由里の構図
「畜生、いい、おっぱいしてるじゃねえか」
松井が縄に締め上げられその豊満さをことさら強調されている乳房に手を伸ばそうとすると由里はそれを避け、涙声で訴える。
「止めて、触らないで」
涙に潤んだ瞳で訴える由里に情欲の疼きを感じた松井は舌なめずりをした。
「恭子も最初はどうしようもない跳ね返りだったぜ。だけどよ、俺たちに処女を破られ、可愛がられてからは女らしくなったぜ」
由里も恭子の事は知っていた。男っぽい口調と仕草で乱暴な印象を受けた後輩だったが由里を慕ってくれた思い出があった。
「お前は処女じゃないだろうが俺たちと仲良くなった方が得だぜ」
松井はそう言うと再び、腰を落とし、下半身をパンストで覆われた由里の裸体を眺めるのであった。
既にキャンバスに向かっている三枝は松井を呼び寄せ、耳打ちをした。それを聞いた松井の顔は思わず綻ぶのである。
「由里。そのままの格好でおしっこをするんだ」
戻ってきた松井に言われた由里は驚愕の表情を隠せず、頭を大きく振った。
「嫌、嫌よ」
「そうか嫌か」
松井は由里の頭髪を掴むと目を剥いて見せる。
「なら仕方ないな。留美、あいつをもう一度、しごいて今度は往かせちまえ」
「あいよ」
手早く、席を立った留美は徹の項垂れてしまった一物を掴むと再び激しくしごき始めた。
徹は塞がれた口の中で悪態を付き、なんとか留美の手を逃れようと身悶えるのだが爪先立ちにされているため足で蹴上げる事も出来ない。
「そんな暴れたって無駄さ。おとなしく私に任せておきな」
留美が色っぽい瞳で見上げると徹は抵抗を諦め、奥歯を噛み締めた。恋人の目の前で惨めな姿は露呈したくない一念で徹はこの刺激を耐え切ろうとしていたのだ。
「早くしないと恋人が吐き出しちまうぞ。とっとと、やらかしな」
松井が乳首を突付いて催促すると由里は泣き濡れた瞳を開いて唇を震わせる。
「お願い。許してよ。私には出来ないわ」
「おい、構わねえぞ。やっちまえ」
由里の哀願を無視した松井の声に留美は素早く反応した。これ以上ないという力で徹を握り締め、最高に近い勢いで腕を揺り動かした。
「これに吐き出させろ」
松井に蹴られた洗面器を受け取った留美はそれを左手に持ち、スパートを掛けた。
「やったよ」
遂に徹の先端から白濁が噴出すと留美は喜色を浮かべ、それを受け止めた。徹は悔しげに唇を噛み、ブルブルと太股を震わせ、留美に情欲を絞り尽くされている。
「随分出したね。私のテクが上手かったのかもね」
留美は悔しそうな横顔を見せている徹の頬を突付くと洗面器を松井に渡した。
「おい、見ろよ。恋人が出したもんじゃないか」
嫌がる由里の髪の毛を掴んで松井は徹の欲情の証を見せ付ける。
「ひ、酷い人たちね」
由里が恨みの篭った視線と共に言い放つと松井はその顎を掴み上げた。
「まだ、やらないつもりか、次は留美に口でやらせるぞ」
その言葉を聞いて由里は悪魔たちの執念深さを知った。それを見せない限り、何度でも徹を苛め抜くつもりだと悟った由里は観念した。
「判ったわよ。するわよ。するから、徹さんを苛めないで」
「よし、見てやろうじゃないか」
松井は由里の目前に座ると手を伸ばしてその股間を無造作に撫で上げた。
「ここがぐしょぐしょになるまで吐き出すんだぜ」
松井の言葉に総毛立つ悪寒を感じた由里では有ったがそれを見せないわけには行かなかった。由里は呼吸を整えると下半身に溜まっていた緊張を解いた。
「ふふふ、始めやがった」
微かな水音が響き、由里の嗚咽の声がそれに被さった。
パンティの中に排出されたそれは大きなシミをそこにつくり、さらに溢れ出たそれはハンストを伝わって由里の太股を伝わり足先へと流れてゆくのだ。
「終わったわ」
由里は俯いたまま終了を告げるとシクシクと啜り上げる。悪魔たちに身も心も弄られてがっくりと疲れ切った由里であった。
「よし、由里。お前は俺と来るんだ」
天井からのロープから解き放たれた由里の縄尻を掴んだ三枝が背中を押した。由里は恋人が酷い目に遭うのではないかと気になったが無理矢理、背中を押されアトリエを後にした。
地獄での再会
由里が連れ込まれたのはモニタールームだった。三枝は由里に腰を落とすように命じると自分は椅子に腰掛けタバコを吸い始めた。
「お前も彼氏の捜索なんかに付き合わなきゃこんな目には遭わないで済んだんだ。運が無い女だ」
「助けて下さい」
由里は三枝に頭を下げた。この男がこの屋敷を取り仕切っているのは本能的に感じていた。悔しかったが頭を下げることしか由里は出来なかった。
「それは出来ない。留美みたいに我々に協力するようになれば楽は出来るが、解放は無理だ」
三枝はすげなく答えると太鼓腹を揺すって笑い声を上げた。
その時、モニタールームに留美が入ってきた。何と由希を連れていた。
由希は由里の姿を目ざとく見つけ驚いたような声を上げた。
「由里さん。どうしてここにいるの?」
由希は由里が兄と付き合い出してから度々会っており、先輩というより、兄の恋人としての存在が大きくなった。普段は名前で呼び合う二人であった。
「由希ちゃん」
由里が立ち上がると由希がその胸に飛び込んで泣きじゃくり始めた。
二人とも後手に縛られた上半身は裸、由里はお漏らしした下着をそのまま身に着けている惨めな状態での再会だった。
「お兄ちゃんは?お兄ちゃんも捕まってしまったの?」
「そうなのごめんなさい」
兄までも悪魔の手に落ちたと知らされた由希は更に激しい声を上げて泣き始めるのであった。
昼夜の区別なく煌々と電気が付いたままの地下室では4人の少女が全裸のままぐったりと身を横たえていた。人間としての尊厳さえ剥奪されたようなその空間に取り込まれると少女たちは生きる気力を失ってしまうような感覚に陥ってしまう。
朝の対決で敗れた絵里と恭子は再び、地下室居残り組みとなってしまった。恵子と弘美が入れ替わり組みとして地下にやって来た。
突然、鎖の軋む音がして松井が降りてきた。続いて全裸の男が後手錠をされ、降ろされ、最後に塩野が降下してきた。
「誰なの?」
絵里の問い掛けには答えずに男を床に落した二人は両足首に鎖を繋ぐとそそくそと地上に戻っていった。
絵里は男の顔を見た。若い男だった。口は自由なのにその男は喉にきつく布が巻かれているため声が出せなかった。絵里は困ったことになったと思った。今までは女だけの空間だった場所に男が入ってきたのだ。今まで気を使わなくて良いことにも気を使わなくてはならないからだ。
「ねえ、あなたは誰なの?」
絵里は胸を片手で覆うと男に近づいた。男は何もしゃべらない。
その時、スピーカーから留美の声が響いた。
「その男は由希の兄の梶間徹だよ。私たちを捜索しに来て捕まったのさ。恋人で私たちの先輩の小室由里も捕まったよ」
絵里は思わぬこと展開に言葉を失った。卑猥な悪魔たちのことだ徹の肉体を使った罠を自分たちに仕掛けることは必定だと絵里は思っていた。
「その男と話をしては駄目だよ。話をしたものは3回の入替戦を出場停止。その上、剃毛。食事と水は適当に与えるのよ。それと今日、その男のザーメンを吐き出させた者は明日の入替戦免除にするよ。以上」
留美のの声が途切れると恭子が男の傍らに寄った。
「恭子さん。まさかそんな事をするつもりなの?」
絵里が声を掛けても恭子は怪しい目付きで男の股間を見つめている。絵里は叫ばずには居られなかった。男の身体を弄ぶことは悪魔の思い通りにさせることだった。それをさせてはならないと絵里は思いつめていた。
「そんな事をしたらあいつらを喜ばすだけだよ。恭子さん、止して!」
「こんなとこに居たくないんだ。それだけなんだよ」
恭子は男の上にのしかかると躊躇なく男根を口に含んだ。舌先で丹念に嘗め回し、奥まで飲み込んだ。松井に教えられたとおり、恭子は実践しているのだ。
絵里は恭子の自我が崩壊しつつあるのを感じていた。悪魔の言いなりになる女としての存在しか許されない姿をそこに感じていた。
モニタールームではその光景を目にした由希が泣き喚いていた。自分も泣きたい由里がなだめ役だ。由希は正視に絶えず由里の胸に顔を埋めていたが由里は恭子の行動をしっかりと記憶に焼き付けていた。
「どうだ。人間なんて弱いものだろう。ちよっとした優遇策であんなことまでするようになるんだ」
三枝は得意げに由里を見ながら話している。
「ここの部屋は動物園だ。人間の生態が良く判る。徹だって何か餌を与えれば妹の由希だって襲いかねないぞ」
「違う。お兄ちゃんはそんなことしない」
由希は三枝に向かって必死に訴えた。しかし、三枝は笑いを浮かべるだけであった。
画面では徹の精を吸い上げた恭子が吸血鬼が血を流すように唇から白濁を溢れさせている表情が大写しになっていた。由里は改めて悪魔たちの恐ろしさを再認識したのだった。
「お願い!お兄ちゃんに会わせて」
いきなり由希は跪くと三枝の前に頭を垂れた。由希は兄を励ましたかった。そして、自分も励まして貰いたかった。とにかく会ってその匂いを感じたかったのだ。
「ふふふ、会いたいか?明日になって組替戦で地下組になれば会えるぞ」
「今、会いたいの。お願いします」
三枝の目が怪しく輝きだした。この哀れな娘にどんな難題を吹きかけようか考えているのだ。由希もある程度それを覚悟していた。しかし、三枝は意外な事を言い出した。
「由里に俺を慰めるようにお願いするんだな。由里が俺を喜ばしてくれたらお前と恭子を入れ替えてやる」
由希ははっとしたように由里の顔を眺めた。由里はさすがに困惑の表情を浮かべた。彼女は未だに放尿した下着を身に着けた状態でその不快感に閉口していたのだ。
「私がしますから、それでお願いします」
パンティ一枚の少女が床に額を擦り付けて自分が愛撫すると必死に懇願している。この世の哀れを表現する光景に由里は涙ぐまずには居られなかった。
「駄目だ。俺は由里してもらいたい」
三枝は首を縦に振らなかった。
「私がやるわ」
由里は見かねて三枝の前に腰を折った。
「そうか、こいつはいい。由希、地下に降りたら兄貴に言うんだぞ。由里が男を愛撫したからここにこれたってな」
三枝はそんなことを言って腹を揺すって笑うのであった。
「さあ、やってくれ」
三枝が醜悪な下半身を露出すると由里は膝を使って前に進み出て、ちらっと憎悪を込めた瞳で三枝の表情を盗み見た。しかし、すぐさま視線を前に戻し、そのぶざまな肉塊を憂いを含んだ瞳で見つめるのであった。
「ど゛うした。嫌なのか?」
「やるわ」
三枝の言葉に挑戦的な面持ちで答えた由里は僅かに出した舌先を使ってその先端を愛撫し始めた。
「くすぐったいぞ。中々やるな」
三枝が喜悦の声を発した時、留美と松井がモニタールームに顔を出した。
留美はなんと白い褌をキリリと締めただけの悩殺的な姿で現れたのである。
「あら、さっそくご奉仕してるのね」
留美は由里が三枝を愛撫してるのを見て笑窪を作って笑いを浮かべた。
「おお、良く似合うじゃないか。後を見せてくれ」
三枝は留美の姿に溜息を付き、上ずった声を上げた。
留美が後を向くとその盛り上がった臀部の中心を白い布が縦に割り、より官能的な刺激を見る者に与えていることに満足げな笑みを浮かべた。
パンティを穿いてるのでは面白味が無いと三枝が考案して、今日の買い物で調達してきた物だった。三枝は尿意が我慢できなくなった女奴隷のオシメ代わりにもなると考えていた。
「留美。明日、それを着てモデルをやってくれるか?」
三枝は由里に愛撫を受けながら平気で会話している。
「嫌よ。おしっこ出すんでしょう。他の子にやらせてよ」
留美は頬をぷくっと膨らせて横を向いた。
「そうか、悪かった。お前はただの奴隷ではなかったな」
三枝がそう言った時、いきなり暴発してしまい、由里は慌てて迸りを舌で受け止めなければ無かった。それは性戯と程遠い、奉仕に過ぎないと由里は顔をしかめながら思っていた。
「しっかり飲み込めよ。吐き出すんじゃないぞ」
三枝に頭を撫ぜられた由里は心の中で徹に詫びながらその汚辱の滴りを目を閉じながら胃の中に落としこんだ。
先端の汚れを丹念に落として由里の屈辱の奉仕は終わったのである。
「留美。由希を地下に入れて代わりに恭子を出してここに連れてきてくれ」
「判りました」
素直に頷いた留美は由里から巻き上げたブラウスを羽織ると由里に対する申し訳ない気持ちで一杯の由希を促してモニタールームを出て行った。
三枝は腰を落したままの由里が腰をモジモジさせ、落ち着かない様子なのに気が付いた。
「どうした?また、おしっこがしたいのか?」
「いい加減にこの下着を脱がせて、気持ち悪くて堪らないの」
由里が頬を赤らめて訴えると三枝は由里が排尿したままの下着とパンストを身に着けたままなのを始めて気が付いた。
「これは悪い事をした。松井、由里を風呂に入れてやってくれ」
「へい」
松井に背中を押されて由里が出て行くと三枝はほっと溜息を付くのだった。新しい二人の奴隷も三枝に期待通りの喜びを与えてくれている。これからの展開を期待して三枝は胸を膨らますのであった。