☆世の中、どんなご縁があるかわからないものです。
男声合唱団メンネルA.E.C(埼玉県上尾市)の新島聡幸さんから頂いた一通の案内状があらたな世界へと導いてくれました。
「川崎哲也『サクラ図譜』出版記念原画展」が2010年5月1日〜5日までJR線「さいたま新都心駅/北与野駅」の近くにあるギャラリー書楽で開催されました。新島聡幸さんからのご案内で一も二もなく駆けつけたわけです。
☆植物学者の牧野富田郎博士をご存知でしょうか。
『牧野 新日本植物図鑑』という有名な図鑑がありますが、その巻頭ページ一面を飾る「やまもも」Myrica rubra Sieb.et
Zucc.の細密画を描かれたのが川崎哲也さんです。
「やまもも」は、牧野富太郎博士が亡くなる数日前に川崎哲也さんが書き上げた作品ですが、これを病床でご覧になった牧野博士は、「見よ見よ! 出版するぞ」と叫んだと朝日新聞で報じられています。
(新聞の切り抜きを新島さんより頂きました。↓)
川崎哲也 『サクラ図譜』
出版記念原画展を観る
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川 崎 哲 也 氏 プロフィール
サクラ研究の第一人者川崎哲也さんは、1929年名古屋生れ、宇都宮農林専門学校(現宇都宮大学農学部)卒業の後、教職(中学校教諭)につき、学生の指導にあたりながら吹奏楽部指導教官を長く務めた。
そのかたわら牧野富太郎、サクラ品種収集家佐野藤右衛門の教えを受け、生涯を教職とサクラの研究に捧げ、サクラ栽培品種の鑑定家としても活躍しました。2002年他界されています。
川崎哲也さんの妹さんが私の合唱仲間新島聡幸さんの奥様新島依子さんです。兄の遺志を継いで原画展の開催に漕ぎつけました。会場となったギャラリー書楽は、なんと始まって以来の来客数だったそうです。ご盛会おめでとうございます。