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第34〜36回
 
第36回 第35回 第34回
 
    36回【梅雨空の巻】('06/6/28〜8/19)
 
    初折表六句
      1発句   梅雨空にお尻が揺れて海開く
      2脇句       軽鴨の子にトラック止まる

      3第三   柳ゆれ皇居の周り走る人
      4四句       濠が取り持つ国際交流

      5五句   煌々とシルクロードに月わたる
      6折端       隊商行きて翁に涙

    初折裏十二句
      7折立   夢ロマン追ふて行く子に朝の月
      8二句       大西洋の浜辺で涙

      9三句   海開く不如帰碑囲む尻美し
      10四句       ホンダS6芸者の姿

      11五句   業界の三悪藤に育てられ
      12六句       きのふ朝星けふ終電車

      13七句   忘年会月をお供に午前さま
      14八句       凍てつく空に明けの明星

      15九句   身を清め心鎮める朝の行
      16十句       タイの僧侶の托鉢の列

      17十一句  菜の花や鈴の音近く又遠く
      18折端       見え隠れする二匹の蝶々

    名残表十二句
      19折立   蜜蜂を連れて長旅養蜂家
      20二句       いたわり睦むじじいとばばあ

      21三句   猿ヶ島したりされたり毛繕ひ
      22四句       鬘を脱いで梳りおり

      23五句   清流は河童天国西瓜浮く
      24六句       清水昆さん木陰で冷酒

      25七句   草刈やつるべの水のうまさかな
      26八句       洗顔ごとに交わす微笑み

      27九句   モナリザに良く似た娘だと他人も褒め
      28十句       似てもにつかぬ親が前ゆく

      29十一句  月仰ぎ義理に悩みしかぐや姫
      30折端       紅葉踏みわけ逢坂の関

    名残裏六句
      31折立   さねかずら老いにはきつき山の奥
      32二句       鹿の鳴き声秋のかなしさ

      33三句   黙々と血圧計る敗戦忌
      34四句       親に貰ったいのちは大事

      35五句   桜花見事に散るは誰為ぞ
      36挙句       帯解き見せる春の世の夢   

鵜雪
如水

南圃
いくら

如水
鵜雪


いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら

如水
鵜雪

いくら
南圃

鵜雪
如水


南圃
いくら

如水
鵜雪

いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら

如水
鵜雪


いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら
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   1 海開き当地では先陣を切って、既に海開きが終わる。余興はおばさんたちの
     フラダンス。本当は、太陽の下で乳房が揺れる海開きとしたいのだが。
     
   2 軽鴨の列、親に倣って子供も尻を振る。運転手も優しく見守る。
 
   3 皇居カルガモと言えば皇居、昼休みにはその皇居の周囲をジョギングする
     サラリーマンも多いとか。
     
   4 スポーツ親善国際都市東京、各国から人が集まり趣味のランナーが走る。
     何時の間にやら顔なじみに。難しいことを言わなくても心が通うようになる。
     
   5 国際交流と云えばシルクロード。どの民族も同じ月を仰いでいる。
     みんな仲良くしたいものだ。
     
   6 かぐや姫竹取物語の後日談。かぐや姫は成長して砂漠の国に帰ったそうな。
     翁は蓬莱の国にわたり、長生きしたそうな。
     
   7 花の都パリー、ローマ、ニューヨーク。
     世界の若者が夢と希望を持って集まる街。家には子の幸運を祈る親。
     
   8 遠距離恋愛日本にいる彼氏は今頃何をしているのだろう、、、
 
   9 不如帰百年前、浪子が武夫を見送った逗子海岸に、不如帰碑がある。
     今、日本の娘たちは強く逞しくなった。
     
   10 チェーン駆動のスポーツカーS600。テールランプ周りのふくよかな丸みは、
      芸者の尻をイメージした本田宗一郎のデザインと云われている。
     
      (いくら)ホンダs600 なんとも懐かしい。丁度景気が良くなり巷にはアイビー
      ルックがあふれ、モータースポーツが流行り平凡パンチが創刊されてまもない
      ころ。あの赤はラッキーストライクの赤、下塗はエスビアED。
     
       狭山のくそ暑い塗装ラインでイオン交換をし、水洗後のワイピングをして一台
      一台仕上げていった思い出の車。
     
   11 自動車産業日産の加藤さん、日野の斉藤さん、いすずの伊藤さん、
      本田の田辺さん、、、神東の自動車用塗料を育ててくれた多くの人達は
      今何処で何を楽しんでいるのだろうか。
     
   12 色の修行は厳しいもの「無理偏」に「拳」と書いて「育てる」という。
      「サド」にもならず「切れ」もせず。ご苦労様でした。
     
   13 「徹夜して始発で帰る日もありぬ」みなさま、それぞれにご苦労様でした。
   
   14 金星東の空がほのかに白み始める頃、
      明日を夢見る新聞配達の少年が走り去っていく。
     
   15 青く剃りあげた頭、秀でた眉、明けの明星を拝し朝の勤行に向かう修行僧の
      凛とした姿が曙光に浮ぶ。
     
   16 国民の95%が仏教徒と言われるタイ。3月にタイに行った時に
      朝の市街地を散策したが、若い僧侶の托鉢の列が目立った。
      戒律の多い僧侶の生活も、それなりに快適な生活らしい。
     
   17 四国の春巡礼路の風景、四国の春は麗に輝く。
   
   18 連句の世界では、のどかな春に遊んでいるが、豪雨の被災者にお見舞い申し
      上げる。南圃さんのところは、如何であろうか。
     
   19 蜜蜂春の花を追って半年にも及ぶ旅が続くとか。
      土地によって、時期によって咲く花は異なるらしい。
     
   20 日本縦断の旅を繰り返し子育ても終った。爺と婆は何処に終の住処をかまえ
      えたのだろうか。銀座は移動しなくても年中蜜を集められると聞いたが銀座だろ
      うか。
     
   21 老夫婦での動物園見物もまた良いものである。
   
   22 進歩猿の世界も進歩するとこうなるだろう。
   
   23 夏休み。子供は梢からのダイブを楽しみ、大人は清流での冷やし酒を楽しむ。
   
   24 黄桜酒造カッパッパー ルンパッパパー 黄桜  流行りましたねー
   
   25 うまい水今日は炎天下道路の草刈、後の水のうまさは格別。実は水道水だが
      まずいと最近いわれるが、そんなことはない。
     
   26 井戸端での毎朝の洗顔。二人は示し合わしたように、同じときにやってくる。
   
   27 彼女のあの笑顔が気分を癒してくれる。最高!!
   
   28 町内一番の美人ともてはやされる娘、その半歩前を得意げに歩く親は・・
   
   29 数多の求婚者は兎も角、育ての親への恩情を絶ちがたい、かぐや姫である。
   
   30 逢坂の関古今東西、この世の人も宇宙からの人も、
      悩みは変わりません。
     
   31 百人一首元歌:名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知らで来るよしもがな・
      三条右大臣
      掛詞:逢坂山=会う。さねかづら=さ寝る。 来る=繰る(蔓を手繰る)
      解釈:会って寝てくれるいうさねかづらよ、急な山坂もお前手蔓を頼りにいける
      と思うのだが、人に知られずに行くことが難しいのにだよ。
     
   32 百人一首二題奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき 猿丸大夫
      高校時代に必死に覚えた百人一首。人それぞれが必ず「十八番」の歌を持って
      いて、その札だけは他の人に取られまいと頑張ったものだ。懐かしき高校時代。
     
   33 敗戦忌小学生も60年を経て、かくの如し。嬉しい光景ではない。
   
   34 勝っても負けても戦争で死ぬほど愚かなことはない。
      一刻一日を精一杯生きていない小生は、まだ生きていたい。
     
   35 親に貰った命を自分の意思で生きられなかった悲しい時代。
      「いつ行っても批判される、、」と、終戦の日に靖国参拝をした首相。複雑な気持ち
 
   36 花の吉野は魔性とか。見込まれた男は花吹雪に包まれ、
      二度とこの世にはもどってこないとか
     
第36回 第35回 第34回
                                    
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    第35回【真夏日をの巻】('06/5/10〜6/26)
                                    
    初折表六句
      1発句   真夏日を記録したとの五月晴れ
      2脇句       たんすを開けて虫干しをする

      3第三   真青なる空に霊峰富士をみて
      4四句       掃除の方にこうべが下がる

      5五句   月明にひかり波打つ稲穂かな
      6折端       今年の秋に棚田サミット

    初折裏十二句
      7折立   彼岸花明日香の里を彩りて
      8二句       人目忍んでくる君を待つ

      9三句   夢二殿宵待ち草のやるせなさ
      10四句       今夜も見えず蛍の光

      11五句   師の恩も親の恩をも子は忘れ
      12六句       教育勅語にノスタルジーか

      13七句   有明の月を頼りに寒稽古
      14八句       裸参りに鼻水すすり

      15九句   若き日の力はいづこ懐かしく
      16十句       産土の石 苔むして座す

      17十一句  初孫のお宮参りに桃の花
      18折端       茶の間に飾り祝い酒かな

    名残表十二句
      19折立   小さき田水(みな)口の幣爺拝む
      20二句       お神酒をさげて早々に飲む

      21三句   清濁と煮え湯と薬喉越しに
      22四句       トウモロコシとホップが競う

      23五句   冷房のダクトのビールうまかりき
      24六句       釣った鰹の竿の手ごたえ
      
      25七句   目に青葉日向灘にも旬の味
      26八句       ビーチパラソルレモンの香り

      27九句   誘われて唇あわせ目を伏せる
      28十句       人目なくとも頬をあからむ

      29十一句  満月とほおづき色を競いおり
      30折端       運動会にテルテル坊主

    名残裏六句
      31折立   天高く地域対抗リレーこそ
      32二句       孫のデビューに爺の興奮
     
      33三句   天才と思えど侘びしDNA
      34四句       世の中広し逆も眞なり
   
      35五句   花鳥の己がいのちを輝かし
      36挙句       愛はなほ燃えみどりは萌ゆる

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃


如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃

如水
いくら

南圃
鵜雪


いくら
如水

鵜雪
南圃

如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃


如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水
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   2 【虫干し】加齢と共に、気温に順応しにくくなっているようだ。
     はっと気がつけば、冬の下着もそのままになっていた。
     
   3 ♪古い背広よさようならと言ったはずだが都へ登る時の余所行きとして未だに
     タンスに鎮座している。
     
   4 富士は眺める山で、登る山ではないと聞き未だに登っていない。
     一度登っておけばとも後悔しているが、さりとて掃除に行く気力はない。
     
   5 【実るほどに】実り始めの稲田の光景。初秋の風景です。
 
   6 【棚田】日本棚田100選に選ばれている日南の「酒谷棚田」で、
     今年の秋に「日本棚田サミット」が開催される。高齢化、後継者不足等、農業環境
     も厳しくなっているが、観光を兼ねた「オーナー制度」等何とか棚田の維持がなさ
     れている。掲示板に酒谷棚田を紹介するので観て頂きたい。
     
   7 明日香村の「神奈備の郷(稲渕)」も棚田100選に選ばれている。明日香の名を
     惜しんで合併を拒んでいる。合併しても由緒ある名は残したいものである。
     
   8 【逢引】山の墓に咲く深紅の彼岸花。お墓参りの口実で来る君を密かに待つ。
     小さな村の人は何かにつけ目敏く口うるさいもの。
     
   9 【竹下夢二】待てどくらせどこぬひとを宵待ち草のやるせなさ
     今宵は月も出ぬそうな、、、
     
   10 【汚染】なんともやるせない、蛍は汚染に弱いんだね。
   
   11 蛍の光で本を読み、親の背中を見てその苦労を知った時代は何処へ行ったのだ
      ろうか。効率と金の世の中、どこかで親が忘れた物があるのだろう
     
   12 昨今の暗いニュースに気が滅入る。戦後の教育に問題があったのだろうか。
      何事も善悪両面があろうが、愛国心や親孝行の押し付けはご免である。
     
   13 【寒稽古】早朝稽古の後、色々な講話を聞く。これまた良しではないか。
   
   14 【裸参り】今年の1月12日の掲示板に紹介した、宮崎青島の裸参り。
      子供たちも「気合だー」と頑張っていたが、海風は冷たく
      写真撮影の我々は、鼻水すすりながらと言う状態だった。
      まだまだ鍛錬が足りない。
     
   15 まだまだ老けておれない。お互いに頑張りましょう。
   
   16 村に若者が溢れていた頃、強力がいい男の証であった。
      今は優しさがいい男の証。苔むす力石の眠りを醒ます男はあらわれない。
     
   17 【お宮参り】お宮参りは古来「産土参り」と呼ばれ、子供の誕生を産土神に
      感謝し、その子の成長を祈願したという古事に由来するとか。
     
   18 【祝い事】孫の誕生が慶事であることは今も昔も変わらない。
      特に少子化が顕著な昨今は、街中での祝い事だ。
     
   19 【仕来り】籾苗を苗代に降ろす時の「水口祭り」。最近は見かけなくなったが頑固
      な爺さんがいる家の田にはこじんまりとした幣が祭られている。
     
   20 自分と一緒にしては失礼か。
      淡路島では田植えの経験もしたが、水口祭りは見なかった。
     
   21 【おおらかな人】全てビールのように飲んでしまえば、何事もなし。
   
   22 【第三のビール】ビール、発泡酒、第三のビール 
      皆さん方は味の差が判るのでしょうね。羨ましい!!
     
   23 コンピューターの導入前に、原価計算などを計算センターへ委託していた。
      決算時の徹夜の処理に立会ったとき、ダクトで冷やしたビールを頂いた。
      このときのビールの味も、忘れられない一つである。
     
   24 【爽快、豪快】咽喉越しの快感。腕に伝わる獲物の実感もまた格別。
   
   25 【土佐造り】地どれの鰹一尾を買って自宅でさばき、片身を金串に挿して炭火で
      サッと表面を焼いて土佐造り。熱燗で良し冷酒で良し。ビールでも焼酎でも何で
      も良い。肴が旨いと酒もすすむ(らしい)。
     
      (いくら)括弧のらしいがいかにも南圃らしくて秀逸。
     
   26 【初恋】純情世代の恋の香り、夏の終わりの湘南海岸。
   
   27 【秋の始まり】ほんの十年後、レモンは南瓜に変身、母は優しく妻は強し。
      「女房元気で家内円満」とか。
     
   28 ♪赤いりんごに唇よせて〜。暗闇でもきっと頬は染まるのであろう。
   
   29 【熟したほおづき】熟したほおづきのほろ苦い味は懐かしい。
   
   30 【運動会】子供の頃の運動会は秋の風物詩。明日天気になーれ!!
      ほおずきに似たテルテル坊主を軒下に吊るして神様に祈る。
     
   31 小学校の運動会と言えば、プログラムの最後に行われる「地域対抗リレー」に
      沸いたものである。1年生から学年順にアンカーは父兄が務めるのだが、皆さ
      んのところでは如何でしたか。
     
   32 【サラブレッド】旧大胡町の町内運動会は地域対抗。やはり締めは年代別リレー。
      町の小学校は二つ、中学校は一つ。町民は皆同窓生。どこの誰が速いのか頭
      がいいのか皆承知。親の名と家の名誉をかけて孫は走り親はシャカリキに応援
      する。
     
   33 【突然変異】もしかしたらこの子天才かなー!!冷静に考えると両親も、爺もババ
      も何の特技も持たない、極々並みの人間でした。おお恥ずかしい!!
     
   34 【鳶が鷹を生む】がっかりしなさるなダーウィンだけが遺伝学ではない。
      最近は突然変異がよくある。
     
   35 【人は人私は私】時は春 日は朝 朝は七時・・
                  揚げ雲雀なのりいで 蝸牛は枝に這いひ・・
                    すべて世は事も無し
                       ロバートブラウニング・上田 敏 訳
 
   36 ♪春の日の花と輝く〜。愛は死の本能。生きているうちは輝いていていものだ。
 
第36回 第35回 第34回
                                    
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    34回【春泥の巻】('06/3/23〜5/9)
 
    初折表六句
      1発句   春泥や鳥なく空の青さかな
      2脇句       日向(ひむか)の国は花の競演
     
      3第三   麗らかな彩りを愛で歩みゆく
      4四句       力士は誰も綱を夢見る

      5五句   名月にブンブク茶釜の腹鼓
      6折端       騙し疲れて風の身に入(し)む

    初折裏十二句
      7折立   野分行き急ぎ箪笥を入れ替えぬ
      8二句       手鍋を提げて貴方の許へ

      9三句   俎板(まないた)の音軽やかな朝仕度
      10四句       味噌汁の具は豆腐とわかめ

      11五句   牛乳とバナナで済ます昼餉かな
      12六句       中興社長の駆け出し時代

      13七句   走りすぎ獄中で見る夏の月
      14八句       聴きおぼえたる夏鳥の声

      15九句   ゴマ粒の曇天の空ほととぎす
      16十句       気をつけましょう結核多し

      17十一句  たんぽぽの土手で遊べぬ童かな
      18折端       綿毛写して旅立ちと言う

    名残表十二句
      19折立   新社員寮母に母の影を見ゆ
      20二句       土産楽しむ初帰郷かな

      21三句   舶来の酒とタバコが定番か
      22四句       しゃべれぬ英語毎食マック

      23五句   ペチカ燃ゆ妻毛糸編むわれ読書
      24六句       外は吹雪けどウオッカ旨し
      
      25七句   君想う胸高鳴りて夜も寝れず
      26八句       恋女房も寝酒が頼り

      27九句   ハイと聞く惚れた弱みのパシリかな
      28十句       痛さを忘れ励む腰揉み

      29十一句  健康の話題ばかりの観月会
      30折端       入れ歯鳴らして飲む温め酒

    名残裏六句
      31折立   がたがたと急ぐ家路の初嵐
      32二句       チャイムに押され校門を出づ
     
      33三句   五時半に「鐘の鳴る丘」聞いていた
      34四句       真知子と春樹に胸ときめかし
   
      35五句   雪解けて青い山脈さくら咲く
      36挙句       校舎を後に十八の春

いくら
南圃

如水
鵜雪

南圃
いくら


鵜雪
如水

いくら
南圃

如水
鵜雪

南圃
いくら

鵜雪
如水

いくら
南圃


如水
鵜雪

南圃
いくら

鵜雪
如水

いくら
南圃

如水
鵜雪

南圃
いくら


鵜雪
如水

いくら
南圃

如水
鵜雪
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   1 【春】雪国の道路に、畦にようやく土が顔を出した。
     どんよりとした空にも青さが戻ってくる。春だ!
     
   2 【春爛漫】宮崎では恒例のフラワーフェスタが始まり、毎年多くの人が訪れる。
      メイン会場、宮崎青島のこどもの国は、青い海と青い空、
      色とりどりの花に囲まれて、連日家族連れで大賑わい。
     
   3 先の南圃さんの写真「花の競演」は、将に百花繚乱。当地の春が待ち遠しい。
 
   4 【力士】色鮮やかなのぼりに迎えられる相撲の世界は、最も厳しい世界の一つ
     だろう。だから誰でも一つでも上の番付を目指すのだ。
     
   5 【ブンブク茶釜】ブンブク茶釜の綱渡りー!! と何時も曲芸を披露。
     山に残った仲間の狸は、今頃月見の宴かなー。
     
   6 【什宝の茶釜】曰く僧守鶴が愛用し汲んでもくんでも湯が尽きないという不思議な
     茶釜。しかし守鶴は齢をとりすぎて狸の化身であることを見破られこの寺を去った
     と伝えられる(茂林寺パンフより)利根の川原に逃げ、枯れ薄の中で己が呆けを
     嘆いていたのだろうか。
     
   7 【野分】何かきっかけがないと、動けない歳となりましたね。しかも、近頃は季節感
     が薄らいでいるから、こういうことになる。お互いに、素晴らしい日本の季節の移
     ろいに敏感になろう。
     
   8 ♪箪笥・長持どの子が欲しい・・・。肝心なのは愛情なのだ。
 
   9 【成就】厨ではカタカタと庖丁が歌っているがモソリと雨戸を繰る亭主は生あくび。
     押しかけ女房はいつも元気だ。
     
   10 【和定食】日本人なら朝はやっぱり味噌汁だねー!!
      と言いながら、小生50年来パン食が続く。ああ矛盾。
     
   11 ここ二ヶ月ほどダイエットをしているのだが、一向に効果がでない。
      やはり飲み過ぎか。
     
   12 同じ牛乳とバナナでも、一方多分時間を惜しんでだろう、
      一方は、栄養の取り過ぎでとはうらやましい。
     
   13 粉飾決算に吾関与せず。月月の月何処で見ても同じ。真実は一つ。
   
   14 小さな窓でも外の音は十分聞こえる。入居の期間も長くなり、
      色々の鳥の鳴き声が聞き分けられるようになった。
     
   15 【ほととぎす】五月雨のころになると、当地でよく見かける光景、
      青空にはどうも馴染まない。
     
   16 鳴いて血を吐く不如帰。会社OBの内藤康博さんが、結核で三ヶ月の入院でした。
   
   17 【気をつけましょう】一人で遊んではいけません。
      知らない人には返事をしてはいけません。登下校には大人がつきそいます。
     
   18 【旅立ち】昨年ツワブキの綿毛が風に吹かれて飛んで行く様を、黒いバックに
      写して「旅立ち」の題名で観てもらったら、特に女性に好評を頂いた。
      写真集05−02−13の写真を参照頂きたい。
      この時期タンポポの綿毛が盛んに飛んで行く。
     
   19 最近は入社式にも母親が同伴するとか。
      何はともあれ、元気に巣立って欲しいものである。
     
   20 【錦を飾る】一年ぶりの故郷の実の母はやはりいいなー!
   
   21 【定番】一昔前の海外旅行のお土産は、高級ウイスキーやタバコを1カートン等と
      決まっていたものだが、最近は見向きもされない。
     
   22 【1$=240円】メニューを見ても判らない、話す言葉は通じない。
      持ってるドルは余裕がない。頼りになるのはマクドナルド。
      帰ってのお茶漬けの旨い事。
     
   23 【冬の夜】しゃべれぬわけではない、しゃべらないのだ。
      長い冬の夜、二人は幸せのようだ。
     
   24 赤いサラファンを縫っていた頃より老けたようである。小生の酒量も減ってきた。
   
   25 最近彼女は何故かよそよそしい、移り気でしているのだろうか。
      気を紛らわそうと一杯引っ掛けたがかえって動悸が高まってしまった。
     
   26 「私寝つきが悪くて、、、」。寝酒の量が増えて、恋女房はいつの間にか酒豪に。
   
   27 最近の若い男性は、彼女の使い走りを何でもするそうである。
      夜中の酒買いも平気であろう。
     
   28 【ヒモ】一度やってみたいね。
   
   29 この年になると、寄ると触ると話題は「何処が痛い、あそこが痛い」と体のこと
      ばかり。折角のお月さんもいささか可哀想。
     
   30 入れ歯がカチカチと鳴ろうが話し言葉がスウスウと洩れようが関係ない。
      昔の仲間は幾つになっても○○ちゃんと呼ぶ。
     
   31 【下駄】入れ歯の音ではない、下駄の音。
   
   32 下校時のチャイムはボヘミヤ民謡の「家路」が多い。
      最近は責任のがれに生徒を早く帰らせるようである。
     
   33 【スローな暮らし】新緑の候に鳴るチャイム。そして下駄の音とくれば、思い出す
      のは60年前。♪っみどりのおかの あかいやね とんがりぼうしの時計台・・・。
      6時に食事をして9時には寝ていた。真空管ラジオのピュ〜という音が耳に
      戻ってくる。
     
   34 【数寄屋橋】当時はラジオの連続放送が始まると、銭湯も空っぽになってしまった
      とか。いま毎朝BS−2で放送されている「君の名は」を観ているが、なんとも話
      が暗くて、ついていくのが大変。時代の差なのだろうか。
     
   35 戦後は貧しく厳しくもあったが、輝く希望があった。
      時代の違いであろうか、それとも歳の違いであろうか。
     
   36 【卒業】五十年前のわが姿を思い出す。
      学校は卒業できたが、連句は出来そうもない。
 
第36回 第35回 第34回
 
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