留美の慟哭
留美が奴隷たちの様子を見に、アトリエを後にしても、恭子の縛めは解かれなかった。相変わらず恥ずかしい姿を晒して、三枝に絵を描かれていたのだ。
恭子の排出物を始末してきた松井が戻ってくると恭子はむずかるように訴えた。
「いつまでこんな格好をしなくてはいけないの?早く、縄を解いてよ」
「まあ、いいじゃねえか。少しは女らしくなったな」
松井は三度、恭子の背後の位置すると乳房を弄り始める。
恭子はもう悲鳴を上げたり、身悶えたりはしなかった。昨日から食事らしい食事もしておらず、強制排尿という恥辱を味合わされた恭子にそんな事に反発を示す気力は残っていなかったのだ。
「喉が渇いたろう。水を飲ませてやる」
松井は再び、恭子の口にペットボトルを押し当てた。一度は拒絶した恭子だったが松井は有無を言わせずそれを注ぎ込む。
それの大半を恭子に飲ませた松井は三枝と顔を見合わせて笑った。今度の水には下剤が混入させてあるのだ。
三枝は恨み骨髄の恭子を容赦なく叩きのめすつもりだった。再び排泄の苦痛を与え、身も心もずたずたになったところで松井と塩野に嬲らせるつもりだった。
「みんな、おとなしくしているわ」
様子を見ていた留美が昼食を運んできた塩野と共に姿を現した。
カレーライスの匂いが昨日から食事をしていない恭子の鼻腔を刺激する。
悪魔たちはそんな恭子など気にも留めず楽しく笑い合いながら食事を始めた。
「食べたいでしょう?」
留美が含み笑いを浮かべながら恭子の口元にカレーライスを乗せたスプーンを近づけた。
空腹感に苛まれてる恭子は自然と唾が湧いてくる。しかし、それに口に寄せようとすると留美はスプーンを遠ざけ、自分の口に差し入れた。
「駄目よ。奴隷は朝と夜しか食事は出ないのよ。我慢しなさいね」
留美が悪魔たちの群れに戻ると恭子の目尻から涙が一筋尾を引いた。留美の誘いに乗ってしまった自分の愚かさを悔いていたのだ。
その時、恭子は突然の便意に襲われ、はっとする。昨日、下剤を飲まされてから水以外のものを口にしていない恭子は再び、悪魔たちの仕掛けた罠に嵌った事を感じたのだった。
「おや?大分、汗を掻いてるのね。素っ裸の癖にそんなに熱いの?」
留美は恭子が便意に苦しみだしたのを知っても素知らぬ振りを演出し、額に浮かぶ汗を拭い取った。
「お願い。もう、許して」
恭子は懇願せずにはいられなかった。悪魔たちの前にこれ以上恥ずかしい姿を露呈する事は恭子にとって耐えられぬ事だったからだ。
「あら、駄目よ。おじさまは恭子のもっと恥ずかしい姿を見たいのよ。恭子がお尻の穴を開いて中身を吐き出す姿をね」
留美はそういうと腹を抱えて笑い出してしまった。恭子は唇を噛み締め、横を向くと込み上がって来る便意を堪え始めた。いくら我慢しても無駄な事は判っている。でも、使命感のようなものに突き動かされ、恭子は悲壮な戦いの中に埋没し始めた。
「よし、吊り上げるぜ」
松井は掛け声と共に壁際のハンドルを廻し始めた。恭子の両足を吊り上げているロープが更に緊張を示し、引き裂かれんばかりに開かされている恭子の両足は上方に吊り上っていった。
「嫌、嫌よ」
泣き声交じりの弱々しい声を上げても無駄だった。白い双臀は床から離れ、恭子はその緊張を示す器官を居並ぶ悪魔たちにくっきり晒す事の羞恥に全身を揺さぶって足掻いている。
松井が木の踏み台を持ってくると留美も手伝って、恭子の震えを見せる双臀をぺったりとその上に落した。遂に恭子の排泄器官は逃げも隠れも出来ず、その場に堂々と晒したのであった。
「まあ、恭子のここって可愛いわね。イソギンチャクみたい」
留美はケラケラと笑って屈辱に悶えている恭子に更に一撃を与えようとしている。
「よう、浣腸もご馳走しようじゃないか。俺はやりたくてたまらないんだ」
美加子の浣腸で味を占めた松井が浣腸器を手に惨めな晒し者にされている恭子の羞恥の前に座り込んでニヤリと笑った。
「恭子。松井さんが浣腸してあげるって。精々我慢してね」
留美は恭子の尻を叩いて笑い声を上げた。
「お願い。そんなものしないで。も、もう、洩れそうなの」
真赤に染まった頬を左右に揺らして恭子が訴えても、松井は溶液を含んだ浣腸器を容赦なく突き立てた。
「うっ」
極度に緊張しているその部分に嘴管を突き立てられた恭子は一声呻くと、白い歯をカチカチと噛み鳴らした。
「洗面器を貸してくれ、ぶちかましたらすぐやらかしそうだから」
松井の言葉に応じて留美が洗面器を手渡すと松井は泣き濡れて汚れに汚れた恭子の顔を覗き込んだ。
「さあ、止めをさしてやるからよ」
「嫌、しないで」
涙を流しつつ無駄とは知りつつ消極的な哀願を繰り返す恭子を目にした松井は嗜虐の喜びを全身に感じポンプを思い切り押し込んだ。
遂に注入された悪魔の溶液は恭子の体内に侵入するや猛威を振い始めた。駆け上っては駆け下りる便意に締め上げられるような苦痛を感じた恭子は遂に観念した。
「ああ、我慢できない。も、洩れちゃう」
恭子の悲鳴を聞いて洗面器を押し当てると同時に恭子の排泄が開始された。
昨日から食事を与えられていない恭子の内容物は殆ど液体であった。しかし、恭子は遂に悪魔たちの前に最悪の姿を露呈した悲しみに号泣の声を放ちながら排泄を続けていた。
三枝は泣き喚く恭子を目で追いながら、一斉排尿を提案した恭子に対する恨みを一気に返した爽快な気分を感じていた。
絵里の身代わり
リビングでは部屋の真ん中に便器がぽつりと置かれ、周囲を奴隷たちが腕を括られたまま取り囲んでいた。留美が置いていった物だが絵里以外誰も使おうとはしなかった。
私語は禁止されているため全員押し黙ったように俯いたまま、時間の経過を待っていた。
「皆、おとなしくしていたみたいね。褒めて上げるわ」
ワイシャツの裾を翻して留美はさっそうと姿を現すと便器を隅に片付け、マットレスを元通りに配置した。
続いて、縛り上げられた恭子の背を押して松井が姿を現した。恭子は見た目にも精気が無く、足取りもおぼつかない。
松井の股間がズボンの上からでも盛り上がっているのを確認して絵里は気が気ではなくなり留美に向かって口を開いた。
「何を始めるつもりなの?」
「恭子をこの場で女にして上げるのさ」
絵里は悪魔たちに怒りが込み上がってきた。打ちひしがれている恭子の様子を見れば何かおぞましい目に遭ってきたのは絵里にも想像できた。更に皆の見ている前で精も根も尽き果てた恭子を輪姦するつもりなのだ。
「ちよっと待ってろよ」
どんと、松井に押し飛ばされた恭子は崩れるようにマットレスの上に倒れこんだ。長時間に渡って不自然な姿勢を強制され、恥辱の限りを尽くされた恭子は半ば、気を失いかけた状態で激しい呼吸を繰り返している。
「おい、しっかりしろよ」
全裸になった松井が恭子を仰向けにすると、乱暴に股間を弄り始める。しかし、恭子は僅かに眉を寄せただけで何の反応も示さない。
遂に絵里は立ち上がると松井の前に縛り上げられた裸身をすくっと立たせた。
「こんな状態の恭子を酷い目に合わすのはやめて。あなたも人間なんでしょう」
「絵里、生意気だよ。引っ込んでなよ」
留美に頬を張られても絵里は引かなかった。悔しげに唇を噛むと留美を肩先で突き飛ばすと松井を蹴り上げようと足を飛ばした。
「お前、俺たちに楯突くつもりか、お仕置きは厳しいぞ」
絵里の蹴りをかわした松井は立ち上がると凄んで見せる。
「そうじゃないわ。恭子が心配なだけ、お願いだから恭子を休ませて上げて」
哀れな恭子を思って絵里は涙を浮かべて訴えた。
そこへ三枝が現れ、絵里の肩を掴んで振り向かせた。
「さすがは絵里部長。部員思いは人一倍ですな」
低い声で笑った三枝は酷薄そうな笑みをを浮かべて絵里を見た。
「あなたがこの娘の身代わりに立つと言うのなら恭子は休ませて上げよう」
「身代わり?」
「そう、この場で松井と塩野に抱かれるのです。先生、みたいにね」
さすがにこの提案には絵里も言葉を飲み込むしかなかった。
「嫌ですか?なら、仕方、ありませんね」
三枝が悔しそうに唇を噛む絵里の顔を覗き込んで含み笑いを浮かべる。
絵里は決心した。どうせ、いつかは犯されてしまうなら恭子の窮状を救うために悪魔の餌食になる事を決断したのだ。
「わ、判ったわ。私が恭子の身代わりになる」
震える声で言い放った絵里に満足して三枝は恭子を松井に部屋に運ぶように命じた。
恭子が松井の肩に担がれて退場すると三枝は絵里を座らせた。
「じゃあ、手始めに私を慰めて貰いましょうか。嫌だとは言えないでしょうね」
三枝が一物を曝け出すとさすがの絵里も目を背けた。
「駄目だよ。絵里、あんたの意見を聞いてもらったんじゃないか。お礼の意味を込めてしっかりお相手するんだよ」
留美に頭を掴まれ、それと正対させられた絵里は込み上がって来る屈辱を飲み込むように息を大きく吐くと膝をずらしてその物体に顔を寄せた。
「舌を出してペロペロ嘗めてご覧」
留美が熱く火照りだした絵里の頬を突付いて笑っている。絵里はセックスの経験は有っても男をしゃぶった事が無かった。憎みても余りある三枝をこのような方法で慰めることなど絵里は胸が張り裂ける思いだった。しかし、やらなければならなかった。
絵里は言われた通りに大きく舌を出すと三枝の一物を嘗め回した。
「中々上手いじゃないか、次はすっぽり口に含んでご覧」
留美の指示通りに絵里は硬度を増してきたそれを口に含むと顔を緩やかに動かし始めた。堪らない臭気が口の中に広がり、吐き気を堪えながら絵里は酸鼻な作業を続けていた。
朝の対決
翌朝、奴隷たちは再びリビングに集合させられた。留美が考案した地下組と地上組に分けられる対決をさせられるのだ。
絵里は隣で蹲る恭子に声を掛けるのも辛い心境だった。松井と塩野は皆の前で絵里を嬲りながら、夜になると恭子を部屋に連れ込んで陵辱したのだ。
処女を奪われた上、明け方まで男たちに肉体を蹂躙された恭子は見る影も無いほど落ち込んでいる。絵里は黙って悪魔たちが揃うのを待っていた。
留美は奴隷たちの前に立つと大きめのビーカーを掲げて口を開いた。
「これから約束通り、対決を始めるよ。今日の競技はおしっこがどれだけ溜まっているかを競う競技さ。一人ずつ、このビーカーに吐き出してもらうよ。量が多い者から4人が地上に残れる。残りの4人は地下へ行ってもらう。年の順にやって貰うよ。まずは先生だ。出ておいで」
留美に指名された美加子は裸身を揺らして留美の前に立った。
松井が後手に掛けている手錠を外すと留美が美加子と書かれたラベルの貼ったビーカーを手渡した。
「制限時間は3分間。出来るだけたくさん出しな」
美加子はその場で腰を屈めると頬を紅潮させた。もう、皆の前で排尿する恥ずかしさを感じてるゆとりは無い。あの地下には戻りたくない一心で美加子は意識を集中させる。
微かな水音はやがて大きくなり、美加子は排尿を終えるとほっと息を付いた。ビーカーの上端近くまで並々と茶褐色の液体が溢れているのを目にして安堵の笑みまで洩らすのだった。
「450ccというところだね。次は絵里だよ」
美加子がビーカーをテーブルの上に置くと代わりに絵里が呼ばれた。
絵里はさすがに美加子ほど割り切れなかった。皆の視線が気になって、羞恥に頬を染め、懸命に排尿を試みるのだが思いの他、排出されず、200ccにも満たない量で時間切れになった。
「次は恭子」
恭子は手錠を外されてもビーカーを受け取りおとなしく腰を落とすのであった。昨日までの恭子ならひと暴れしてもおかしくなかった筈なのに悪魔たちの身も凍る所業を受け、まるで人が代わったように素直に放尿すると泡立つビーカーを留美に渡すのであった。
「余り出てないわね」
恭子の尿の量は絵里よりも少なかった。
全員が排尿を終えて順位が判明した。美加子、恵子、美希、麻美が地上組、絵里、恭子、由希、弘美が地下組に決定した。
地上組は取り敢えずパンティの着用が許され、その場で待機が命じられた。
地下組の4人は便器を手に地下に降りるよう命じられた。
昨日、松井と塩野が清掃したとは言え残り香が漂う地下室に絵里と恭子は一日で戻ってしまった。
「ここにトイレットペーパーがあるけど一日、ワンロールだけよ。それ以上の補給は無いから考えて使うのよ」
足枷を嵌められている4人に留美が得意顔になって説明した。
4人は首を項垂れて説明を聞いている。再び、人間的な権利を剥奪された環境に置かれるのかと思うと4人は気持ちを暗くしていたのだ。
続いて食事と水が運び込まれ、それを下ろした留美は一階に上っていった。
溜息を付くと絵里は腰を落した。素っ裸なため、じんわりと寒さが伝わってくる。
助けられる日が来るのだろうか?絵里は挫けそうになる心でそんな事を思っていた。