悪魔たちの策略
美加子と麻美が投降して以来、地下室には静かな時間が流れていた。思い思いに身体を休めていたのだ。その静寂が破られたのは二度目のサンドイッチの食事を摂ってしばらくした頃だった。
「お腹が痛い」
由希が顔を歪め、急に苦しみ始めたのだ。
「しっかりして、どこが痛いの?」
絵里がの様子を覗おうとすると恵子も苦しみ始めた。
「畜生。薬を飲まされたんだ」
恭子自身も下腹を押さえてうめくように訴えた。弘美も苦しんでいる。
絵里も下腹に異常を感じ、蹲った。しかし、心の中は三枝に対する途方も無い怒りで充満していた。
「く、苦しい」
地下室は一瞬にして少女たちの苦しげな空気で蔓延した。遂に排便の恐怖に少女たちは怯えることになったのだ。
「諸君。我々の贈ったプレゼントはどうだった?我慢できぬものは投降しなさい」
「誰がそんな事をするもんか。卑怯者」
地下室に響く男の声に怒りをぶつけたのはやはり恭子であった。しかし、その抗議は苦痛に途切れがちになる。
「随分、苦しそうだな。そこでぶちまけてもいいぜ」
「降参します。助けて下さい」
遂に恵子が投降の意思を明らかにした。
「よし、香田恵子だな。この時間の投降者は後、一人だ」
「私も降参します。トイレに行かせて下さい」
由希が必死の声を上げた。
ゴンドラが下りてくると裸になった二人は相次いで地上に消えると残された四人は急激に駆け上がってくる便意に苦しみ始めた。
「畜生。我慢できないよ」
恭子は吐き捨てるように言うとジーンズを引き下ろしてしゃがみ込んだ。
「じっくり、見させて貰うよ。恭子」
男の声が地下室内に響き渡った。
「見るな。見るなよ」
さすがの恭子も顔を真赤にし、脱糞を始める。それは恭子にとって途方も無く長い時間に感じられた。
「うふふ、さすがに男勝りの恭子もそれを見られるのは辛いようだな。しっかりとビデオに収めさせて貰ったよ」
「悪魔!鬼!人でなし」
あらゆる罵詈雑言を浴びせ掛けた恭子ではあったが排泄行為を終えた恭子はがっくりと身を横たえると悔し泣きを始めるであった。
二人の構図
恭子の排泄を見物した三枝は目の前に跪いてる美加子たちの方を向いて悪魔的な笑いを浮かべた。
悪夢のような光景を目にして三人は声も出なかった。取り分け、トイレに行く自由も奪われている美加子は自分も同じ運命に遭うと思って生きた心地もしなかった。そして、その胸の中では三枝に対する怒りが充満していた。
「どうだ。珍しい映像だろう。跳ねっ返りの恭子でもあんなに悔しがるんだからな」
三枝は太鼓腹を揺すって高笑いを始めた。
「三枝さん、あなたは悪魔でも考え付かない方法で女を弄ぶのね。本当に恐れ入るわ」
怒りに任せて胸のうちを吐露した美加子を見て三枝は苦笑いを浮かべた。しかし、その目は蛇のように冷たい視線を美加子に浴びせ掛けている。
その時、松井と塩野によって投降した美希と恵子が後手に縛られた全裸の姿で引き立てられてきた。二人ともトイレの使用を許され、落ち着いてはいたがこれから受けるであろう恥辱に身体を小刻みに震わせていた。
「ようこそ、悪魔の館に。君たちを歓迎する」
三枝は立ち上がると二人の裸体を嘗め回すように眺めた。恵子は痩せ型で胸も小さいが腰の張りは一人前だった。美希はぽっちゃり型でまだ子供のような身体つきだ。
「君たちの姿をまず絵に描く、その前に下準備だ」
三枝は手術用の手袋をはめると消毒液を含ませて脱脂綿を手に取り、恵子の前に立った。
「足を開きたまえ」
「な、何をするの?」
恵子が隠微な空気を感じ取り、身体を固くすると松井がその肩をがっしりと掴まえて身悶えを封じる。
「おとなしく、言うことを聞きな、お嬢さん」
爬虫類を想像させるのっぺりとした松井の顔に覗きこまれると恵子の心は怯え、動きを止めた。足を僅かに開いた恵子の股間に指を這わした、三枝は尿導口を探り当て、そこを消毒した。続いて滅菌処理されている尿導チューブを手にした三枝は再び、恵子の股間の前にしゃがみ込むと恵子は引きつった表情でその指先を注目している。
「嫌ぁ」
尿導口にチューブの先端が当たると恵子は思わず腰を揺さぶってしまう。
「馬鹿。おとなしくしてろ」
今度は松井が腰を掴まえて更に身悶えを封じると三枝は深々とチューブを挿入した。
その感触に恵子が顔をしかめると三枝が小さく笑った。
「お嬢さん。これは医療器具なんだ。何もそんなに怖がることはないよ」
三枝に言われても恵子の震えは止まらなかった。そんな恵子の股間から伸びるチューブを松井はガムテープを使って下腹に固定した。恵子は排尿する自由を奪われたのだ。
続いて美希にもチューブを挿入した三枝は二人を庭に連れ出した。
裸足で荒れ果てた庭を歩かされる恵子は生きた心地もしない。夏とはいえ、高原に吹く風は冷たく、素っ裸の恵子の肌はたちまち鳥肌を立ててしまう。
庭にあの大木の前に二人を立たせた松井は別のロープを使って二人を雁字搦めに固定した。更に、一リットルのペットボトルを二人の間にロープで垂らし、二人のチューブの先端をその中に挿入した。
「さ、寒いわ。いつまでこんな格好でいなければならないの?」
恵子が恨めしそうな目で見上げると松井は薄笑いを浮かべた。
「このペットボトルが満タンになるまでおしっこを出せば終わりだ」
「そ、そんな」
恵子は常軌を逸した悪魔の考えに総毛立つ思いだ。しかし、松井は早くもキャンバスに向かい始めた三枝を指差した。
「あの先生の趣味なんだ。女がおしっこする姿を描くのがな。とにかく出来るだけ早く垂れ流すことだ。日が落ちるまでに溜めないと凍えちまうぜ」
「水を飲ませてよ」
もう、排尿する姿を見られるのを恥ずかしがっている場合ではないと恵子は考えた。早く、一リットルの尿を吐き出し、室内に戻りたいと恵子は願っていた。
「判ったよ」
松井は用意してあったペットボトルを取って戻ってきた。
「さあ、口を開きな」
「下剤入りではないでしょうね」
朝に飲まされた下剤入りの水の恐怖が恵子の頭を一瞬よぎった。安心しろと松井は笑うと恵子の口に水を注ぎ始めた。
「もう、いいわ」
一リットル近く水を含んだ恵子の腹部は幾分、膨れ上がったようだ。松井は美希にも水を与えるとガムテープを手にして恵子たちの前に立った。
「口を塞がせてもらう。おっさんの命令なんだ」
二人の口を封じると三枝の考える構図は完成した。後は三枝が筆を振う番だった。
三枝は立ち去ろうとする松井を呼び寄せると耳元に何やら囁いた。それを聞いた松井はニッコリ微笑むと屋敷の中へ消えていった。
後に残された恵子と美希は寒さと戦いながら一刻も早く尿を溜めることだけに集中していた。
美加子受難
モニタールームに取って返した松井は美加子を立たせて縄尻を塩野に渡した。
「アトリエに行くんだ」
美加子が大きな双臀を揺らしてモニタールームを出てゆくと松井は留美と麻美も立たせて一度、二人を繋いでる手錠を外した。
麻美は後手錠にしたが留美は前手錠だった。
「お前たちもアトリエに行くんだ。先生に大恥を掻かせるんだ。お前も参加するんだぜ」
松井に肩を叩かれた留美は大きく頷くと瞳を輝かせる。
「勿論、やらして貰うよ」
留美は小走りになってアトリエへ向かうのであった。
アトリエに連れ込まれた美加子は予想に反してそこに三枝の姿が無いことに意外な感じを抱いていた。
そこへ、松井に従えられて留美と麻美がアトリエに入ってきた。
「そこに横になりな」
松井は毛布を敷いたアトリエの床を指差した。
美加子は留美が薄笑いを浮かべてるのに一抹の不安を覚えながらも言われたとおりにアトリエの床に身を横たえた。
「両足を思い切り開きな」
竹竿を手にした松井に言われると美加子は唇を震わした。
「な、何をするの?」
「うるせえな、言われた通りにしないと痛い目に遭うぜ」
松井に腰を蹴飛ばされた美加子は震えだしそうな心の揺れを封じると大きく両足を開いた。
すぐさま、松井と塩野が美加子の形の良い足首を竹竿の両端に固定した。
最早、足を閉じる自由も封じられた哀れな美加子の姿態を目にした留美は我慢できずに羞恥に頬を染めている美加子の傍らに膝を折った。
「あら、先生。良い格好にさせられたじゃない。これからたっぷりとお仕置きを受けるのよ」
頬を突付かれた美加子は悔しげに唇を噛み、顔を背けた。留美のお門違いの恨みを買った美加子の心は言い知れぬ恐怖に締め付けられるように痛むのだった。
「ねえ、何を先生にしてあげるの?」
忙しく動き回る松井に留美は甘えるような声音で尋ねた。
「まず、下の毛を剃り上げるんだ。あんな生意気な口が利けないようにな」
「まあ、おかしい」
両手を叩いて笑った留美は楽しそうに美加子の顔を覗きこんだ。
「先生。若返らせてもらえるのよ。嬉しいでしょう」
留美にからかわれても美加子は唇を固く噛み締め一言も発しない。しかし、陰毛を剃り上げるという悪魔たちの発想に心臓の鼓動は早鐘のように早くなり始める。
「あら、先生。なんとかおっしゃいよ」
黙ったままではつまらないとばかりに留美は美加子の縄で締め上げられた乳首を抓んだ。
「あっ、何をするの。離しなさい」
生徒に乳首を抓まれるという思いもしない行動に美加子は刺々しい声を放って自由の利かぬ全身を揺さぶった。
「まだ、先生みたいな口を利くのね。いいわ。後でつるつるになったあそこを見て笑ってやるから」
留美は捨て台詞を残すと後ろに退いた。代わって松井と塩野が美加子の大きく開かれた下半身に擦り寄った。
「えへへへ、ふわふわして剃るには惜しいよな」
松井が恥毛の上をそろりと撫で上げると美加子はその感触に耐え切れず腰部を痙攣させた。
「な、何でそんなことをするの?」
美加子が涙を滲ませた目を開いて訴えると松井は片頬を歪めてその顔を見つめる。
「先生が率先して奴隷としての態度を生徒たちに示さないといけないとおっさんも言ってただろう。堂々と割れ口を晒して教師としての貫禄を見せるんだ」
松井に一蹴された美加子は悔しげに瞼を閉じた。しかし、まなじりからは一筋の涙が頬に伝わる。
「そんなに悲しがる事も無いぜ。十日もたてば元通りになるぜ」
松井はそんな事を言いながらボディーソープを泡立てると美加子の繊毛に塗りつけ始めた。
「こんなとこでいいだろう。じゃあ剃るぜ。先生」
剃刀を構えた松井が言うと目を閉じたまま美加子はこっくりと頷いた。しかし、剃刀が自分の肌の上を走る感触に美加子は眉を八の字のに寄せ、唇を噛み締めるのであった。
「そんなに悔しがるもんじゃないわよ。先生。ぐんと若返らせて貰えるんだから」
留美が懊悩の極致にある美加子を囃し立てても、美加子は身悶えそうになる自分を抑えるのに必死だった。
「もう少しだぜ。我慢しなよ」
松井は隠微な笑みを浮かべ剃刀を走らせている。水を張った洗面器の中にはかなりの数の美加子の縮れ毛が漂っていた。
「よしできたぜ」
タオルで泡を拭い去った松井は翳りを失った美加子の下半身を見て薄笑いを浮かべた。
「まぁ、本当に綺麗さっぱりなくなっちゃったわ。先生。可愛いわよ」
留美を美加子のそご覗き込んで手を叩いて喜んでる。
悪魔たちの揶揄を受けても美加子は死んだように身動きしなかった。ただ、頑なに唇を噛み締めて屈辱に耐えているのであった。
「でも、先生のこれって綺麗な色してるわ。若い子のと変わりないわ」
留美は美加子の開いた足の間にどっかりと腰を据えると指先を伸ばして羞恥の襞を押し開き始めたのだ。
「あっ、何するのよ」
さすがに留美の指先が内部に侵入し、意地悪く辺りを探り始めると美加子は鋭い悲鳴を放った。
「あなた、私に恥を掻かすつもりなの。仮にも私とあなたは生徒と教師なのよ」
柳眉を吊り上げて自分を睨みつける美加子の必死の形相を目にした留美は勝ち誇ったような笑みを浮かべて指を引き抜いた。
「茂みを刈られても先生みたいな口を利くのね。ねえ、もっと虐めようよ」
留美は松井を見上げて片目を瞑って見せるのだった。
「えへへへ、次のお仕置きはおっさんが来てからするんだが準備だけは整えておくか」
松井はそう言うと塩野が天井から落したロープの先端を美加子を開股縛りに仕上げている竹竿の中央に結び付けた。
留美は自分が放尿させられた姿勢を思い出して、これから美加子が取らされる姿態を想像してほくそむと目を閉ざして小さく息衝いている美加子の顎を掴んだ。
「先生。これからお色気満点の素晴らしい格好にしてもらえるのよ。楽しみにしてね」
留美の意地悪い顔を一瞬、睨みつけた美加子であったがすぐに視線を逸らした。いかに哀願したとしてもこれらの連中が嘲笑う事は百も承知である美加子は黙ったまま屈辱に耐え抜こうと決意を固めたのだ有った。
「よし、引き上げてくれ」
松井の合図で塩野がハンドルを廻し始めると垂れ下がっていたロープは緊張し、やがて美加子の両足を吊り上げ始めたのだ。
死んだように無感動になって彼らのおぞましい仕打ちを耐えようとしていた美加子ではあったが両足が吊り上げられ、自分が取らされる姿態を想像すると心が慄き、思わず悲鳴が口を付いた。
「何を慌ててるの?素晴らしい格好にして貰えるのよ」
留美が豊かな乳房を揺さぶって揶揄しても美加子の震えは止まらなかった。
「嫌、嫌よ」
腰を揺さぶって精一杯の抵抗を示す美加子をあざ笑うようにロープは引き上げられ、官能的な双臀が完全に床から浮き上がったところで静止した。
「まあ、先生。お知りの穴まで丸見えよ」
留美は美加子の内股の奥から姿を現した肛門を指差して笑い転げている。男たちも無残な姿を晒している美加子を見て笑い声を上げていた。
美加子は頬を充血させ、この辱めに耐えようとしていた。しかし、剃毛され、最奥の羞恥まで悪魔たちの目に晒さねばならぬ屈辱に胸の震えは押さえようとしても押さえきれぬまで高鳴っていた。