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私、’06年4月ようやく消費生活アドバイザー(経済産業大臣事業認定資格)の称号を付与されました。やったー!! 「消費生活アドバイザー(以下、消アド)になるぞ」と決意してからちょうど3年、見えにくいことによる障害や壁をひとつひとつクリアしてきたような思いがします。(涙) 何でも試験は大変ですが、消アドとしての必要な知識というのもかなり広範囲。早く・す速く・時間の無駄なく情報を取り入れる訓練や工夫も必要でした。 受験を通して得たコワザが何かの参考になればと思います。お役立にたつといいんだけれど。
消費生活アドバイザー試験の実施機関は(財)日本産業協会です。
勉強のコツ・コワザ
〜パソコンを活用しまくる〜
音声ソフトを活用しまくろう
消アドには、覚えなければならない、または目を通さなければならない法令・制度・施策などがたくさんあります。
でもこういうものはテキスト本で見ようが、ネットで見ようが内容は同じです、反って新しいので○。音声ソフトに読んでもらいましょう。
調べ物や読む物があったときはまず「ネットにないか」考える癖をつけました。
録音しちゃう!
しっかり覚えたい内容は、スピーカーからアダブタをつないでMDなどに録音します。
電車の中など移動時間に聞きます。
PDFファイルはtxtに加工する
聞き苦しいPDFファイルは保存した後開き、ツールバーのファイルの下[テキスト保存]します。
txtに変えると加工も簡単!必要な部分だけを残し活用しました。
PDFを開くAdobeもどんどんバージョンアップしていて随分聞きやすくなりましたね。こまめに更新しましょう。
本はスキャナで取り込む
スキャナでパソコンに取り込んでOCR(文字に変換するソフト)を使えば音声ソフトで読めるようになります。
私は“いらち”なので、これをするのは3回以上読むものに限りました。目を通せばいいものは拡大読書器や対面朗読などを利用しました。
取り込んだものは必要に応じて加工します。
当たり前のことですが、著作権のあるものは自分用に限ります。
OCR、私はソースネクストの”PDF to data"(1980円)を使用 このソフトの最大の欠点は"ファイルをマウスでドラッグ”という作業があること。
視覚障害者用のOCRはとても親切だけど数万円します。(補助はあります)
いろいろ書いてますが、もーーっとスマートな方法もあると思います。勉強します!
例えば、読んでくれる拡大読書器を使うとか・・ね。
拡大読書器は正しく使えば強力な味方
今でこそ読書器を1日使い続けることもできますが、勉強を始めた頃は、1時間使うのも必死、目はちょろちょろ頭はくらくら胸はムカムカでした。
目に合った読書器の選び方、目の使い方、正しい操作法によって格段に楽に速く読めます。
残念なことに的確に指導できる人もしてくれる所もたくさんはありませんが・・・
民間非営利で相談を受けているところ
Kinki-ビジョン・サポート(私もスタッフの一人)、どうぞお気軽にご相談ください。
自宅を開放して相談を受けている方もいます。私もお邪魔しましたよ。
詳しくはこちら
なんで"消費生活アドバイザー"か
商品表示は見比べたいし、高めでダサイ福祉用具なんか使いたくないし、普通に本も読みたいじゃないですか。何で目が悪くなっただけで、ライフスタイルや価値観まで変えなきゃいけなくなるのか。
技術が進んだお陰でタッチパネルの券売機前で途方にくれるなんておかしいし、インスタント食品の作り方や危険表示はどうやって知るの?
また、振り込めさぎやフィッシング・スキミング、食の安全や耐震性偽装、年金や金融、ニュースで消費者問題が取り上げられない日はありません。
「視覚障害者は情報障害者」という表現をよく見受けますが、情報を得ることは被害にあわないためにも必要なことです。
だから、事業者や行政との橋渡しになろうと消費生活アドバイザーを目指しました。
たくさんの人がいろんな気付きを持ってくれたら呆気なく変わると思うのよねー。
視覚障害者でも受験できるの?
昨年の受験時に、拡大読書器使用による時間延長(大学センター試験並)をご検討くださいとお願いしました。
嘘みたいにアッ気なくOKしてくださいました。
*アドバイス…何でもダメもとで"きちんとお願い”してみましょう(前例・資料などがあるとラク)。
気づいてられないだけで、言えばあっさり受け入れてもらえることって多いです。間違っても最初から“責め立てる”のはやめましょう、ややこしい。
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