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第16〜18回
 
第18回 第17回 第16回
 
   18回【同潤会の巻】('04/4/23〜6/3)
 
    初折表六句
      1発句   灯の消えし同潤会の木立萌ゆ
      2脇句       若葉の杜にオクションの建つ
     
      3第三   新緑の香の下で落ち葉掃く
      4四句       砂に熊手の跡鮮やかに

      5五句   名月を眺めてみたい駱駝の背
      6折端       ゆらりゆられて星合ひの旅

    初折裏十二句
      7折立   秋愁や小学唱歌懐かしむ
      8二句       紅葉の下で共に唄いし

      9三句   山の秋実り豊かに春の嬰児
      10四句       人間だけは年中無休

      11五句   朝が明け昼過ぎやがて夜が来る
      12六句       もう動かない大きな時計

      13七句   庭先のたらいに映る夏の月
      14八句       見ながら孫と線香花火

      15九句   火も消えてしゞまの満てるわが家にも
      16十句       妻との会話しずかに続く

      17十一句  あけび棚小さき花の二つ三つ
      18折端       葉上の珠玉更に麗し

    名残表十二句
      19折立   春霞山際の樹の蒼白き
      20二句       林業日本の復活望む

      21三句   海人(うみんちゅう)植林をして魚守る
      22四句       アマゾン長江先はどうなる

      23五句   凍てつきし大河の底に流れあり
      24六句       五尺の雪も今は三尺
      
      25七句   寂しさや長き師の影今はなし
      26八句       教生に出す初恋の文

      27九句   黒髪にシャボンの香り恋の風
      28十句       白きタオルに陽射しの匂ひ

      29十一句  刈り終えて天を仰げば昼の月
      30折端       アイスと酒での新嘗祭

    名残裏六句
      31折立   新走り神に供へて祝ひけり
      32二句       菊の挿し穂に豊作祈る
     
      33三句   気恥ずかし前差の娘隣席に
      34四句       席を変われと妻の声する
   
      35五句   夜桜の花見の宴車座に
      36挙句       おぼろにかすむぼんぼりの灯も

いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
いくら


如水
鵜雪

いくら
南圃

鵜雪
如水

南圃
鵜雪

如水
南圃

いくら
鵜雪


南圃
如水

いくら
鵜雪

如水
南圃

鵜雪
いくら

南圃
如水

鵜雪
いくら


如水
南圃

鵜雪
いくら

南圃
如水
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   1 大正ロマン漂う、日本で始めてのコンクリート集合住宅。住機能だけではなく住む
     人の付き合いにも配慮がある建物とか。惜しまれつつ解体を待つ建物と年々
     歳々変わらずによく芽吹く木立。発句としてはいささかだが独りよがりの思い入れ
     の一句を使わせていただいた。
     
   2 住みやすさは住居の中だけでなく、その住居の周辺環境も大いに関係するはず。
     うっそうと茂る巨木の杜にゆったりと建つオクションに住んでいる人達は、幸せを
     感じているのだろうか。
     
   3 【輪廻】この世に生きる全ては、生まれる・死ぬるを繰り返しているんですね。
     華やかなのが全てではない、影の部分も大切な一部、落葉も大切にしましょう。
     
   4 落ち葉掃きは箒か、はたまた熊手か。龍安寺の石庭や銀閣寺の銀沙灘の
     箒目用には、グランド整備のトンボのような道具がある。
     
   5 【風紋】月の砂漠をはるばると、旅の駱駝は行きました。鳥取の砂丘の風紋は、
     偉大なる天然の掃き跡。駱駝の背で日本海の十五夜を眺めてみたい。
     
   6 駱駝は砂漠の舟、ロマンを運ぶ船。金、銀、香料、そして美女。
     星になった美女を追ってゆらりゆらりと夢の旅。
     
   7 駱駝に旅と云えば「♪月の砂漠」。来春から小学4年音楽教科書に復活。
     旅・秋・小学唱歌とくれば「旅愁」。♪更け行く〜秋の夜〜旅の空の〜〜。
     
   8 【秋の夕日に】秋の夕日にてる山紅葉・・・共に歌った彼とは、駄目になりました。
     (如水)実は、彼女では・・(笑)。
     
   9 紅葉をみて恋に酔ふた二人は落葉の褥で睦み合う。
     山の秋は豊穣、生きとし生きるもの皆身篭り次へと命を繋ぐ。
     
   10 【万物の霊長】生きとし生けるもの、新しい生命の誕生の季節は夫々決まってい
      るのが基本。しかし万物の霊長人間は自由。最近は人間だけでなくいつでも
      自由という物もいろいろ多くなっている。バイオやクローンの時代到来。
     
   11 【季節そして宇宙】年中無休といえば、人の生活こそ年中無休、
      いや、季節の移り変わりこそ、年中無休、
      いや、宇宙の動作こそ、年中無休だ!!
     
   12 現代人は働きすぎなのか。♪古時計が癒しになるとは・・。
   
   13 行水の残り水。浴衣を着た子供が近寄ってきたら、てんかふんの香りが漂う。
      数十年前の記憶が蘇る。
     
   14 【線香花火】連休が過ぎ去ってほっとしています。
      線香花火もやりました。・・・連休の嵐過ぎ去り夏の月・・・
     
   15 お孫さんのお守り、お疲れさま。そのうちに夏休みが待ち遠しくなるでしょう。
   
   16 たまには子供や孫たちの顔が見たいね、、、
      という妻の言葉にやさしい言葉を返してやりたいもの。
     
   17 あけびが実る秋には又、子が孫が集まって賑やかになうだろう。それまでは
      「新茶入れ古茶いれ妻を労ひぬ」須藤常央)と夫婦仲良く穏やかな暮らしが続く。
     
   18 【露玉】昨夜来の雨か夜露で、若葉にのった露玉が朝日を浴びて輝くと、
      殊のほか美しい。
     
   19 春霞の朝、朝日が微かに差し出した頃の森の樹の、緑と違ったあの蒼白い色は、
      殊のほか美しい。幾たびもカメラを向けたが、気に入った写真は未だに無い。
     
   20 見た目の美しさは、森として機能しているのだろう・・。
   
   21 山地を除けば日本は照葉樹林の島。実は山の動物を葉は川の魚海の魚を
      養なっている。自然のバランスならば全てがうまく行くものを人間という生き物が
      はびこり過ぎておかしくなってきた。共生とは難しいもの。
     
   22 【リサイクル社会へ】アマゾンの密林の開発、長江に作られるダム、その影響が
      100年後どう出てくるか。地域のこととはいえない連鎖が、全地球に広がること
      がようやくわかり始めて未だ半世紀、根本は、人間が使うエネルギーを何に求め
      るか、全ての面でリサイクル社会を早く作ろうではありませんか。
     
   23 温暖化が叫ばれているが、氷河期の再来はないものか。
   
   24 地球の温暖化は確実に進行している。微生物が地球を救う。
      EM農業の理念ここに在り。
     
   25 【師の影を踏まず】私の師の影は、三尺、五尺どころかもっとあった。
      今の時代の師の影は如何。
     
   26 【カルピス】中学時代の教生(教育実習に来た大学生のこと)は女子大生。
      御年22才、1ケ月の実習である。彼女らは単位がかかっているから懸命、
      こちらはそろそろ年上の女(ひと)に興味しんしんの頃、何かと面倒を見て
      もらって舞い上がった。
     
      実習の最後は教生への感想文。思えばこれが初恋文かも。残念ながら返事は
      なくこれまた初失恋。これで性格が変わったかもしれない。
     
   27 【残り香】昭和20年国民学校3年生。男の先生は軍に徴用され先生不足。
      女学校を卒業したばかりの若い代用教員と言われる先生が沢山いた。
      その中に化粧品店の娘さんがいて、その先生とすれ違うと何時も優しい
      シャボンの香りがした。もしかしたら恋の風だったのかも知れない。
     
   28 汗を流した風呂上り、気分爽快。さあ、これからビールだ!
   
   29 今は機械で稲を刈り取り、脱穀までしてしまうことも出来るようだからこういう
      ことも無くなっていくかもしれない。天高く青空が広がる。この季節に昼の月が
      あるのだろうかと、心配になってきた。
     
   30 【豊年満作】田植えと稲刈りは一族での共同作業。親、子、孫、賑やかな収穫。
      その夜は早速の新嘗祭。孫はアイス、親はワイン、翁、媼はご満悦の笑顔。
      五穀豊穣、一族繁栄。めでたしめでたし。
     
   31 神様も新米だけでは寂しかろう、やはり新酒もお供えしよう。
   
   32 梅雨の合間に菊の挿し穂をした。5〜6種類の秋菊が咲く頃には、村の鎮守の
      神様の目出度い村祭りに、ドンドンヒャララドンヒャララと笛や太鼓の音が聞こえ
      るはずだ。
     
   33 【若さ】皆さん、こんな気持ちになったことありませんか。
      尤も、前差をした娘さんに会うことなんか、夢物語かな。
     
   34 【夢も希望も】挙動不審は直ちにばれる、女の感の鋭さよ。
      見果てぬ夢を見るひまもなし。
     
   35 【SSC】昔々神東塗料東京支店にSSCと言う独身者だけが会員の親睦会があった
      山登り、海水浴、スキー etc.何組かのカップルが誕生した。
      彼らは花見の宴でも隣り合って座っていたと思う。
     
   36 宴もたけなわ、酔いも心地よい。辺りのものがぼやけて見える。
 
第18回 第17回 第16回
 
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   第17回【山桜の巻】('04/3/7〜4/22)
 
    初折表六句
      1発句   山桜花より先に葉の開き
      2脇句       まだ眠りたる辛夷の蕾
     
      3第三   雪柳昨日のあられ今日は雪
      4四句       声変わりして親を見下ろす

      5五句   名月を取るには少し背が足らず
      6折端       垣根くぐりて柿を頂く

    初折裏十二句
      7折立   はくびしん鐘の音聞きつ西瓜食う
      8二句       一切れそっとあの娘に分る

      9三句   冷たさに熱き想いを知りにけり
      10四句       吟醸の酒杜氏の心

      11五句   お湯割はお湯を先に注ぐべし
      12六句       色浅黒く無口な親父

      13七句   鯖釣りは坊主でふつと仰ぐ月
      14八句       夜店の金魚妻への土産

      15九句   童心に還りて見いる鉢の中
      16十句       驚き喜ぶ大判小判

      17十一句  かまど無く花咲かじいさん灰もなし  
      18折端       残して欲しい早春の歌

    名残表十二句
      19折立   君去るも林檎の花は咲きにけり
      20二句       恋をしのばせ婆とよばれる

      21三句   箱開けて浦島太郎爺となる
      22四句       妻への約束未だ果たさず

      23五句   クリスマス覚えているよと微笑みつ
      24六句       徒然つづる冬の宿かな
      
      25七句   出稼ぎも吉幾三に励まされ
      26八句       夫の好みの漬物送る

      27九句   ぬかみその香は春の香りかな
      28十句       朝餉の卓の歯切れよき音

      29十一句  秋刀魚焼く煙の彼方月いでし
      30折端       三笠の山のもみじ葉如何に

    名残裏六句
      31折立   仲麿は月もかむとか健啖家
      32二句       なんでも食うて世界へ羽ばたく
     
      33三句   清濁を併せ呑むかや大統領
      34四句       子供を褒める親こそ偉大
   
      35五句   雪消えて親子連れ立ち花見かな
      36挙句       佐保姫笑みて命吹き込む

南圃
如水

鵜雪
いくら

如水
南圃


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

南圃
いくら

如水
南圃

いくら
鵜雪

南圃
如水


鵜雪
いくら

如水
南圃

いくら
鵜雪

南圃
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪


南圃
いくら

南圃
如水

鵜雪
いくら
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   1 岸信介さんの顔を思い出すと、確かに鼻より先に歯が出ていたような気がする。
     今日の掲示板に日南の山桜を紹介。
     
   2 花と葉があれば、蕾は如何。
     当地の辛夷は、ここ数日の寒さに蕾も身を硬くしている。列島の長さを感じる。
     
   3 【変幻】雪柳の花は、見ていて興が尽きない。枝に一列に付いた蕾は、緑色から
     白い点になり、やがて一面の雪に変わる。その変化は変幻とでも云おうか。
     何時の間にやら世界が変わってしまったというのによく似ている。
     
   4 【栗の花】子供だと思っていたが本棚にアダルト雑誌。可愛く、親切なボクチャンは
     どこ行ったのかしらと母親は嘆く。
     
   5 名月を欲しがった子も、随分と背が伸びたものだ。
 
   6 山椒は小粒でピリリと辛い。隣の柿を何時も頂戴したが、頑固爺に一度も
     見つかった事はない。
     
   7 【西瓜泥棒】人間だったら鐘の音を聞くと、何とは無い後ろめたさを感じる
     ものだが。今の主役のはくびしんでは?
     
   8 今も昔も男は物で女を口説こうとするが女はいつも情にほだされ優男についていく。
 
   9 冷たい口当たりに、顔が火照っているのを感じる。
     顔の赤くなっているのを、気づかれたかしら・・。
     
   10 【吟醸酒】吟醸酒隆盛の時代の陰に、杜氏の並々ならぬ努力あり。
   
   11 お湯が先か、焼酎が先か議論伯仲。飲んでしまえばどちらも同じ。
   
   12 【薩摩隼人】 酒は男のたしなみぞ、ちゃらちゃらと飲むもんでなか!
      (薀蓄)濃い酒を飲むときは水や湯を先に入れ、その上にゆっくりと酒を流し
      込み水や湯の上に浮かす。浮いた濃い酒を楽しみ、下の水や湯で舌を洗い、
      再び酒を楽しむのが定法。器は勿論先に冷やすか暖めておく。
     
   13 子供に釣りの腕を見せてやろうと、朝早くから出掛けたのだが、どうしたことか
      全然引かない。あと10分あと10分で遂に日没。すっかり日に焼けてしまった。
     
   14 金魚すくいは大漁大漁。夕食時の話題はもっぱら夜店の話ばかり。
      親父の威厳を保つのは難しい。
     
   15 我が家に鶏が迷いこんできた。玉子を産んで仁義を切りそのままいついている。
      餌をくれろとせがんだり、出ると纏わりついてくるのは可愛いが、生き物は糞の
      始末が面倒にして臭い。それでも姿が見えないとつい探してしまうのは何故だろ
      うか。
     
   16 【先祖の遺産】よくあったでしょう、庭先を掘ってたら甕が出てきた話が。
      ここのご先祖は、甕が無くて鉢で代用。
      但し童心ではなくて、欲心にかえっているかもしれない。
     
   17 日本昔話はどのように伝えられ、子供達はどのように理解していくのでしょうか。
   
   18 小学唱歌も「村のかじや」をはじめ、どんどんなくなっていく。
      四季それぞれの名曲だけは、ぜひ残して欲しいものである。
     
   19 【林檎の花ほころび】昭和20年後半から30年代の歌声運動、
      幾つかの唄が脳裏にこびりついている。
     
   20 【髪は白くなろうとも】初恋は胸に仕舞ふて想うもの、林檎畑の細道は
      瞼閉じれば今もある
     
   21 乙姫さまも意地悪な人。何故に煙をしのばせたのか。
      約束は守るもの。また、守れないのが約束か。
     
   22 【旦那どうしました?】「何時も調子の良い事ばかり言って、
      あまり当てにしていませんよ、、、」。この言葉は約束不履行の腰の曲がった
      旦那の胸にはズシンと響く。
     
   23 あいてが神様、オカミサンでは「ご破算に願いましてと年を越え」と言う訳には
      いかない。春の背中の震えが冬には手に移る。
     
   24 【親子の絆】冬の工事現場、可愛い子供との約束が忘れられない、父親の気持ち。
   
   25 「おどーも頑張るぞー」。農園長も頑張るぞー。
   
   26 不景気で出稼ぎもままならぬとか。気遣うのは夫の健康である。
   
   27 【糠味噌】糟糠の妻は、今でも春の香がするでしょう。
   
   28 湯気の立つ白飯と糠漬の味と音、この組み合わせの妙。
   
   29 おやつに沢庵で焼酎と言う郷もあるとか。夕餉の一杯にはやはり魚が欲しい。
   
   30 【三笠山】昔中国に秋刀魚があったなら、こうなったかも。
   
   31 【安倍仲麿】天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも
   
   32 健啖とはよく食い、よく談じ、意を通ずることを言う。ただの大食いは○○がつく。
      ○○がついても食えることは健康の証拠。嬉しいこと。
 
   33 大義なき戦いに世界の目は厳しい。彼の国の大統領、暴飲暴食の結末は如何に。
   
   34 勿論ワシントンの親のことである。湾岸戦争の教訓を息子に話しているのだろうか
   
   35 【親子連れ】長い冬の穴の中で、熊は子供を生むそうだ。
      いい天気となり、熊の親子も花見をしている。北国の5月の一風景。
     
   36 佐保姫は春の女神。霞のベールを織り、柳の糸を染め、梅の花笠を縫い、
      桜を咲かせる。厳しい冬を耐えた者に命を吹き込み、恋を仕掛ける。
 
第18回 第17回 第16回
                                    
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   第16回【寒空を駆けての巻】('04/1/25〜3/7)
 
    初折表六句
      1発句   寒空を駆けてアテネの近づけり
      2脇句       アクロポリスは吹雪に煙る
     
      3第三   雪祭りギリシャに負けぬ像のある
      4四句       内外に励む自衛隊員

      5五句   故国(ふるさと)の月も同じか夕化粧
      6折端       銀座のネオンに天の川消ゆ

    初折裏十二句
      7折立   漆黒の闇に聞ゆる虫の声
      8二句       寄り添う二人に贈る小夜曲

      9三句   言えぬ恋歌うシラノの涙かな
      10四句       禅智内供も密かに泣きぬ 

      11五句   幸せや卵を食べる鶏が鳴く
      12六句       女房にこにこ飯を盛る朝

      13七句   田植ゑ終へ月に豊作祈りけり
      14八句       早く出してとかるがも鳴きぬ

      15九句   賑やかや園児が歩く畦の路
      16十句       自然世界の銀座通りかな

      17十一句  道の駅景色も売ると大看板
      18折端       団子食いつつ見る桜かな

    名残表十二句
      19折立   二子山へ岨道行けば花吹雪く
      20二句       横綱の夢未だ忘れじ

      21三句   伯楽も馬にまかせてハルウララ
      22四句       思い出深い運動会かな

      23五句   ゴルフ場はく息白く球何処
      24六句       大吉と出る初詣かな
      
      25七句   あの人が古希といわれて首かしげ
      26八句       おててつないで通った路か 

      27九句   筒井筒翁媼の今もなを
      28十句       子供は独りテレビゲームを

      29十一句  西瓜食へば三日月の山子沢山
      30折端       芋の子供え十五夜の月

    名残裏六句
      31折立   子沢山産んでよかった運動会
      32二句       ノートに鉛筆買ふこともなし
     
      33三句   懐かしや日記見つけて知るあの日
      34四句       三日坊主は今も直らず
   
      35五句   山吹や思い出される歌一首
      36挙句       土筆顔出す千鳥が淵に

如水
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
いくら


如水
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
鵜雪

南圃
いくら


鵜雪
南圃

いくら
鵜雪

南圃
いくら

鵜雪
南圃

いくら
如水

鵜雪
南圃


いくら
如水

鵜雪
南圃

いくら
如水
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   1 きょう25日「大阪国際女子マラソン」。弘山・千葉、新鋭坂本に敗れる。
 
   2 トルコに異常寒波襲来の記事、アクロポリスの丘も吹雪。
     アテネは温暖だが、一方で気候急変するそうな。
     選手諸君、当日の天候にも気を配ろう。
     
   3 美術史に残る彫像も限られた日数で撤去される彫像も作る情熱に変わりはない。
     むしろ撤去が判っているだけに作ることへの陶酔があるのかもしれない。
     「湯気立てて夢造り上ぐ雪祭り」
     
   4 今や自衛隊なくして雪祭りは成り立たない。同じ自衛隊員でも役割はそれぞれ。
 
   5 【祖国】独酌一刻、月の射す窓辺のおしろいばなに、問いかける。
     異国にあって眺める月、昔も今も故国を思う気持ちは変わらないだろう。
     
   6 夕化粧は大都会の夜への戦化粧。天の川さえ光を失うネオンの輝き、
     嘘と知りつつ騙される。舞台がハネると化粧を落とし見上げる月に故郷を思う。
     バーブ佐竹も逝き、酒場の男と女の駆け引きを歌える人もいなくなった。
     
   7 過密の裏に過疎あり。低成長・少子化・食料低自給率・スローライフ化などは、
     これからの過疎地をどう変えていくのであろうか。
     
   8 【祝福の調べ】虫たちも二人の前途を祝福しているのだろう。
     (如水)華麗な下の句。恐れ入りました。
     
   9 シラノとクレオパトラの鼻がもう少し低ければこの句もローマの歴史も変わって
     いたかも知れない。
     
   10 龍之介の鼻を読んだのは、高一の時である。多感な悩みの尽きない頃であった。
   
   11 【鶏の声】当たり前のことが幸せなんですよ。出来なくなってはじめてわかる。
   
   12 鬼が福豆をひろうた次る日は立春。朝日まぶしく四方拝
   
   13 毎朝の銀シャリに感謝。今年の豊作を祈る。
   
   14 【かるがも】かるがもにも感謝しよう。食べてしまうなんていうのはとんでもない。
      インフルエンザに罹るよ。(苦笑)
     
   15 空に白雲鯉幟、田には泥鰌、めだかに源五郎。収率は悪いが米は旨い、
      高くても買ってくれるお客が増えているそうな。
     
   16 【田んぼの銀座】日本の町はどこに行っても銀座通りがある。
      それだけ魅力があるのだろう。田んぼに銀座通りの名をつければ、
      賑やかな畦道でしょう。
     
   17 【道の駅】○○銀座も日本中。又道の駅も日本中。地域物産を割安で売っている
      ので覗くのも楽しい。その地域の景色の見所を少し分けてくれるのなら尚楽しい。
 
   18 新幹線、ジェット機と便利になったのか不便になったのか、駅弁を買う楽しみ
      ベルの音に合わせてすすりこむ駅ソバなど旅の楽しむが無くなってしまったの
      が残念。
     
   19 【山桜】岨道とはいささか大げさだが、当地の春の一光景。
      二子山とは200メートル強の最高峰。
     
   20 大相撲韓国巡業大成功、日本人横綱誕生は何時の事か。
      厳しい稽古に耐え抜いて、明るい明日を夢見よう!
 
   21 【悩ましい春】名騎手、武 豊。勝てば夢の優勝だが名馬の勲章の連敗記録が
      途絶える。ここは馬に任せての「春うらら」が真の伯楽ではなかろうか。
      2月19日11時15分の当地の天候 「山かすみ背に受く日差しの温さかな」
      風が凪げばまさに春うらら。
     
   22 【運動会】思い出せば、春野浦雄君はいつもかけっこで一番だった。
      それに引き換え、俺はいつもびりだった。負けるが勝ち、今の俺を見ろ。(哄笑)
 
   23 秋の運動会では運動神経抜群だった春野浦雄と何時もトップを競った
      冬野雪男君はプロゴルファーを目指したのだが、、、トレーニングは厳しい。
     
   24 【こいつは春から】凍池にコン、カップにコロリ、お天道様と幸運の女神はお友達。
      冬野雪男とくれば次は春、目出度え名前は親に感謝だ。
     
   25 【古希?】どう見ても昔流には還暦だね。最近は喜寿で一人前らしい。
 
   26 レモン坊やの顔にもにきびが出来て、何時しか立派な髭も生えたと思って
      いたら、気がついてみると何時の間にか在ったはずの黒髪が白くなりしかも
      その密度も疎。あの頃が青春だったのか、、、
 
   27 俵の鼠が米喰ってチュ、チュチュチュ。鼠にあやかっての子沢山。子、孫、曾孫
      に囲まれ笑う生身魂。
     
   28 現代の子供は近所に友達はいない由。おさな馴染みのない人生の味気なさよ。
   
   29 【子沢山】子沢山に西瓜を出せば、あっという間に皮の山。
      薄く切られた西瓜を、沢山食べるには、早いもの勝ち。
      懐かしい競争社会、子供たちはこうして鍛えられた。
     
   30 【十五夜】月月に月見る月はおおけれど月見る月はこの月の月。
      子供達が集まって綱引き大会があり、勝ち組は紅白の餅が貰えた。
      負け組みはどうしていたのだろうか。
     
   31 リレー、パン食い、障害走、体操と兄弟姉妹沢山いればそれぞれに得意技あり。
      見ている親はついつい大声。「皆さんお元気ですね〜」と褒められたのか皮肉ら
      れたのか。
     
   32 小生が運動会で賞品を手にしたのは、ひょんなことから一度だけあったが、
      集まる子には集まるものである。お金と同じか・・。
     
   33 【古い日記】古いノートには、色々書いてある。
      A子とのこと、Yとのこと等々、悔いばかり多し。
     
   34 【一年の計は】一年の計は元旦にあり。若い頃は「今年こそ」と意気込んで書き
      始めた日記もなかなか続かなかった。退職して間もなく7年、どうにか続いている
      日記書きだが、書いてどうするの、、と言う疑問もあり。
     
   35 江戸の田舎娘にもこんな嗜みがあったのかと今更ながら感心する。
   
   36 道灌とくれば江戸城。島屋勤務の頃、千鳥が淵の見事な桜に感嘆した。
 
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