけどな」
松井がスカートに手を掛けても唯は抵抗しなかった。無理に抵抗して彼らの怒りを買う方が唯にとっては恐ろしかったのである。
黒のスカートが足元に落とされ、松井によって投げ捨てられると唯は小さなパンティだけを身に着けるだけとなった。
「可愛い臍をしてるじゃねえか?ここの膨らみもほんわかしてよ。何人、男を泣かしたんだ」
松井が無遠慮にパンティに覆われた部分に手を差し伸べると唯は腰を捻ってそれを避け、燃えるような目を向けるのだった。口元まで言葉は出掛かっていた。しかし、それを飲み込まなければいけない悔しさに唯は歯を噛み鳴らすしかなかった。
「ふん。怒ってるのか。これぐらいで怒ってるようじゃ、ここでの生活はやってけないぜ」
松井は薄笑いを浮かべ、手を引っ込めると自分の椅子へと戻ってゆく。再び、悪魔たちは飲み物を手に取り、唯の裸体についてあれこれと話し始めるのであった。
唯が身体の変調に気が付いたのは間もなくだった。先程、排出をしたばかりなのにもう、尿意が突き上げて来る。唯は心が震えた。このような状況で尿意を訴えたりしたら、残酷な悪魔たちのことだトイレになんか行かせて貰えるわけが無いのは唯も感じている。ならばどうすれば彼らの目の前を逃れて排尿する事が出来るか?唯は答えが見つからぬまま、昂まり始めた尿意との戦いを始めなければならなかった。
唯が盛んにムッチリとした太腿を擦り合わすようにして悶えるのを目にして栗山も三枝もその予兆に気が付いた。しかし、二人は黙ったまま、その姿を見つめている。先程まで唯にしつっこく付きまとっていた松井と由里は部屋から姿を消している。
二人の排泄好きな悪魔は敢えて、そんな風情を見せる唯に言葉を掛けないのだ。
「持ってきましたぜ」
松井と由里がアトリエから画材道具一式を持って再び姿を現した。
「お前たちもそこで黙って見物してろな」
笑顔で画材を受取った三枝は唯の放尿姿を描くための準備を始めるのだった。
キャンパスをセットし、三枝がデッサンを始めた頃には唯の身悶えは激しさを増していた。
「トイレに・・・行かせて」
遂に堪えきれずに唯は蚊の泣くような声で尿意を訴えた。
「何を言ってるんだ?聞こえないぞ」
三枝は意地悪そうな目をしてすっかり気弱になった唯の表情を窺った。
「トイレに行かせて下さい」
唯は更に大きな声で訴えた。もう、悔しさで涙が溢れそうになっている。
「トイレに行って何するんだ?顔でも洗いたいのか?」
三枝がとんちんかな事を言い出しので一堂から笑いが洩れた。しかし、唯はそれどころではなかった。ほぼ、限界に達していたのである。
「苛めないで、おしっこ・・・おしっこがしたいのよ」
三枝の言葉責めに窮した唯は泣きながらはっきりと口にした。その瞬間、耳朶まで真っ赤に染めた唯の全身からどきりとするほどの色気が発散するのを栗山は目にし、思わず唾を飲み込むのだった。
「そうか、それならはっきりと言って貰わないとな」
三枝の目配せを受けた松井が傍らに近寄ると唯は恐怖に歪んだ表情を見せる。
「な、何をするの?」
「パンツを脱がせてやるんだよ」
「止めてよ」
唯が必死の眼差しでそれを拒否すると松井は薄笑いを浮かべ、唯の白い腹部を撫で擦った。
「おかしい事を言うぜ。パンツを脱がないでおしっこが出来るのか?この可愛い臍からでも出すのか?」
臍を突付いてせせら笑う松井を見た唯の表情は恐怖に怯えていた。丸裸にした自分のそんな姿を見て笑おうとする悪魔たちの所業に心が凍ってゆく唯であった。
「脱がしてやるぜ。いいな。済んだら、また、穿かせてややるから」
背後に廻った松井に尻を撫ぜられた唯は小さく頷いて見せた。このまま、捨て置かれ、パンティを穿いたまま失禁するよりは用を足した後、また、穿かせてくれるという松井の言葉を信じたのである。しかし、唯は得体の知れぬ男たちの前に全裸を晒すという辱めに覚悟したとはいえ、その恐ろしさに全身の震えを止めることは出来なかった。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいわよ。どうせ、いつかはヌードになるんだから」
唯を苛め抜きたい由里もパンティに手を掛け、じわりじわりと小さな布は唯の腰から引き下げられてゆく。
しっかりと目を閉ざした唯は張り裂けそうになる胸の震えを抑え込もうと必死に自分自身と戦っていた。
「わぁー、遂にアイドル、椎名唯がオールヌードをご披露したわ」
由里は勝ち誇ったように唯のぬくもりの残るパンティを高々とかざして満面の笑みを湛えた。
栗山はビデオカメラを廻し、その子供っぽさと女の色気が入り混じった肉体に目を凝らし、三枝は忙しく筆を動かしている。
唯は頬を震わせ、悪魔たちの揶揄を一身に受けている唯は挫けそうな気持を叱咤していた。どんな酷い事をされようと救出の希望だけは捨てない唯であった。
「あら、素っ裸にされたのね。写真を撮らして貰うわね。トップアイドルのオールヌードだもん、高く売れるわよ」
遅れて塩野と共に顔を見せた恵子はデジカメで唯の全裸像を収め始めた。勝手にするがいいとばかり、唯は目を閉ざしていたが、それを目にした由里はその熱く火照った頬を突付いた。
「目を閉じていては駄目じゃないの。折角、あなたの初ヌードを撮影してるのよ。カメラに目をはっきりと開いて」
顎に手を掛けられ、無理矢理レンズに顔を向けさせられた唯は物悲しい視線をそれに送った。ストロボが瞬く度に自分のアイドルとしての商品価値がどんどん下がってゆくような思いに唯は駆られている。
「その辺でいいだろう。さあ、おしっこをして貰おうか」
松井が改めて確認を取ると唯は強張った頬を震わせて頷いて見せた。早くすっきりして、再び、パンティを身に着け、この状況から逃れたい唯であった。
「アイドルの唯にはこんなのにするのがお似合いだと思うわ」
由里が白磁で出来た大きな花瓶を持ち込んできてタイル張りの床の上に置いた。
「さあ、お待ちかねの便器が来たぜ。思い切りシャーとやりな」
松井に肩を叩かれた唯はその顔を気弱な瞳で仰ぎ見た。
「腕を解いて」
「そのまま、するんだよ。立ったままだって出来るだろう」
松井が楽しそうに言うと由里も意地悪い笑みを浮かべて唯の乳首を弾いた。
「私が持ち添えてやるから、こぼさないように良く狙いを付けるんだよ」
由里の笑い声を聞きながら唯は気が遠くなるような屈辱感を覚えていた。立ったまま、放尿する自分の姿を悪魔たちは笑い者にしようとしている。悪魔たちの繰り出す、隠微な攻撃にさしもの唯の気持も崩れそうに揺らいでいた。