恭子の構図
「起きろよ。おい」
乳房を揺さぶられる不快感で恭子は覚醒した。
「馬鹿、離せよ。あっ」
背後から乳房を揉む、松井を振りほどこうと身悶えようとした恭子は思わず息を飲んだ。
極端に開かれた両足が竹竿に繋がれ60度の角度に吊り上っているのだ。
「な、何なのこれ?」
恭子が悲痛な声を上げたので松井は指に挟んだ愛らしい乳首を抓んでせせら笑った。
「やっと気が付いたようだな。お前が暴れまくるから細工をしたんだぜ」
アトリエに連れ込まれた恭子は眠っている間に破廉恥な姿態を組まされていたのだ。両足を大きく開かされ、竹竿に固く繋ぎとめられ、その中心点を吊り上げられている。さらに恭子が身を横たえないように両手を縛り上げられている縄に別のロープが絡みつき、それも上方に引き上げられている。恭子は緩やかなVの字型描いて尻餅を付かされているのだ。
「糞、なんて言う格好をさせるんだ。早く、下ろせ」
顔を真赤にさせ、激しく身悶えても悪魔の失笑を買うに過ぎない。それでも恭子は歯を食いしばって両足を揺らし、この屈辱の姿勢から逃れようと虚しい足掻きを続けている。
「跳ねっ返りの小娘も少しは恥ずかしいだろう。ここをぱっくり開いてよう」
松井は淫猥な笑みを浮かべると恭子の股間に目を近づけその中心点を突付くのだ。
「あっー、やめろ」
恭子は激しく頭を振り、血を吐くような悲鳴を上げる。
「恭子もさ、少しは女らしくなると良いわよ。カメラの前で恥ずかしげも無くおしっこするんだから」
留美は恭子の慌てぶりがおかしいらしく、口に手を当てて笑っている。
「威勢の良い、小娘だから股の間に一物でも隠し持ってるかと思ったぜ」
既にキャンバスに向かっている三枝まで腹を揺すって笑っている。悪魔たちは屈辱の姿勢を取らされた恭子を口々に揶揄し、その反応振りを笑っている。恭子は余りのことに気が狂いそうになる自分を必死に抑え、肩で激しく息衝いていた。
松井は意地悪い目つきになると恭子の股間に顔を近づけて鼻を膨らませた。
「うんこ、臭いぞ。恭子、けつを拭いてないだろう」
松井の言葉を聞いて、恭子はより一層、身を揉んだ。ティッシュもハンカチも奪われてしまった彼女たちは穿いていたパンティでそれを処理するしか無かったのである。
「あんたの神経はそうとう図太く出来てるのね。感心しちゃうわ」
留美も調子を合わせ、恭子に屈辱を与え続けている。恭子は溢れそうになる慟哭を抑えるのに必死になっていた。
「騒ぎすぎたから喉が渇いただろう。水を飲ませてやるぜ」
松井がペットボトルを近づけてくると一日以上、水分を口にしていない恭子は何の疑いも無くそれに口を付け、喉を鳴らして飲み続けた。しかし、悪魔たちはその水に利尿剤を仕込んでおり、哀れな恭子はやがて尿意をもよおして来るのだ。
悪魔たちのからかいもひと段落し、室内には三枝のみが居残り筆を走らせる音だけが響いていた。松井と留美はリビングに残してきた奴隷たちの様子を見に行っている。
恭子は突き上げるように襲い始めた尿意を感じ、慌て始めた。こんな状態で排尿をすることなど恭子には考えられぬことだった。この時、アトリエのおぞましい絵画は全て片付けられ、恭子の目から一切遮断されていた。
絵里の放尿
一方、リビングに残されていた絵里にも危機が迫っていた。喉の渇きに任せて、与えられた水を飲んでしまったのが原因だった。
「どうしたんだ」
急にそわそわし始めた絵里に気が付いてマットレスの上に寝転んで少女たちを眺めていた塩野が尋ねた。
「トイレに行かせて下さい」
頬を染めた絵里が俯きながら訴えると塩野は知らねえよと一言呟いて、立ち上がる。そこへ、様子を見に来た留美と松井が戻ってきた。
「皆、おとなしくしてた?」
「部長がおしっこしたいんだとさ」
塩野は面倒くさそうに言うと二人と入れ替わりにリビングを出て行った。
「世話が焼ける部長さんね」
留美はそんな事を言いながら、松井にマットレスを片付けさせるとそこに真新しい便器を置いた。この場で絵里に排尿を強制するようだ。
「さあ、あそこでしなさい」
留美に引き起こされた絵里は不服そうな顔を見せる。
「トイレに行かせてもらえる筈でしょう?人間らしく扱ってよ」
「トイレに行けるのは朝だけなの。絵里だけ特別扱いは許されないのよ」
留美はそういうと裸の背中を突いて絵里を便器の前に押し出した。さすがに皆の前でそんな行為をすることは出来ない。絵里は後手に縛られた全裸の姿でそこに棒立ちになった。
「早く、しゃがみなさいよ」
一向に便器の上に跨らない絵里に対して留美が刺々しい声を出した。
「出来ないわ。皆の前でさせるつもりなの?留美、あなた、女なんでしょう」
最後まで言わぬうちに絵里の頬に留美の平手打ちが炸裂した。
「私の事、気安く呼ぶんじゃないよ。留美様とかお姉さまとか呼ぶんだよ。出来なければしなくていいよ」
留美は便器を蹴飛ばし、部屋の隅に追いやった。
「その代わり、お漏らしなんかしたら尿道チューブを付けて磔にしてやるから」
絵里は留美の豹変振りに声も出ない。完全に自分たちを奴隷扱いしている留美の態度に絵里は恐ろしさと同時に寂しさを感じるのであった。しかし、尿意は俄然たかまってくる。このまま垂れ流せば留美が言ったような恐ろしい私刑が待っているのだ。
絵里は泣き出しそうになる自分を堪えて口を開いた。
「判ったわ。しますから便器を持ってきて」
松井が便器を持ってきて震える絵里の足元に元通りに配置した。
「さあ、しゃがんで」
留美が肩を押さえつけて強引に便器の上に股を割らせると絵里は涙を滲ませた瞳を開いて振り向いた。
「手を自由にして」
「えへへへ、そいつは駄目さ。俺がこうやって支えてやるから景気良く、おっぱじめな」
松井が腰を落した絵里の背後からぴったりと身体を貼り付け、前に手を廻す。
「あっ、何すんの?」
松井の指先が自分の肌の上を這いずり回る不快感に絵里は悲鳴を上げ、身体を悶えさせた。しかし、男の万力のような力で押さえつけられている絵里はその手から逃れることは不可能だった。
「とっとと観念して、しちゃいなさいよ。あんたなんか恭子から比べればまだましなんだからさ」
留美は絵里の慌てぶりが可笑しいのか笑い転げている。顔を真っ赤にした絵里が男の手の中でもがき苦しむ姿はある種、滑稽な情景だった。しかし、美加子と六人の少女たちはそんな情景から目を背けていた。
「す、するから、お願い。身体から手を離して」
我慢をすればするほど松井の悪戯がエスカレートしそうに感じた絵里は遂に観念した。しかし、松井はその手を離さなかった。
「俺が支えてやるって言ってんだぜ。早くしな」
松井は絵里の乳房にまで手を伸ばして良いように弄んでいる。絵里は胸の中に充満する憤怒を封印すると便器の上で開いている両足を極端につぼめ、放尿を開始した。
「さあ、部長さんのおしっこする姿をしっかり見るんだよ」
留美がビニール管を床に叩きつけて皆を恫喝すると松井は背後から手を伸ばし、絵里の両膝に手を掛けた。
「そんな恥ずかしがらないで皆に見せてやろうぜ」
「あっ、嫌よ」
絵里が悲鳴を放っても松井は意に介さず、絵里の両足は扇が開くように左右に押し開かれ、放尿の羞恥図を少女たちに目撃されてしまうのである。
嗚咽の声を上げながら、放尿を続ける絵里。絵里の泣き声と流し続ける水音、そして、悪魔たちの嘲笑だけが室内を支配していた。
恭子の決壊
アトリエでは恭子に決壊の危機が迫っていた。頭を振って、何とか気を紛らわそうとするのだが尿意は容赦なく、恭子の下半身を突き上げて来る。
「ねえ」
不意に恭子が頬を真赤にさせ声を出したので三枝は魚が餌を欲しがり出したのに気が付き、笑みを浮かべた。
「どうしたんだ?」
恭子の尿意を訴えるのは判っていたが三枝はわざとすげなく答えた。
「ト、トイレに行かせて」
憎みても余りある三枝に尿意を訴える事は恭子にとって死ぬより辛いことだった。しかし、限界に近づいている今、それを訴えるの相手は三枝しかいなかったのだ。
「留美と松井に頼むんだな」
三枝はすけせなく言うとキャンバスに向かって筆を走らせ始めた。彼にとっては至福の時である少女の表情が突き上げて来る尿意によって苦しむ表情はこの上ない喜びを与えていた。
「ああ、絵里も結構、恥知らずだったわね」
留美が高笑いを浮かべながら松井と共にアトリエに戻ってきたのだ。恭子にとって、救いの主のように思えたのだろう。しかし、この救い主は恭子を辱めることしか考えてはいなかった。
「あら、おしっこしたいの?」
留美に顔を覗きこまれた恭子は恥ずかしげに頷くと松井は部屋の隅にあった洗面器を持ってきた。
「これでいいな」
松井が洗面器を自分のあけすけに広げられ、吊り上げられている股間に置くとそれまで赤く染まった恭子の顔が紙のように白くなった。
「このまま、させるつもりなの」
「そうよ。おじさまはね。女のおしっこする姿を描くのが大好きなのよ」
「嫌ぁー」
留美に楽しげに笑われた恭子は激しい叫び声を上げ、自由の利かぬ身体を揺さぶった。
「鬼だわ。悪魔だわ。女の苦しむ姿を見て喜ぶなんて」
激しい調子で叩き付けた恭子は鬼のような形相で留美を睨み付けた。
「ふん、丸裸にされても、大きく足を開かされても、威勢の良さは変わらないわね。その調子でおしっこしちゃいなさい」
「だ、誰がするもんか」
吐き捨てるように言い放った恭子だったが激しい尿意に鎌で抉られるような痛みを感じ、歯を食いしばった。
「さあ、これで恥を晒す自分の姿をとっくり御覧なさい」
留美がどこからかスタンドつきの手鏡を持ってくると恭子にその部分が見えるようにセットすると松井は再び、恭子の背面に腰を落とし、その震える裸体を抱き止めた。
「思い切ってやっちまえよ。地下室では平気でやってたじゃねえか」
松井にからかわれた恭子は激しく首を振った、野卑な男たちの目前であからさまにさらけ出した姿態のままそんな行為を演じることなど恭子には出来なかったのだ。
「柔らかいおっぱいじゃねえか。早く、シャーとやって俺と楽しもうじゃねえか」
松井は調子に乗り、無防備な乳房を背後から掴み上げ、ゆさゆさと揉み上げては嬌声を上げるのだった。
(もう、駄目)
もう、何度目かの激しい尿意を感じ、圧迫されるような、痛みを感じた恭子は遂に悪魔たちに抵抗する無力感に襲われた。いくら、我慢しても尿意が消えるわけもなく、悪魔が許してくれる筈もない、恭子は悲壮な決意を固めたのであった。
決意を固めると恭子は糞度胸が付いたのか挑戦的な眼差しを薄笑いを浮かべた留美に向けた。
「するわよ。良く見てね。先輩」
「覚悟したようね。見てあげるわよ」
恭子の態度に呼応するように留美も意地悪い顔つきになると恭子の前に腰を落とし、その部分にじっと目を凝らすのだった。
決心したものの留美や男たちの視線がそこに集中していると感じると逡巡してしまう。
「早く、しなさいよ」
吊り上げられた太股を抓られ、留美に促された恭子は心の中から湧き上がった敵意と反発心に任せて放尿を開始した。
「うぁー、始めたわ。松井さん。顔をこっちに向けさせて、写真を撮って上げなきゃ」
松井に顔をこじ上げさせ、正面を向けさせると留美はデジカメを取り出し、悔しそうに目を閉ざし、股間から水流を立ち上らせる恭子の姿にレンズを向け、シヤッターを押した。
恭子は心を石にしてこの恥辱と戦っていた。唇を固く噛み締め、目を閉ざし、この時間が一瞬も早く、終わるのを願っている。
「それにしても、長いわね。随分と溜め込んでいたものだわ」
留美は呆れたように言いながら三枝と顔を見合わせて微笑むのであった。
水勢はやがて弱まり、そして、完全に止まった。恭子の恥辱の時間は終わったのである。
「お掃除して上げる。このままじゃ可哀想だからね」
留美はティッシュを使って恭子の決壊の後始末に取り掛かる。恭子はぐったりとしたように顔を横に伏せ、何の反応も示さない。悪魔たちの戦慄の所業に打ちのめされた感のある恭子であった。
「留美に礼ぐらい言うもんだぜ。後始末をして貰ってるんだから」
松井に乳首を弾かれた恭子は留美に向かって頭を下げた。
「先輩。有難う」
蚊の鳴くような声で礼を言った恭子に満足感を覚えた留美は更に念入りに恭子の股間を拭い始めるのであった。