ホームへ 結果発表 会員名簿 掲示板 写真館 連句の趣旨 連句投句 連句目次 リンク集
 
第31〜33回
 
第33回 第32回 第31回
 
    33回【センバツの巻】('06/2/1〜3/22)
 
    初折表六句
      1発句   センバツの決まりて離島春うらゝ
      2脇句       屋根をも貫きて若竹伸びる
     
      3第三   立春や障子を破る日の光
      4四句       朝焼けに映ゆ影絵の紅く

      5五句   月さやか古墳の丘の埴輪かな
      6折端       澄みし空みゆ不思議なまなこ

    初折裏十二句
      7折立   赤バット一振りすれば天高し
      8二句       スター選手に女子アナなびく

      9三句   知りながら疑心暗鬼の妻となる
      10四句       やがて十児の母となりけり

      11五句   貧乏のお陰で作文上手くなり
      12六句       夢声が語る宮本武蔵

      13七句   雷蔵と近衛が競う夏の宵
      14八句       映画村から祇園祭へ

      15九句   吉原に通いおぼえる江戸の粋
      16十句       今忘年会のかくし芸

      17十一句  花見酒おはこ飛び出しお開きに
      18折端       いばり流れて浮く花筏

    名残表十二句
      19折立   陣取りのルーキーの背に花吹雪
      20二句       オープン戦にアピールしきり

      21三句   先駆けて畦に咲いたりいぬふぐり
      22四句       無駄にはすまいその志

      23五句   暖房は勿体無いと厚着する
      24六句       情容赦のなき隙間風
      
      25七句   定年や夫は何をするのやら
      26八句       恋女房と手に手をとって

      27九句   黒髪を乱し授かる子沢山
      28十句       嫉妬に狂ふ辰姫あはれ

      29十一句  頼朝と政子と眺む名月や
      30折端       同じ月見て池を巡りぬ

    名残裏六句
      31折立   蜩の声も聞こえず三四郎
      32二句       ライブドア閉め ゐる塀の中
     
      33三句   住むは誰と穴から覗く屋敷内
      34四句       心のまなこ良く磨こうぞ
   
      35五句   花のもと集い和むや涅槃仏
      36挙句       アユタヤの春世界遺産に   

如水
いくら

鵜雪
南圃

いくら
如水


鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら


鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
南圃

いくら
如水

南圃
鵜雪


如水
いくら

鵜雪
如水

いくら
南圃
--------------------------------------------------------------------------
   1 予想に違わず石垣島の「八重山商工」が初出場。喜びもいかばかりか。
 
   2 古豪強豪のぶつかり合いも楽しいが初出場校が何処まで駆け上がっていく
     のかも楽しみ。
 
   3 【文学碑】最近、逗子海岸に「太陽の季節」碑が建った。観光の目玉にしたいよう
     だが、作家現存ではいささか早すぎるのではないか。
 
   4 【影絵】部屋の東側の障子には日の出とともに 廊下に並べた植物の影絵が紅く
     映し出される。しかし、その輝く時間は割りと短い。
 
   5 復元された古墳に並ぶ埴輪の列。
     満月に照らされる夜は主を偲ぶ歌が聞こえるようだ。
 
   6 古代人は埴輪に何を託したのであろう。11日に「再発見!飛鳥・古代浪漫の道
     ラジオウォーク」に参加する。http://mbs1179.com/rwalk/
     コースに日本最大の埴輪が出土した「メリス山古墳」がある。
 
     晴れると良いですね、よい写真を楽しみにしています。 ・・いくら
 
     (如水)いくらさん、コメント感謝です。大勢の参加者なので、
     多分ご期待にはお応え出来ないと思いますが、頑張ってみます。
 
   7 【赤バット、青バット】赤バットの川上といっても、いまや知る人ぞ知る。
     思い出の東西対抗戦の一こま。
 
   8 本人が好きなのである。金が目当てなら「恋」の句にならぬ。
 
   9 【思い一途であるだけに】いけ面でスター。既婚なんぞは関係ない、
     新たなライバルが次々と現われる。一年の2/3は遠征でホテル暮らし、
     何があってもおかしくない。考えるだけで気が狂いそうな私。
 
   10 【母は強し】長い歴史の中では、結婚というものは一つの手段。
      時が経てば、母は強しとなるのも又、歴史の教えるところ。
 
   11 貧乏人の子沢山。作文の上手な子が羨ましかった。何事も例外があるようである。
 
   12 ラジオ文芸館、作、吉川英治。語り、徳川夢声。毎度聞きほれたていた。
      語りの間、文章の面白さ。テレビにはない味わいがあった。
 
      (如水)「ラジオ文芸館」は今も日曜22:15〜22:55にアナウンサーがやって
      います。また「日曜名作座」は、日曜21:05〜21:35に森繁久弥と加藤道子
      の再放送があります。
 
   13 【剣豪スター】これは剣ではなく、ある時代のテレビ視聴率のこと。
      剣では、円月殺法と月影流では結果明瞭。女では互角か。
 
   14 京都観光の目玉に「祇園祭」があるが、ついでに太秦の「映画村」へ寄る人も
      多い。ここでは今でも映画やテレビの撮影が行われている。
 
   15 「時雨るる空に紅い吉原」「死ねば煙で入る吉原」・武玉川より。
      男というのは今も昔も紅い灯を見ると血が騒ぐ、もてるために見栄を張り、
      知恵を仕入れるもの。
 
   16 【かくし芸】覚えた芸で、時には身を立てる人もいますね。
      私は、時々忘年会で披露するくらいでしたが。
 
   17 今年の桜は遅いのだろうか、新入社員も多いとか。
      彼ら彼女らには、花見の風景はどう映るのであろうか。
     
   18 【よくぞ男に】たらふく飲んだ宴が終れば次の作業は決まっている。
      花を見て、空を見ての作業は男の快感。
 
   19 【花見】今、又こういう光景が復活しているらしい。やはり、日本は日本か。
 
   20 プロ野球も愈々オープン戦。ルーキーもベテランも開幕一軍争いが熾烈である。
 
   21 風は冷たく梅は遅れているが日差しにあわせ畦の「ふぐり」は元気一杯。
 
   22 【先駆者】何事においても大事を成すには、多数の先駆者の血と汗がある。
      ゆめゆめ、先人の志を忘れまいぞ。
 
   23 我が国の美風を外国人(ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさん・ケニア
      副環境相)に教えられる。
     
   24 厚着を出来ないのが顔。冷え込む夜の隙間風はつらい。
      対策は室内ホームレス。布団の1/3を覆うダンボールを使うと快適。
      簡単にして材料はスーパーにて無料。おためしあれ。
     
   25 【熟年離婚】最近熟年離婚というものがはやりものらしい。
      毎日朝から晩まで顔を合わせるようになったら、なんとなくうっとうしい。
      いったい何を考えているのだろう。
     
   26 【楽しき老後】ある時は距離を置き ある時は手に手をとって 自然流が最高。
   
   27 絹のしとねもやわらかく 淡雪のようなわが乳房 愛しとなでし君が手と
         ましろきかいな差し巻いて からめた脚ものびやかに
              つきせぬ共寝の夜をすごす。 ・・古歌より
              
   28 頼朝を待ち明かす、ひとり寝の「辰姫の髪梳き」の場面。嫉妬を鎮めるため、
      水を飲もうとするも手水鉢から炎が立つ。辰姫の嫉妬は鬼気せまる凄艶なもの。
     
   29 【清き心】僧の数珠に打たれて、嫉妬心の消えていった辰姫は、
      清き心で名月を眺める心境になっていったのかもしれない。悟り。
     
   30 【夜もすがら】月は六百年の年月を経ても変わらぬが、人の心は大きく変わった。
      今池を巡りながら月を見る大多数の人は、
      今という時のささやかな幸せを求める人たち。
     
   31 上京したての三四郎も、物思いにふけ池を巡ったのではなかろうか。
   
   32 【雲から落ちた風雲児】上京したての堀衛門も、物思いにふけり池を巡った。
      そうだ、学問よりも起業だ!ビル・ゲイツのようにと。
      そして、いまは何も聞かず、聞こえない塀の中で読書に励んでいるとか。
     
   33 【好奇心】見えないところは覗きたくなる、金持ちも罪人も、塀の中にいると
      何やっているか知りたくなるね。
     
   34 ただ見るだけではなく、本質を見極めたいものである。
   
   35 凡人は酔い、賢人は思う。
   
   36 【アユタヤ遺産】1350年に開かれたアユタヤには春のような長閑な時が流れてい
      たらしい。1767年、ビルマ軍の侵攻で壊滅した「無敵の都」も今は世界遺産に登
      録されている。タイ人の90%は仏教徒とのこと、信仰心が厚い。
 
第33回 第32回 第31回
 
ホームへ 結果発表 会員名簿 掲示板 写真館 連句の趣旨 連句投句 連句目次 リンク集
 
 
    32回【新春はの巻】('05/12/20〜'06/2/1)
 
    初折表六句
      1発句   新春は駅伝と共に走り来る
      2脇句       二日の富士も応援の如
     
      3第三   タスキ掛け新婚の妻蓬摘み
      4四句       二日のやいと喜寿の盃

      5五句   高楼の月を仰いで花の宴
      6折端       影変わらねど世は移り行く

    初折裏十二句
      7折立   楼蘭の姫あらわれる砂の中
      8二句       金と銀との鞍並び行く

      9三句   パラソルとビキニまぶしい昭和かな
      10四句       太陽族の日に焼けた肌

      11五句   ハイレグも今の若者気にならず
      12六句       裾われのぞく脛の白さよ

      13七句   芒揺れ雲間に見ゆる細き月
      14八句       野分けの風が明日を告げ行く

      15九句   皺の手も艶めく夜や風の盆
      16十句       夜目も遠目も夢のまた夢

      17十一句  桜咲く道頓堀に鮎遡上
      18折端       ネオンの川に花筏流る

    名残表十二句
      19折立   七色に輝く野辺の三春町
      20二句       ややこ元気で飛び跳ねそだつ

      21三句   うさぎの子野山を駆けてひもすがら
      22四句       子ガメのんびり甲羅干しかな

      23五句   声あげて羽ばたく鶴や旅間近
      24六句       出水の地にも空風の吹く
      
      25七句   上州は女の強い所なり
      26八句       金の草鞋であげまん探す

      27九句   千代殿は一豊殿に恋焦がれ
      28十句       へそくり溜めて定年を待つ

      29十一句  月仰ぎ俺もお前も枯れ芒
      30折端       墨田の川風骨身に沁みる

    名残裏六句
      31折立   秋場所の炭団詰めたる明け荷かな
      32二句       練炭の穴数えしあの娘
     
      33三句   赤々と炭火の周り人集う
      34四句       酒粕焼きて頬染まりけり
   
      35五句   菜の花を添えて甘酒選挙戦
      36挙句       春爛漫と夫婦の笑顔

鵜雪
如水

南圃
いくら

如水
鵜雪


いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら

如水
鵜雪

いくら
南圃

鵜雪
如水


南圃
いくら

如水
鵜雪

いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら

如水
鵜雪


いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら
--------------------------------------------------------------------------
   1 【駅伝】関東の春は将に駅伝で明ける。南の箱根・北の上州路と、
     来年も熱い戦いが行われるだろう。
     
   2 明大が今年に続き来春も出場。OBの高橋昭敏さんは、
     準備に福岡・東京間を往復の日々との由。
     脇句に「富士」の固有名詞は式目違反である。
     
   3 【新婚時代】新婚時代に作ってくれた蓬ダンゴの味が忘れられない。
 
   4 若いうちは蓬団子でペッタンコ。老いてはやいとで爺婆元気。
     二日灸:旧暦2月2日に灸をすえると一年間病魔を防ぐといわれる。
     やいと:関東ではあまり言わないと思うが如何だろうか。
     
   5 「盃」を受けて、つぎの定座が「春・月」とくれば、
     これを詠まなければ「土井晩翠」に申し訳ない。
     
   6 【天上影は替わらねど】ところが、現代文明の環境汚染という副作用が、
     替わらぬ部分が変わろうとしているから、深刻だ。
     
   7 シルクロードのオアシス都市、楼蘭。シルクロードの宝石と呼ばれた美しい都も
     気候の変化により水は枯れ何時しか砂に呑まれてしまった。その砂の中から
     数百年ぶりに甦った姫。様変わりの世をいかなる思いで眺めているのだろうか。
     
   8 「月の砂漠をはるばると、、、」王子様とお姫様は結ばれたのでしょうか。
 
   9 【昭和という時代】昭和という時代、振り返ると人々はそれまではなかった
     開放感を享受した時代、あらゆる面で若さを謳歌した時代、といえるだろう。
 
   10 太陽族も今や首都の知事。昭和も遠くなりにけりである。
   
   11 昭和30年代の太陽族も、今時ならさほど目立つ存在でもないかも知れない。
      慎太郎刈りが懐かしい。○○した△△が障子を破る、、、。元気な若者だ。
      今年も宜しくお願い致します。
     
   12 【隠微】「ありそでなそうでウッフンほれほーれ黄色いサクランボ」という歌もあった。
   
   13 吾らの世代はチラリズムか。昨今、ニートがはびこり親の脛も細くなる一方である。
   
   14 【野分け】前句から、戦いに明け暮れた戦国時代を連想。
      厳しい明日の戦いが思われる。
     
   15 能登の八尾に秋を告げる風の盆。三味、太鼓、笛、胡弓の織りなす響きが淋しげ
      に艶めいて風にのる。露地で見かけた艶かしい手振りに引かれ、
      ついて踊った。明るい通りに出てそっと笠の下を覗いたら・・・。
     
   16 騙されてもいいじゃないですか。結構楽しい夢だったのですから。
   
   17 【ほんと?】それは夢でしょう、といわれるが、
      最近の道頓堀は、人が飛び込むほどきれいですよ。
     
   18 大阪では建築家の安藤忠雄の提唱で、
      中之島・桜ノ宮などの川沿いに千本の桜の植樹が一口一万円で進んでいる。
     
   19 【福島県三春町】梅、桃、桜などなど七色の春が一度にやって来ると言う。
      今年の春には是非とも行ってみたいと思っている。
     
   20 三春、駒はおとなしいが子供は元気。
   
   21 うさぎは子沢山。とは云え野兎はめっきり減ってしまったそうな。
   
   22 【うさぎと亀】寓話の世界ではない現実の世の中でも、忙しい忙しいと駆けずり
      回っても、振り返ってみると、亀に負けてしまっていることはよくありますね。
     
   23 子鶴も育ちそろそろ一人前。シベリアまでの長旅に備える筋力トレーニングが
      始まった。
     
   24 鹿児島県出水市。この時期アマチュアカメラマンが是非行って見たい所。
      鹿児島県だけでなく、九州各県が鶴の分散を試行錯誤している。
      一箇所だけに集まると、病気が出た時には全滅の恐れありと。
     
   25 いくらさんが時々載せて下さる掲示板によると、
      よく言われる女性上位の土地柄は、どうも本当のようですね。
 
      (いくら)
      有難うございます。「本当のようですね」 実感していただけた事例をご紹介
      いただけると嬉しいのですが。
     
   26 嬶天下は家内平和の証。掌に載せられているのは果たしてどちらか。
   
   27 【内助の鏡】巧妙が辻、一年間楽しませてくれるかも、、、
   
   28 恋が焦げ付いた。巧妙に辻褄を合わせ密かにねらう退職金。熟年離婚願望が
      4割を超えるとか。それにしても「あげまん」を「千代殿」で受けるとは。お見事。
     
   29 第二の人生も、永年苦楽を共にしてきた女房と歩みたいのだが・・・。
   
   30 淀川べりも隅田川べりも、都会の川の河原や土手には、ブルーシートの住まい
      が沢山あります。これも人生ですが、秋風が吹き出すと、やはりこたえます。
     
   31 相撲取りの炭団は身を切るが、大雪の津南町の一人暮らしの年寄には最も重宝
      な品。炬燵にも七輪での煮炊きにも軽く扱いやすく火持ちのよい火力とか。
     
   32 【暇人】
   
   33 【地域のイベント】地域で行ったキリタンポの集い、
      灰にさしたキリタンポの周りには、人々の輪が出来た。
     
   34 昨日は歩こう会で「灘五郷」めぐり。
      「酒粕」の需要は旺盛だが、酒が売れないため品薄だとか。
     
   35 【市議選出陣式】日南市議選が終わりホットした。町内からの出馬候補の後援会
      副会長で1週間缶詰。出陣式に近所の酒屋さんが、「恒例です」と甘酒の差し入
      れ。生姜味の利いた甘酒が何と美味かった事。もうすぐ春!!
     
   36 【大願成就】選挙は職と名声をかけた戦い。達磨の目を入れ、やれやれと夫、こ
      れから4年の生活の目途がたったと安堵の妻。時は春、花咲き鳥鳴き蝶は舞う。
 
第33回 第32回 第31回
 
ホームへ 結果発表 会員名簿 掲示板 写真館 連句の趣旨 連句投句 連句目次 リンク集
 
 
    第31【つつがなくの巻】('05/11/7〜12/19)
   
    初折表六句
      1発句   つつがなく今年も最早冬立ちぬ  
      2脇句       蘆花の浜辺に白き富士の嶺
     
      3第三   法螺貝を吹いて迎へる夜明けかな
      4四句       大言壮語のはったり議員

      5五句   満月を取ってやるよと孫にいい
      6折端       豊作祝ひ餅つく爺や

    初折裏十二句
      7折立   祭り笛闇にきえゆく影二つ
      8二句       夜霧よ優しく包んでおくれ

      9三句   忍び逢ふ二人にむせぶ汽笛あり
      10四句       嚥下不良が老いを知らせる

      11五句   薮揺れて生唾ごくり猫走る
      12六句       飽食時代ねずみも肥える

      13七句   紐解けて汗かきみあぐ月に雲
      14八句       靴脱ぎ捨てて大の字になる

      15九句   さあ殺せ口先だけの見栄を張り
      16十句       偽ブランドで銀座を闊歩

      17十一句  すみれ売る肩に枝垂れる柳かな
      18折端       同じ町名レンゲと菜の花

    名残表十二句
      19折立   蝶々舞ひどの花とまろと迷ひをり
      20二句       棚に百種の鹿児島焼酎

      21三句   時代物革の袋か甕貯蔵
      22四句       われ日本刀苦難の時代

      23五句   菊枯るる花一片も散らさずに
      24六句       命を惜しみ帰り花咲く
      
      25七句   戻ったぞ赤じゅうたんに涙あり
      26八句       白酒に酔い夢幻か

      27九句   彼の女の目許赤らみ吾を見ゆ
      28十句       秋波に乗れぬ長子の哀し

      29十一句  名月を杯に浮かべて道後の湯
      30折端       飲み干す程に草ひばり鳴く

    名残裏六句
      31折立   段畑西日の中に穴まどい
      32二句       山に餌なく熊町に出づ
     
      33三句   食足りず礼節知らず平和なく
      34四句       満腹の猿子作り上手
   
      35五句   桜咲き入学式に児の数多
      36挙句       緑の原にタンポポ笑う

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
如水


いくら
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
南圃


如水
いくら

南圃
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
南圃

如水
いくら

南圃
鵜雪


いくら
如水

鵜雪
南圃

如水
いくら
--------------------------------------------------------------------------
   1 【加齢】歳のせいか月日の過ぎるのを何とも早く感じる、、、
 
   2 【冬富士】自然と人生に蘆花が描写した富士山は、
     立冬を迎えて頭を白くして屹立している。
     
   3 「清浄清浄、六根清浄、御山は晴天」 六角の杖を握り霊峰を廻る修験の道は
     険しくも清清しい。
     
   4 近頃の代議士の何と小粒なことよ。龍馬ほどの傑物は出ないものか。
     たわごと 投稿者:鵜雪 投稿日:2005/11/10(Thu) 18:04  
 
   5 【たわごと】満月を取ってやるよと孫にいい。百%出来ないことだから、
     近頃の代議士といえども、いわないでしょう。
     
   6 いまでも兎の餅つきの話は残っているのだろうか。
 
   7 豊作の餅つく音はペタンポチャリ、物陰では鼠のなく音がチュウ。
     明るいところも暗いところも浮かれてる。
     
   8 【夜霧】今日は二人で、葉山の山から、裕次郎灯台を遠望した。
 
     あゝあの燈台だなと少し鴉雪ワールドがわかるようになった。(いくら)
     
   9 久しくカラオケもご無沙汰である。この歌は柄にもなくよく歌ったものだ。
 
   10 最近は自分の唾液にむせることがある。「江戸っ子はね蕎麦をツツーと啜って
      咽喉でを切るんだ。お前さんみたいにいつまでもグチャグチャと噛んでいては
      いけないよ・・」そんな志生の落語のようには蕎麦も啜れない。
     
   11 【薮の中】吾ながら年甲斐もない、淫らな期待は外れてしまった。
   
   12 最近のキャッツフーズは、小生の食生活より豊かか。鼡を捕らない筈だ。
   
   13 【夏の屏風】チューチューチューと鼠算。屏風で隠すといいながらあまりに烈しと
      天の月。
     
   14 夏山で、一汗かいだ後のすがすがしさ、星空がまぶしい。
   
   15 やくざならずとも、この手の輩を張り子の虎と言う。
   
   16 ケバイと派手さはヤングの特権。
   
   17 銀座に、一時姿をけしかけていた柳が復活してきました。
      皆さん、花売り娘の精が欲しい歳となりました。
     
   18 ペケペケ村マルマル銀座。名所はレンゲ畑と菜の花畑。
      田舎代表、南圃。またまた仲間に入れてください。
     
   19 戦時中とは云え、疎開先の長閑な淡路を思い出す。
      南圃さん、お帰りなさい。小生、上の句が続きますがお許しを。
      ところで、連想はあくまで直前の「句」に対してであり、コメントに対してではない
      のですが(笑)。小生の消化不良ならご容赦ください。
     
   20 【友遠方より来る】酒も色々、つまみも色々。歓談きりなく二日酔い。
   
   21 ぶどう酒だけではない。焼酎は甕での長期貯蔵が大流行。
      焼酎メーカーでは大甕で5年、10年と貯蔵して出荷するとか。
     
   22 【刀狩】昔、床の間や箪笥の中に鎮座した私は、ある日突然、甕に入れられ或い
      は油紙に包まれて、地中深く埋められてしまった。幸いにして私は、再び地上に
      出たが、忘れられて朽ち果てた仲間もいるはずだ。そう遠い昔ではない。
     
   23 菊というのは頑丈?な花、あたかも弁慶の立ち往生の如くに立ち枯れる。
      江戸は葵、明治は菊、昭和、平成はどんな紋章が似つかわしいのだろう。
     
   24 冬がくれば枯れるのが自然。が、蘇るのもまた自然か。
      今年は「山吹」が小さいながら数多の花をつけていた。
     
   25 【カムバック】議員は落ちると只の人、戻ってくる嬉しさはかくべつらしい。
      ところが、選挙制度が変わってから、制度で救われるから、
      どうも真剣味が少なくなったようだ。
     
   26 【ひな祭り】赤い毛氈に座らされて白酒を飲まされたあの日が
      恋の始まりであったのか、、、白酒でも酔うのかな?
     
   27 白酒に酔ったと思っていたが、彼女の前に出ると何時も赤らんでいた。
   
   28 「蟾蜍(ひきがえる)長子家去る由もなし」・・ 中村草田男
   
   29 温泉に浸かりながら焼酎のロックを飲むと お湯割りに変わるのかなあ。
      1回で2度楽しめそう。
     
   30 【草ひばり】丁度、名月の頃聞く草ひばりの鳴き声は、美しく忘れ難い。
   
   31 まだ虫は鳴いている、穴に入る前に鼠の一匹も呑みたいものと惑う蛇。
   
   32 熊も冬眠の時期だが餌は足りたのだろうか。
   
   33 【飢えはなくなったが】何者も、生きるための最低条件は食。
      食を求める時代は単純だったが、これが充たされる時代は、
      そう単純ではないようだ。
     
   34 【幸島の猿】野生の猿に人工的に沢山の餌を与えると
      途端に小猿が増えるとか。大分県高崎山の例。
      自然を維持するには、食を求める自助努力が必要らしい。
     
   35 猿や鹿などは増え放題。被害も相当なもの。日本の子供も増えて欲しいものだ。
   
   36 下駄履きで坊主頭、真剣な顔で写っているうん十年前のセピア色の写真。
      写真に撮られることが珍しかった時代。
 
第33回 第32回 第31回
 
ホームへ 結果発表 会員名簿 掲示板 写真館 連句の趣旨 連句投句 連句目次 リンク集
 
 
ご感想・ご意見をこちらまでお寄せください