由希の涙
「ほら、さっさと歩け」
大野は逞しく盛り上がった美加子の双臀に平手打ちを食らわせて二階への階段を上らせてゆく。やるせない溜息を付いた美加子は緊縛させた裸身を前屈みにして必死に足を踏み出した。
結局、放尿合戦で敗れた美加子がお仕置きとして陰核鎖を施され、屋敷中を引き回されることになったのである。
それを見送った栗山は固い表情を崩さない由希の背中を押した。褌を栗山に取り上げられた由希は後手錠に拘束された姿でそれに従っていた。由希が嫌がるといけないという大野の配慮によるものだった。
部屋に着いた由希をベッドの上に座らされると栗山は椅子に座った。
「由希ちゃん。どう、新婚生活は?」
栗山の意地悪い質問に由希は虚しく首を振るだけであった。
「お兄さんのこと心配でしょう?」
とたんに由希の目から大粒の涙がこぼれ始めた。女だらけの場所に素っ裸にされ身を覆う自由も奪われている兄のことは由希にとって哀れな存在の何物でもなかった。出来ることならパンツぐらいは穿かせてやりたいと由希は願っていたのだ。
「栗山さん。お願いです。兄にパンツぐらい穿かせてやる様に三枝さんにお願いして下さい」
唐突にそんな事を言い出した由希を見て栗山は困った顔をした。
「それなら、ご主人の大野さんに言えば良いじゃない?」
「大野さんは取り合ってくれません。ですからお願いです」
由希は涙を流しながら栗山に哀願する。スポーツマンで由希の憧れでも合った兄が生きる希望をなくしたような目をして地下室で幽閉されているのが由希には耐えられないのだ。
その時、ドタドタと足音が響き、美加子を引き回していた大野が顔を出した。
「これから、先生を味見をします。それが終わったらお返しに来ますよ」
大野は卑猥な笑みを浮かべて栗山に告げた。しかし、由希が涙を流しているのを見つけると訝しげな表情になって部屋に入ってくる。
「何を話していたんですか?由希を泣かせるなんて」
「徹君に何か着る物を与えてくれって僕から三枝さんにお願いしてくれって頼んでいたんですよ」
栗山の話を聞いた大野の血相が変わった。いきなり、由希の頬を平手ではたくと大きな声を張り上げる。
「その話は俺が駄目だと言っただろう。まだ、判らないのか」
もう一発、大野に頬を張られた由希は床の上に跪いて、大野にごめんなさいと頭を何度も下げるのであった。
「俺がそんな事を頼んでみろ。罰を受けるのはお前なんだぞ」
「判りました。もう、言いません」
涙、混じりにはっきりと答えた事で大野の怒りは収まったようだ。
「栗山さんにご無理をお願いした罰だ。慰めて差し上げなさい」
大野が変な親切心を発揮し始めたのに慌てたのは栗山の方だった。
「待って下さい。僕はそんなつもりは有りません」
「ここはけじめをつけさせねばなりません。どうかしゃぶらせてやって下さい」
大野の決意が固いのでここは致し方ないと栗山は下半身を露出した。
「さあ、ちゃんとお詫びをしてお慰めするんだぞ」
大野に首を捉まえられ、栗山の腿の間に身を押し入れられた由希は涙に濡れた顔を上げた。
「先程は変なお願いをして申し訳有りませんでした。お詫びの印としてお慰め申し上げます」
涙で喉を詰まらせながら詫びの言葉を言った由希は躊躇いも無く栗山の一物にかぶりついた。大野はその姿を目にして満足の笑みを洩らす。
「女房教育はこうやってビシビシしないといけないんだ」
栗山は由希のサービスを受けながら、大野の執念深さを知った。大野は由希を通じて梶間に復讐を果たしているのだ。由希の健気な愛撫を受け栗山の一物はまたぞろ元気を取り戻し始めた。
朝のひと時
朝早く、栗山はモニタールームにいた。画面の中に写る少女たちの生態にじっと目を凝らしているのだ。
昨夜、美加子の身体に精を吐き出したのは午前二時、それから四時間しか経っていないのに栗山は目覚め、まだ、寝たり無い美加子を伴ってモニタールームにやってきたのである。
昨日一日で八度も精を吐き出した栗山は正直疲れていた。しかし、この屋敷にいる興奮が彼を突き動かし、早朝のモニタールーム訪問と成ったのである。
画面では絵里が徹に排尿させるシーンを映し出していた。栗山は興味が湧かないので別のカメラに切り替えた。由里が股間に当てた指を盛んに動かしている。どうやら、オナニーの真っ最中らしい。
弘美と美希は死んだように動かない。二人とも眠っているようだ。麻美と恭子は抱き合うようにして手を動かしている。お互い慰めあってるようにも見える。彼女たちは知らず知らずのうちに時間を感じ、監視されていない時間が判るようになって来たのだろうか。
そんな事を思いながらカメラを戻すと絵里が便器の上に跨っていた。徹の世話を終えた絵里は自分もその気になったらしい。
栗山の目は輝き、一気に4台のカメラを動員して絵里の姿をあらゆる角度から観察して楽しむのであった。絵里の股間から水流が迸り、便器の中に落下する。音を気にしているのだろうか絵里は落ち着かない様子であちこち視線を向けている。
絵里の排尿姿を目にして発情してしまった栗山は美加子に処理させようとその肩に手を伸ばそうとしたその時、運悪く三枝がモニタールームに姿を現した。
「おや、お早いですね」
「ええ、地下の様子が気になりまして」
栗山が照れたような笑いを浮かべると三枝は傍らで眠そうな目をしている美加子を見た。
「先生はまだ眠そうだ。もう、一寝入りしてらっしゃい。朝食は9時ですから」
「はい、判りました」
ある程度の満足を得た栗山は立ち上がった。
「今日は地下と地上の奴隷入替戦をご覧に入れます」
「楽しみですね」
「栗山さんならお気に召すと思いますよ」
三枝が意味ありげな笑いを浮かべたので栗山も釣られて笑いを浮かべた。
栗山が美加子を伴って部屋に戻ろうとすると二階から降りてきた留美と恵子と出くわした。二人は松井と塩野に抱かれ、一夜を過ごし自分たの部屋に戻る途中であった。
「あら、もう、起きたの?まだですよ。朝食は?」
からかわれて苦笑した栗山が自分の部屋に消えると留美は恵子に話し掛け始めた。
「あの栗山って言う人、三枝以上の変態よ」
「そうね。女の排泄する姿で興奮するんでしょう。」
二人の話は遠慮が無かった。その毒舌にはさらに拍車が掛かる。
「私たちのトイレもこっそり覗かれたりしてね」
「でも、凄いのよ。昨日は私に出したのも入れて、六度も出したのよ。その後、美加子先生が相手したから更に増えてるはず」
「人間じゃないわね。若い子のなら判るけどね」
恵子はクスクスと笑うのであった。
二人は部屋に入ると新しい褌を身に着け、Tシャツを着込んだ。
「今日は入替戦やるって、三枝が言っていたわね」
鏡を覗きながら留美が言うと恵子も何か思い出したようだ。
「そうだ。牛乳浣腸するって言ってたわ」
「まあ、奴隷たちもお気の毒ね」
独り言のように呟いた留美は無心に化粧を続けるのであった。
牛乳浣腸
三枝との朝食を終えた栗山と大野そして美加子と由希は倉庫に案内された。
そこには奴隷たちが前手錠で行儀良く膝を正して座っていた。全員が褌をしてない全裸だった。奴隷たちが深々と一礼すると三枝がその前に立った。
「今日で、お客人の栗山さんと大野さんがお帰りになる。最後にお前たちの入替戦をお見せする。精一杯頑張るように」
三枝に代わって留美が彼らの前に立った。
栗山は弘美の射るような視線が自分に向けられているのに気付いて顔を背けた。
「今日は牛乳浣腸をします。みんな一列になって自分の前の人に一斉に浣腸をします。早く吐き出した人から四人が地下奴隷です。先生と由希も列に入りなさい」
美加子も由希も褌を剥ぎ取られ、前手錠を受け、列に加わった。由希は入替戦のたびにわざと負けていた。兄が地下にいる以上、由希は地下にいなければならないと思っていたのだ。しかし、不戦敗は許されない。苦しい浣腸を受けなければならないのだ。
松井が一列に並んだ奴隷たちを調整する。今日は背の高い順に並ぶ必要があるようだ。由里、美加子、絵里、恭子、麻美、弘美、由希、美希の順に並ぶと先頭の由里以外に白い溶液を吸い込んだ浣腸器が手渡された。
「浣腸はかなり力が必要だ中途半端に注げば自分が損をするだけだ。終わって、浣腸器を回収したら両手を高く上げろ。ロープで一列に吊るす。我慢できなくなった者は申告せよ。バケツを宛がってやる」
三枝は注意事項をとうとうと述べる。
「地上組はすぐに風呂にも入れてやれるが地下組はそれも許されない。気持ち悪い状態で何日も過ごさなければならないんだぞ。とにかく我慢しろ」
三枝の話が終わると再び留美が前に進み出た。
「じゃあ、浣腸の姿勢を取って下さい。状態を前屈みにしてお尻を突き出すのです」
奴隷たちは言われた姿勢を取った。
「前の人のお尻の穴に突き刺して下さい。ゆっくりと深く突き刺すのです」
留美の号令の下、少女たちに切っ先が宛がわれた。少女たちの中から悲鳴が上がる。列の一番最後の美希には恵子が浣腸器を宛がい準備は整った。
「それでは始め」
三枝の合図に従い、奴隷たちはポンプを押し始めた。
「気持ち悪い〜〜」
少女たちは不快感に苛まれながらもポンプを押し込まなければならなかった。
「は、早くしてよ」
あらかたの奴隷が注入を終了したが要領が悪い美希に注ぎ込まれている由希が不快感に悲鳴を洩らし、双臀を揺さぶった。
「ご、ごめんなさい」
謝罪した美希の注入がようやっと終わると由希はホッと息を付いた。
両手を高く掲げさせた奴隷たちの手錠の中を壁の閂からロープを通し、反対側の閂に固定すると8人の奴隷たちは一列に並んで便意を堪えることになった。
「さあ、出来るだけ我慢するんだ。我慢が足りない奴は地下行きだぞ」
狂喜したような笑い声を上げた三枝は楽しそうに言い放った。
栗山もこの異常な光景に目を凝らしている。多くの少女たちが排泄を堪え、羞恥に悶える様は栗山にとっては夢にまで見た光景であった。
栗山はカメラを取り出し、一人ずつフィルムに納めてゆく。その姿はまるで鉄道マニアの少年が電車をカメラに収めている姿に酷似していた。
「実に壮観です。こんな光景を夢に見ていました」
栗山は感服したという表情を浮かべて三枝に告白した。至福の時、今の彼は正にその時を迎えようとしていた。
「嫌、出ちゃう〜〜」
美希が吊られた裸体を揺すって訴えた。身体の小さな彼女は浣腸の効き目も早いのである。
松井がバケツを宛がうと白い液体が迸り出た。しかし、大部分は彼女の両太股に伝わり、コンクリートの床に流れ出した。
「こりゃ、大変だぜ」
松井は素っ頓狂な声を上げてゲラゲラ笑い出す。
美希は不快感と羞恥に身を震わせて泣き声を放っている。阿鼻叫喚の場と化した倉庫の中に少女たちの悲鳴と悪魔たちの笑い声が交錯する。
「もう、駄目」
次に音を上げたのは以外も美加子であった。彼女は昨夜、下剤を含まされた故も有り、内容物が殆ど無く、その分、排泄が早かったのであった。
由希は焦り始めた。自分は地下室に居残らなければならない。早く出さなければ地上組にされてしまうのだ。
「あ〜〜。出ちゃう」
由里が悲鳴を上げて排出を開始した。彼女もまた、下剤の洗礼を受けているのだ。
その時、由希が喝采を叫んだ。待ちに待った瞬間が訪れたのだ。
「よし、そこまでだ。残りのものは風呂場で出して来い」
三枝の言葉に手錠をもどかしげに外された絵里は風呂場に向かってダッシュした。続いて、麻美、恭子、弘美と全裸の女たちが悪魔たちの哄笑を受けて走り始めた。
いよいよ、栗山たちが三枝の屋敷を後にする時間が近づいた。玄関先で彼らは別れの挨拶を交わしていた。
「また、必ず、お邪魔します」
「いつでもいらして下さい」
栗山の言葉に三枝はしっかり頷いた。彼自身もこんな同志とも言える男を手放したくは無かった。
「今度は私たちの相手もしてね」
留美と恵子がお別れのキスをすると栗山の頬は朱に染まった。
「ほら、由希もだんなさんにご挨拶するんだよ」
留美は後ろに控えている後手に縛られている全裸の由希を押し出した。
「元気でいて下さい」
蚊の鳴くような声で挨拶をした由希の尻を留美は激しく叩いた。
「何、それ、妻の態度じゃないよ。キスぐらいして欲しいだろう」
「おお、それは気が付かなくては済まなかった」
大野は由希をがっしりと抱きしめるとぴったりと口を合わせ、舌先まで送り込むのであった。
由希のまなじりからまた一筋、涙が尾を引いた。
「それでは皆様、我が妻を甘やかさずビシビシ鍛えてやって下さい」
口を離した大野は照れたような笑いを浮かべてこんな事を言うと栗山の車に乗り込んだ。
女たちの心と身体に新たな衝撃を刻んで栗山の車はゆっくりと三枝の屋敷を出て行った。