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鵜雪句集
 
    (24/01)
    山茶花や今日もスマホに収まれり  
    裸木にトンビ留まりて睥睨す    
    年の瀬や歩行者天国に聖歌あり  
    冬薔薇季節を忘れ咲き誇る    
    値上がりに小さいミカンをかごに入れ 
 
    (23/12)
    山茶花や今日もスマホに収まれり 
    裸木にトンビ留まりて睥睨す   
    年の瀬や歩行者天国に聖歌あり  
    冬薔薇季節を忘れ咲き誇る    
    値上がりに小さいミカンをかごに入れ
 
    (23/11)
    奥庭に菊咲く家を訪ねけり   
    菊薫る良きも悪しきも昭和かな 
    山茶花や踏み場を探し立ち止まる
    実石榴や割れ目の一粒味わえり
    靴下を二足重ねる高齢者   
 
    (23/10)
    狭庭は赤のまんまで粧えり  
    日々悩む豊作の茄子抜くべきか
    宅造地一番の客泡立ち草   
    未だですかといわれハッと締切日
    新装の知らせ床屋へと急ぎ行く 
 
    (23/09)
    この頃は秋晴れ酷暑が同居する    
    稲刈ってばらの添え木を稲架(はざ)とせり
    秋茄子や漆仕上げの艶やかさ     
    何事もなく敬老の日過ぎ去りぬ     
    韮の花にセセリチョウ寄り季節知る   
 
    (23/08)
    終戦日百日紅の花盛かる     
    秋立つや気になるたい肥の出来具合
    天高しに似合わず残る暑さかな   
    台風の予期せぬめぐみ蝉の声   
    秋ナスが七つ八つと花をつけ   
 
    (23/07)
    朝採りのトマト色添え夕餉とす 
    凌霄花オレンジ色の夏招く  
    白なすに茄子紺思わす花が咲く
    夏の陽に耳を澄ませど蝉聞かず
    コロナ明け祭りの夕べ西瓜食う
 
    (23/06)
    山百合の薫り漂う坂の上     
    水辺より一足跳びで豆蛙     
    色濃きをもって良しとす茄子の花 
    梅雨明けずされどトマトは我を超す
    歳重ね晴耕雨読の人となる   
 
    (23/05)
    旅立ちのカエル彼方に跳び去りぬ
    柿若葉椅子置き休み場所となり 
    五月半我が家に日常戻りけり  
    夏来るされど長袖身にまとう  
    芋苗を子らに手ほどきして植える
 
    (23/04)
    子どもらと列整えて藷植える   
    コロナから花粉に代わるマスクかな
    花冷えや思わず襟を立てにけり 
    賃上げと政府が声を張り上げる 
    鶯の初鳴き季節の藪となる   
 
    (23/03)
    晴着の子式典終えて盛り場へ
    苗代の種まき済めば菜種梅雨
    卒業の喜び示す晴着かな  
    春の雨に送られ鳥の北帰行 
    人生の卒業控え暇がなし  
 
    (23/02)
    早春やメダカが群れて浮き沈む 
    ほどほどにバレンタインの贈り物 
    避難路を梅見ついでに辿りけり 
    早春の日差しに目覚める若芽かな
    エネ高騰ソーラーパネルをわが狭庭
 
    (23/01)
    ラインにて寒梅見ごろの知らせあり
    消息を知り安心の賀状かな   
    蝋梅の香りスマホを引き寄せる  
    さびしさや今年限りとある賀状  
    変革の年門松と共にあり     
 
    (22/12)
    農園に天の恵みの落ち葉積む 
    寒月を忘年会の友とせり    
    木枯らしのひと吹き狭庭を明るくす
    異国より来る冬鳥休み給え   
    年毎に数減らし行く賀状かな  
 
    (22/11)
    エコ園に一輪のバラ咲きにけり  
    亡き父母はあそこにいるか冬銀河
    黄葉を背に 朝どりの野菜売る  
    腰痛やパソコン被害歳忘る   
    早くから客並びいる朝の市   
 
    (22/09)
    秋の蚊は遠慮という字を知らぬよう
    秋場所や横綱大関総崩れ    
    苗育つされど秋雨降りやまず   
    蔓引けばずるずるずるとやぶがらし
    豊年か狗尾草の茂るさま    
 
    (22/08)
    パソコンを息子が直す盆休み   
    これ何と問われる先に女郎花   
    天高し飛行機雲が三筋行く    
    百日紅楽しい夏を呼び覚ます   
    枝豆や今日か明日かと触れてみる
 
    (22/06)
    夏至の花沙羅双樹かあじさいか 
    厚い雲にホトトギスの声こだまする
    クチナシの薫り引きずりごみ捨てに
    夏至の頃政治の季節となりにけり 
    近頃はワクチン打ての声聞かず 
 
    (22/05)
    昨日と今日色変わり行く若欅    
    紫陽花を促すように走り梅雨    
    第四次と終わりを知らぬこの病魔  
    卯の花の咲く路児童が通る路    
    木曽路来て女優を偲ぶひとつばたご 
 
    (22/04)
    唇を上げるといわれ四月馬鹿   
    タンポポを摘む子等ありて平和知る
    老いの目に我ここにありと立浪草 
    天守台に所を得たり山桜     
    山吹の山で元気を確かめる    
 
    (22/03)
    若葉色の中に紅ボケの花    
    水温む小エビそろりと動き出す  
    朝市や三寒四温に悩まさる   
    三分が貴き時間春の朝     
    花散れば傘持つ日々が直ぐそこに
 
    (22/02)
    青春や日ごと色づくミモザかな 
    オロシアという北の怪物動き出す
    ピラカンサ一日で実を失えり  
    脱炭素学べば短き一日よ  
    桜餅と花見を共に伊豆の道   
 
    (22/01)
    去年今年気分新たにしめ飾り 
    蠅が寄る花アブ親しむ花八つ手
    雪掻きはこうするものと年配者 
    コロナ禍や回周遅れで初詣  
    雪かきや隣近所のコミュニテイ 
 
    (21/12)
    冬晴れや大根畑が海に落つ  
    痛風や猪口一杯の年酒かな  
    風向きを見計らいつつ焚火する 
    霜枯れの花切り詰めて温室へ 
    冬日受け野菜シャキッと戻りけり
 
    (21/11)
    蘭草のほのかな香りスクワット
    初霜や名残の草に別れ告ぐ 
    柿の葉の落ち行く様に我重ね 
    狭き庭をブロッコリーが占領す
    コロナ去る吐く息白く朝の市 
 
    (21/10)
    コスモスを切って老婆のかごに入れ 
    コロナ禍が遠のき気分は秋日和  
    秋雨や三日延ばして藷を掘る   
    駅前で声張り上げて赤い羽根   
    コロナ禍が去りて秋晴れ市(いち)開く
 
    (21/09)
    穏やかに何事もなく敬老日 
    台風も世代代わって新コース
    柿みのる人とリスとの知恵比べ
    頬濡らす赤い涙か秋海棠 
    稲稔る程に安らぎ豊かなり 
 
    (21/08)
    木槿咲く夢多き日は過ぎ去りし
    水遣りも未だ日課の残暑かな
    自粛して聞く蝉の声自粛なし 
    長雨の去りて厳しき残暑有り 
    秋雨や今日も休みか甲子園 
 
    (21/07)
    後一点テレビにすがる夏の夕
    宣言を待たず酷暑で梅雨明ける
    マスクして息つく人に夏来る 
    自粛して小缶で過ごす夏の夕
    満身に創痍の横綱誕生す  
 
    (21/06)
    いんげんの蔓上り詰め梅雨明ける 
    梅雨に入り手帳に記す梅雨の明け
    草刈りを梅雨の晴れ間の仕事とす 
    ホトトギス声遠くして梅雨の空   
    ワクチンの接種やいかに梅雨の明け
 
    (21/05)
    庭ごとに我が家のバラと誇らしげ
    鶯を聴いてしばらく鍬を置く  
    卯の花や虫の三密作り出し   
    体調を整えワクチン会場へ   
    前線が下れば上る梅雨近し   
 
    (21/04)
    支え木を折って昨夜の青嵐   
    山藤を愛でればそこは無住の地 
    健気なりばらの芽つぼみを抱いており
    春の山萌黄草色深みどり   
    花びらの漂う池や水温む    
 
    (21/02)
    避難路の巡視楽しや山椿
    どこそこに紅梅咲くとラインにて
    巣箱掛けてほっと一息天長節
    早春の香りは淡しマスク越し
    春風を知るや知らずや魚浮く
 
    (21/01)
    合格とただ二文字の初便り
    臈長けた熟女思わす?梅花
    風向きを熟慮してする焚火かな
    枯れ庭に凛としてありバラ一輪
    マスクせど端より漏れる息白し
 
 
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    (20/12)
    年の瀬やあれもこれもで日が暮れる
    コロナ禍や皆手洗いで風邪ひかず
    よかったらと頂く柚子で湯治とす
    小松菜が大きく育ち朝市へ  
    コロナ禍の年越し行事は大掃除
 
    (20/11)
    坂のぼる見上げる山は紅ヌルデ
    コロナ後は画面を向いてこんにちは
    宅造の空き地に紅葉収まれり 
    コロナ禍や歓迎せざる右上がり 
    秋晴れやマスクの陰に笑顔有り
 
    (20/09)
    秋風や人目盗んでくさめする
    赤マスクしてさっそうと街へ行く 
    仏前に稲とススキを飾りけり  
    無花果や熟すを待てず採りにけり
    米ナスや力士の如く実りおり  
 
    (20/07)
    コロナ禍や無事を願ってウナギ食う
    梅雨寒や長袖どこと妻に問う
    夏野菜日差しが欲しいと嘆く如
    梅雨長く草に埋もれる野菜かな
    夏野菜こんな高値と空を見る
 
    (20/06)
    マスクするあの人誰と妻に聞く
    ホトトギス初鳴きトマト初収穫
    免疫が最後の砦と心得る  
    街中の垣にひっそりイワタバコ
    おはようとマスクを通し声をかけ
 
    (20/04)
    コロナ禍を怖れて引けず春の風邪
    緑増す日々行く人の影淡し   
    倒木の登山路残し山笑う    
    春眠や日差しを受けて飛び起きる
    啓蟄や今年も嬉し蛙来る    
 
    (20/03)
    水温みメダカも学校閉鎖解き
    春分をパンベミックで迎えけり
    咳をする脇に札あり入荷なし
    三国の戦跡に咲きしか諸葛菜
    散歩道マスクを通しご挨拶 
 
    (20/01)
    どんど焼風なき良き日煙立つ
    凍知らず正月にバラ花盛り
    初詣行列怖れ遥拝す  
    一月や霜を忘れて蟻動く
    暖冬に氷を知らぬ一年生
 
      
 
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    (19/12)
    主逝きて枯葉の積もる屋敷かな
    冷水の摩擦効いてか風邪知らず
    斜光射して季節外れのバラ盛る
    飯分けて野良ネコと老婆共に生く
    年の瀬や重い腰上げ枝を切る 
 
    (19/11)
    庭の隅に小さな紅葉花水木
    公園にパンジー植えて冬に入る
    立冬やまだサルビアの赤盛り
    コンビニで買い物増やす初時雨
    何もって虫を誘うや花八つ手 
 
    (19/09)
    嵐去って万物斜めになりにけり
    サンマだよと小さな魚が皿にあり
    秋場所や小兵力士の勝ち名乗り
    秋草をオンブバッタが家とせり
    台風や空襲の如絶え間なし 
 
    (19/08)
    鳴く蝉を聞かずひっそり酷暑往く
    台風に尻を叩かれ急く墓参
    炎天下働く蟻のたくましき 
    熱き夜は寝返り百度敷布よれ
    蝉の声梢に響く敗戦忌  
 
    (19/06)
    陽が差すも梅の実ころがり梅雨に入る
    走り梅雨東の空に虹を見る  
    喜雨上がり子らが群がり藷を掘る
    長らえて長寿と祝うは何時までか
    緑豊か一人暮らしの庭木かな 
 
    (19/05)
    古き友新茶と共に訪ね来し
    母の日に記録残せり万歩計
    植え付けを前に嵐も喜雨となり
    梅雨近し昨日長袖今日半袖
    新茶薫るご近所の絆深まれり
 
    (19/03)
    平成にさよならイチロウさようなら
    うたた寝の眠気を覚ますボケの赤
    期が代わり七人迎え五人逝く 
    麗らかな春平成の四月かな 
    白木蓮麗らかな空碧く冴え  
 
    (19/02)
    菜の花を摘んで夕餉の彩りに
    植え付けの時迫り来て鍬をとる 
    ヒヨドリの後より椿落ちにけり  
    まどろみを日課となせる春日かな
    水温む日ごとに魚影色を増す 
 
 
 
 
 
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    (18/12)
    夕凪や船一艘の冬の海
    今日明日とまだ手につかぬ大掃除
    台風に思わぬ恵み冬の薔薇  
    赤い羽根足早に行く人の群れ 
    焼き芋を買ってきたよと妻の声 
 
    (18/11)
    全山を茶色に変えて嵐去る
    落ち葉掃くあの老婆見て安堵せり
    諫言を聴きしか有りしかゴーン去る
    年の瀬を知らせる訃報今日もあり
    毎日が下着を探す11月   
 
    (18/10)
    天高し南へ帰る鳥の群れ
    若芽食むオンブバッタの憎きかな
    台風にあおられ防災訓練す  
    人は皆何時か行く先天高し  
    山の色を茶色に変えて嵐去る 
 
    (18/09)
    敬老日何事もなく過ぎ去りぬ
    あの酷暑今日の冷雨が流し去る
    稲稔る庭に雀の家族あり    
    敬老日いまさらと四人卓囲む  
    酷暑去りあわてて探すチョッキかな
 
    (18/07)
    紫陽花や千紫万紅谷戸の道
    炎天に声出しそびれ油蝉   
    太陽の申し子の如紅トマト   
    蔓ボケのカボチャに雌花やっと見る
    ツワモノのはかなき命凌霄花  
 
    (18/06)
    遅刻した訳をアジサイのせいにせり
    今日五つ明日は八つとミニトマト 
    半梅雨や忘れた傘は三本目   
    ジャガイモを掘る子供らに明日を見る
    翌朝は虚ろなまなざしW杯   
 
    (18/05)
    入梅を連れて今年もホトトギス
    豆蛙また会おうよと声かける 
    ハナアブはバラ色よりも卯の花に
    年寄りと呼ばれなくなる高齢者
    緑陰にほっと一息銀ブラす  
 
    (18/04)
    桜草の一房花あり草の中
    総会を終えてようやく草むしる  
    醜聞を鵜の目鷹の目週刊誌  
    春の月にさよならをいい雨戸閉じ
    タンポポが居場所を得たる空家あり
 
    (18/03)
    菜の花や屋形船より見てみたし
    花だよりぼちぼち咲くは許されず
    紺碧の空にモクレンそこにあり
    かげろうや昨夜の酒の名残かな
    春分に雪降りやまず選挙カー
 
    (18/02)
    先駆けて春を呼び込む冷雨かな
    ごみ捨てを梅観る朝の楽しみに
    花菜採り子ども食堂のテーブルに
    平昌の空に跳んでる十六歳  
    自治会で健康に良いと観梅行 
 
    (18/01)
    遠き人千枚漬けを持ち来る
    餅つきや今年はこれとかまど番
    年男初詣して気を入れる  
    早朝の雪かき今日の元気知る
    雪降りて南画となりぬ冬けやき
 
 
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    (17/12)
    木枯らしが織りなす色を消し去りぬ
    年の瀬や特養ホームでコーラスす
    年追うて賀状書く手に念がいる
    年の瀬や今日も喪中の知らせあり
    木枯らしに礼を言いつつ堆肥作る
 
    (17/11)
    山茶花の絨毯ありて遠回り
    盲目の恋を冷ますや石蕗の花
    目覚めては布団引き寄す冬来る
    万歩計ありて遠くのポストまで
    虫誘う不思議な姿花八つ手 
 
    (17/10)
    虫が言うこの長雨に出番なし
    赤い羽根急ぐ知人に貼り付ける
    敬老日大講堂も満席に    
    秋雨にお願いしますも湿りがち
    コオロギや夜店の強い応援歌 
 
    (17/09)
    ミサイルを肴に妻と月見酒
    百歳を生き抜く秋となりにけり 
    彼岸花寂しい街に人の波   
    雀来ず稲の実りの美しき   
    気が付けばとうに過ぎけり敬老年
 
    (17/08)
    閃光の水面に落ちる花火かな
    埼玉に花咲かせけり甲子園
    長雨に店じまいする浜辺かな
    右を見て左見て右見て道わたる
    長雨に草伸び伸びて八月尽
 
    (17/07)
    耳鳴りも蝉と思えば心地よし
    凌ぜん花咲いて鎌倉の怨思う 
    これからを日野原医師を手本とす
    ヒアリ来て毒蜘蛛の昔思い出す 
    夏の雲綿菓子の如流れゆく  
 
    (17/06)
    深緑の山から山へホトトギス
    アジサイの赤紫は化学の粋 
    父の日や何事もなく過ぎ去りぬ
    燕の子駅改札を使用止め 
    母の日やご苦労様と酒を注ぐ
                
    (17/04)        
    春の蕗苦い思いで苦い味  
    職につく孫の出会いはいかばかり
    乗っ込みの鮒連休のハイウエイ 
    新緑や左を見ても右見ても   
    ほどほどにすれば許すぞバラの虫
 
    (17/03)
    春愁や隣の猫のやかましき
    山茱萸や古人目覚ます黄金かな
    医院跡白木蓮を残すのみ   
    春愁やトランプ一言株上下  
    蛙合戦命をつなぐ彼岸かな  
 
    (17/01)
    お年玉数え違えて笑い初め
    餅つきに見えぬ媼の戸をたたく
    トランプに一喜一憂乱高下 
    麗人に席譲られて初笑い 
    花満ちて椿に鳥の集いけり 
 
 
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    (16/12)
    年の瀬や気になるあの家吹き溜まり
    ゆく年を戻らぬ歳と受け止める
    昨日テロ今日もどこかで年暮れる
    冬のバラ当たり前だと咲き誇る
    ワンちゃんが取り持つご近所両隣
                 
    (16/11)         
    初雪や紅(あか)と白とで衣替え
    孫育つ左下がりのお年玉   
    雀の子戸惑いながら雪の上  
    時流れ緑増えゆく紅葉山   
    年の瀬や助け合い募金に声嗄らす
                  
    (16/10)         
    朝顔を見上げて千代女の秋を知る
    我慢してぐい?み一つの今年酒
    薯掘りの元気に親子の区別なし
    平安の貴人想わす藤袴  
    一山を覆うが如く葛茂る  
 
    (16/09)
    秋雨を思索読書の糧となす
    秋の野や膝を抱えて花愛でる 
    長生きが健康寿命と置き換わる
    台風が空家の庭をなぎ倒す  
    長雨にシャベル取れずに作句かな
                 
    (16/08)         
    作新の優勝怪物よみがえる  
    日の丸が南の国にはためけり
    立秋や風吹きぬけて臭木咲く 
    昨日一本今日一本の胡瓜かな
    珍しいコースで台風押し寄せる
 
    (16/07)        
    梅雨明けの喜び瞬時酷暑待つ
    蜻蛉の水面をたたき梅雨明ける
    去年よりさらに小缶夜のビール
    ビール手に妻の解説おかずとす
    あの人がはんてん姿夏祭り 
 
    (16/05)        
    菖蒲の湯気分は昭和双葉山 
    ホトトギス初鳴きで知る梅雨近し
    病院の行きと帰りは万歩計  
    菖蒲湯に入りて干支一巡の若返り
    バラの花客人待てず散りにけり
 
    (16/04)         
    緑陰に引き込まれゆく我が身かな
    不祥事やオダマキ思わす社長あり
    新緑が飛び込んでくる朝かな 
    草刈れば立浪草の波豊か  
    おぼろ月遠回りする家路かな 
                 
    (16/03)         
    トンネルを過ぎればほのか沈丁花
    朝霞花大根の中に消ゆ    
    擁壁を被せるように雪柳   
    花びらを数えて辛夷の講釈す 
    先見えずどこまで続く今日もテロ
                  
    (16/02)         
    肉食の熟女相手か猫の恋   
    世の中はキリあってこそピン光る
    いぬふぐり一花十花と咲きはじむ
    うるさいと陋屋の主猫の恋  
    三寒のあと四温ありミモザ咲く 
                  
    (16/01)         
    歌留多読む声高らかに傘寿びと
    初雪の色づく庭に雀群れ     
    ストックをついて探梅谷戸の奥   
    金柑をかじってこの冬風邪ひかず  
    鳥群れてピラカンサスの朱消え去りぬ
 
 
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    (15/12)
    暖冬や剪るをためらう薔薇の花 
    年の瀬や共同募金の声たかし 
    ゆず湯入りかぼちゃ食らうて齢重ね
    短か日や一日延ばしの庭仕事 
    冬至近く喪中の知らせに困惑す
                  
    (15/11)          
    黄葉の山一木の紅葉はぜ   
    霜月や果穂たくましく踏まれ草 
    コスモスを見本にせよと識者いう
    歩を緩め小菊はみ出す通勤路 
    ままごとの赤のまんまは鳥食わず
 
    (15/10)
    社長悲しこうべを垂れて秋深し
    逝きましたのファックスを見る秋の暮れ
    五年たち荒れ地にコスモス盛りなり 
    秋深し空き家に虫の声繁し     
    地域自治というには遠し住民力   
 
    (15/09)
    白の中赤点々と曼珠沙華
    敬老日特養ホームで歌いけり 
    被災地のテントの空に月まぶし 
    昨今は秋刀魚も痩せ身となりにしか
    蜂や蝶花から花へと秋盛り  
                  
    (15/08)          
    無花果が熟しおるかと散歩道 
    朝どりの胡瓜かじって独居かな 
    陽落ちる頃蝉鳴きはじむ酷暑かな
    在りし日の父母想わする百日草
    黄金虫がよってたかって夏のばら 
                  
    (15/07)          
    果てしない蟻の行列見つけたり 
    梅雨明けの空高々と小枝焼く  
    カブトムシそろりそろりと木下闇 
    いつの間にと思う間もなし梅雨明くる
    シンボルの花咲はじめ夏となる 
                  
    (15/05)          
    鎌倉へ谷(やつ)駆け下る青嵐 
    紅ばらのくずれんとして香り立つ  
    道迷ふ武蔵の丘の新樹光     
    闇の夜の香に影たつは牡丹かな  
    職人の技が躍らす手書き鯉幟(こい)
                    
    (15/05)           
    来春の嬉しい堆肥夏落ち葉    
    特養の空いっぱいに鯉のぼり   
    遅咲きの薔薇を待たずに梅雨入りか
    我にかえる一声高しホトトギス   
    緑陰と呼べる程度に夏椿     
                    
    (15/04)
    桜餅食って無心かうたたねす   
    パラパラと掌の上薔薇の虫
    校門に一歩踏み入れ新入生
    山道に数輪の花すみれ咲く
    春嵐去って静かな朝迎え
               
    (15/03)       
    喜寿近く妻喜々として雛飾る
    鶯の初鳴き聞くや寒明ける  
    枯れ枝に諦めたころ山椒の芽 
    青空となれ木蓮の花のため 
    山茱萸は黄金の滴古家の庭 
                 
    (15/01)
    注連飾プラを外してドント焼く 
    万歩計遠回りして買い物へ 
    マスクしてバンダナ被り餅を搗く
    蝋梅の香にまどろんでメジロ二羽
    注連飾そのまま焼けぬ時節かな
                 
 
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    (14/12)
    冬の川小魚集い何語る   
    年の瀬やお願いしますの声うつろ 
    十二月八日を知らぬ世となりぬ  
    新築の庭に真白な霜柱     
    木枯らしが薔薇の肥やしと吹き溜める
                   
    (14/11)
    名優の逝く知らせあり時雨降る  
    白菊を愛でる婦人に根分けせり 
    パンジーを植えて花壇の年終わる
    新米や飢餓の世代の香りかな  
    避難路や声掛けあって紅葉踏む 
                  
    (14/09)
    耳鳴りも命の証し虫の音も   
    苦吟する脳に何やら虫の声   
    山を越え野を越え今年もあきあかね
    昼法師蝉月光に虫の声    
    減災や大丈夫ですかと戸を叩く 
 
    (14/08)
    盆踊り輪に入りそびれおでん食う
    鳥が食う無花果数個残しおく 
    ハンミョウやいつの間にやら坂の上
    盆明けや静けさ戻り我に返る 
    娘らは裾まくり上げ盆踊る
   
    (14/07)
    見上げれば天に近しと凌霄花 
    綿棒で蕊にたっぷり花粉かな 
    風鈴が湿った空気を払いけり 
    サルビアの赤ささやけり梅雨の明け
    大雨のニュース聴きつつ雨望む
                  
    (14/06)
    朝どりの胡瓜かじりて独居かな 
    短夜が更に短しワールドカップ
    駆け上がり頂にありのうぜん花
    百合の香をそろりそろりと湿り風
    みじか夜を楽しむ齢となりにけり
                
    (14/05)
    薔薇の香に触れて一日元気なり
    メール開くはっと気が付く締切日
    落ち葉掃く若葉の梢かわがこうべ
    暗雲や近づく梅雨に足早し 
    去年より高きにいずる若葉かな
                 
    (14/04)
    矢車草咲いてドイツリート聴く
    春愁や遅刻の多い子を思う
    擁壁に雀巣造る菜種梅雨
    春愁や退職をして何をする
    春の日や笑顔美し草とる人
               
    (14/03)
    大雪の翳を残して桜咲く 
    旧き友くにへ帰ると訪ね来し 
    春なずな一人前の畑となり 
    知らぬ間に春一面のいぬふぐり
    子を残す戦いのため蝦蟇集う
                 
    (14/02)
    大雪の解け行くさまや春近し 
    雪かきが示す地域の力かな  
    眠る山赤みを指して二月尽  
    春を待つ草の芽雪と陽のあいだ
    雪折れて白い椿も紅も    
                  
    (14/01)
    早春と呼ぶにふさわし山萌ゆる
    ヒヨドリの羽音烈しく椿落つ   
    あの人がなぜと驚く都知事選  
    春の風地表に光鳶が舞う   
    蝋梅に佳人顔寄す広場かな  
 
 
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    (13/12)
    年の瀬やおきなおうなを訪ねけり
    樹を伐って心安らぎ年を越す 
    行く年や八十路に至る一里塚 
    年の瀬や施設をはしご合唱隊 
    行く年や祖国の明日を俯瞰せり
                  
    (13/11)
    紺碧に融け行く皇帝ダリアかな
    白菊の伏せて歩道へ拡がれり 
    コスモスが荒地いろどり人和む 
    ふかし芋食って子ども等おとなしく
    冬近しふと庭見ればジョウビタキ
                  
    (13/10)
    台風に仁王立ちする案山子かな
    復興の海からの幸秋刀魚焼く
    焼き鳥の煙目にしむ菊日和 
    台風を追いつ追われつ運動会
    主婦集う路傍に嫁菜咲きにけり
 
    (13/09)
    非常食を無理やり試食震災日
    敬老の日を台風が先送る  
    蜘蛛の巣を払えば陰に秋海棠
    台風の積み残したる残暑かな
    これ何と幼児指差す鶏頭花 
 
    (13/08)
    夏の薔薇あえぎあえぎて咲きにけり
    灼熱の太陽の下敗戦日  
    家焼けて十日の後に国破れ
    ジープ往く嬌声聞こゆ夏の街
    教室に兵の藁允つ敗戦日 
                
    (13/07)
    投票を済ませて仰ぐ夏の空
    やませ去れば熱中症の襲い来る 
    水打てど打てども去らぬ暑さかな
    空蝉の周りに羽虫群がれり   
    パネル載る家の車庫には電気カー
 
    (13/06)
    球児らの喚声響き梅雨晴れる
    十字路で四方を睨む山の百合  
    子どもらの小さい手袋薯を掘る  
    梅雨晴れ間ようやく覗き薔薇を剪る
    梅雨明けを待たずに都議選自民勝つ
 
    (13/05)
    惜春や育毛剤を友とする
    干し物が風になびいて梅雨近し
    母の日を孫と一緒に祝いけり
    卯の花や猫の通路を塞ぎおり
    日めくりを二日遅れでめくる日々
 
    (13/04)
    青虫をちぎって飛ばせ春嵐
    山藤の咲く山里に人を見ず
    学校へ行く子の朝寝春の夢
    新緑が隣家の窓をおおいけり
    飯食えば一睡さそう春の昼
 
    (13/03)
    桜咲く負けじと下に雪柳
    水ぬるむ深き淵より魚の浮く
    薔薇の芽が日ごとに育つ弥生かな
    巣作りは擁壁の穴子沢山
    桜咲くと思えば散るの便りあり
 
    (13/01)
    蝋梅や色なきこの世を黄に染めぬ
    初臼の柔らか大福餅配る
    この年も宝を求めて初詣
    雪かきやまだら模様がやがて線
    門前でおうな受け取る配り餅
 
 
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    (12/12)
    年の瀬や訃報の筆の休まらず
    一年の枯れ木焚き火で庭広し
    各党が待望叫び年行けり
    黄葉が育む如し蝋梅花
    待望のスマホを買うも棚の上
 
    (12/10)
    子どもらはほお膨らませふかし芋
    我よりもリスお先にと柿を食う
    尖閣の文字踊る紙芋包む
    柿紅葉隠しておくれ赤い実を
    初百舌の鳴き声一閃冷気裂く
 
    (12/09)
    水足りず恵みもたらす野分待つ
    胡瓜もぐ一日遅れの太さかな
    尖閣に波高くしてオスプレイ
    連日の雷が連れてこし秋日和
    野田再選日馬富士勝ち巨人勝つ
 
    (12/07)
    これトマトと新種のトマト孫がいう
    シャツの襟妻夜なべして裏返す
    節電の年はゴーヤと蝉の声
    すててこの脛日一日と茶色づく
    梅雨明けの知らせか梅の実転がれり
 
    (12/06)
    新じゃがやサラダに変わり帰り来る
    大空の高さを知るやホトトギス
    梅雨空に歯を削る音がりがりと
    曇天に山から山へホトトギス
    万緑の列島台風駆け抜ける
 
    (12/05)
    薔薇咲けば藪から庭へ変わりおり
    卯の花が頭を垂れて庭の隅
    万人の見上げる空に金環食
    新緑の境内に熱き太極拳
    卯の花や待つホトトギスまだ鳴かず
 
    (12/04)
    山桜の花を透かして自衛艦
    牛はこべいつの間にやらもとのまま
    リス飛んで最後の椿落ちにけり
    野の草に艶然として桜草
    ハイカーは足を休めてすみれ撮る
 
    (12/02)
    春の香をうけて早々と犬ふぐり
    ラニーニャが季節をとめて梅遅し
    大都会餓死の記事見る氷点下
    山並みにようやく赤み二月尽
    水ぬるむメジロの群れの休み処
 
    (12/01)
    初雪に押されてうれし把瑠都勝つ
    白鷺が片足で立つ冬の川
    餅つきやあの老人の姿見ず
    訃報聞く空見上ぐれば寒の星
    風向きを確かめそろり焚き火する
 
 
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    (11/12)
    災害をわが事と思う年の暮
    薔薇を剪るはさみに時雨容赦なく
    年の瀬に立ち退きせまらる人のあり
    体験の避難路行けば初時雨
    悲しみより驚き多き訃報あり
 
    (11/11)
    現代史明治は遠し菊薫る
    わが庭によく来てくれた赤とんぼ
    樹上高く枝を落とせば秋の風
    博多場所桟敷に島田並びおり
    春咲きの苗植え込んで冬に入る
 
    (11/10)
    塩害や木々茶に染まり紅葉去る
    天高くびりとなっても孫走る
    万歩計万歩を超えて天高し
    あきあかね千里を飛んで訪ね来し
    秋の日に蟷螂待ち伏す花の上
 
    (11/08)
    君たちも震災の子か初秋刀魚
    子どもらは裸で夕立迎えおり
    大小を蚊取りに変えて胡瓜採る
    夏去りぬ鶏頭の赤色あせて
    古竹や蔓インゲンの巻き登る 
 
    (11/07)
    訓練に人だかりする震災後
    節電を早寝で凌ぐ年金者
    雲海の向こうに明日の俺がいる
    見守りのない夏休み持て余す
    梅雨明けの早きに過ぎて蝉なかず
 
    (11/06)
    山百合の香どくだみの花の中
    古寺やアジサイの列人の列
    ホトトギス山から山へ啼きわたる
    香水に振り向く元気ありがたや
    マイクロに一喜一憂放射能
 
    (11/05)
    万緑の山から山へほととぎす
    あちこちに芥子粒の如バラの虫
    自治会も熱い討議の大災害
    万緑の山避難路の鍬を振る
    ばら会や過ぎし月日の無事を賀す
    
    (11/04)
    震災が絆という字掘り起こす
    チャンチンのピンクに染まり四月尽
    総会を終えて今年の無事祈る
    鶯の日一日と大人ぶり
    新緑の森に避難路の鍬を振る
 
    (11/02)
    目白群れ紅から白へ渡り行く
    方便で議員が群れし党ありき
    薔薇園の春を迎える焚き火かな
    初雪やへっぴり腰で乙女行く
    鶏糞をたっぷり入れて薯植える
 
    (11/01)
    菓子店の繭玉ととも孫を撮る
    餅搗きやあの老人の姿見ず
    日脚伸ぶ座敷に上がりお茶を飲む
    この歳で新たな祈り初詣
    いつもの痛み様子見ようと医者がいう
 
 
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    (10/12)
    大銀杏を冬の嵐が消し去りぬ
    今日やっといい風向きに焚き火かな
    旅支度三度四度と戸締りす
    隣人は第九ゴルフの師走かな
    年の瀬や独り住まいの戸を叩く
 
    (10/11)
    秋の蚊の我にささやき頬叩く
    苦吟してまだ仕上がらぬ夜長かな
    株一つ竜胆の咲く古都を行く
    月は西風に背を向け櫨紅葉
    ワイエスアール失言つづき秋深し
 
    (10/10)
    色付いてリスの来ぬ間に柿をもぐ
    特養の祭にむなし秋の雨
    子どもより親の熱入る運動会
    参道の落ち葉を散らし児童行く
    球根を植えて一息秋惜しむ
 
    (10/08)
    人知れず百歳超えて酷暑あり
    雑草のしとねに胡瓜ぶら下がる
    代表選霧湧き出でる峠かな
    生か死かわからぬままに秋は来ぬ
    むなしさや新涼のない避暑地かな
 
    (10/07)
    蝉鳴かず不思議な夏を迎えけり
    甲子園汗とほこりのあと涙
    夾竹桃も遠慮しがちな酷暑かな
    炎天や珠追う人に栄光あれ
    打ち水も風鈴もかなわずこの暑さ
 
    (10/06)
    寝酒飲めどブブセラ響き眠れぬ夜
    雀群れ椿の外に羽虫散る
    繁る草抜けば手に染む十薬臭
    ブブセラの轟くスタンド星満天
    一時の梅雨の晴れ間や薯を掘る
 
    (10/05)
    新政権我慢も限度五月尽
    公園の草を残して春惜しむ
    孫の名の薔薇咲いてると友を呼ぶ
    山藤はここだと香り漂えり
    買い物の往きと帰りと薔薇を見る
 
    (10/03)
    啓蟄や波紋広がる水面かな
    せせらぎに虫を探す子山笑う
    候補者の立て看花をかくしおり
    花冷えや出るに出られぬ蕾かな
    ばらの芽を掻けばトゲ我を睨む如
 
    (10/02)
    春の雪紅い椿を友とせり
    おみくじを吊るして見あぐ梅の花
    谷戸深く梅を求めて老夫婦
    早咲きの桜に鶯尻を出し
    ジャガイモを植えて今年の農始め
 
    (10/01)
    すずしろを入れて七草粥とせり
    餅搗きや昨日の敵も友となる
    正月や久しぶりだね大家族
    雑煮食い屠蘇を含んで初詣
    餅搗きの掛け声谷戸にこだまする
 
 
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    (09/12)
    改革だ改革やるぞと年も暮れ
    寒風と共に第九の便り来る
    ありがとうと口ずさみつつ薔薇を剪る
    風向きを気にする焚き火の時節かな
    内閣の腰定まらず風寒し
 
    (09/11)
    初霜や切れ味いかに仕分け人
    秋深し普天間の空ヘリ響く
    薔薇園も赤のまんまの草紅葉
    菊日和今年着初めの背広かな
    絵画展終えて見上げる秋の空
 
    (09/10)
    時至ると公園の隅菊薫る
    風を受け泪止まらず鳥焼き人
    子どもらはスタンプラリー秋祭り
    切られても又切られても強い菊
    日の光山陰にある苅田かな
 
    (09/09)
    一声で人だかりする初秋刀魚
    秋刀魚焼く妻の姿に母想う
    蜘蛛の巣をくぐれば膝に秋海棠
    秋の蚊や三匹五匹とたなごころ
    秋刀魚の香思わず急ぐ家路かな
 
 
    (09/06)
    田植する児童の思い泥遊び
    父の日や梅雨の合間に薔薇を切る
    梅の実やころころころと藪に消え
    父の日よとワインを持つ手妻の皺
    鎌倉や蟹つぶされて梅雨盛り
 
    (09/05)
    幾つかの花を残して豆を抜く
    ほととぎす啼くや卯の花梅雨近し
    筍やのびのびと伸び天を突く
    梅の実の去年と同じ墓前かな
    酔い覚めの窓を開ければ若葉風
 
    (09/04)
    美しくえんどう咲けど実のならず
    ジャガイモの虫つぶすたび春惜しむ
    田植機のあと苗の筋弱よわし
    田の隅に残れる早苗拾いくる
    総会が終われば忘る胃の痛み
 
    (09/03)
    去る子にも送る子ともども笑顔あり
    花冷えの日南より孫来る
    昨日今日花見の前に春嵐
    春の日のゆらゆらとして魚の浮く
    小枝挿しえんどうの蔓からませり
 
    (09/02)
    ジャガイモを四つ切にして雨水かな
    てっせんとばらと新芽を競い合う
    立春やひよどり樹間をくぐりぬけ
    豆まきの声遠くから近くから
    枯れ蔓や剪ろうと見れば新芽あり
 
 
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    (08/11)
    秋祭り鉦と太鼓でまちおこす
    夏咲いて種から二度の鳳仙花
    鉢植えにハコベの緑冬近し
    鳥兜咲いて昔の姿かな
    背伸びして色濃き薔薇に秋惜しむ
 
    (08/09)
    敬老の日何事もなく過ぎ去りぬ
    墓前祭みずひきそうの路を行く
    今様の台風テレビでやってくる
    あの人はどうしてるやら秋海棠
    秋晴れやこの程度かなと薔薇を切る
 
    (08/08)
    太陽もテレビも暑き五輪かな
    朝顔に着物姿の母を見る
    冷西瓜分別もなく腹が冷え
    五輪熱し知らず終わりし甲子園
    炎天にしおれしなびて雨を待つ
 
    (08/07)
    耳鳴りと思えば遠くせみの声
    夏雲や大きな乳房闊歩する
    空腹の幼い記憶夏の雲
    見守りのない夏休みトマト採る
    夏雲や戦跡に草生い茂る
 
    (08/06)
    蜘蛛の糸払いはらいて百合の花
    雨蛙葉の青さより青くなり
    どくだみを刈ればマムシの出るような
    急く人も一息入れてゴデチャかな
    山行けば雨に漂う百合の香
 
    (08/05)
    薔薇に云う今年も会えてよかったね
    進学の孫の手土産粽食う
    沢渉るへっぴり腰に山笑ふ
    親に似ぬ神の童か春の薔薇
    生き延びて再び遇おうちび蛙
 
    (08/03)
    一瞬の春の歓びヒキガエル
    神前に愛を誓えば春うらら
    山桜咲いて球児の涙あり
    柔らかい春の光にカランコエ
    早咲きの桜と園児花時計
 
    (08/02)
    雪かきやこの階段もあの坂も
    大寒や魚身を寄せて流れ行く
    老人の町のしじまに猫の恋
    棒持てど知らぬ振りして恋の猫
    子どもらは掻き寄せた雪伝い行く
 
 
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    (07/12)
    親も子も見知らぬ人も火を囲む
    雑炊にセロリの香り新時代
    焼き芋や子らいそいそと落葉掻き
    菊の香は祖父母の汗の匂いかな
    雑炊を改めて食む孫たちと
 
    (07/11)
    木枯らしの置き土産かな柿たわわ
    句を作るひとときの間の夜汽車かな
    異郷の地死場を求め鮭のぼる
    冬薔薇に魅入る男に明日の夢
    旅慣れぬ人何回も戸を閉める
 
    (07/10)
    香りしてここに木犀ありと知る
    川筋に狙う鷺あり秋彼岸
    芒原バブル紳士の夢の跡
    黒薔薇の一輪部屋を充たしけり
    開発の傷跡深し芒原
 
    (07/09)
    刈り入れは未だかまだかと案山子立つ
    散りはじむ萩涼しさを呼び覚ます
    秋めくや息吹き返す人もばらも
    稔る秋御免ごめんと頭垂れ
    ひまわりに戦争無きを祈るべし
 
    (07/08)
    被災地に夾竹桃の陰うれし
    孫去りぬ静けさ戻り夏の朝
    刈羽村に熱き血潮と暑さかな
    味噌汁にきのうとうがん今日明日も
    のうぜんの蔓楠を這い上がる
    
    (07/07)
    長梅雨にプール開けず夏休み
    半年の無事ありがたく夏祭り
    神棚に初物供え夕餉かな
    見守りも暫しの休み夏休み
    池の端カメラの列に蓮開く
 
    (07/06)
    落ち梅の転がり転がり溝に入る
    睡蓮にわずかの梅雨が残りけり
    下町の女将想わすあじさい花
    一瞬の輝き薔薇に玉宿る
    梅雨のときホームページで友と会う
    
    (07/05)
    さまよえばはまなし香る浜辺かな
    つる薔薇を透かして見上ぐ五月晴れ
    薔薇咲いて井戸端会議盛り上がり
    花を採る乙女ら薔薇の香をまとう
    宿命と赤い一重の薔薇咲けり
    
    (07/03)
    托鉢の勧進春の戸を開く
    春光や臨月近き窓辺かな
    白妙に光を浴びて雪柳
    春と共展覧会の知らせ来る
    目白集う椿の下に木瓜の花
    
    (07/02)
    倒木の山肌に春未だ遠し
    春節や關羽も笑う人出かな
    あぜ道に通せんぼうの仏の座
    遡上する稚魚の大群春を告ぐ
    園児遊ぶ古刹に花の早や咲けり
    
    (07/01)
    蝋梅がしんしんの寒さ引き寄せる
    初詣とまどう鳩は屋根の上
    着々と公園らしく春近し
    餅つきや一年ぶりの姥の顔
    目白飛んで梅一輪の路地の奥
 
 
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    (06/12)
    この社銀杏黄葉に知る歴史
    冬霞彼方に偲ぶ栄華かな
    尋ぬればダリアですよと冬の庭
    キリタンポ焼く囲炉裏端歳忘る
    盛り場も足早になる師走かな
    
    (06/11)
    大根や一望千里緑なり
    狭霧消え釣り船水面を滑り行く
    魚売りの掛け声熱し冬の市
    若き血に銀杏並木が黄と燃ゆる
    遠き友話題は尽きずちゃんこ鍋
    
    (06/10)
    秋雨や菊坂行けば明治の香
    食卓に青いばらあり温め酒
    雀群れて種籾のみを残しけり
    秋晴れや少女縄跳びばら香る
    秋うらら喜樹の木陰に人集う
 
    (06/09)
    秋草にズボンの裾の濡れるまま
    海岸の小屋壊されて秋本番
    台風の余波サーファーを吹き流す
    花のない花園ひとり草をとる
    実る秋を人と雀が分かち合う
    
    (06/08)
    みんみんの一声梅雨を吹き飛ばす
    水虫や嫌われながら去らぬ友
    携帯で作柄を聞く農夫笑む
    秋立つといえども滝の如く汗
    腰折れのきゅうりを食めば残暑かな
    
    (06/07)
    サッカーに負けて田んぼを覗き込む
    睡蓮のぴくぴくぴくと魚遊ぶ
    浴衣着る少女まぶしく古希となる
    もろもろの業を背負いて梅雨長し
    梅雨晴れや睡蓮さえも午睡かな
    
    (06/06)
    靖国に父母想う梅雨の空
    山百合や光を透かし白く咲く
    黒薔薇の香りを残し梅雨に入る
    歳を古るゆりのき並木何を知る
    紫陽花やドレスアップで里帰り 
    
    (06/05)
    親と子の安らぎの浜南風吹く
    老人の里にたなびく鯉のぼり
    ばら咲けばさつきの空が戻り来る
    夏場所や明日を夢見る浴衣かな
    喧騒の都会にみどり帰り来る
    
    (06/04)
    里桜伐られて山に桜あり
    野道行く一年生の後に母
    しぶき立つ春爛漫の川面かな
    りんご咲く今年も元気な子供あり
    赤い葉と緑の花に青い空
    
    (06/03)
    孫と雛メールに乗ってやって来る
    白球が緑を超えて富士の中
    わが庭に乙女の姿桜草
    薔薇の芽も一人前の彼岸かな
    がま蛙ささやき庭に春来る
    
    (06/02)
    赤々と炭火を囲み人と餅
    立春や光と風がせめぎあう
    春や春木の芽日に日に増す緑
    樹の股でリスうずくまる寒さかな
    野の道に新しい命いぬふぐり
    
    (06/01)
    あかぎれの足で踏みつけ霜柱
    年の瀬はボーナスもらう人強し
    正月や無人の校舎エリカ咲く
    大寒や凍てつく路に腰泳ぐ
    霜柱を見れば麦踏懐かしく
 
 
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    (05/12)
    年の瀬が第九の声に乗ってくる
    冬鳥に残せし薔薇の恵かな
    白髪の仲間集えば冬の花
    年の瀬や燃えて天城に日が沈む
    行く秋や天空高くばらが咲く
    
    (05/11)
    流鏑馬や富士に向かいて矢を放つ
    大根の緑野の果てに海がある
    秋の陽の光を透かしばら咲けり
    菊咲けば父の祝いし明治節
    山路来て花らっきょうと草紅葉 
    
    (05/10)
    ととき咲く主婦の会話も小半時
    落ち栗を拾わんとすれば曼珠沙華
    箒木の桃色の肌昼の酒
    言いたげに苅田の案山子我を見る
    かわせみの身を躍らせて秋の川
    
    (05/9)
    敬老と声も掛からず馬齢かな
    いわし雲の消えかかる頃投票へ
    彼岸花咲かず彼岸に入りにけり
    蜘蛛の糸化粧繕い吾を待つ
    色づきて心静まる稲穂かな
    
    (05/8)
    雲流る皆老い行きて敗戦忌
    テロップに事件の続く夏となる
    ぐらと来て腰浮かせけり夏の夕
    直ぐ果てる青年の如夏の薔薇
    寒川で神の声聞く大暑かな
 
    (05/7)
    うぐい群れ川面にしぶき梅雨明ける
    海の日や遊覧船に人だかり
    虚子の墓に百合の花あり梅雨と知る
    蓮茂る鴨所在無く昼寝かな
    北総に古代の香り大賀蓮
    
    (05/6)
    父の日やたんすの奥のシャツを着る
    薔薇咲けば過ぎ去りし日の香りかな
    蛍火がふーわり義朝館跡
    加茂川の夏柳ゆれ阿国立つ
    初啼きのほととぎす天に薔薇薫る
    
    (05/5)
    のいばらの白き花弁に夕日射す
    新緑や展覧会で友と会う
    敗戦の涙を隠す更衣室
    メーデーや福祉の里で祭りかな
    鳥巣立つ衣更えする木々の中
        
    (05/4)
    宮仕え忘れてそこに春がある
    六十年鉄路に木々の生い茂る
    上と下鳥語らひて山笑ふ
    咲いてると孫走り来る花林檎
    古池に昔も今も木五倍子咲く
    
    (05/3)
    大谷石崩れて春の花の上
    膝ついて背中丸めてけまんそう
    川面では鯉あくびして二月尽
    椿咲く樹ごと樹ごとに花相あり
    仁王立つ横綱の如初蛙
    
    (05/2)
    もののふの如駆け抜ける冬の風
    大寒や網を繕う漁師あり
    湯豆腐に卵豆腐の夕餉かな
    目白飛んでもう直ぐそこに春がある
    青春は早春に似て綿帽子
    
    (05/1)
    低気圧去って元旦富士仰ぐ
    福袋買うて気分は福となる
    初釣りや大島に向け竿投げる
    薔薇剪って心と体新たなり
    初夢や茜の雲に明日を見る
 
 
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    (04/12)
    雪を待つ廃校の里で労働す
    酒酌めばはや日の暮るる冬至かな
    踏み込めば真砂の露にびしょとなり
    冬麗の海一瞬の日の出待つ
    秋空にクライマーの一歩又一歩
    
    (04/11)
    山路遥か笹竜胆を求め行く
    冬近し北国よりの使者来る
    鍋つつきし友の一人逝き又一人
    釈迦堂に風吹き抜けて草紅葉
    朝寒や蜘蛛の巣一つ路地の奥
    
    (04/10)
    ようやくに天高くして薔薇薫る
    故里で名月を見る嬉しさよ
    ばらの実の赤い面より雨滑る
    名月に見とれ仲間に遅れけり
    石仏も葛の香りを楽しむや
    
    (04/09)
    五輪旗や亀競泳の真似すなり
    媼来て川面波立つ日の盛り
    嵐去りて観音の笑む白露かな
    トップでもびりでも走れ運動会
    鈴なりの実り枝垂れる槐かな
    
    (04/08)
    蜻蛉も羽を休める大暑かな
    よく見れば祭り太鼓を孫敲く
    墓石灼けそそぎし水は湯気となる
    真夏日の続く限りは百日紅
    秋立てば友と稲穂の便りかな
    
    (04/07)
    芸術と友とうなぎと昼の酒
    ランタナの色変わりする大人びる
    幸せか不幸か蚊帳を知らぬ子ら
    路地裏に花色々と古都の夏
    鎌倉や梅雨に咲く萩人知れず
    
    (04/06)
    父の日に絆と思うメールかな
    我の如あじさいの色定まらず
    人旧れど花に変わらぬ思いあり
    木漏れ陽を得て咲くばらのけなげさよ
    珊瑚樹の花梅雨空に溶け入りぬ
    
    (04/05)
    母と子にようやくの春母子草
    旧邸の芝生に子等の影見えず
    禅寺や色を晒してなつろうばい
    雨を含む薔薇重たげに悲しげに
    もっこうのばららしからず優しさよ
 
    (04/04)
    通り過ぎふと振り返る香の垣
    野菜苗買うて待たるる穀雨かな
    ハーケンの跡過ぎ去りし春の夢
    山藤の香に微笑むや磨崖佛
    萌ゆるとき落葉が隅に吹き溜まる
 
    (04/03)
    さぎごけや石の間にはづかしげ
    一坪に馬頭観音草萌ゆる
    椿山の木洩れ陽の中紅一輪
    老人も若人も緋寒桜かな
    あと十日海棠の花開くまで
    
    (04/02)
    わびしさに嬉しさわずかゼロ申告
    水温む光の中にめだか見る
    老船も化粧直して春を待つ
    立春や仁王の如くのげしあり
    春立つも暮れて海風肌を刺す
 
    (04/01)
    船上の落暉今年も暮れんとす
    年毎に賀状が変わる若さかな
    探梅や山越え来たる瑞泉寺
    光透く冬紅葉見てお神酒かな
    うたかたの少年の夢飛行雲
 
 
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    (03/12)
    鰭酒や仕事鞄を重ね置く
    席を変え鰭酒のこと電話せり
    もののふの残照の如紅葉燃ゆ
    泰然と白き衣の富士おわす
    年の瀬や第九の中に友の居り
    
    (03/11)
    化粧せる子等嬉々として武者行列
    りす飛んで三つ四つと椿落つ
    流鏑馬やサーファーの海駆け抜けし
    一陣の風天空に紅葉舞う
    さわさわと猫の踏み行く落葉径
    
    (03/10)
    味噌うまし田舎まんじゅう秋祭り
    竜胆を求めて四たび山路かな
    百舌啼くも季節の果実そこに無く
    鳴く虫と呼びたくもありきりぎりす
    薄の穂揺れて月見のワインかな
    
    (03/9)
    土留めて横綱のさま力草
    ちぢみ笹大河の如く広がれり
    色づきぬ今年は平年作なりや
    蚊帳吊草蚊帳って何と孫が聞く
    香漂う唐梨の実のこぼれけり
    
    (03/8)
    再会や頭髪減るも口減らず
    出むとしてすくむ冷夏の稲穂かな
    孫来たり休むを知らぬ夏となる
    海嘯のうねりの如し明けの蝉
    夏の日といえども寒し百舌啼きぬ
    
    (03/7)
    南国や蝉五月からと娘いう
    蓮池や永き命を底に秘め
    読経沈む梅雨空の下はや桔梗
    梅雨明けを待ちきれずして蓮開く
    夏来る感ずる朝や蓮の風
 
    (03/6)
    浴衣着し新妻なりしか花菖蒲
    紫陽花の紫はあの女将かな
    ほととぎす天空飛びて啼くはなぜ
    梅の実や坂転がりて藪に入る
    父の日か数輪の花妻の手に
 
    (03/5)
    啄木鳥の鼓の音は霧の中
    石垣に立浪草あり春惜しむ
    がまずみや緑の海に波の花
    食卓に子らよりの花飾られし
    下草に隠れしのばら花咲かず
 
    (03/4)
    山鳩よ見逃してくれその種は
    こつこつと鑿の音沈むなたね梅雨
    山桜山を背負いて咲き誇る
    雪柳媼の髪の如くなり
    山吹は傘無き我に似合うよし
 
    (03/3)
    遡るめだか見初めて春を知る  
    余寒とはかくも寒きかいぬふぐり 
    坂のぼる老女佇み諸葛菜    
    山に数珠木五倍子たれ居る彼岸かな
    雪柳の白さ慎まし余寒かな   
 
    (03/2)
    昨日一花今日は十花の椿かな
    目白吸いヒヨドリ突きリスが食う
    薬撒く臭き匂いも寒行事
    外に出る今日か明日かと君子蘭
    毟り取る老い葉の下に若芽あり
    
    (03/1)              
    初詣にぎり頬張る時世かな
    内孫の誕生祝い蝋梅花 
    町会の餅つきうれし初会話
    妻出かけ長き冬夜の読書かな  
    小春日に豊作願い土起こす 
                   
    (02/12)       
    木漏れ陽の蟷螂の背に柔らかく 
    里山の天の恵みか落ち葉掻き    
    冬枯れにサルビアの朱の鮮やかに  
    ぬかるみもたたきに変わる寒夜かな   
    ナナフシの墓場か朝の通い道      
                       
    (02/11)             
    栗の実をくわえてリスの冬支度     
    故郷や稲穂に変わりあわだち草     
    千歳飴の季節か懐かし孫の声      
    木漏れ日に主役となりぬ蓼の花     
    つわぶきの花盛りなり古都の垣     
                       
    (02/10)             
    立ち止まり香り辿れば葛の花      
    コンテナの稲穂に集う街すずめ     
    秋茄子や土に口付け天高く       
    バラの香に誘われ蝶の舞い納め     
    二桁に戻りて想う旧職場        
                       
    (02/9)             
    萩日陰座敷に長く伸びにけり      
    海老形に母の老い見る秋胡瓜      
    のぼたんの儚き紫紺雨に落つ      
    診察の後足取りの軽やかに       
    サルビアの舗道に人の急ぎ行く     
                       
    バラ挿木ついてくれよと祈り水     
    炎道に生きる嬉や自然草        
    芋堀や我老いを知り手を休む      
    秋茄子にお疲れ様と言葉かけ      
    おんばこに心やすまる夏舗装      
 
 
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