号泣するアイドル
「さあ、足を開きなよ」
目の前にしゃがみ込み、柔らかな繊毛の前に花瓶の口を近づけて、薄笑いを浮かべた由里を目にした唯の瞳からは悔し涙が一筋、尾を引いて流れ落ちた。それき唯が屈辱の姿を露呈する事を覚悟した事に他ならなかった。
「泣いてるの?ここにいる男たちは女の涙に慣れきっているから、そんなことでトイレに行かせて貰えると思ったら大間違いだよ。さあ、足を開いて」
唯は花瓶を持ち添える由里を蹴り飛ばしたくなる衝動を必死に堪え、しなやかな両脚を大きく開いた。しかし、その太腿は激しい屈辱感に唯の意思とは無関係に痙攣を示している。芸能界のトップアイドルにまで上り詰めらた自分が裸にされ、両腕を括られ、同年輩の少女に放尿を受け止められる悔しさは何に例えれば良いのだろうか?唯は悔しさと情けなさに大声で泣き喚きたい自分を必死に堪えている。
「さあ、始めていいよ。トップアイドルらしく、堂々と垂れ流しな」
由里に太腿を抓られた唯は涙を溜めた目を開いて白い花瓶の口を今一度見つめた。ぽっかりと開いたその口は唯に底なしの奈落を想像させた。一度、飛び込んだら二度と這い上がる事の出来ない地獄の入り口、唯は遂にその淵に自らその身を投げ込んだ。
「うぁー、始めたよ」
水しぶきを迸らせ始めた唯の欲求を受け止めた由里が大きな声で皆に告げると三枝は筆を止め、その羞恥に悶える姿に目を凝らし、栗山は嘗めるようにカメラのレンズをその全身に這わせる。恵子もカメラのシャッターを角度を変えて押し続け、松井は花瓶の中身と羞恥に打ち震える表情を交互に覗き見た。
「さっき、したばかりなのに随分激しいじゃないか?アイドルっていうのは泡の多いおしっこをするもんなのか」
松井の言葉が必死に押さえ込もうとしていた唯の慟哭に火を付けたのだろうか、唯は突然、激しい声を上げて泣き始める。
「そんなに動いちゃ駄目だよ。おしっこがはみ出ちゃうよ」
身体の震えが止まらなくなり右に左に水流が揺れるのを目にした由里が注意すると松井が唯の腰をしっかりと抑え、身悶えを封じた。
全身が震え上がるような衝撃を受けた唯はわけのわからない言葉を口走りながら、号泣し、放尿を続けている。栗山も三枝も始めて目にするアイドルの放尿姿に魂を射抜かれたような表情になり、唯の慟哭する姿を眺めていた。
泣き声が細くなると同時に、唯の水流も細くなり、やがて完全に静止した。唯にとって地獄の釜で茹でられた時間は終わったのである。
「よく、溜まっていたものね。さっきは出しそびれたのが残っていたのね」
由里は花瓶の中身を覗き込むと羞恥の残り香に小さく嗚咽する唯にそんな言葉を投げ掛けると後に退いた。
「後始末してやるぜ。そのままじゃ気持ち悪いだろう」
松井にその部分の肌をティッシュを使って拭われると唯は再び頬を赤らめるのだった。
三枝は明日、木曽に見せる積りで唯の尿を一升瓶に落としこんでいる。
「これが椎名唯のおしっこだって言ってインターネットで写真付で販売したら儲かるんだがな」
三枝はそんなことを言って栗山と笑顔で顔を見合わせた。事は二人の思い通りに運んでいる。明日、木曽が到着する頃に、唯をある程度、骨抜きにして引き合わすことが出来ると思っていたのだ。
「よし、今夜はこれ位にしてやろう」
三枝の言葉で松井が吊り上げられている両腕を解放すると唯はよろよろと膝を付き、顔を覆って嗚咽し始める。
「これだけ、返してやるよ」
投げつけられたパンティをのろのろとした動作で唯が身に付け始めると由里は蔑むような視線を送る。
「こうなっちゃ、アイドルも形無しね。明日が楽しみだわ」
由里の嘲笑を浴びても唯は座り込んだまま両腕で胸を覆って空虚な瞳で前を見ている。そんな唯の目の前に松井が手錠をちらつかせた。
「両腕を前にだしな。また、逃げようなんていう考えを起こされては叶わないからな」
ニヤケタ表情を浮かべて松井に告げられた唯は素直に両手を前に差し出した。手錠が唯の締まった手首に掛けられると悪魔たちはぞろぞろとプレイルームを後にした。
灯が消され、真っ暗になった室内に残された唯は先程まで我が身を襲った屈辱の嵐を思い起こし、啜り上げている。昨日までアイドルとしてもてはやされた自分と虫けら同然に扱われている今の自分、唯にはこれからの事を考えると気が狂いそうだった。助かる道を頭の中で模索する唯は答えを見つけられぬまま、いつしか眠りに落ちていった。
朝の風呂
翌朝、栗山は祐子の部屋で目を覚ました。唯のふられもない姿を目にした栗山は異様に興奮し、寝入ってる祐子を叩き起こし、何度も責め立てたのだった。お陰で祐子は栗山の隣で寝息を立てている。
静かに布団から這い出した栗山は身支度を整え、廊下に出た。唯の監禁されているプレイルームにも未練はあったかが栗山は絵里に会いたくなったのだ。
ドアをノックするとパジャマ姿の絵里が寝惚けた顔を出した。栗山の姿を見ると絵里の表情が一辺に変った。
「あら、来てたんだ。知らなかったもんだから、ご免なさい」
絵里は栗山を部屋に迎え入れると自分は化粧台に向かってメイクを大急ぎで始める。起抜けの顔を見られるのが恥ずかしかったのであろう。
栗山はそんな絵里を待ちながらテレビのスイッチを入れた。トイレ中継も気になったが栗山はワイドショーを見ることにした。唯の失踪事件を報道しているかと思ったのだ。
しかし、そんな報道は一切なされていない。たんたんとつまらない記事を紹介している。どうやらプロダクション側は唯の失踪を隠しているようだ。
「ねえ、何、見てるの?」
化粧を終えた絵里が栗山の胸に甘えかかるように顔を寄せてきた。
「ああ、ちよっと世間のことが気になってね」
栗山はトイレ中継に画面を切り替えた。二十四時間分の映像が一時間毎に更新されている。画面には美加子を用を足す姿が映っていた。
「悪趣味ね。私のライヴで満足しないの?」
「これは俺の生甲斐なんだよ。色んな女性の姿を見ていたのさ」
栗山はそんなことを呟くと絵里の口を封じ、乳房を弄った。すぐさま、絵里の鼻息が荒くなった。栗山の愛撫の方法にすっかり慣れ、今では自分から次を催促するようになっている。
もどかしげにパジャマを脱いだ絵里はますます膨らみを増してきた乳房を栗山の眼前に突き出した。
いつもはそれを口に含む栗山であったがちよっと絵里を困惑させてやろうと悪戯心を発揮し、舌を出すとその先端で絵里の乳首を転がした。
「あっ、待って」
十分に感じ始めた絵里であったが何かを思い出したように栗山の行為を中断させるとその場に半裸の姿を立たせ、恥ずかしそうに微笑んだ。
「ウンチして上げる。栗山さんがいない間ずっと我慢してたんだ」
「おお、願ってもないよ」
絵里は今でも栗山の言い付けを守って、栗山不在の間は大便をしないのである。
絵里はトイレのカーテンを開け放つと換気扇を廻してから便器の上に腰掛けた。栗山が上から覗き込むように立つと絵里は頬を染める。それでも見られるのが嬉しそうな絵里であった。
「足を開いてくれないか?」
パンティを下ろしても足をピッタリと閉じ合わせたままの絵里に栗山が不満を洩らすと絵里は言われたままに心持、足を開いた。
「そんなに近づくと匂いがきついわよ」
「構わないよ。始めて」
栗山に促された絵里は腰に力を入れ始めた。目を閉じて、一心に脱糞しようとする絵里の全身からは何かオーラのようなものが発散し、その女体を一層、美しく栗山には映じていた。栗山は我慢しきれずにその愛くるしい乳首に口を吸って激しく吸い上げる。
「嫌、そんなことされたらウンチが出なくなっちゃう」
絵里が膨れっ面をして睨むと栗山はその裸体を軽々抱き上げた。
「露天風呂でしよう。今なら誰も入ってないから」
栗山はタオルケットで絵里を覆うとそのままの姿で部屋を出た。幸い、起きている者もいない屋敷の中を通り抜けて、一階の庭先にある露天風呂に辿り着いた。
いつでも入れるように源泉を引き込んだ自慢の施設の一つだった。ここにも栗山は抜かりなく和式便器は設置してあるのだ。
絵里をその上に跨らせた栗山は自分も全裸になると再び、絵里の傍らに寄った。
「さあ、続きを見せて」
こっくりと頷いた絵里は再び、目を閉じ気張り始めた。
再びオーラー感じ始めた栗山は遂に股間からその先端が顔を覗かせると絵里の身体を抱きとめようとする。
「お願い。終わるまで待って」
「待てないよ。待てないんだ」
子供のように駄々をこね。涙を流している栗山の一物は完全に怒りを漲らせている。
「だったら口でして、お願い」
絵里の求めに応じ栗山がその目前に一物を突き付けると絵里は待ちかねたように口中にすっぽりと含み、揺るかに前後に揺さぶりだした。
排便をしながら自らを慰める絵里の姿に栗山は異常な興奮を覚え、あっという間に射精してしまった。
露天風呂の洗い場で一戦交えた栗山と絵里が風呂に浸かっていると三枝が忍と共に姿を現した。
「やあ、夕べは楽しかったですな」
三枝はそんな挨拶を交わすと風呂に飛び込み、忍もそれに続いた。旅館の風呂場ではないので四人も入ると膝を突き合わすほど狭さになってしまう。
遠慮した絵里が風呂から上がると忍もそれ続き、洗い場で身体を洗い始めた。
「忍は良く出来た女です。誰とでも仲良くできるし、私にも気を使ってくれる。私はつくずく忍を妻にして良かったと思いますよ」
洗い場で絵里と仲良く話をしている忍の姿を目で追いながら三枝は満足そうな笑みを浮かべている。それは栗山も同感だった。絵里も祐子も良くは尽くしてくれるがとても忍の域には到達してはいなかった。
「そうそう、午後に木曽さんが到着するようです。先程、ファックスが流れてきました」
「いよいよ、ご対面ですね。アイドル唯がどんな顔をするか楽しみですな」
栗山が笑うと三枝も釣られて笑い声を上げた。山間ののどかな景観に二人の悪魔の笑い声が響き渡るのであった。
鏡の中のアイドル
寝ては覚め、そしては眠る一夜を過ごした唯はパンと牛乳という簡単な朝食を与えられていた。昨日の昼から何も口に入れていない唯は出された食事を瞬く間に平らげてしまった。
「ふん、アイドルもこうなると惨めなものね。普段、贅沢なものばかり食べてるからダイエットに丁度いいかもね」
由里に惨め姿を揶揄された唯はその負けん気の気性から由里に厳しい視線を一瞬、送った。しかし、この女を怒らしてはならないと自戒を呼び起こし、視線を外した。
「さあ、立って鏡の間にご案内するわ」
唯の表情が再び、凍り付いた。昨日、捕われた、最初に監禁された鏡の小部屋に再び彼らは連れ込もうとしているのだ。言い知れぬ恐怖に唯は苛まれながらその身を立ち上がらせると由里に肩を押され、歩き始めた。
パンティ一枚の裸身に前手錠の唯が階段を下りてパーティールームに足を踏み入れると昨夜、自分の心に屈辱の刻印を押した悪魔たちが勢ぞろいしており、唯は身を竦ませる。
「また、逃げようなんて考えるなよ。今度はきつーいお仕置きをしてるからよ」
肩をがっしりと捉まえた松井が更に心に恐怖を煽り立てると唯は思わず俯いてしまう。
「さあ、そこに座りな」
松井に背中を押され、栗山と三枝がどっかと座る椅子の前に唯は跪かされた。
「どうだ。お嬢さん。奴隷になる決心が付いたか?」
三枝に問われた唯は精一杯の表情を浮かべて三枝の顔を見上げる。
「お願いです。帰して下さい。お金なら事務所に話して好きなだけ出させます。ここでのこと絶対、誰にも話しません。ですか、お願い、帰して下さい」
最後は涙声になって唯は必死に訴えた。しかし、三枝も栗山も薄笑いを浮かべるだけだった。
「金か?5億円でも払ってくれるなら考えてもいいですね」
「嫌、その程度の金なら椎名唯の恥ずかしい写真集でも売り出せばすぐに回収できるぞ。30億円は貰わないとな」
栗山が笑えば三枝もそれに合わせる。誰も自分の言葉を真剣に受け止めてくれないことに唯は絶望を感じるのだった。
「まだ、奴隷になるとは決めかねているようだな?やっぱり鏡の小部屋に入ってもらおうか」
三枝が決断すると松井と由里は唯の腋の下に両手を掛けて無理矢理立ち上がらせた。しかし、唯は両足を踏ん張って必死の抵抗を示し始める。あんな場所に押し込まれるのは考えるだけでも唯にとってはおぞましい事だった。
「何、意地、張ってんだよ」
由里に頬を張られた唯は悔しげに唇を噛んで下を向いた。抵抗しなくなった唯は引き摺られるように鏡の小部屋に連れ込まれると天井から垂れ下がる鎖のフックに手錠を引っ掛けられた。
由里が外のスイッチを押すと鎖が巻き上げられ、唯は両腕を吊り上げられる形で固定される。蒼白な頬を見せて項垂れている唯を目にした松井は片頬を歪めてその可愛らしい裸身に好色そうな視線を向けた。
「じっくり、そこで考えてろ」
捨て台詞を残して松井が外に出ると出入り口がせり上がり、唯は四方を鏡に囲まれた部屋に再び監禁されたのであった。