第52〜54回
第54回【名を言ひつの巻】('09/1/2〜2/17)
初折表六句
1発句 名を言ひつ老母の作るお年玉
2脇句 年賀の品と宅配便で
3第三 お袋の手紙を添えた蕗の薹
4四句 霜にもめげず芽を出したもれと
5五句 エンドウは春の月夜に生を受け
6折端 育つ赤子の腕(かいな)に重し
初折裏十二句
7折立 年寄りにゆっくり食えと餅渡す
8二句 婆さん千切る爺の分から
9三句 蛍籠ゆらし妻へと手渡しぬ
10四句 団扇の風でそっと蚊を追う
11五句 さりげなくビールを持ちて戻りきし
12六句 双子の姉と人づてに知る
13七句 仙台の銘菓の元祖萩の月
14八句 竜胆を活け客を迎える
15九句 新米の香りを充たし客迎え
16十句 混ざる小石に父を案ずる
17十一句 辛夷咲き畑整える農夫かな
18折端 木蓮の花とヒヨドリのえさ
名残表十二句
19折立 残雪の谷間に灯る蕾かな
20二句 緑の中に赤点々と
21三句 一面に春の知らせのいぬふぐり
22四句 星をながめて夢をひろげむ
23五句 解雇さる天を仰げば寒の月
24六句 凍てつく朝に熱き豚汁
25七句 ボランティア天使の如き乙女かな
26八句 流した涙を永久に忘れず
27九句 待っていてくれとは云えぬ身の辛さ
28十句 塀の中でも季節は巡る
29十一句 来年もこの月の月眺めたく
30折端 入れ歯ば鳴らして蓮の飯喰ふ
名残裏六句
31折立 幕末の大砲のごとく実を飛ばす
32二句 前向きと云え後ずさりする
33三句 年金や大風呂敷も色あせて
34四句 支持する政党無しが一番
35五句 蝶を呼ぶ花の魅力や羨ましい
36挙句 桜の下で陽気に飲もう |
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風
南圃
如水
鵜雪
南圃
風
鵜雪
如水
風
南圃
如水
鵜雪
南圃
風
鵜雪
如水
風
南圃
如水
鵜雪
南圃
風
鵜雪
如水
風
南圃
如水
鵜雪
南圃
風
鵜雪
如水
風
南圃
如水
鵜雪 |
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1 【お年玉】明けましておめでとうございます。
冬うららというにふさわしい陽気での年明けでした。世の中もこのようになってくれ
ればと思いますが如何な世相になるのやら。年2回の曾孫の帰省を心待ちにして
いる大婆。子供の教育のためにとお年玉の金額制限をされ、「あたしの楽しみがな
くなった」と不機嫌初め。世の中ままならぬもの。
2 【お年玉そのー2】明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
今年の正月は息子が帰省し、10年ぶりに「二人だけでない正月」を迎えた。
おせち料理もカミサンの張り切りようが違う。孫たちへのお年玉は毎年の事ながら
宅配便の中に入れて送ることになる。嬉しそうな顔を直接見られないのが残念。
3 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお付き合いをお願いいたします。
地元紙に包まれた早春の恵み。あしたの夕餉は天ぷらとするか。
お袋も元気そうで何より。お盆には久しぶりに帰ってみるか。
4 【親心】手紙には、都会にでた息子を思う親心があふれていました。
5 【一粒万倍】一粒の種から沢山の収穫を得る植物は多い。中でも豆類、特に蔓性
の豆は収量が多い。エンドウは師走の闇の夜に種を蒔き、新春の満月の夜に芽
を出すと言う。谷口農園でも今年もエンドウの芽が出始めている。
6 【飲みかつ食う】太って褒められるのは赤子、そしられるのは熟年。
小生も正月に小腹1kg増となった。
7 【ゆっくり食べろ】昔は、年寄りが子どもに言うのが説教だったが、
年寄りが増えて、逆に年寄りが説教される時代になった。
8 二人だけのときは口移しで食べさせてくれるのだが、人前ではそうはいかない。
婆さんの健気な姿に、嫁たちは見て見ない振りをしていた。
9 【なんだね〜おまえさん・・】「ありがとう」と言うのも照れくさい昔気質。
「ほらこれが俺の心の内だ」とメスを呼ぶ蛍に言わせる爺。
10 【夕涼み】二人で縁台に座り蛍を眺める。あまり話も弾まない。
団扇で妻の足元の蚊をそっと追いながら何か優しい言葉を掛けてやりたいの
だが、昔気質の男はボキャブラリーに乏しい。
11 心配することはない。以心伝心、ちゃんと伝わっているのだ。
・・・と云う具合いに行けばよいのだが(笑)。
12 【人違い】変なことを言わなくて良かった、というようなことはよくあります。
13 【元祖】世の中には味も名前も瓜二つの「銘菓」も多い。
朝ドラ「だんだん」の二人は瓜二つ。
14 さて飲み物はどうしよう。「萩の月」ならば酸味の聞いたモカと洒落てみるか。
15 【新米】新米の香りは、懐かしく嬉しい香りです。
16 郷からの新米。美味しく頂いているとジャリ!。嘗てこんなことはなかったのだが。
17 【季節のない都会】雪が解け岩木山に雪形もでた。
畑の黒々とした土を見ると自然に体が動き出す。
18 【辛夷の花】辛夷の花と木蓮の花がほぼ同じ頃に咲くが、最近は野里に居ついた
ヒヨドリが殆どを食べてしまう。鳥も美味しいものを良く知っている。
19 木蓮と云えば「紫木蓮」を指すらしい。当地では「白木蓮」の方が圧倒的に多い。
20 【やぶ椿】当地では谷間の蕾だと赤いやぶ椿となる。
但し、残雪のある地方にはそぐわないかも知れない。
21 【おおいぬのふぐり】南国日南では春の知らせはおおいぬのふぐり。
緑の中に蒼い可憐はな花が夜空の星のように点々と無数に拡がる。
22 今夜はさそり座の女にしようか、それとオボコイおとめ座の娘に思いを馳せようか
と一人思い悩む。
23 【路頭に迷う】解雇された途端に住まいを失ってしまえば、誰しも路頭に迷うだろう。
契約無視の解雇は止めさせねばいけない。
24 年末年始の派遣村には約1700人のボランティアが集まったと云う。
只々頭が下がるばかりである。失職者の皆さんも人の情けが嬉しかったとか。
25 手に伝わる椀のぬくさ、胃の腑にしみこむ味噌の味、旱天の慈雨とはこのこと。
26 【温もり】掌に感じたあの椀の温もりに、あの時のあの人の手の温もりを思い出した。
今何処で何をしているのだろう、、、
27 口で云わない限り気持ちは届かないだろう。
先行きの決まらない自分がもどかしくてならない。
28 【塀の中】四季の巡りを唯無為に過ごしていくことは辛いことだろう。
29 【老人会】極身近な人が一人、又一人といなくなるこの頃。
物悲しき秋。毎日、毎日を心して大事にして行きたいもの。
30 【老いてなお・・】生身魂。出された蓮の飯やら刺し鯖を咀嚼音も賑やかにぺろりと
平らげる。こりゃ百とは言わず二百までも生きるのかもと思わず見とれる。
31 【蓮の実】薩英戦争当時の大砲は、放物線を画いてとんでいったようだ、
丁度蓮の実が飛ぶように。
32 明治の大砲は反動での後ずさりが凄かった。
お役所言葉に「前向きに検討」があるが、後退することが多い。
33 【大言壮語】「必ず最後のお一人まで探し出して・・」
と叫んでいた人がいたのだが・・。
34 【無党派】無責任発言の多い総裁には呆れるばかり、かといって批判ばかりに
徹する野党も気に入らない。爺の頭は混乱するばかり、、、
35 支持する政党がないのは、政党に魅力がないからか。
はたまた国民が政治に関心がないためか。何れにしても不幸なことである。
36 【花見酒】この酒は、勝利の酒か、景気回復の酒か、或いはやけ酒か、は
自由選択でよろしいが、いずれの酒でも陽気に行こう。最近はマイナス思考が
多すぎる。
第53回【小春日の巻】('08/11/14〜12/31)
初折表六句
1発句 小春日や将棋のあとの酒うまし
2脇句 老妻と見る庭の茶の花
3第三 おーいお茶でお茶を濁して庭仕事
4四句 名前をついぞ呼んだこと無し
5五句 ならびゐて影ひとつなる月見かな
6折端 遠回りして夜長を帰る
初折裏十二句
7折立 本を閉じ灯りを消して月を観る
8二句 どちらともなく相寄る二人
9三句 クラス会隣り合わせの席となり
10四句 年が言わせる過ぎし日の恋
11五句 あの時はそうだったのかとOB会
12六句 100円を割り秋風の吹き
13七句 薄き影あるや愛でなん夏の月
14八句 雲晴るゝ海いか釣りに出づ
15九句 誘蛾灯集まる虫を孫と楽しむ
16十句 ナンバーワンといわれし女
17十一句 楊貴妃や梅咲く中の気の迷ひ
18折端 妻の一声春の夢醒む
名残表十二句
19折立 鶯に負けず劣らず前議員
20二句 中学生でも公僕となる
21三句 元服を祝い赤穂の義士となる
22四句 十八歳は九条知るや
23五句 社民党憲法維持では春遠し
24六句 百年に一度出番の大雪
25七句 ここにきてめぐり合わせの運のなさ
26八句 残り火に見るあの人の顔
27九句 幼い日林檎のように火照る頬
28十句 まだあげそめし前髪のいとし
29十一句 御簾揺れてかいま見し顔秋の月
30折端 うなじ麗し風の盆かな
名残裏六句
31折立 名月に見返り美人あわせ見る
32二句 あれよあれよで一年過ぎる
33三句 知らぬ間に忘るゝ日記三日間
34四句 想えば燃えて身をこがす恋
35五句 菜の花や野焼きの後を黄に染めし
36挙句 西都の春は古の里 |
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如水
風
鵜雪
南圃
風
如水
南圃
鵜雪
如水
風
鵜雪
南圃
風
如水
南圃
鵜雪
如水
風
鵜雪
南圃
風
如水
南圃
鵜雪
如水
風
鵜雪
南圃
風
如水
南圃
鵜雪
如水
風
鵜雪
南圃 |
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1 今日は月1回の「楽将会」。Sさんの眼の状態がややよくなり、8月以来のご参加。
塚口にて会社OBの会員6名で、午後4時からお祝いの乾杯!。
因みに小生の成績は3勝1敗であった。なお、会員は12名が在籍。
2 後片付けの妻と庭を見ると茶の花が楚楚と咲き始めている。
小春凪の日暮れに音はない。
3 【寂しい人】おーいお茶とは、伊藤園のペット茶、お茶を入れてくれる人がいないと
こうなってしまう。
4 【名無しの権兵衛】うちのカミサンの名前は何だったかなー
5 【偕老同穴】♪.そばにいてくれるだけでいい・・
低音の魅力も甦ることなく旅立っていった。
6 ♪月がとっても青いから・・・ ♪送って行って送られて・・・
7 【燈下親しむの候】歳のせいか目が疲れて長続きしない。
8 【月下氷人】月が仲人ともいえようか。
9 さて帰りはどうなることやら。おあとが良いようで・・・。
10 【狐と狸】50才にならんとする頃、中学時代の同期会が始まった。
350数人の同期生のうち120人ほどが集まったがその席の賑やかなこと。
「あら〜○○君、お元気、あのころ私貴方が好きだったよ〜」と臆面のない熟女、
「本当か〜、俺も貴方の家の前に何度もいったんだよな〜」」。と男
「残念ね〜寄ってくれればよかったのに〜」などと初恋談義に花がさいた。
11 【過去】先日のOB会で「過去形にすればなつかし薔薇のとげ」と、
世話人代表が言ってましたけど、なるほど川柳っていうのは面白いですね。
12 【株式会社】
神東塗料の株、ついに100円を割る。現役の皆さんのご苦労を察したい。
13 【いつかきたみち】
「待てば海路の日和あり」秋刀魚に元気を貰い100歳を目指してがんばろまい。
14 デボアの種火はどうなったのだろう。今や上塗りも水性と聞くが。
15 【夏休み】燃料高騰でイカ釣り漁船も出港を見合わせた時期もあった。
原油高を理由に色々な物が値上がりしたが、この時期原油高を言う人は殆どいな
い。
16 【夜の蝶】どうしてこうも男は騙されるのか?夜の銀座で、中国女性にホテルに
行こうなんていわれて、カードを抜かれて使われてしまった男が、数年来何百人
もいるよし、いい加減にしたらどうなの、といいたくなります。今日のテレビから。
17 楊貴妃が745年の春、玄宗皇帝の後宮として宮殿に入ったときは
牡丹が咲き乱れていたそうな。
18 【マインドコントロール】女の感は鋭いと言うが夢の中まで見通すのだろうか。
19 【総選挙】鶯は恋に命をかけ、前議員は議席に命をかけて、声を張り上げる。
来春はお騒がせするでしょう。
20 【生徒会長】中学3年生になり生徒会長に立候補した少年Aは、立会演説会で
「当選したら公僕となって、皆の為に頑張りたい、、、」と顔を真っ赤にして叫んで
いた。
21 【山鹿流】大石主税、元服をして主君の仇を討ち死を賜ったのが15歳であった。
14日は赤穂義士討ち入りの日。泉岳寺が線香の煙で霞むことであろう。
22 憲法改正の投票権は18歳で与えられるが。最近の世論調査では成人は20歳
との意見が多数である。18歳ではしっかりしていないと云うことか。
嘗て元服の儀が小正月に行われていたとして、成人の日を1月15日にしたの
だが、景気対策とかで1月の第2月曜日に変えられてしまった。歴史的に根拠
のある祝日の日を変えてよいのだろうか。新成人がフラフラする筈である。
23 【冬来たりなば春遠からじ】社民党も「9条維持、改憲反対」だけしか言っていない
ような気がしてならない。力強く大きな声を出して欲しい。福島みずほさんは日南
市立飫肥小学校の卒業で小生の後輩になる。衆、参合わせて12名の政党では
厳しいだろうが、もっと頑張って欲しいと応援している。冬来たりなば春遠からじ。
24 【今年の字は”変”】死語になりかけていた労組が復活の兆し、
社民党にも春が訪れるか?
25 この世に生を受けて七十余年、太平洋戦争を除けばまずまずの人生だったか。
'97年4月に手にした退職金での株の高値掴み、ここにきての株・外貨の暴落。
やはり金は額に汗して稼ぐものだと反省頻りである。
26 【大正琴】あの時あの人と一緒になっていれば・・
阿久 悠、遠藤 実、切ない恋歌の名手が相次いで亡くなった。
27 【焚き火】近所のおばさんが焚き火を始めると、となりの美代ちゃんと一緒に手を
かざす、昔の思い出の一こま。
28 【恋】まだあげそめし前髪の林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の花ある君と思いけり、、、、
29 【紫の上】
源氏はその美しさに引かれ屋敷にひきとり己が理想の女性に育てあげた。
30 編笠から少し覗く顔も魅力的だが、うなじの美しさには色気が漂う。
31 【記念切手】1948年の切手趣味週間の記念切手は菱川師宣の「見返り美人」
が図案になっている額面5円の切手だが、今では1枚20,000円くらいの値段で取
引されている。小生の宝は戦後昭和23年に復活した年賀切手を、今年の分まで
全て保存している物かも知れない。昭和25年からは年賀葉書の末等商品として
交換されるようになり現在に至っている。
32 【呆然】全くあわただしい1年でした。
インターネットの時代に、生活が追いつかないのです。
33 昨夜、日記を付けようとすると前三日間がブランク。
何にかまけていたのか酒の飲み過ぎか。たった三日間のことが思い出せない。
アルツハイマーが頭を過ぎる。
34 【忘却とは】銭湯が空になると言われた「君の名は」。
恋する者に「忘却」という言葉はないようだ。
35 【野焼き】早いもので大晦日になってしまいました。平成20年ほど諸事多難な年
はなかったと数十年後いわれるかも知れません。そういった中で、相対的に安定
した生活を送れる年金生活者は、その有り難味を感じている事と思う。
安定を活力にして、次の世代の人のために、一肌脱ごうではありませんか。
あのときの諸事多難が、肥料になって一面に花が咲くことを祈ります。
36 【古墳群】4世紀頃のものらしい古墳の里の春は、菜の花と桜のコントラストが素
晴らしく、この所毎年撮影に出掛ける。古の人の生活を想像し、明日の我々の生
活が安心で活気に満ちたものであることを祈らざるを得ない。
来年は良い年になりますように!!
第52回【秋風にの巻】('08/10/2〜11/14)
初折表六句
1発句 秋風に乗って遠くに蝉の声
2脇句 揺らぐコスモス白雲流る
3第三 十五夜に飾る薄と里の味
4四句 生もの欲しと食う宇宙食
5五句 見てみたき日食よりも地球食
6折端 食べて安心虫食い菜っ葉
初折裏十二句
7折立 懐かしや毒消し売りの売り言葉
8二句 年に一度の会うが楽しみ
9三句 のっそりと三々五々と蝦蟇集う
10四句 デューク・エイセス揃いのスーツ
11五句 見蕩れたり北京の夏のマスゲーム
12六句 変人貰ふノーベルの賞
13七句 寒月を仰ぎ震えるチルドレン
14八句 暫しの我慢春遠からず
15九句 牧の戸の開くや駿馬の走り出
16十句 色鉛筆とうたかたの夢
17十一句 写生する親子に吹雪く桜かな
18折端 合格発表笑顔満開
名残表十二句
19折立 巣立ち鳥己が好きに飛び始む
20二句 自炊は三日中食ばかり
21三句 朝餉時気になる夜のおかずかな
22四句 妻の献立携帯に見る
23五句 蛍狩り闇夜に開く青光り
24六句 祇園ばやしに白刃一閃
25七句 因習の妻籠の宿の夜明けかな
26八句 丑松志保の涙の別れ
27九句 船跡を残し夫はアメリカへ
28十句 戦後生き抜く母たくましく
29十一句 宵の冷えストッキング穿き月を待つ
30折端 カメラ持つ手に芒が触れる
名残裏六句
31折立 かしこまり椅子に座って敬老日
32二句 無骨な夫に妻の微笑む
33三句 贈られし金婚式の旅に発つ
34四句 プラットホームで孫の花束
35五句 山桜守る墓ある椎葉へと
36挙句 鶴富屋敷の春花の宴 |
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鵜雪
如水
南圃
風
如水
鵜雪
風
南圃
鵜雪
如水
南圃
風
如水
鵜雪
風
南圃
鵜雪
如水
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
南圃
如水
鵜雪
風
如水
鵜雪
風
南圃 |
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1 【しみじみと秋】遠くから微かに聞こえるツクツクボウシの声は、
秋のさわやかな風を裏切って、何となくうら悲しいですね。
2 将に秋、庭には小鳥。この爽やかさを満喫しよう。
3 【十五夜】村をあげての綱引き大会。何処の縁台にも月見饅頭が飾られていた。
4 【地球見】宇宙ステーションの建設も進み長期滞在が可能になってきた。
食事も旨くなってきたそうだがチューブ入りであることに変わりはない。
パリパリの野菜やジューシーなステーキーを宇宙から地球を見ながら食べれるの
は何時頃になるのだろうか。
5 日食のとき月から地球を見ると、月食のように地球が欠けて見える筈である。
このときの地球は「地球食」と呼ぶのだろうか。「地球食」では地球の食べ物の
ようで不適切である。漢字はむやみに当て字を使うものではない。
やはり「日蝕」「地球蝕」である。
同様に、景気の陰りは「翳り」である。当用漢字にないのなら平仮名を使うべきで
ある。ところで拉致は「らち」としていたが、めぐみさんのお陰で昇格したのだろうか。
6 【虫食】曲がったキュウリや、蛸足牛蒡、青虫に食われた葉菜は無農薬の証拠。
安心して食べましょう。
7 【過ぎたるは】今も昔も夏は食中毒が恐い。食べ過ぎて腹が痛いといえばむせかえ
るようなクレオソートの丸薬か口がひん曲がる熊の胃、風邪ならとんぷくを飲まさ
れた。懐かしの常備薬があったのは昭和の20年代までであったろうか。
8 【春のご挨拶】暖かくなり、今年もそろそろあの人がやってくる頃。
9 【蝦蟇の恋】ヒキガエルの恋の季節、どこからともなく沢山の蛙がやってくる。
蛙にとっては命がけの恋、人にとってはまた会えてよかったねという気持ちだ。
10 ♪筑波山麓男声合唱団。デューク・エイセスは、どうしているのだろうか。
ダーク・ダックス共々、最近とんと眼にしない。
11 【北京オリンピック開会式】よくもあそこまで揃うものだと感心しながら見蕩れてし
まった。たまにTVで放映される北朝鮮のマスゲームも見事に揃っている。
演技者の意思のベクトルに迷いがないからなのだろうか。
12 なんと4人ものノーベル受賞者が出た日本。しかも遅すぎる受賞と言われるのが
嬉しい。優秀な世界の学者がその業績を理解するのに多年を要するのだから。
よく出来た自慢の一句は陳腐とや ・・風
13 年内に解散はあるのだろうか。
ところで、総理大臣の退職金は意外と少ないらしい。1年で180万円だとか。
14 【待春】季節は必ずまわり来る、世の中も右に左に変わりながら流れていく。
15 【いざ】凍土もゆるみ若草の芽吹く頃、
ダービー馬を目指しして若駒の特訓が始まる。
16 【日本ダービー】このレース3枠と5枠、、、スタンドに乱れ飛ぶ馬券の花吹雪、、、
17 【写生】桜をじっくり観察するようなことは少なくなったと思います。
こういう光景も懐かしいですね。
18 昨今は合格発表もホームページやEメールでする学校もあるとか。味気ないものだ。
19 【はぐれ鳥】さて親離れとは言うが、群れと家族の絆が弱くなった現在では人間の
巣立ちが一番難しいようだ。
20 志を立て炊事道具一式を買い込んだのだが、時間はかかるし高くつくはで・・・。
21 【単身者】単身者の大きな悩み、こういった悩みを持つものは健全者、
健全でないものは、朝晩ともカップラーメンとなる。
22 【仲良き事は美しきこと】食事つきとは言いながら長い単身赴任の経験からの一句
だろうか。ならば付け句も賢夫人のお顔を思い出しながら捻ってみた。
23 見事な付け句、感心頻り。
昨今、どこへ行ってもケータイ写真。蛍もたじろぐばかり。
24 【幕末の京都】新撰組の光景だが、こういう闘争とは別に庶民の生活はあった
ようだ。
25 志士と芸妓が織り成した明治維新。
それは浪漫主義や写実主義など日本の新文学の夜明けでもあった。
26 彼らに夜明けは訪れたのであろうか。
27 【アメリカ航路】60年前までは、横浜の波止場から外国に赴任していたことを思う
と、あっという間に世の中のスピードが上がりましたね。
最近のITが益々拍車をかけている。
28 戦争という民族の混血。来るはずの手紙は来ず世間の目を避けながら必死に
子育てをした母。エリザベスサンダーズホームに感謝をした母も数多くいた事
だろう。同園が閉園になって久しい。
29 【秋冷え】戦後強くなったもの、女とくつした。余り上品でない句で恐縮です。
30 秀作を物にするには、それなりのご苦労があるのであろう。感服!
31 【敬老の日】やがてこのような風に写真に撮られる日が来るかもしれない。
32 【映画、東京物語】不器用にひたすら真面目に暮らし、妻子を守ってきた夫。
その無骨さにあきれ、嘆いた妻も今では「お父さんが一番」と言ってはばからない。
33 子供達から旅行のプレゼント。切符から宿の手配まで全部長男がしてくれた。
お礼は女房が述べ、俺は黙って頷いていた。
34 【孫の花束】今だとまだ照れくさかろうが、その歳になったらどうなるか?
35 【赤城ツーリスト】春花の旅ならば暖かい所、金婚の翁媼ならば歴史のあるところ
がよい。歴史といえば天孫降臨の高天原だが恐れ多い、次いでの雅といえば
椎葉の里。お気に召しただろうか。
36 【鶴富姫】昨日写真仲間のご夫妻と我々二人で、宮崎の紅葉を求めて撮影
ドライブに出掛けた。県北に足を伸ばし、熊本県境を越し熊本の山を楽しむ。
引き返して椎葉へ戻り、「風」さんの句を思い出しながら鶴富屋敷を見学。
秘境の温泉で疲れを癒し、全工程300キロ、13時間のドライブだった。
紅葉の方はほどほどで東北の紅葉にはとても敵わないが、その内にまとめて
宮崎の秋を紹介したい。
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