第19〜21回
第21回【かなかなの巻】('04/8/21〜10/1)
初折表六句
1発句 かなかなに急かされて指すこの一手
2脇句 冷めた茶すすり鰯雲みる
3第三 嵐去って中天に雁月は西
4四句 鎮守の杜に夕焼けの空
5五句 道行けば優しき顔の道祖神
6折端 追分に咲く紅さるすべり
初折裏十二句
7折立 夏休み海外旅行過去最高
8二句 期待膨らむ十月十日後
9三句 できちゃった婚は三月で生まれけり
10四句 たたき大工の手のはやきこと
11五句 知らぬ間にのぞみ主役となりにけり
12六句 昔急行今ジェット
13七句 時急ぎ老ひし男子(おのこ)に冬の月
14八句 炬燵に入りて学ぶ愉しき
15九句 囲炉裏火を囲みて爺の話聞く
16十句 色々出てくるアメリカ娘
17十一句 キャサリンもジェーンも仰ぐ桜なら
18折端 御世はかわりて名は「緑の日」
名残表十二句
19折立 ばらの芽の伸びゆく如く孫育つ
20二句 祖父母の役目何処に在りや
21三句 この津には心和ます人がいる
22四句 慕いて集ふ者の絶えなき
23五句 甲子園高校球児の夢のせて
24六句 蔦の花びらひらひらと舞う
25七句 凱旋す窓と言ふ窓紙吹雪
26八句 ゴールかけぬけいとしの胸に
27九句 勇気だしフォークダンスの輪に入らん
28十句 あの手の温もりいまだ忘れず
29十一句 寂しゅうて膝だきよせる月夜かな
30折端 虫の音聴きて独りで悩む
名残裏六句
31折立 草千里ススキの原に牛の食む
32二句 静けさの中突如灰降る
33三句 意地悪な爺さん花を咲かせづに
34四句 身欠鰊の灰汁(あく)抜きをする
35五句 菜の花や砂丘の先は魚の群れ
36挙句 ひねもすのたり花見酒かな |
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如水
いくら
鵜雪
南圃
いくら
如水
南圃
鵜雪
如水
いくら
鵜雪
南圃
いくら
如水
南圃
鵜雪
如水
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鵜雪
南圃
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如水
南圃
鵜雪
如水
いくら
鵜雪
南圃
いくら
如水
南圃
鵜雪
如水
いくら
鵜雪
南圃 |
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1 暑いとは言え、立秋も過ぎ蜩の声を聞くと何だか気ぜわしく、逝く夏を惜しむ。
2 長考一番この一手、気が付けばお茶も冷めてしまった。今度は相手が長考に入る
心中にやりとしながらなにくわぬ顔で窓の外を眺め、冷めた茶を飲む。
3 【雁】住む土地のせいか、雁行を見ることがなくなった。前に住んでいた所では、
9月にはいると毎日のように南下していく、雁の群れを見た記憶があるが。
4 【雁二話】
笛や太鼓に誘われて、村の祭りに来てみたが
日暮れはいやいや里恋し
風吹きゃ木の葉の音ばかり
雁雁竿になれ先になれ、お迎え頼むと言うておくれ、、、。
孫に手を引かれて遥か雁の竿 南圃
5 【神と人との乖離】昔、旅人の村人の無事を祈願した庚申塚や、道祖神が新しい
道路建設によりどんどん廃棄されているのは悲しいことだ。
6 道行けばと聞くと昔の旅を思い出す。ならば追分であろう・・・。はたまた三度笠か。
7 【旅今昔】振り分け荷物で歩いた旅も、今はジェット機で海外にひとっと飛び。
8 【殖やす】未曾有の少子化が進んでいます。
どんどん楽しんで、どんどん産んでもらいましょう。
9 当節、男女とも晩婚時代であるが、早いものは早く二極化現象か。
10 口に釘、タンタンタンと機関銃。鉋はシャアシャア荒削り。
出来たお家は何時まで持つか。
最も昨今は電動工具と金具締め。案外長持ちするのかも知れない。
11 【新幹線】「ひかり」はいつの間にか、マイナーになっちゃったんですね。
段々世の中の変化についていけなくなる。
そういえば、タバコにも「光」というのがあったし、「のぞみ」もあった。
12 宮崎空港から羽田へ旅客機が飛ぶようになったのは何時頃だったのか思い出せ
ない。我々には縁の無い交通手段で、学生時代の東京往復は急行列車。
29時間位を寝台車も使わずに座席に座っての往復だった。今時の学生はほと
んど飛行機。もっとも特急夜行寝台車以外に急行列車など運行されていない。
13 旅は情けの鈍行、ビジネスは沈黙の「新幹線」と「飛行機」。
「メタルカラーの時代」これもすでに死語か。
14 光陰矢の如し 少年老ひ易く・・・。熱燗ちびちび また愉しからづや。
15 【昔話】自分が子供のころの祖父母の家には囲炉裏があり、祖父の座る場所は
決まっていた。今思うと、どうも風上の余り煙の来ない場所だったような気も
する。元教師の祖父の話は「人間努力が肝要」に尽きた。反動は恐ろしい。
16 【戦後の台風】爺は、何やら若い頃はアメリカ娘と親しかったらしい。
よく聞いてみたら、台風の昔話でした。
17 そう云えば、大和撫子にも英語の名前がついていた。”パンパンガール”
18 【昭和は遠くまた近く】台風は「号」に戦争放棄を誓ったが、
平成も16年「尽くそうあの国に」と自衛隊法の見直しも始まった。
19 【ばらの芽】2歳という育ち盛りは、将に日々新たなり、
昨日と今日が違い、明日はどうなるか。
20 【核家族】核家族で離れて過ごす孫たちに会うのも年に数回。鵜雪さんの
おっしゃる通り孫の成長は早い。ただただ可愛い可愛いと見ているだけ。
21 核家族、最近は生きがいを求めて共働きをする夫婦がふえた。
いきおい、子供にも自主独立を求めてしまう。そこで出番は甘いあまい爺と婆。
親がいて子がいてそして孫がいる、小学生の非行はこれでなくなる。
22 世知辛いご時世に、心和ます人がいるなんて、こんな幸せなことはない。
23 【高校野球】甲子園に集う高校生。グランドに立つプレイヤーも、スタンドで応援
するチヤガールも青春の夢いっぱい。日本の将来は明るい!!
24 【蔦】蔦の花は小さくて目立たない。甲子園の蔦花も、高校野球に先立って、
みなの夢を乗せて風に舞っています。
25 真紅の大優勝旗が津軽海峡を初めて渡った。目出度い哉、目出度い哉。
26 【五輪】長い道のりを駆け抜け勝利のゴールへそして待っている彼の胸に飛び
込む。紙吹雪は私のために、そして私たちのために舞う。
27 【フォークダンス】男女の関係が成るか成らぬかは、厚かましさとちょっとの勇気。
運動会のダンスなんかは、出会いのいいチャンスだったけれど。
28 高校時代のフォークダンスの思い出。もうすぐあの子との番。
ドキドキするような期待感。
29 シングルライフもどうやら市民権を得たようだ。しかし、旧市民としては黄昏時に
シングルでは淋しかろうと思うのだ如何。♪、一人で寝る夜はよ〜
30 秋の夜は、ただでさえ感傷的になるもの。ましてや、ひとり暮らしでは。
31 【阿蘇の秋】阿蘇外輪山の夜は虫の大合唱。見渡す限りのススキの原は圧巻。
32 【浅間の煙】日本は天災国、何時何処で何が起こるかわからない。
33 媚びることはないが、できれば嫌われずに歳をとりたいものである。
34 爺さんも一緒に煮るときっと良いお爺さんに生まれ変わるだろう。
35 【春告魚】嘗て北国には、こういう光景があったかもしれない。
36 【太平楽】 ええ、、お笑いを一席。花見酒に酔っ払った「ひねもす」という珍しい魚
がのたりのたりと泳いどったそうな、、、お後がよろしいようで。
第20回【空梅雨の巻】('04/7/13〜8/21)
初折表六句
1発句 空梅雨と言わぬ間に梅雨明ける
2脇句 代わりに荒れる夏の台風
3第三 軋む船神を頼みの船出かな
4四句 文左衛門に怖いものなし
5五句 待ち侘びて月を肴に新酒酌む
6折端 秋風運ぶ新内の三味
初折裏十二句
7折立 豊漁や秋刀魚に猫も振り向かず
8二句 鹿鳴く声の哀れなりけり
9三句 宇治橋の朽ちるを案じ通ひつめ
10四句 今渡し守客次第かな
11五句 寅さんのおかげでやっと盛り返し
12六句 地方の時代道のり遠し
13七句 雪深し月を頼りに配達す
14八句 かんじきの跡また踏みしめて
15九句 郵政の民営化には疑問あり
16十句 象撫でる人皆違う像
17十一句 桜咲く動物園へ一年生
18折端 日々緑増す池畔の柳
名残表十二句
19折立 山肌に代掻き馬の姿あらわる
20二句 コンバインの借金背負いて
21三句 つけ馬と質屋の前を二度三度
22四句 挙句の果てに交番へ行く
23五句 成田から京成電車につけで乗る
24六句 一坪農地に蟻の王国
25七句 菜園に貸して欲しいや僅かでも
26八句 花を咲かせて子供を作ろう
27九句 四児の母天平美人となりにけり
28十句 花も実もあるときを過ごして
29十一句 柿の実をもいだ棒先昼の月
30折端 斑鳩の里彼岸花咲く
名残裏六句
31折立 棚田にも秋の恵みの黄金波
32二句 ねずみ嫁とり祝いの宴
33三句 子沢山買い出し列車超過密
34四句 親の経験生かす通勤
35五句 大国と呼ばれてみたい木瓜(ぼけ)の花
36挙句 金メダルラッシュ桜満開 |
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鵜雪
如水
いくら
鵜雪
如水
いくら
鵜雪
如水
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鵜雪
如水
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鵜雪
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南圃
いくら
如水
鵜雪
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南圃
鵜雪
如水
南圃
いくら
如水
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鵜雪
如水
南圃
いくら
如水
鵜雪
いくら
南圃 |
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1 【空梅雨】今年の梅雨は不思議な梅雨、下り坂といわれ続けながら、雨降らず、
いつの間にか梅雨明け。辞めろ辞めろといわれながら、立候補してトップの得票、
平蔵さんみたいだ。
2 昨年の冷夏の反動か今年の夏は早い。富士山では例年より早く秋の花が咲いて
いると言う。何やらこの先、異常気象を感じるが無事を祈りたい。
3 年金と多国籍軍参加という嵐。参ったね〜。神のご加護でこぎ手は確保したもの
の、神への見返りも大変。「人の噂も七十五日、待てば海路の日和あり、果報は
寝て待て」 ま、次の衆院選までにはなんとかなるだろうて。
4 【みかん舟】死ぬる恐怖よりも、一攫千金のほうが魅力があるらしい。
5 灘の新酒を江戸へ競って運んだ船を灘船と言う。
早い程値がよいのは云うまでもない。
6 人に先駆けて聞こえる三味の音、おう来たかと緩む頬。
7 【豊かさ】昔は、季節が来ると今日も秋刀魚明日も秋刀魚の生活だった。
今は、毎日が秋刀魚の生活かもしれない。
豊かさもほどほどに、不足の生活のほうが、
明日の楽しみがあるものだ。
8 種の保存のためか、鹿は今日も鳴き続ける。食べる餌がないと言うのに・・。
9 宇治山に雌を求める鹿の声が聞こえる。私もあの人との心の橋が朽ちないように
紅葉に結んだ文を届けに通っている。
10 【昔日】橋は無くなって、私は船頭になりました。
相変わらず毎日渡っていますが、客があればの話です
11 東京湾アクアラインはどうなっているのだろうか。スローライフもまた善哉。
12 全国を廻った寅さんは「貧しき土地に情けあり」と言い。
「規制は解かず金出さず唇薄き政治かな」と怒るのは地方の知事さん。
13 【月明かり】朝早い地方の新聞配達には、こういうこともあるでしょう。
14 雪国の生活は大変だな〜と何時も思っている。
税金に地域格差は不要なのだろうか。
15 連句にようやく復帰
16 民営化、一口にいうには分野がひろすぎて田舎の爺には解らない。
身近な郵便だけに限ればローカル鉄道と同じで「過疎地には人は住んではいけ
ません」「住むならば住んでください自己責任で」がお上の本音と聞こえる。
17 ライオンを見た子供が、絵本と違っていたので「このライオンは間違っている」と
云ったとか。
斯く云う小生も、空から佐渡ヶ島を見て、地図とそっくりだと思ったものである。
18 【不忍池】不忍池の柳の芽吹きもまたよい。
19 緑が増し柳が芽吹く頃、山の雪も溶け始め南の斜面に代掻き馬の形に雪が残る
と田植えの準備がはじまる。
20 農家はそれぞれに農業機材を購入する。借入金が農業経営を圧迫する。
リースや共同購入は進まない。小規模農家の合理化は後継者不足と重なり、
死活問題につながっている。谷口農園も後継者なし。
21 こちらの馬は、あまり歓迎されない馬。嘗ては街の要所に、質屋という店が
あったが、今は武富士、アイフルに変わってしまった。
22 嘗て、出先で財布不所持に気づく。帰りの電車賃が小銭では足らず、
交番で拝借する破目になったことがあった。
23 住金鹿島にエスバを納入していたころ、出張の帰途JR鹿島からの車中で財布を
落としたのに気づかず(財布は後日東京駅で出てきた)成田で下車。京成線に
乗り換えようとしてはじめて気づく。駅で事情を説明し、ツケで乗せてもらうこと
になり、実籾駅まで乗車。実籾駅にはすでに成田から連絡が入っており無事に
帰宅。翌日実籾駅でツケを精算。20年位前の話だと思うが、長閑なものだ。
交番に行かずに駅で決着した話を思い出した。
24 成田といえば新勝寺と成田闘争、そして成田国際空港。「上意」とのけぞる官、
先祖と生活の土地と民。現代の百姓一揆。闘争の手段であった一坪農地が」
今も空港に残り蟻が王国を築いている。
25 近くに市の市民農園があるが、中々順番が廻ってこない。
26 【花咲じじい】私はオスの蝶・名前は太郎、明美や花子が早く来てくれないかな。
27 たらちねは子にとられたがふっくらとした肝っ玉母さんには今も惚れている。
初案は「くろかみはあせにまみれむひもとけて」。しかし何かそぐわない。
呻吟2時間が掲句。鯉を捌くのは難しい。
28 右だろうと、左だろうと、、、わが人生に悔いはなし。悟れる日が来るのだろうか。
29 【昼の満月】百匁柿は、満月のようですね。但し最近はあまり見かけない。
30 柿と言えば法隆寺。門前の食堂が道路拡幅のため強制撤去。
聖徳太子なら百匁柿のように、丸く収められただろうか。
31 【棚田】日南には日本の棚田百選に選ばれた見事な棚田がある。彼岸花の咲くこ
ろには、その棚田が黄金色に輝く。日南の稲作は超早場米で、7月の半ばには
稲刈りはほとんど終わってしまうが、棚田だけは今でも秋の稲刈りが見られる。
32 昔の案山子は雀と鼠の見張番。今では夜中の泥棒の見張り番。赤外カメラが
装着されているそうな。
33 戦後、食糧事情の悪い中に、よくもまあ大勢の子供が生まれたものだ。
将に人間も動物。もう直ぐ団塊世代の定年。年金の赤字拡大期に入る。
34 【通勤地獄】親父の苦労を考えりゃ、通勤地獄なんて、屁のカッパだよ!
35 国会議員の70%以上が九条の見直しに賛成とか、親の、祖父の経験は生かさ
れているのだろうか。「海灼けて白砂にまじる兵の骨」・・ 無着成恭。ラス前の
春花、明るく賑やかに挙句につなげるのが役目だが今日は終戦忌からまだ4日
南圃さんへの迷惑を省みず。
36 【アテネ五輪】アテネ五輪はメダルラッシュ。日本のお家芸だった種目も復活の
様子。41歳のメダリストも復活。これから後半の競技にも期待。世の中いろいろ
と気になることも多く、愚痴をこぼしたくもなるが、この時期ここは素直に喜びを
分かち合いたい。
第19回【夏休みの巻】('04/6/4〜7/13)
初折表六句
1発句 夏休み孫達に世話やかれおり
2脇句 タオルケットを昼寝の腹に
3第三 うつつでは文字にならない夢の佳句
4四句 たらればなればなれぬもなるなり
5五句 かぐや姫名月ごとの里帰り
6折端 ススキにダンゴ綱引きの綱
初折裏十二句
7折立 芋掘りや蔓に伝わる重みかな
8二句 ふくるる腹にややこ宿れる
9三句 あの人の生還信じ畑を打つ
10四句 イラク派兵は多国籍軍
11五句 サマーアは三菱車よりもまだ安全
12六句 身内の論理時代に遅る
13七句 外に出づと木枯らし荒び月寒し
14八句 火鉢囲みて頭痛鉢巻
15九句 新制度日比谷新宿復活か
16十句 国歌国歌というが気懸かり
17十一句 校門の桜くぐりて一年生
18折端 みんなで歌おう春の小川を
名残表十二句
19折立 葱坊主声張り上げる畑かな
20二句 一年経ちて産声聞きぬ
21三句 成長を祈る四十五歳かな
22四句 杉苗を植え百年を待つ
23五句 水清し田越川にも鮎戻る
24六句 夏の海へとゴジラ帰らん
25七句 東方にジパングという島ありと
26八句 惚れてしまった大和撫子に
27九句 海を見て待ち続けたるグラバー亭
28十句 ようやく有りつくアメリカビフテキ
29十一句 コロラドの牧場しづかに月沈む
30折端 聞こゆる声は虫ばかりなり
名残裏六句
31折立 風の音に見るより早く秋を知る
32二句 純チャン人気今は昔に
33三句 アルバムをひもとき偲ぶあの頃を
34四句 あの人誰と子供にいわる
35五句 小さくも逞しくありいぬふぐり
36挙句 若草萌ゆる大地の息吹 |
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南圃
如水
いくら
鵜雪
如水
南圃
鵜雪
いくら
南圃
如水
いくら
鵜雪
如水
南圃
鵜雪
いくら
南圃
如水
いくら
鵜雪
如水
南圃
鵜雪
いくら
南圃
如水
いくら
鵜雪
如水
如水
鵜雪
いくら
如水
鵜雪
いくら
如水 |
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1 今年も2家族4人の孫が一緒に帰省してくるとの連絡。暫くは賑やかな事だろう。
孫達の面倒を見ているつもりが、何時の間にかこちらが面倒をみてもらっている。
ジジ、ババの楽しいひと時が今から待ち遠しい。
2 田舎のある子供達のなんと幸せなことか。お孫さんを待つ身に幸せあれ!
3 郭公の声を聞きながら飲んだビール、出来たと思った佳句もジイチャン起きての
声に泡と消える。
4 【たられば】夢でないことも忘れてしまうこの頃、まして夢ではそうでしょう。
こちらは夢の話ではない現実の世界でよくある話、
うまく行けば私も80を切りますよ!
5 かぐや姫も月へ行ったきりでは、爺婆も可哀想。せめて、年に一度の里帰りを。
6 【大綱引き】子供の頃には十五夜の夜の町を二分する大綱引きが楽しみの一つ。
青年団の大行事。最近はわら縄も余り見ない。
コンバインでの稲刈りは藁も裁断してしまうらしい。
7 【芋掘り】芋掘りは、子ども会の秋の行事、
蔓を引いて大きな芋が出てくるたびに歓声が上がる。
8 両の手に芋をもって喜んでいる妻、そのおなかには二人の愛が育っている。
9 【敗戦】芋の連想は戦後の食糧不足の時代に繋がる。出征した恋人は必ず
生還してくると信じ、必死に畑を耕し芋を植えたことだろう。飽食の時代の芋は
味が違うような気がする。
10 国連決議がされ、名前が変っても、仏・独・露などは派兵せず。
誰かさんは一番に手をあげる。家族の心配は二の次だろう。
11 【獅子身中のダイヤ】
「サマーワは依然治安がよく安心です。私が心配しているのは自衛隊車の
事故で隊員に死傷者が出ることですね」と言いったとか言わないとか
12 【嘘の怖さ】時代の変化は恐ろしい。企業論理優先の古い感覚にとらわれた悲劇
の結末、同質の企業人間で出来ることには限界がある。一つのうそが大きく
なって、やがて直しが利かなくなる。今は寛容な時代ではない。サマワも一つの
嘘が悲劇につながらないように祈る。
13 冬の賞与はないと言う。社員にも隠ぺいに賛否があったと思うが、哀れである。
内部告発者保護法がドサクサの影で成立したが、凡そ趣旨から離れてしまった。
14 暖房も木炭火鉢に逆戻り。リストラ、ローン返済、子供の教育費等等頭の
痛いことばかり。生活設計が狂ってきた人が多いことだろう。
15 学区制が撤廃されて、昔の名門が復活し始めてるとか。一時の何でも平等主義
から、規制撤廃・自由にどうぞ主義になって、世の中だいぶ変わってきた。これ
からどうなるか。サッチャー・レーガンから変わってきた流れ。歴史に残る二人
か、わが小泉さんはどうだろうか。
16 戦争を知る世代が引退し、戦争を知ることより憲法を変えアメリカに貢献すること
が日本の格を上げるとする人がふえてきた。文部省、都教育委員会の高圧的
な姿勢も気になる。「戦争が廊下の奥に立ってゐた」 ・・ 渡辺白景
17 【入学式】入学式に「君が代」を歌って、6,3,3,Xがスタートする。どのような教育を
受け、どのような人に成長していくのか。人の命を大切に考える事の出きる人に
なって欲しい。
18 昔は入学式の頃に桜が咲いたと思うのだが、段々と早くなったのだろうか。
♪みんなで歌おう〜しあわせの歌を〜 この歌も最近は聞かれなくなった。
19 葱坊主は一列になっているが高さも大きさも不揃い、
それぞれが勝手に歌っている小学校の2、3年生の合唱のようだ。
20 【産声】あの時の声は、何の声だったかしら?
21 100年安心の年金ならば、この子の納める保険料は誰が貰うのだろう・・。
22 日南は飫肥(オビ)杉の産地。林業は50年、100年先のことを夢見ながら植林して
いく。実際に伐採するのは子供か孫の時代。継続が林業を支えるが、今は後継
者不足で、農業以上に苦しい時代。
23 【地球の汚れ】一時は、都会の川は百年待たねば水清からず、という感じだった
が、皆の努力で戦後五十年でほぼよくなった。問題は、大気の汚れだ。
百年待ったら地球は滅んでしまうだろう。
24 【ゴジラの遺言】鮎の回帰をみてワシも古巣の田子の浦に帰ることにした。
愛された名前はあの男に託し、余生は白砂青松を愛で、鯛や平目と仲良く暮ら
す。海外に出て戦などを始めるようなことがあれば富士山を一蹴り、東南海プ
レートの上でダンスをする。まずは子作りに励み再び日出る国になることを望む。
25 【日出る国】一昨年の元日、初日の出の光に輝く波打ち際の写真を撮り
「ジパング」(副題、光と浜辺の造形)と題名を付けて、その年の市美展に出した
見事に落選。黄金色一色に輝く写真を見た時には、これぞ日出る国の黄金だろ
うと錯覚した。後日掲示板に紹介します。
26 目当ては黄金だったが、景色の素晴らしさと乙女の情に、還れなくなってしまた。
27 あの〜人は行っていってしまった。もう帰らない〜。
28 【BSE】まだ暫くはアメリカ産は無理でしょうね。
29 牧場主はロッキーに沈む月に、吾を重ねてバーボンをあおっていた。
30 南圃さんパソコン入院。上下同人。好ましくないが、間延びしてはと思い・・。
31 【風の音】秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる
32 【花の色はうつりにけりな】荀子曰く「君は舟なり庶人は水なり」と。
33 人間、過去を偲ぶようになるとお終いだね。
いつまでも未来を夢見て居たいものである。
34 【企業戦士】たまに帰ると、悲しい思い、家庭を省みない企業戦士だった。
35 【ネオン星】小さくてもオスには家を守るというDNAが刷り込まれている。
「最後の戸締りはボクがする」といって母を泣かした孝行息子いたそうな。
36 南圃さんのパソコン入院中の挙句となったが、早期退院を待つ。
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