弘美のデザート

 デザートが終わり、コーヒーとプチケーキが出される頃から弘美の様子がおかしくなってきた。

 落ち着きが無くなり、腰をもじ付かせている。いよいよ、昼食のスープに混ぜた下剤の効果が現れたのかと栗山は心の中でニンマリとした。

 「どうしたの?落ち着かないね」

 「あの、トイレに行かせて下さい」

 素知らぬ振りで尋ねた栗山に弘美は必死の眼差しを向けた。

 「弘美ちゃん。食事の途中でトイレに立つなんてエチケット違反だよ。済むまで待てないの?」

 「あ〜、駄目なんです。洩れそうなんです」

 弘美は急速に込み上がってきた便意に腰を揺らして訴えた。

 「君にはもう一つデザートが用意してあるんだ。それを食べるまではトイレには行けないよ」

 栗山はズボンを引き下ろして一物を露出した。

 やはり、この男は自分を辱めることしか考えていない。弘美は一瞬の甘い夢に酔った自分の愚かさを呪った。しかし、便意は突き上げるように弘美の下半身に応酬している。弘美はやるしかないと決意を固めると地面に膝を付いて、栗山の元に擦り寄った。

 「お願い。早く出して」

 潤んだ瞳で栗山を見上げた弘美は躊躇無く、栗山のだらりと垂れ下がった一物を手に取った。

 弘美はもちろんこんな事をするのは初めてだ。小さな掌でそれを掴んだ弘美はなよなよと揺り動かすだけだった。

 「あー、大きくなってよ。大きくならないよ」

 一向に固さを増さない栗山の一物に業を煮やした弘美が泣き叫ぶような声を上げると大野が由希の腕を突付いた。

 「やり方を教えてやった方がいいぞ。あの調子じゃ終わらないから」

 大野に促された由希は泣きながら奮戦している弘美の隣に腰を下ろした。

 「駄目よ、左右に振るだけじゃ。前後にしごくようにするのよ」

 「こうするのね」

 泣きべそを掻きながら弘美は言われた通りに腕を前後に激しく揺り動かし始めた。栗山の一物がようやっと固さを見せ始めた弘美はそれを口に含んだ。

 「下を左右に動かしながら顔を前後に動かして」

 教える由希にとっても大した経験はない。昨夜、大野に教え込まれた内容を反芻しているに過ぎなかった。

 弘美は男を咥えながら必死になって顔を揺り動かしていた。もう、込み上がって来る便意で下腹が鎌で抉られるような痛みが発生している。

  (早く出して)

 弘美は祈るような気持ちで凄惨な愛撫を続けていた。

 (あっ、駄目)

 弘美は遂に我慢し通せなかった。下半身を襲い始めた不快な感覚に弘美は悲鳴を上げて口を離した。その瞬間、迸り出た栗山の精液が弘美の顔面に降りかかった。

 「嫌、嫌〜〜」

 弘美は地面に横たわると声を上げて泣き始める。

 栗山は欲望を放出しながら横たわる弘美の白いキュロットスカートに黄色い染みがっくりと広がっていくのを目にし、更なる悦びに打ち震えているのだ。

 由希は泣きじゃくる弘美に声を掛けることも出来ず黙って見守るしかなかった。悪辣な罠に嵌った二人の少女をあざ笑うかのように悪魔たちは顔を見合わせ、舌を出すのだった。

弘美無残

 風呂場に運ばれた弘美は茫然自失の表情を浮かべて洗い場に横たわっていた。

 楽しそうな表情を浮かべる栗山に次々と衣服を剥がれても弘美は表情一つ、変えなかった。あの急激な便意は栗山に仕組まれたものだという事はもはや明白で今更ながら栗山の脚本通りに、楽しそうにはしゃいでしまった自分の愚かさを弘美は恨んでいた。

 「わぁ、派手に汚しちゃったね。弘美ちゃん」

 弘美の下着を剥ぎ取った栗山はわざと驚いた声を上げ、弘美に汚辱感を与えようとしていたが、弘美は何の反応も示さず、表情を変えなかった。何の感情も示さず、動揺を示さない事が悪魔のような栗山に対抗する有効手段だと弘美は頑なに信じていたのだ。

 「そうか、そういうつもりなのか。弘美ちゃんも大人になったもんだ」

 栗山は独り言のように言うと湯を浴びせ掛け、丹念に弘美の身体を洗い始めるのであった。

 「見てご覧よ。弘美ちゃんが出したウンチだよ」

 栗山が目前に汚れた下着を突き付けると弘美は激しく抵抗して、涙の滲んだ瞳で栗山を睨みつける。

 「もう、止めてよ。私の身体が欲しいならさっさとやってよ」

 抑えに抑えていた弘美の感情が噴出した瞬間だった。この男の望むものを差し出して一刻も早く地下室に戻りたい一念と弘美は願っていた。

 「判った。お望みどおりにしてやろう」

 栗山は下着を投げ捨てると弘美の腕を取り、強引に立ち上がらせる。

 栗山は全裸のままの弘美を風呂場から連れ出すとそのまま自分の部屋に連れ込んだ。

 ベッドの上に投げ出された弘美は両足を広げると横を向いた。

 「早く済ませて」

 弘美は怒ったような声を上げて栗山に訴えた。

 しかし、栗山はその全裸像を眺め、薄笑いを浮かべる。反応が乏しいこんな状態で処女を奪っても栗山にとっては面白くも何とも無かった。感情が蘇えり、羞恥に悶え、悲しみに涙する弘美でなくては何の価値も無いのである。

 栗山は用意してあった缶コーヒーを弘美に勧めた。

 「喉が渇いただろう。飲まないか?」

 弘美は先程、栗山を愛撫した故も有り、喉がカラカラに渇いていた。しかし、また、何か薬を入れられかと思うと弘美は手を出す気にはなれなかった。

 「何も入ってないよ。安心して」

 栗山が目の前で缶を開けると弘美は言われるままにそれを飲み干した。

 とにかく、落ち着かせて、もう少し、弘美の気持ちをほぐさないとならないと栗山は思っていた。

 栗山は例のクリアファイルを腹這いに寝ている弘美の目前に突きつけた。

 それを目にした弘美の目から見る見る涙が溢れ始める。

 「お、お父さん」

 写真の中に心配そうに見守る父の姿を見つけた弘美は振り絞るように口を開くと嗚咽の声を洩らし始めた。自分の事を心配して現地にまで駆け付け、捜索の様子を見守っている父の姿。写真の中の父の姿はどこかしら寂しげだった。

 栗山はタバコを吸いながら泣き続ける弘美の背中をじっと見守っている。彼の心に哀れみの気持ちは無かった。目の前の肩を震わせる少女の心を開かせて、いかにして処女を奪うか、それが最重要課題だった。

 「もう、いいね。弘美ちゃん」

 栗山がクリアファイルを取り上げようとすると弘美はその腕に取り縋った。

 「お願い。私を抱きしめて」

 途方も無い寂しさを感じた弘美は誰かに慰めて欲しい気持ちに陥っていた。家族に生きていることさえ伝えられない自分の惨めさを誰かに受け止めて貰わなければいられなかったのだ。

 「よしよし、さあ、おいで」

 ベッドの上に座った栗山の胸に飛び込んだ弘美は身体全体を震わせて号泣の声を放った。

 背中を撫で付けながら心を落ち着かせた栗山は気取られぬように長い弘美の髪を束ねるとゴムを使って一まとめに束ねる。栗山は髪の長い女性とセックスするのが苦手だった。纏わり付く髪の毛を防ぐためにそのようにさせるのが常だった。

 「さあ、僕のものになってくれるね?」

 いまだに泣き止まない弘美は栗山の胸の中でこっくりと頷いた。もう、どうでも良かった。父や母の事を忘れる事ができれば弘美は何でも良かったのだ。

 栗山は弘美を寝かせるとと添い寝をするように横たわり、まだ膨らみの足りない乳房を優しく愛撫した。

 「ねえ、キスして」

 頬を赤らめてそんなことを訴えた弘美の唇に口を合わせた栗山は少女が自ら進んで処女を捨てようとしている悟った。

 「怖くないの?」

 唇を離した栗山の問い掛けに弘美は小さく首を振った。

 「そんなこと思ってもしょうがないの。こんなとこにいたらいつかは無理矢理、犯されてしまうわ。それなら優しくしてくれる栗山さんにして貰った方が・・・」

 幸せだと弘美は言いたかったのだろう。少女の観念しきった態度に栗山は胸が溢れそうになる。弘美が苦痛を味合わなくても済むように栗山は入念に愛撫を施すのであった。

留美との時間

 栗山は弘美を送り返した後、自室で呆然とする時間を過ごしていた。

 さっきまで弘美が小さな身体を精一杯使って、自分の欲望に応えてくれたベッドに目をやった栗山は深い溜息を付いた。いたいけな美少女の処女を奪ってしまった自分に嫌悪感を感じているのだろうか栗山は椅子に座ったままタバコをくらしていた。

 不意にノックがされ、留美が姿を現した。

 「どうしたの?そろそろ時間ですよ」

 留美は由里を迎えに来ない栗山の様子を見に現れたのだ。既に由里と美加子とこの日の予定は告げてあった。

 「何だか疲れちゃってね」

 栗山の寂しげな笑顔を見て、留美は部屋の中に入るとその肩を抱いた。

 「弘美の処女を奪った事を後悔してるの?」

 「ある意味。そうだよ」

 「だったら心配しなくていいわよ。女の子ってね男が思っているほど処女を失うことはショックじゃないのよ。弘美だってそんなに落ち込んではいないわ」

 留美はニッコリと微笑むとベッドに座って足を組んだ。

 「そんな、悩んでいるなんて栗山さんらしくないわよ。悪党なら悪党らしくして。いらっしゃい」

 留美は媚びた笑いを浮かべるとTシャツを威勢良く脱ぎ去った。

 「時間が無いから速攻で行くわよ」

 ベッドの傍らに立った栗山のズボンのファスナーを下ろした留美は力なく垂れているそれを口に含むと軽く歯を当てながら上下に揺さぶった。さすがに留美のフェラチオをは弘美のそれに比べれば一日の長があった。忽ちにして興奮を示してきた栗山をベッドに寝かせると留美は褌を手早く剥ぎ取るとその上に腰を落した。

 自ら乳房を揉み、興奮を高めた留美は栗山の上で腰を激しく上下させる。栗山はあっという間に追い詰められ唇を噛み締めた。

 「ふふふ、我慢してるの?早く出さして上げる」

 栗山のせつない表情を見て笑いを浮かべると腰を大きく捻った。栗山は興奮の芯が更に奥深く吸い上げられる感覚に耐え切れず、こと切れてしまった。

 留美の技巧は松井との性戯の中で身に付けたものだった。早く済ませたい時はこの手を留美は使っていた。

 栗山の上から降りた留美は手早く後始末をすると褌を身に着けた。

 「元気でました?」

 「ああ、有難う」

 「じゃあ、由里を連れてきますね」

 Tシャツを手にした留美が部屋を出て行くと栗山は身体を起こした。不思議なことに弘美に対する後ろめたさが心の中から消えていた。

由里のときめき

 予定より三十分遅れて、由里が栗山の部屋に連れてこられた。由里はあの地獄のような折檻を受けてから以前より身体の火照りが激しくなり、自分が手に負えなくなっていた。しかし、徹を辱めることは固く禁じられたため、松井と塩野に抱かれるのを心待ちにする日々が続いていた。

 由里を椅子に座らせた栗山はその後手に縛られた裸体をじっくりと観察した。新しい毛が伸び始め栗色に染めた髪が黒との二色になってしまってるのは戴けなかったが、顔と身体は申し分のない出来だと栗山は思った。

 「ねえ、早くしましょう」

 一向に手を付けない栗山に業を煮やして由里は自分から声を掛けた。

 「そうか、そうしよう」

 由里を床に落した栗山は着ているものを全て脱ぎ、その前に立った。

 両腕が縛られている由里は口でそれを愛撫するしかない。しかし、午後になって立て続けに三度も放出している栗山は容易に勃起しなかった。

 「駄目じゃないの?」

 由里は怒ったような口調で言って栗山を見上げた。

 「今日、三度も出してるからな。簡単には行かないよ」

 栗山が笑みを浮かべてそんな事を言うと由里は悲鳴に似た声を出した。

 「だったら手でやらしてよ」

 「駄目だ。このままで固くしろ」

 栗山に跳ね付けられた由里は暫く、栗山のその部分を睨みつけていた。胸の中で闘志を巻き起こした由里はそれを再び口に含むと激しく、愛撫し始める。こんな男、自分のテクニックで何とでもなると挑んだ由里の行為は熱気が込められていた。

 乳房を太股に擦りつけ、腰を浮かして、必死の愛撫を続ける由里に栗山が興奮を覚え、その部分が固さをました事にようやっと安堵の色を浮かべる。

 「よし、もう、いいだろう」

 由里を立ち上がらせた栗山は唾液でべたべたになったその唇に口を合わせ、口中を愛撫し、一方の手でその股間を弄った。そこは十分に潤んでおり、男を迎え入れるのに十分な柔らかさを備えていた。

 「お願い。早く入れて」

 頬を染めてそんなことを口走った由里は自分に恥じて横を向いてしまう。しかし、栗山は構わず指先の愛撫を強めていく。

 「むっ」

 再び、唇を塞がれた由里は忽ちにして自失してしまった。その極め方の余りの早さに由里自身、驚きを覚えていた。

 「もう、往ったのか?」

 栗山の問い掛けに由里は恥ずかしそうに頷くとその胸に頬を寄せて熱い涙を流すのだった。

 由里をベッドに寝かせた栗山は緩みに緩んだ褌を取り去った。その部分が無毛の地なのを目にした栗山は息を飲んだ。

 「どうしたんだ。これは?」

 「お仕置きされたの。逃げ出そうとして」

 由里はあの時のことを思い出して悲しそうな顔をした。

 「じゃあ、あの由希が嵌めさせられた鎖を取り付けられたのか?」

 「ええ、辛かったわ」

 栗山はかつて痛め付けられた陰核に指を伸ばした。

 「あうっ」

 触れるだけで由里は首を仰け反らせた。由里のその部分はあの折檻のお陰で極めて敏感な箇所へと変化していた。

 栗山が乳首を咥え込み、股間に指を伸ばすと由里の身体の芯に再び火が灯った。その甘い喘ぎや身悶えはやがて栗山を有頂天にいざなってゆく。

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