近年、日本で暮らす外国人の方の増加に伴い、外国人が関連する刑事事件や裁判も急増していますが、 旧態依然とした日本の司法制度は、急速な国際化に対応できていない面が目立っています。十分とは 言えない通訳人制度に代表される「言葉の壁」の大きな問題を始め、法制度的にも不備な点が多く、 日本人ですら現在の方率や裁判制度などが身近なものになっていない中、法的知識も少なく言葉も 十分に通じない外国人の立場からみれば、果たしてどれだけ人権が守られているでしょうか。逆にあなた が、言葉も十分に通じない外国で、ひとりぼっちで複雑な事件や裁判に巻き込まれた時のことを想像して みてください。
今回のセミナーは、外国人の人権保障に大きな問題を残した裁判を担当した弁護士の報告や、日本国内 で外国人の生活支援をしているNGO(非政府ボランティア組織)からの現場での問題点の話し、また 聞いてびっくり・なんともお寒い通訳人の現状など、誰にでもわかりやすく身近にこの問題を考えることが できる企画です。
ぜひこの機会に、日頃はなかなかクローズアップされにくい、外国人の司法の分野での人権について、 専門家のお話を交えて一緒に考えてみましょう。参加者からの質疑応答の時間も予定しています。
また英語の通訳も用意していますので、当事者の外国人の方にも是非、お声をかけていただきたく お願いします。たくさんのご参加お待ちしています。
●日時: | 1998年2月25日(水)18:10開場/18:30開始 | ●場所: | 大阪弁護士会館 [tel:06-364-1237] (地下鉄・京阪「淀屋橋駅」、JR東西線「北新地駅」 徒歩約7分、大阪市役所北側、裁判所の南東隣 |
●講師: | 山口健一弁護士(大阪弁護士会所属) 木村 雄二氏(弁護士会登録通訳人、RINK・すべての外国人労働者と その家族の人権を守る関西ネットワーク多文化共生センター) |
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●参加費: | 500円(資料代含む) |
●問い合わせ先: | 〒530-0047 大阪市北区西天満3-8-13-504 小田幸児法律事務所方
司法NPO「当番弁護士制度を支援する会・大阪」(tel:06-311-2878/fax:06-311-2870) |