屈辱の舞台
「由里のここって剃り甲斐があるぜ。生まれ変わった気持ちになってお仕置きを受けるんだぜ」
松井はせかせかと剃刀を動かしながら悔しそうな表情を浮かべる由里の顔を盗み見るのであった。目前には生贄を載せるテーブルが既に配置されている。由里は震えそうになる自分を必死に抑えている。魂も凍るばかりのおぞましい所業を由里はこれから受けなければならないのだ。
「よし、これで綺麗になった」
松井はタオルを使って由里の下腹部を拭うと淫猥な笑みを浮かべてその部分を見つめた。
剃り跡も生々しい女の縦筋をさらけ出した由里は太股を密着させ、その羞恥に耐えている。しかし、その筋肉は時たま痙攣を見せ、由里がその屈辱を必死に堪えているのは明らかだった。
「さあ、来るんだ」
天井のロープから切り離され、松井に背を押された由里はよろよろと歩き始める。目の前の処刑台の左右には留美と恵子が笑みを浮かべて待ち構えている。由里は叫びだしたくなる衝動を押さえ込むとテーブルの上に身を横たえた。
「うふふ、先輩。可愛くされたじゃん。両足を大きく開いて頂戴」
恵子に促されても由里はピッタリと閉ざした両足の力を抜かなかった。
「早く、開かないと刑罰が追加されるよ」
脅すような口調で恵子に叩きつけられた由里は始めて気弱そうな瞳で三枝を見た。
「お願い。この子達に私の身体を弄らせるのは止めさせて」
後輩たちの前に恥ずかしい姿を晒して悪戯されるのを由里は耐えられなかったのだ。それは僅かに残された女としてプライドの最後の叫びだったかも知れない。
しかし、三枝はそんな由里の儚い願いも一蹴した。
「留美と恵子は準奴隷だ。お前より身分が上なのだ。お前はその辺が判ってない。刑罰を追加する。女責めも執り行う」
三枝に言下に否定された由里は悔しげに唇を噛み締め、両足の力を抜いた。
「言わなくても良い事を言って損しちゃったね。先輩」
恵子は笑いを浮かべながら由里の開かされた足首をビニール管に結び付けている。
「よし、吊り上げるぞ」
松井が壁際に有るハンドルを廻し始めるとビニール管の中央に繋がれたロープが緊張し、由里の両足が宙に浮き上がり始めた。
「あっ、嫌」
できるだけ冷静に振舞って悪魔たちの所業に耐えようと誓った由里の口から悲鳴が洩れた。ロープがキリキリと巻き上げられ両足が徐々に引き上げられ、その恥ずかしい姿を意識したからだ。
「何が嫌だ」
松井は更にハンドルを廻し続け、由里の逞しい双臀が宙に浮き上がったところで静止した。
由里は弱々しく両足を揺さぶり、頬を紅潮させ言語を絶する姿態を組まされた羞恥に悶えていた。
「まぁ、凄い。何もかも丸見えじゃない」
留美が口を押さえてそんな事を言えば恵子も負けじと
「さすが私たちよりベテランね。色が濃いわ」
などと屈辱にのたうつ由里を揶揄しまくるのである。
遂に由里の心と身体を木っ端微塵に打ち砕く舞台は整った。
由里の処刑
由里の逃げも隠れも出来ない二つの羞恥を明らかにした双臀を目の前に悪魔たちは夕食を始めていた。
処刑を待つ由里の切羽詰った気持ちなど無視するように留美と恵子も楽しく笑い、男たちもそれに応えていた。
「そうだ、明日、買い物に行くついでに浣腸器を十本買ってきなさい」
不意に三枝が思い付いた様に言ったので松井は驚いたような表情をした。
「なんでそんなにいるんです。二本もあれば十分でしょう」
「奴隷たちに互いに注入させてどこまで我慢できるか競わせる。面白いだろう」
「こいつは愉快だ」
三枝の言葉に松井は口を開けて笑った。女たちも一緒に笑っている。
既に由里の載せられているテーブルの下には様々な責め道具が配置され、由里の処刑の準備は整っている。しかし、悪魔たちはのんびりと食事を続けていた。
奴隷たちも握り飯に味噌汁という質素な食事が与えられている。彼女たちの表情も一様に暗い。病み上がりの美加子を始め、絵里、恭子という正義感に溢れていた少女たちは牙を抜かれたように由里の姿を無視したまま食事をしている。麻美と弘美と美希の三人は凄まじい光景を目にする恐怖に食事が喉を通らぬようだ。由希は地下室に一人の残された兄のことが気に掛かっていた。由里にまで邪魔者扱いにされ生きる気力を失っている兄。常に後手錠に拘束されている兄は身動きも取れず生きる屍同然の姿を晒している。一人にしていたら舌を噛み切って自殺するかもしれない懸念さえ由希は抱いていた。
「なんだ。お前たち食わないのか?」
手付かずの握り飯を何個も目にして松井は少女たちに向かって言った。二個ずつ与えられた握り飯のうち、一個を四人が残していた。
「よし、由里に食わしてやろう」
一個の握り飯を手にした松井は処刑を待つ由里の頭近くに腰を下ろした。
「食わないか?」
由里は顔を捻じ曲げるようにして握り飯を見た。朝から水一滴、飲まされていない彼女は途方も無いほどの空腹を感じていた。
「その前に水を飲ませて」
「そうか、水が欲しいか」
松井は手近にあったペットボトルを手に取るとそれを由里に与えた。由里はそれをごくごくと喉を鳴らしておいしそうに飲み込んだ。
握り飯も平らげ、由里の慌しい食事は終わった。後は処刑開始の時を待つだけであった。
三枝は立ち上がると由里の顔を覗きこんだ。
「しっかりとお仕置き受けて、可愛い女になれ。いいな?」
由里が目を閉じたまま頷くと三枝は奴隷たちの方を向いた。
「逃亡を謀った奴隷がどんな目に遭うか良く見ておけ」
三枝が松井に合図を送ると松井は由里の逞しい双臀を抱え込むようにしてテーブルの上に腰を落した。
「さっきは俺を風呂の中に突き落としやがったな。思い切り恥を掻かせてやる」
恨み言を口にし、闘志を掻き立てた松井は吊り上げられた太股をゆっくりと愛撫し始めた。由里は悔しそうに眉を寄せ、心を石にして、悪魔たちの愛撫に立ち向かおうとしている。
「何を悔しそうな顔しているの?先輩」
恵子は火照り始めた由里の頬を突付いてクスクス笑うと屈辱の喘ぎを見せる乳房に手を掛けて優しく揉み始める。
「楽しまなくっちゃ損だよ。いくら気をやったって構わないのよ」
恵子はさらに由里に刺激を与えるべく、乳首を口に含むとその先を舌先で転がすようにして由里の情感を更に加速させた。
悔しいと思いつつも由里の全身は色づき始め、固く食い縛った歯の隙間からは甘い吐息も洩れ始める。
この期に及んで松井はようやっと女陰を寛げるとその上端に顔を覗かせる陰核を口に含み、舌先の愛撫を開始した。由里の下半身はその刺激に大きく反応し、双臀を激しく揺すって松井の口先を逃れようと足掻き始める。しかし、それは三枝の失笑を買っただけに終わり、松井の愛撫に身を任せてしまう。
指先の愛撫を経て、その部分に十分な潤みを確認した松井は由里の乳首を舐め合っている留美と恵子を見た。
「仕上げはお前たちに任せるぜ。脅されたときの恨みを思い出して大恥を掻かせてやるといいぜ」
「まあっ」
松井に促された留美と恵子は無残な晒し者になっている由里の下半身を見て驚きの声を上げる。先程までは蕾の片鱗しか見せていなかったその部分が松井の愛撫を受けて大きく開花し、潤んだ表情を見せていたからだ。
「やっぱり、淫らね。こんなにしちゃうなんて」
悪戯っぽく笑った留美がいきなり指先を挿入すると由里は悲鳴を放ち、双臀をガクガク揺さぶった。
「何、慌ててるの。もっと気分を楽しなさいよ」
恵子は勃起している由里の陰核を指で弾いてクスクス笑った。
留美はバイブレーターをゆっくりと挿入するとスイッチを入れた。不気味な蠕動を見せるその器具を抜き差ししながら留美は感慨に浸っていた。
勝気な二人は由里の在学中、事ある毎に衝突した。ある時、由里の大切なアクセサリーが部室で紛失した際、疑いを掛けられた留美は由里の目の前で全裸にされ、身体検査までされた。その悔しさを根に持っていた留美は痛快な気分に浸っていた。
女として最大の羞恥を感じる姿態を組まされ、私の手によって情感を味合わされる。これ以上の恥辱は無いだろう。留美はバイブレーターを操作しながら笑いが止まらなかった。
留美の攻撃にリズムを併せるように由里が甘い吐息と啜り泣きを織り交ぜると留美にもフィニッシュが近いことが感じ取れた。由里はさらに激しく攻撃を加速させると由里が涙に潤んだ瞳を開いた。
「ま、待って、これ以上、辱めるのは止めて」
後輩の手によって淫情を味合わされることを恐れた由里の最後の訴えだった。しかし、取り乱すことは悪魔たちの悦びを却って倍化させた。
「駄目よ。先輩、恥ずかしがっちゃ。先輩の淫乱ぶりをしっかりとこの目で拝見させて戴くわ」
恵子にまで陰核を抓まれ、笑われた由里はがくっりと顔を横に伏せるとシクシクと啜り上げ始めた。もう、どうすることも出来ない、悔しさも惨めさも忘れ果てて、由里は矛先に翻弄されていく自分を感じながら情感を加速させていった。
「い、いっちゃう、いっちゃう」
留美の手による攻撃のことなどどこかに消し飛び、ただ、情念を満喫した事のみを訴えた由里は全身を鋼のように緊張させ動かなくなった。
「往ったわね」
憎い先輩を陥落させた喜びに打ち震える留美はバイブレーターのスイッチを切り、痙攣する白い軟体動物と化したその部分に好奇な目を注ぐのであった。
やがて、由里の緊張が解け、全身の力が抜け切ると留美はバイブレーターを抜き、満面の笑顔を見せ、恵子と笑いあった。留美は由里に対する恨みが頭からつま先に抜け去ってゆくような爽快感を味わっているのだ。
悔しさも恥ずかしさも忘れ果て、悪魔たちの手に掛かり、情念を極めてしまった由里は晒した恥辱が蘇えると細い嗚咽の声を洩らしている。しかし、悪魔たちの残忍な所業は第一幕を終えたに過ぎなかった。
踏み絵
「ふふふ、先輩。楽しかったでしょう。こんなにしちゃって」
恵子に淫情に敗れた後始末を受けている由里は頬を赤らめ、テーブルに頬を押し当てて涙を流し続けていた。こんな事が許されていいのだろうか?許される筈も無い。いつかは彼らにも天罰が下る。在学中は神に祈った事もない由里は心の中で罵りの言葉を吐きながら神に祈っていた。
「終わったよ。お礼ぐらいいいなよ」
恵子にまたしても陰核を弾かれた由里は蚊の鳴くような声で有難うと言うのだった。
松井がクッシュンを持ち出し、由里の双臀の下にがっちりとそれを押し込むとそれまで淫風吹きすさぶ女責めを声も無く見物していた三枝が立ち上がった。
三枝は無残な光景を目にし、がっくりと首を項垂れている奴隷たちの前に立つと口を開いた。
「これから逃亡を謀った由里に対する浣腸責めを執り行う。浣腸はお前たち全員の手で施してて貰う」
奴隷たちの顔に一様に緊張が走った。無残な私刑を受けている由里に自分たちの手でさらなる打撃を与えろと言っているのだ。
「もし、拒否する者がいればその者は由里と同じ刑罰を受けて貰う。さあ、立て」
三枝の号令で奴隷たちは立ち上がった。今日は全員、褌を身に着けている。褌一枚で前手錠という姿の奴隷たちは一列になって由里の羞恥の前に整列させられた。
「左の美加子先生から前に進み出て、松井から浣腸器を受け取り、浣腸するのだ。その際、由里に一言、掛けてやれ。終わったら次の者と交代だ。いいな?」
三枝の言葉に応じて美加子が前に進み出ると松井がその手に溶液が入った浣腸器を手渡した。
「ここに突っ込んでポンプを押すだけだ。簡単だろう」
松井は由里の排泄器官を指差して笑うのだった。
美加子は由里を貶めるこの行為を逡巡している暇は無かった。しなければ自分も同じ運命に遭わされてしまう。美加子は心を鬼にして矛先を差し入れた。
その瞬間、由里はカッと目を見開き、双臀を僅かに揺さぶった。しかし、すぐさま諦めたように目を閉ざした。足掻いたり取り乱したりすれば悪魔たちが悦ぶだけだと感じ取った由里は死んだつもりになってこのおぞましい責めを乗り切る覚悟を決めていた。
「ごめんなさい。由里さん」
美加子は詫びの言葉を掛けるとポンプを一気に押し込んだ。由里は体内に侵入してくるおぞましい溶液の感触に歯をカチカチと噛み鳴らしたが首を僅かに振っただけで浣腸を受け入れた。
続いて、絵里が由里の前に立った。
「先輩。許して」
絵里は短く言うとポンプを押し込んだ。
「何だか、お焼香をしているみたいね」
留美が一列に並んで、浣腸するのを待っている奴隷たちを眺めて受けた印象を松井に言うと松井は違いないと笑い声を上げた。
皆、由里に対する詫びの言葉を吐きながら浣腸を施していたが五人目の由希だけは違っていた。
「由里さん。お兄ちゃんに優しくして上げて、励まして上げて」
由希の言葉を聞いた由里は目を閉ざしたまま大きく頷いた。
由希はポンプを押すと啜り上げながら列に戻った。由里が人間としての心をなくし、兄を物として扱うようになった事に由希は大きな悲しみを覚えていたのだ。
最後の美希の注入が終わると由里の腹部は膨れ上がり、苦しそうな息衝いを見せ始めた。いよいよ、最大の羞恥と苦痛が由里を襲い始めたのだ。
悪魔たちはここに来て排便をした事が無い由里を考慮し、バケツと新聞紙を用意し由里の排泄に備えていた。