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第37〜39回
 
第39回 第38回 第37回
 
    39回【初霜にの巻】('06/12/6〜'07/1/28)
 
    初折表六句
      1発句   初霜に首引っ込めて肩も凝り
      2脇句       三浦の畑に青首なぐさむ

      3第三   沢庵の桶買い重き石さがす
      4四句       莚に載せて子牛に曳かす

      5五句   月の中小屋を繕い冬を待つ
      6折端       艱難の後春遠からじ

    初折裏十二句
      7折立   人もまた実りの秋を迎えけり
      8二句       抱きて嬉し君の乳房よ

      9三句   正夢であって欲しいと手を合わせ
      10四句       花園行けば何時しか闇夜

      11五句   庖丁を研ぐ影うつる山の家
      12六句       半殺しにと爺婆のこゑ

      13七句   風吹けば月遮りて夏落葉
      14八句       台風の後桜戻り咲き

      15九句   防衛省七つ釦の闊歩して
      16十句       平成生れは皆脚長し

      17十一句  チューリップ花の下長さ今も変わらず
      18折端       桜の下でわが鼻下伸びる

    名残表十二句
      19折立   幼子の手合わせ拝む花祭り
      20二句       結婚式は教会でかな

      21三句   金婚をグループホームで祝いけり
      22四句       老老介護明日はわが身か

      23五句   寒風に向かひて想ふ父のこと
      24六句       港に立ちて待つ鮪船

      25七句   見栄を張り時価だけ頼み蒼い顔
      26八句       ダイアモンドに金とプラチナ

      27九句   匂ひたつ素肌の君を夢に見つ
      28十句       青空目指し飛ぶシャボン玉

      29十一句  秋天にかぐや姫乗せ熱気球
      30折端       佐賀の嘉瀬川空中散歩

    名残裏六句
      31折立   青空を色とりどりの渡り鳥
      32二句       己が夢追い親離れする

      33三句   妻小声孫たち今はどうしてる
      34四句       振り込め詐欺に気になるこの頃

      35五句   花便りどこまで来たとテレビみる
      36挙句       気象予報士春の装ひ    

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃


如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃

如水
いくら

南圃
鵜雪


いくら
如水

鵜雪
南圃

如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃


如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水
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   1 【冬到来】12月の声と共に南国日南も急に寒くなりました。
     インフルエンザの予防注射はしましたか?
     
     (如水)今年2月に定年後はじめて風邪を引き、予防接種をしました。
     医者の奨めで今冬は11月に済ませました。
     
   2 【青首】元気な大根を沢山食べて肩こりを治そう!
 
   3 【冬仕度】我が家の近辺の杉木立には大根がラインダンスをしている。
     夕陽に照らされた大根はまぶしいばかりだ。
     
   4 淡路島に疎開していたとき、子牛に力を付けるために、莚に大きな石を載せて
     曳かせていた。石にとって代わって小生を載せて貰った。
     
   5 【河原の小屋】ブルーシートに住む人はこれからが大変、
     今のうちに繕っておかねば。
     
   6 人生は春夏秋冬、我慢して頑張れば必ず春がやって来ると信じたいものです。
 
   7 艱難辛苦を経て人は育つのである。
 
   8 【夢心地】棟方志功の豊満な女身仏。豊かな実りは健康なる日の香り。
 
   9 【春の夜の夢】目覚めと共に殆どの夢は忘れてしまう。
     楽しい夢は忘れないようにしたいもの。
     
   10 【臨死体験】死の間際から生き返った人は、よく花園の中を彷徨った話をされるが、
      その先どうなるのだろう。
     
   11 【あったとさ】道に迷って困り果てていた。遠くに一つ窓明り、地獄に仏と近づくと・・・
 
   12 兄妹が、やっと泊めて貰ったかと思うと、襖の向こうで恐ろしい会話。
      ご心配無用! 爺婆が兄妹歓待の「うるう餅」の「おはぎ」をご馳走しようとの
      相談である。
 
      この上の句には悩んだ。最初、猪の料理かと思ったが、それでは秋。
      遂に脱帽してコメントを覗きこの句となった。いくらさんもお人が悪い(笑)。
     
   13 【夏落葉】大樹の楠の落葉は、落葉とはいえない勢いだ。
   
   14 【桜戻り咲き】台風で桜の葉は殆ど散ってしまう。桜の木は秋だと思う。
      その後は夏の気温。桜の木は冬が過ぎて春が来たと勘違いして花を咲かせる
      らしい。今年は桜だけではなく色んな木に戻り咲きが見られた。
     
   15 ♪七つボタンは桜に錨〜。自衛隊員も喜んでいるのだろうか。
   
   16 昭和30年生まれまでは皆胴長短足。ところが平成生まれは皆脚が長い。
      顔も面長、我々のような丸顔でジャガイモ頭はいない。日本人が変わって
      しまったようだ。
     
   17 【デレーット叔父さん?】植物は今も昔も変わらないものが多い。
   
   18 【よき時代】開放感あふれた春、今だったらセクハラと訴えられてしまう。
   
   19 【心の時代】押しボタンの文化が進み手を動かす能力が失われているそうだ。
      暖かい手の温もり、心の温もりの文化の再興を願う。
 
      投句欄は1902番、私は奇数番と思込でいたら、連句目次はちゃんと奇数番に
      なっていた。07年早々のボケ初め。お待たせ致しました。
     
      (如水)迷惑投稿のため、番号が乱れています。それに、今気づいたのですが、
      「修正画面」の入力欄の上のタイトルが(記事Noの奇数=上の句 偶数=下の句)
      と昔のままになっていました。あとで訂正します。ごめんなさい。
     
   20 生まれたときは宮参り。葬儀は仏式。
      宗教紛争の絶えない地域に、日本の宗教観を活かせないものか。
     
   21 【未来の金婚式】少子超高齢化に時代、こういうことが普通になるでしょう。
   
   22 老老介護など極当たり前。お年寄りの一人住まいの何と多い事。
   
   23 老老介護は厳しいが、まだ救いがある。あとの世代は親を介護するだろうか。
   
   24 オドウは大間一番のまぐろ釣師だ。今朝もも大物さ狙って出かけた。
      風は強くて波は荒い。顔を見るまではいづも心配で、船のとも綱もとってやんね
      ばなんねぇから〜。
     
   25 【江戸っ子だってねー】ヘーイ、オオトロイッチョウ!!
   
   26 【婚約指輪】資源高騰のこのごろ、男はつらいよ、恋もままならない。
   
   27 【コラーゲン】「娘十八番茶も出花」「肌の白いは七難かくす」女にとって金銀、
      ダイアにまさる宝物は素肌の美しさである。
     
   28 石鹸の匂いは良いものだ。幾つかの想い出が蘇る。
   
      あとで気づいたが、シャボン玉は春の季語だった。道理で簡単に詠めたと思った。
      「シャボンの泡で遊びし風呂場」
     
   29 【熱気球】平安人が熱気球を見たら、月よりの使者とでもおもうでしょう。
   
   30 【バルーンフェスタ】毎年11月頃に佐賀市の嘉瀬川を中心に開催されるアジア
      最大級を誇る国際バルーンフェスタ。20カ国、200人以上の選手が秋空に向
      けて飛びたつ様子は何とも素晴らしい光景で、是非一度は写真を撮りに出掛け
      たいイベントである。
     
   31 以前は平泳ぎで空を飛ぶ夢をよく見たのだが、最近はとんと見なくなった。
      ここのバルーンフェスタはTVでよく見るが、渡り鳥の連想は少々無理か。
     
   32 【飛翔】時は春、春は朝、朝は旅立ち。鳥も人も新天地に夢を託して、南へ北へ、
      西へ東へと旅立って行く。
     
   33 【子離れ、孫離れ】今の時代、子供たちはしっかり親離れ。
      されど親の方が中々子離れ、孫離れが出来ないらしい。
     
   34 【振り込め詐欺】近頃は、子どもや孫から電話があると、
      ついついほんとかなと疑ってしまうご時世。
      電話がないと、どうしてるかしらと心配してしまう。
     
   35 【気になる】熱海、小田原に開花宣言が出れば次は花の都の出番、
      花見の場所は何処にするか情報集めに忙しくなる。
     
   36 春は女性の服装から。デパートの婦人服売り場は花盛りになる。   
 
第39回 第38回 第37回
 
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    38回【みちのくのの巻】('06/10/17〜12/4)
 
    初折表六句
      1発句   みちのくの神なる山や星月夜
      2脇句       つるべ落としの大相撲かな

      3第三   日の沈む大草原に月上り
      4四句       思いは遥か故国の花よ

      5五句   横井さん恥ずかしながら無事帰還
      6折端       道にまよいし熟年登山

    初折裏十二句
      7折立   人生の邪念を捨てに夏山へ
      8二句       彼のひとの名を砂浜に書く

      9三句   消され書く白き指先血にそまり
      10四句       ジャックナイフも真っ赤に錆びて

      11五句   余部の鉄橋守り九十年
      12六句       次代に残そうメンテの技術

      13七句   凍れる月影灯台を守る
      14八句       北へ旅立つ冬鳥群れる

      15九句   むくどりもねぐら追われる時代かな
      16十句       肩をたゝかれ知る新世界

      17十一句  アメリカでドボルザークが見る桜
      18折端       モーツァルトの春への憧れ

    名残表十二句
      19折立   雪国に黒土のぞき辛夷咲く
      20二句       帰りなんいざ桜と共に

      21三句   盆暮れの手土産肩に丁稚ドン
      22四句       子の口上に親の戸惑い

      23五句   海開く娘の乳房父まぶし
      24六句       衣更えして胸のふくらみ

      25七句   恥じらいのうなじに見せるほくろかな
      26八句       あなたが噛んだ小指が痛い

      27九句   あした逢ふ楽しみ残し別れたり
      28十句       楽日前の横綱二人

      29十一句  無重力名月場所の好勝負
      30折端       鳴き止み負ける虫会わせかな

    名残裏六句
      31折立   キリギリス薔薇の棘より落ちにけり
      32二句       しかばね朽ちて肥やしとなりぬ

      33三句   忠犬伝童話に渋谷南総に
      34四句       鬼を退治に鬼が島へと

      35五句   豆撒きを終へし庭には梅の花
      36挙句       百代を祝う鶯の声

いくら
南圃

如水
鵜雪

南圃
いくら


鵜雪
如水

いくら
南圃

如水
鵜雪

南圃
いくら

鵜雪
如水

いくら
南圃


如水
鵜雪

南圃
いくら

鵜雪
如水

いくら
南圃

如水
鵜雪

南圃
いくら


鵜雪
如水

いくら
南圃

如水
鵜雪
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   1 月山、羽黒山、白神岳とみちのくには神の山が多い。漆黒の山陰の上は満天の星。
     縄文人が恐れ、崇めたのも然りだろう。
     
   2 【国技】出身地に因んだ四股名の力士も多士済々。9月場所の幕内力士42名中
     12名は外国力士。日本人横綱不在の場所は当分続きそう。
     
   3 一度モンゴルの大落暉を眺めて見たいものである。
 
   4 【蕪村】繊細な故国日本の花よ、今頃菜の花盛りだろう。
 
   5 31年ぶりに帰国した横井庄一さんは「恥ずかしながら生きて帰ってまいりました」
     と記者会見。
     
   6 【恥ずかしながら】女心と秋の空、天候異変で海山での遭難が続いた。遭難者が
     60うん才と報道されると、いい歳をして・・と思ってしまうが我が身を思えばほぼ
     同い年。そして同じように非常食、懐中電灯の装備を持たずにハイキングをして
     いる。
     
   7 【修行】昔から、山は修行の場とされてきた。歳に関係なく迷うのが人生、
      山路で迷うなんていうのは、どうでもない。
     
   8 山とくれば海。♪「砂に書いたラブレター」もあったか。
     ♪恋のなきがら〜埋めたか〜そんな気がする〜小島の磯だ〜
     
   9 【一途】一夏の恋に終らせたくはない。念じ書き、流され書いて又書いて、
     思いは指に血がにじむ。募る思いの血で固まった文字はもう海には流されない。
 
     「落ちてゆく炎(もゆる)夕陽を股挟み」・・三橋鷹女
     
   10 【石原裕次郎】♪砂山の砂を指で掘ってたら、真っ赤に錆びたジャックナイフが
      出てきたよ どこのどいつが埋めたか、、、、♪ なつかしのメロディー
     
   11 昨日、新鉄橋工事のため、現状の景色を見られるのは今年中と云う「余部鉄橋」
      を見てきた。メンテの塗装は、当初「静岡」の業者が請け負っていた。
      今はどうだか知らない。静岡に著名な塗装業者が多いのは何故だろう。
     
   12 【手抜き】過酷な条件下で90年維持するのは大変なこと。手抜きは出来ない。
      それにしても、手抜きビルといい、手抜き教育といい、なんといい加減なことか。
      特に教育に携わる人たち、関係した教育長、校長は全員坊主頭になったらどうか。
 
   13 【小倉百人一首】喜びも悲しみも幾年月、、何時までも伝えねばならない技術。
      この歌を聴くと何故か次の句を連想する。
         みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ
             ひるは消えつつ ものをこそ思え
             
   14 【春隣り】吹雪の間隔も長くなり、空にも明るさが増してきた。
      気配を差した鳥たちは北への旅立ちに供え羽ばたきの練習に余念がない。
     
   15 【椋鳥】最近の新聞によると、むくどりはうるさい、糞をするといわれて、
      街中のねぐらから追い払われてしまうそうな。身勝手は程ほどにして、
      人間、もっと隣人と付き合いをよくしようではないか。
     
   16 鴉も窓際族も住みづらい時代。でも、一念発起。生き甲斐を見つけた人も数知れず。
 
   17 新天地で数多くの名曲を作った作曲家はポトマック川畔の櫻を曲にしなかった
      のだろうか。寡聞にして知らない。
 
      (如水)ドボルザークがアメリカに滞在していたのは1892年の秋から1895年
      まで。一方、ポトマック川畔に尾崎行雄らが桜を寄贈したのは1909年。それも
      枯れてしまい、伊丹の桜が定着したのは1912年だった。残念ながら氏は日本
      の桜を眼にしていなかった。もっとも、桜の寄贈の話は1885年頃からあったら
 
      しい。早く実現しておればと惜しまれる。因みに、新風句会「写真館」のBGMは
      氏の「ユーモレスク」である。
 
      余談:小生のCDラックには「新世界より」が3枚ある。オーケストラ・コンダクター
      の違いで選んだ訳ではない。単なるボケである。幸い、附属の曲がちがうので
      自らを慰めている。
     
   18 【モーツァルト】モーツァルト生誕250年。毎朝NHKで放映されている。
      中田章作曲の「早春賦」のメロディーは、モーツァルトの「春への憧れ」に似てい
      るとか。又章の息子、喜直作曲の「雪の降る町を」はショパンの曲に似ているら
      しい。似て非なるもの。天才は凄い。
     
   19 雪国の人々の春を待つ気持ちは幾ばかりか。千昌夫の「北国の春」を思い出す。
   
   20 【望郷】都会へ出稼ぎに来ている人も、
      昔の詩人も、故郷を想う気持ちは変わらない。
     
   21 【丁稚ドン】帰りたくても帰れない。盆暮れの数日の里帰りが待ち遠しい。
   
   22 【苦労は買ってでも】あのがきんちょがすっかり大人びた口調で帰宅の挨拶を
      した。迎える親はただうろたえるのみ。
     
   23 【娘の成長】嬉しくもあり、さびしくもあり、羨ましくもあり、まぶしくもあり。
   
   24 うちの娘はペチャパイ。少々心配もしていたが、本人は案外平気のようである。
   
   25 見え隠れする黒子は秘密めいて艶かしいもの。隠すようで隠さず、
      見ぬ振りをして見る。恋猫のかけひき。
     
   26 【恋人同士】若い二人にはこんな時期も、、、
      「テメー、何するんだよー」とならないように。
     
   27 それじゃ、また。指切りをして別れる二人。
   
   28 【横綱】栃若、柏鳳、北輪、等など、両雄並び立つ時代が絶えて久しい。
   
   29 【名月場所】十五夜に名月場所開催。月面で相撲を取ったら、
      日本人でも横綱になれるのではなかろうか?
     
   30 名月場所とくれば虫合わせ。容姿端麗、声よく長く敵を黙らせれば勝ち。
      オスと名の付く生き物はいづれも厳しい競争をしいられるもの。
      だが、猿と人間にだけは「蓼食う虫も好きずき」という例外がある。
     
   31 【落ち目】驕れる者久しからず、薔薇の芽を食いまくったキリギリスも、
      棘に傷つくとは思いもよらなかったろう。
     
   32 肥料となって罪滅ぼし。アリを出したかったのだが夏の季語、無季は難しい。
   
   33 【ラジオもよかった】 ババが語る昔話、お日柄もよくと落語 扇子を叩いて講談、
      話芸の世界も遠くなってしまった。最近NHKの「日曜名作座」を聞き出した。
      森重久弥、加藤道子、しわがれ声もま良し。
      音楽、古関裕而も懐かしのメロディーだ。
     
   34 【桃太郎】桃太郎は犬と猿と雉をお供に連れて、鬼征伐に出掛けて行きました。
   
   35 鬼は〜外、福は〜内。一夜明ければ春が立つ。早春は一番好きな季節。
   
   36 【梅に鶯】私の住む地域に、今年百歳の老婆がおられるが、
      曾孫まで四世代が同じ屋根の下にお住まいである。
      庭の鶯も、ついつい囀りが大きくなりますね。
 
第39回 第38回 第37回
 
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    7回【知らぬ間にの巻】('06/8/19〜10/16)
 
    初折表六句
      1発句   知らぬ間に芙蓉は盛りとなりにけり
      2脇句       山澄みなして秋茜飛ぶ

      3第三   名月やわずかに残る山の端
      4四句       夕焼け空は今も変わらず

      5五句   かわかわと子鴉帰るねぐら哉
      6折端       ホームレスにも冷えたビールを

    初折裏十二句
      7折立   大汗を流した後に下戸は無し
      8二句       恋するものは全て麗し

      9三句   サブリナにヴィッドは焦がれ燃えにけり
      10四句       殿の所望は目黒にござる

      11五句   学期末朝のしじまに魚売り
      12六句       がばいばあちゃん総合力

      13七句   冬の月助け合ふてる過疎の村
      14八句       爺婆寄りて餅つきの音

      15九句   アポロにて行ってはみたが兎なし
      16十句       亀の背中に砂嵐かな

      17十一句  咲き誇る薄墨さくら千余年
      18折端       万世一系目出度き芽吹き

    名残表十二句
      19折立   悠々とわこ膝の上山笑う
      20二句       昔話を聞かせたあの日

      21三句   改憲は爺の悲願と育った子
      22四句       棚田を守る美しき国

      23五句   山の田に精霊の如蛍の火
      24六句       子供喜ぶ林間学校

      25七句   一人子もみんなとはしゃぐ夜となり
      26八句       縁は異なもの五児の父母

      27九句   恋をするチャンスもないよ人もなし
      28十句       故里捨てゝ嫁ご探しに

      29十一句  都には狐目の女三日の月
      30折端       満月を見て心休まる

    名残裏六句
      31折立   大型の台風それてホッとする
      32二句       今年の作柄万々歳

      33三句   大黒も蔵の鼠も恵比寿顔
      34四句       借金取りは駆けずり回る

      35五句   辛抱でヨダキの花の鳥を追う
      36挙句       霞の空を悠々と翔ぶ

如水
いくら

鵜雪
南圃

いくら
如水


南圃
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
南圃

いくら
如水

南圃
鵜雪

如水
いくら


鵜雪
南圃

いくら
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪

南圃
如水

いくら
鵜雪


如水
南圃

いくら
鵜雪

南圃
如水
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   1 月一回の将棋の会(楽将会)に出掛ける途中に、見事な芙蓉が咲き誇っていた。
 
   2 秘策の一手で宿敵を下す。ご機嫌の帰りに見たのは酔芙蓉だったのだろう。
     当地では朝晩の風は涼しくなり、新涼。夏雲に隠れていた赤城が見られるように
     なってきた。
 
   3 【都会の月】都会地では、年毎に月の出を見る山が減ってきています。
 
   4 【故郷】この時期の太陽は、あの山並みのあそこに沈む。
     子供の頃の風景と少しも変わっていない。
 
   5 【枕草紙】秋は夕暮。夕日のさして山のはいとちかうなりたるに、からすのねどころへ
     行くとて、みつよつ、ふたつみつなどとびいそぐさへあはれなり。・・
 
   6 ねぐらのある鴉も餌が少なく困っているとか。
     ホームレスにはコンビニの廃棄弁当はあっても、廃棄ビールはない。
 
   7 【最初の一杯】夏の農作業の後、シャワーを浴びてからのビールは格別。
     250MLの缶ビールを、家内と二人で半分ずつ飲んで、二人とも良い気分。
     なんとも経済的な(?)夫婦である。
    
   8 【恋は盲目】男も女も、鳥も昆虫も、何故か恋の季節は美しくなる。
     恋するもの、まわりのもの、全て盲目になるのか。
     
   9 映画「麗しのサブリナ」。小生もオードリー・ヘプバーンに恋したものである。
 
   10 【七輪】「やはり秋刀魚は目黒のかぎるのう」・・へっお後が宜しいようで。
   
   11 【学期末】一夜漬けの試験勉強に疲れうとうとしていると、
      魚売りと納豆売りに起こされる。今はこういうことはないですね。
     
   12 【通知表】通知表は0じゃなければええ。1とか2を足していけば5になる!
      人生は総合力じゃ!!島田洋七の「佐賀のがばいばあちゃん」より。
     
   13 【「生きとるか〜」「生てるよ〜」】がばいばあちゃん。郷に残って元気に暮らす。
   
   14 正月には帰ってくれるであろう孫子を思うと、元気がでるのだ。
   
   15 【ウサギの餅つき】お月様では兎が餅つきをしていると聞いていたのだが、、
   
   16 【ウサギと亀】アポロ印の運動靴、覚えてますか。
   
   17 亀は長寿のシンボル。岐阜県梶尾谷の薄墨桜は樹齢千八百年との由。
   
   18 【千代に八千代に】紀元は2666年、半世紀近く待ち望みたる皇子御誕生の
      御知らせあり、真に御目出度き事なり。下衆の者共あらぬこと勘ぐるあるも
      まことに畏れ多きことなり。
     
   19 【めでたい春】秋篠宮おめでとう。春が待ち遠しい。
   
   20 【悠悠と】時もゆったりと流れていた。
   
   21 【三つ子の魂】信介爺さんの膝の上で昔話を聞いて育った孫は自主憲法制定と
      教育基本法の改正を目指す。と書いて気が付いた。我が青春の時に日米安保
      協定を結んだのは岸 信介首相であったと。すると膝の上の話は何だったのだ
      ろうか、更に溯って長州人の心構えだったのだろうか。
     
   22 今の日本は美しくないとの認識は正常。何が美しいのか、それが問題。
   
   23 【自然】山間のせせらぎは、蛍だけでなく色々な昆虫の棲家です。
   
   24 闇夜を知らない都会の子、何もかもがただ珍しく。
   
   25 キャンプファイヤーを囲んで、みんなと歌う大きな声。
      よき想い出となるであろう。
     
   26 【出会い】少子化の時代、出会いの場を作ってあげねば。
   
   27 【過疎化】過疎化の進む地方では、出会いの場が本当に少ないとか、、、
      長い間留守にして御迷惑をお掛けしました。すみませんでした。
     
   28 待っていても来ないのなら、こちらから出て行くしかない。
      我慢をしていたが、これ以上失政の犠牲になるのはご免だ!
     
      次は、いくらさんかなと思っていたのですが、下の句が続くのですね。
      停滞、ごめんなさい。順番は適当に収斂しましょう。
     
   29 生き馬の目を抜くという都、狸顔のおいらには都の女はずるがしこい狐に見える
      空を見上げりゃお月様まで細目ですかすしている。
     
   30 【十五夜】一昨夜は満月、嵐で見られなかったが、
      昨夜は見事な月が見られた。満月の夜は、狐より狸が似合う。
     
   31 今年の台風は昨年ほど多くはないが、まだ分からない。
      北朝鮮が核実験強行。心休まる暇がない。
     
   32 【収穫祭】台風にもあわず、そこそこの日照り。平年並みの作柄に感謝。
      自然を相手の農業も気苦労が多い。鵜雪農園はスズメ対策を考えましょう!!
     
   33 【目出鯛】田は黄金浮きたる家は宝舟。宝船には七福神、
      お家繁盛町繁盛そして瑞穂の国栄〜、と好いことくめ。豊作は好い。
     
   34 【借金取り】今、サラ金は脅しで回収するが、昔の金貸しは、好機に足で稼いだ。
   
   35 【祖母人生訓】母方の祖母に教わった人生訓「ヨダキと言う樹を生やすと、借金取
      りという鳥が来て止まるから、いつも辛抱と言う棒で追わにゃいかん」と。ヨダキ
      とは宮崎の方言で「怠惰な気持ち」を言う。
     
      花見酒で良い気分になっているところに「さあ、これから勉強を、、、」と言われて
      も、皆「ヨダキ」から勘弁してよ、、と言う事になる。説明が長くなってゴメンナサイ。
     
   36 桜花賞もダメ、ジャンボ宝くじも駄目。額に汗して稼ぎましょう!
      そして悠々と遊びましょう。
 
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