左打句集

(24/08)
夏去りて樹木のつくる秋日影
夏休み過ぎて楽しむ草の香を
台風が樹木をかえて秋に入る
夕暮れに犬連れ散歩秋涼し
秋夕べ人びと集いまつりご
(24/07)
梅雨明けず無き友訪ねず寂しき
通う道紫陽花去りて夏草に
久しぶり駅前居酒屋夕涼み
夏草が公園景色緑とし
東京で海開きとは縁遠い
(24/06)
この梅雨は台風類かと戸惑わされ
父の日が我の誕生日の間近なり
散歩道あじさい花の多彩なり
早朝にあゆむ人びと明易し
ほたる灯を観ることできず都会にて
(24/05)
花去りて樹木全面万緑なり
孫来たり迎え喜び子供の日
我妻のいける花木初夏をよぶ
夏場所がさびしいすがた見せるかや
新緑にやめたゴルフを悔しがる
(24/04)
春深し歩む山道清らかに
来日の外国人へと桜満つ
桜散りゆく公園は寂しきか
花見時公園池はラッシュアワー
日替わりや散りゆく花に春惜しむ
(24/03)
春の山暦過ぎても花見せず
春空に変化してかや鳥雲に入る
鳥の巣や卵抱きつつ春を待つ
春の日に活動始め花を見て
この春に温泉増やす新幹線
(24/02)
雪積もる中桜咲きて春早し
春待ちて寒き中にて草青む
東京を久しく変えた春吹雪
春寒に去りしホテルやさびしきか
雨ふりて明日は生ずる花粉症
(24/01)
新春に世の中揺るがす大地震
三ヶ日に家族一同勢揃い
何故に20年ぶりの新紙幣
枯れ芝生出番となりやゴルフ場
お年玉与え喜ぶ我が孫よ
(23/12)
行く年に恩師求めて忍ぶ会
井の頭もみじ裸木寒々と
枯れ草を踏みつつ歩む冬立木
コロナ開けクリスマス祝い賑やかに
年惜しむ1万人の第九なり
(23/11)
秋遅く山茶花咲くやいつの日か
朝夕の光の弱さ冬来る
井の頭草木からして冬迎え
長生きは幾つのことと冬日和
冬に入りさらに厳しきイスラエル
(23/10)
色替えて明かり目にする秋の山
秋刀魚焼く家に昭和の香りかな
残暑すぎやっと届くや秋の暮れ
晴天に雨雲かぶる秋の空
秋風の静かな気持ち受けにけり
(23/09)
残暑故台風のみが秋となり
夏草をかいぼり清め月見かな
敬老日妻と二人を祝いされ
ウオーキング道々観るや初紅葉
ゆく夏といえぬこの秋夏残り
(23/08)
広島の初秋の空へ平和への言葉
初秋に世界求める核廃止
コロナ去り日本各所で門火かな
残暑ゆえ一人飲む酒寂しきかな
強風に乱れ実る青柿や
(23/07)
夕凪にパソコン手間に俳句する。
ほろ酔いに夕凪駅前居酒屋で
木漏れ日を夏深くして破壊され
七夕の飾り色紙に俳句かな
猛暑にて子かk下に忍ぶ暑さかな
(23/06)
紫陽花に我が誕生日迎えられ
父の日と我誕生日合致して
紫陽花の多くの種類に驚かされ
青蛙蛍につられ姿見せ
夏の日に集まり騒ぐスズメバチ
(23/05)
柿若葉実を目指して輝かり
コロナ明け五月晴れにて井之頭
サミットを迎えざわつく夏の空
母の日と息子娘が祝うなり
年老いて夏場所力士様変わり
(23/04)
花見にて花6分に人満開
桜散り公園今や芝居後
桜花我らが迎えし新年度
春の空悪き黄砂につぶされる
黄砂にて集いし民が散らされる
(23/03)
春半ば季節外れの花が咲き
春雨を吸込み生きる砂場かな
通学路卒業式へと親子行く
コロナ去りマスク外して春衣
椿花サクラ開花の前座かな
(23/02)
寒きなか異常に火事の多発なり
枯れ樹木古草とともに生き帰り
早春や明るき日々へと進み始め
スギ花粉飛び始まる花粉症
早春にめでたく妻の80歳
(23/01)
年取りて年々減るや賀状かな
虎が去り兎現れ初日の出
コロナ故街中見えぬ門松や
年玉に歓び弾む我が孫や
初便り各地の温泉異常あり
(22/12)
冴えた空寒さに負けず冬の月
新緑に囲まれ神社紅色に
緑なき枯木中我あゆむ
年歩むマスク美人が出現し
コロナにて3年休みの年の市
(22/11)
冷めた空鮮やか流るや冬銀河
コロナにて引き締め集う我が友ら
紅葉も過ぎし散り落ち冬に入る
若き日を思い歩や初冬を
森の色気温とともに冬来たる
(22/10)
ウオーキングゆく秋示す木の色
愛犬の病に苦しむ秋寒し
静かなりみどりの中より紅葉かな
生きていることがはればれ秋晴れや
目と口を満足させる秋深し
(22/09)
日南のわが友いかにこの台風
天の川観ずに過ごすかこの秋は
ウォーキング敬老ワークとはつらつと
寂しさや台風すぎし秋の風
秋彼岸魚炙りって妻と酒
(22/08)
異常雨日本の立秋狂わせる
盆休みロシヤコロナよ安らぎを
原爆を知りつつ生きるこの夏も
暑きなかじっと眺める鰯雲
道行かば暑きなか咲く百日紅
(22/07)
昼寝して静かな時を過ごすなり
外来の水草犯す井之頭
夏休み我が道静かになりにけり
ランニング老後のワークと張り切るぜ
夏バテを生ずることなく基礎ずくり
(22/06)
車捨て入梅前に深大寺
無機の道紫陽花咲いて潤いを
夏至前にするべきことは体つくり
暑し故早朝歩む井之頭
父の日に己を示す初料理
(22/05)
花色が若葉茂り色変わり
コロナにてマスクし孫の子供の日
水温む池にたわむる水鳥や
熱気にてコロナ退治か三社祭
新緑が茂り始めて夏近し
(22/04)
桜散り地面の色が変わりけり
まだやるぞ日々の生活4月馬鹿
妻ととも子犬を連れて花祭り
桜散り己の時とつつじ咲く
初孫や春風受けて進級し
(22/03)
雪を避け心弾む春日和
陽春を妻とともに犬散歩
我が孫よ騒ぐや初春休み
春半ば静かさ破る大地震
歩む道沈丁花の良きかをり
(22/02)
水温み池の中に若魚あゆむ
庭木未だ蕾見せぬ春遅し
豆まきやおのれの数の豆多し
立春と思えぬコロナ邪魔をする
春淡し我が庭居ずくめじろかな
(22/01)
コロナにてしとやか控えし注連飾
楽しきや孫に与えるお年玉
雪コロナ社会の動き狂わせる
年ごとに我の行動狭くなり
寒気中春を思わせ花手水
(21/12)
冬空に良き友忍ぶ集いなり
年酒をたしなみ過ごす今年かな
行く年をマスク取りつつ先祈る
年の瀬に脅し出現オミクロン
枯木なか己のみ咲くカキツバタ
(21/11)
コロナ止み野山楽しむ冬紅葉
温暖や姿見せぬや初霜の夜
定年後吾に勤労感謝の日
井之頭歩む足元紅葉散る
秋の暮熱燗楽しむ夜まじか
(21/10)
不自然に金木犀が二度咲くや
秋晴れや庭にて楽し寄せ植えに
我が孫に伝えたいや体育の日
秋日和深し朝食作る爽やかに
秋時雨冷え込む部屋に暖房を
(21/09)
颱風に負けず色ずく樹木なり
秋深し自然になじむ日々過ごし
爽やかに仕事やる気秋の昼
敬老と祝い受ける我が歳や
秋澄むや認知症避け作句する
(21/08)
暑き中かがやき咲くや百日紅
蝉の音と競いし静か風鈴や
原爆を目にして早や83の夏向え
美しき中元崩す長雨や
枝豆で一人寂しく飲む夕べ
(21/07)
コロナにて居酒屋行けず夏の夕
夏休み向けて歩む子ら通学路
夏草のぎらぎら示す暑さかな
猛暑の中五輪開催コロナ禍
ウォーキング見上げる炎天目に沁みる
(21/06)
線路脇紫陽花鮮やか咲誇り
梅雨明けを目指して咲くや花々よ
父の日をうなずき満足己なり
ワクチンを受けてほっとす夏の日や
コロナにて日々の暮らしが夏籠に
(21/05)
我妻や初夏と向ひし生け花を
みどり中さくらと交換ハナミズキ
静か朝妻に娘らカーネーション
かがやきに頭照らされ夏帽子
鶯の声聞かれぬや我が町は
(21/04)
春の宴自宅で進むテレワーク
喜ばしい晩婚初孫新入生
桜散り青葉茂りし青嵐や
春深し皆喜ぶやゴルフにて
春の暮ほのぼの過ごし酒飲むや
(21/03)
柔らかな日を浴び歩み長閑なり
春雨や枯れ木を濡らし花生かす
あたたかや孫自転車走りゆく
コロナには負けずに罹る春の風邪
妻活ける室内桜ほころびぬ
(21/02)
ぎくしゃくと健康体よ寒に入り
枯れ木なか早春示す梅の花
春寒にコロナを追いかけ大地震
春立つ日つまらぬことで人選び
春朝や冷たき風も温もりを
(21/01)
孫からのやはりうれしや初便り
ドカ雪が国中乱す源基なり
年明けてますます悪化コロナかな
冬ふかし老後のワークにウオーキング
初詣コロナによってオンライン
(20/12)
年の暮れ我が友の喪中を知るや
氷入れコロナの中で酒飲むや
マスクしてくしゃみするやコロナかな
枯れ葉中緑葉とともに山茶花咲く
大雪に高速道路役立たず
(20/11)
冬日和道に黄ばむ葉落ち始め
我が犬を連れて紅葉ウオーキング
冬の庭うつ気晴らし俳句詠む
小春日に楽しくたわむる籠のリス
寒き朝山茶花咲くや枯れ葉中
(20/10)
日々ジョギング川辺の樹木紅葉し
夜なべして創りし飯の美味きなり
コロナにて孫の運動会寂しきか
振り向けば池の樹木が秋姿
八ヶ岳冬支度へと水止めを
(20/09)
川岸に育つすすきや枯れ始め
水辺にて歩吾にと月照らす
カメラもち歩む朝道鮮やかに
残暑秋歩む歩道路人はなし
マスクをし夜寒飲み屋にそっと行き
(20/08)
夏休みコロナのために寂しきか
処暑中にコロナに加え熱中症
七夕の美しき川に若鮎や
コロナにて求めた花火目にできず
悪病でスムース行けず墓参り
(20/07)
コロナにて七夕飾り亡き寂し
夏の夜友との酒裂くコロナかな
夏野菜暑き中にも水炊きに
コロナ中今年も咲いた月下美人
夏日浴び緑に染まる水の藻や
(20/06)
我が歳が82となりしや鱚食らう
ゴルフやめ楽しみ無くし夏の空
咲き誇る紫陽花コロナ追いやれや
コロナにて長居室内初浴衣
井之頭水草茂るモネの池
(20/05)
紅葉が新緑になり春去りぬ
桜散り子らが集うや新緑に
我が気持樹木と同じ衣替え
五月晴小川に遊そぶ錦鯉
山裾に走り梅雨にて夏近し
(20/04)
桜花散りて溜まるや井之頭
桜散り溜まりしベンチ春眠し
つつじ咲き桜の春を追いやりし
自粛するわが身を促す春の暮
新コロナ世界の春を闇にした
(20/03)
水温む池にたわむるカルガネや
春の朝孫は次行く年長へ
新コロナ楽しき春を崩すのか
温暖の日に突然春の雪
ウォーキング老後のワークか春の日に
(20/02)
温暖に狂い咲くや山茶花は
底冷えが深酒許す春の宵
風静か紅白梅が咲き誇り
井之頭水鳥群れなす朝静か
温暖の寒空に牡丹さく
(20/01)
暖冬で凍る姿一度も視ず
古来より雑煮を供に祝うなり
暖冬で喜びプレ-すゴルフ場
ぼろ市に楽しみ集う老若男女
大寒に鴨が泳ぎし諏訪湖にて
(19/12)
枯れ木なか超高層の灯の柱
同期連忘年飲みに千葉集う
歩む道落葉によりて色変わり
深酒で転寝するや風邪をひき
冬至日にやっと書き上げ年賀状
(19/11)
山行きて紅葉の色にほぐされて
かいぼりで清めた池に初時雨
朝焼けの落葉ちる道犬散歩
燗酒を静かに飲むや夜半の冬
初孫の七五三迎え祝い酒
(19/10)
赤い羽根孫の胸に喜びを
秋の夜駅前居酒屋一人飲む
進出を叫び喜ぶ秋の声
台風が街を氾濫泥水で
不漁と言われ食すやサンマかな
(19/09)
井之頭水藻に戯れ赤とんぼ
行く夏や田んぼ道を歩きけり
爽やかに咲いた庭の百日紅
夏過ぎて賑やかさめて秋の声
汗消えぬ身にしむ月見残暑かな
(19/08)
嵐去り夜空に輝く盆の月
異常なり処暑とは言えず猛暑なり
墓参り久しく見つめ灯籠や
夕立や夏の暑さを消しにけり
かいぼりで育つついとも井之頭
(19/07)
かいぼりで清めた水に水連や
梅雨明けぬ冷夏のなかで総選挙
団扇にて冷やす香りや夕食に
蛍狩り水面に映るや涼しき夜
月下美人年に一夜のあで姿
(19/06)
雨止みて明るき空に虹の橋
線路土手季節知らせる紫陽花や
梅雨雲やいやいやながら傘を持ち
夏の日に傘寿過ぎし令和なり
我が孫の田植え楽しむ人口田
(19/05)
夏はじめ地震報道友想う
母の日を度々映すテレビなり
新茶飲み令和元年祝うなり
サクラ後新緑かおる井之頭
雨去りて強く日を受け夏に入る
(19/04)
はなやかに咲いた桜よ直ぐちるや
火のようにイチゴ並べて孫を呼び
井之頭小鳥和ます春の水
ゆさゆさと大枝揺さぶる八重桜
鶯の姿声探し梅見かな
(19/03)
かいぼりで麗らか池に鯉遊ぶ
ひな祭り孫の演技にほれぼれと
春日和木々に目覚める蕾かな
気持ちよく深酔い繋る春の風
暖かに開花発表皆が待つ
(19/02)
白き梅己を招き目に優し
梅咲くや友との思い出偲ぶ会
寒き朝池に小鳥が春動く
寒すぎる満月目にして酒飲むや
梅の花咲きて樹木に春を見る
(19/01)
池散歩さらりと御慶言い交し
三日目に早や始まるやいざさかえ
手酌せる己の姿年歩む
大寒の寒き中に孫来たり
北風や餃子ボイルし暖を得る
(18/12)
湾内をハマシギ舞うや冬の海
鍋食べる湯気の向こうに皆笑顔
北風や餃子ボイルし暖をとる
行く年を心に迫る亡き友を
手酌せる己の姿年歩
(18/11)
小春日の池に染まるや魚かな
紅葉が色咲はじめ井之頭
神交会小春日により恵まれて
参道を落葉賑やかイチョウの葉
春花には負けじと彩る紅葉や
(18/10)
秋の中強く薫や金木犀
天高く嵐去りしや青空を
コスモスの隣に桜狂い咲き
秋風や嵐のあと吹く断りに
嵐後天高く紅葉映え
(18/09)
敬老日孫より届く似顔絵を
彼岸花赤いじゅうたんつくりあげ
月見酒心にしみる秋澄めり
墓掃除するため集う秋彼岸
講義案夜食のそばののびゆけり
(18/08)
日ごろなきしぐさ見せるや盆踊り
ビール飲み暑き中での夕食を
虫の音が蝉より移り秋の虫
同窓会集いて笑う秋夕べ
甲子園番狂わせに皆叫び
(18/07)
炎天に負けず進めるプレーかな
悪雨水水害生ずる住宅地
ほろ酔いに夕凪駅前居酒屋に
天候に狂い生じや極暑なり
夏バテを冷素麺で防止する
(18/06)
梅雨晴れに我の生誕祝いなり
朝散歩つゆ浴び紫陽花美しか
冷求め居酒屋巡り夏暖簾
五月晴傘寿むかえし誕生日
傘寿年呼びかけ祝うクラス会
(18/05)
かいぼりで澄んだ水中青蛙
花散りて新緑しげる井之頭
ベットうえ毛布仕舞う薄暑かな
ゴルフ終え浴びる菖蒲湯爽やかに
新緑の中に咲くや白牡丹
(18/04)
花散りし緑輝く樹木かな
花散りし寺の境内春の月
入学に親子喜び通学路
うれしきか初孫進む入園に
早花咲慌てる皆の井之頭
(18/03)
春噴火心に繋る友の畑
北風と曇り空故春見みえず
陽炎に花の手入れよ蜂を呼び
卒業を喜び弾む通学路
春彼岸悔や行けず墓参り
(18/02)
ほほ赤く豆まく孫の笑み楽し
かいぼりに戸惑う鳥や春祭
早春に他国で活躍冬競技
春の雪慣れぬ作業で疲れ生む
梅咲きて冬公園に人集う
(18/01)
元旦に示す白さや初雪が
行く道の垣根に咲く花春近し
初春の空鮮やかに満月や
初プレイスコア壊すや冬の雨
国際化推進するや初詣
(17/12)
ぼろ市に集う仲間高齢者
年越しですべて流すやもりそばで
かいぼりの3度目準備井之頭
木枯しや雪降り中に買い出しに
初孫よ清き夜空やクリスマス
(17/11)
木々の中紅葉彩ずき鮮やかに
立冬や黄色に染まりし並木かな
枯れ木なか自己が目立てと山茶花や
初冬や身近の自然静かなり
子犬連れ散歩するのや紅葉中
(17/10)
久しぶりプレーする朝名月や
初孫の運動会や体育の日
夕月夜賑やか聞こえ虫の声
久しぶり長雨閉じて夕焼けや
秋祭り親子集い神輿背負い
(17/09)
長雨に期待失い月見酒
敬老といわれ笑顔で家族飯
改築の庭にもどる虫時雨
跡地なか鮮やか咲きしコスモスや
紅葉にならず飛び散る嵐あと
(17/08)
孫共に楽しく過ごす花火かな
桜去り庭の樹木に百日紅
いつの日か己が入るや墓参り
長雨に夏はどこやら見当たらぬ
八ヶ岳富士を見つめる残暑かな
(17/07)
雨強し暑さだけが梅雨があけ
蝉の声暑さ示すや夏の音
夏休み軽やか歩む学童ら
我が孫や日盛り中に水を浴び
懐かしき友ら集いて暑気払い
(17/06)
アクセント深緑中にやまぼうし
小づくりを済ませ鴨親子井之頭
井之頭線路土方に咲く紫陽花
ほたる灯に集う夕暮れ町小川
紫陽花を鑑賞巡り箱根路を
(17/05)
新緑に包まれ100年井之頭
夏はじめ長寿決めたりはな子像
節句日に改装2階孫の音
五月晴れ清らか泳ぐこいのぼり
新緑に混じれて蒼きモミジかな
(17/04)
満開を待てど及ばぬ花の雨
散りさくら賑やかなりし池の面
初孫ややっと入園保育園
リフォームにペイント塗りし風光る
桜散る足元中にしゃがの花
(17/03)
サンシュウの色は春を目覚めさし
春愁の土に落ちては解ける雪
青梅にて病より立ちて咲く梅や
寒き朝春とは言えど名残り雪
雨の中春を迎えし開花みる
(17/02)
雪・氷子供らはしゃぐ通学路
豆まきに己の歳を顧みる
駅前で晩酌するや蜆汁
梅咲けど樹木の色は寒かな
枯れ葉中緑に目覚めふきのとう
(17/01)
初日の出幸向け集う井之頭
初空に明るく聞こえ孫の声
行く道の赤く垣根に寒梅や
改築の家に集いし笑初
山茶花の花色目立つ冬木立
(16/12)
行く年を後に見つめる年の瀬や
満月が寒く照らすや冬景色
枯れ木中赤く見つめる冬林檎
冬の日に火事に寒さこみ上げる
初孫の心とらえるプレゼント
(16/11)
残暑去り寒き朝空今朝の冬
国中の紅葉追いかけ報道や
初冬や我が身が望む居酒屋を
朝光紅葉の色を確実に
冬の朝地震を警戒放送し
(16/10)
異常ゆえまだ見ず鮮やか秋の空
実りより造り上げたや今年酒
紅葉の秋色競う柿の実や
日照が不足に野菜憂い秋
紅葉をはじめに進むハナミズキ
(16/09)
嵐後に月を眺める歩む朝
台風がゆきあい空を乱しゆく
耳鳴りと蝉の声とが混合し
雨後の庭月下美人の花が咲き
百日紅いつまで咲くや秋の道
(16/08)
季節ずれ、立秋過ぎて猛暑来る
八ヶ岳盆の月夜のさわやかさ
台風が裏切り持ち去る秋の日を
初孫と花火しつつ夕涼み
新居建て妻と二人夕涼み
(16/07)
猛暑中痛風わすれビール飲む
炎昼に情緒味得ぬ七夕や
冷麦や妻と二人の暮らしかな
梅雨明けぬ蒸し暑さのみ先走り
別荘に集いゆったりビール酌む
(16/06)
わが庭を紫染める紫陽花や
早朝に歩む足元つゆ草や
井之頭よひらがひかりさわやかに
気が滅入る蟻が群がる青梅に
初孫の2歳を祝う梅雨晴れま
(16/05)
ゴルフ終えさわやか浴びる菖蒲湯や
新緑に朝焼け染めし犬散歩
孫連れて新緑歩む井之頭
八ヶ岳薫風ふきて身を清め
真夏日や夏来るかな山茶花や
(16/04)
桜咲く井之頭にはにぎやかに
井之頭花見に集い酒臭い
桜散り真価表すつつじかな
朧なる春の月影朝焼けや
八ヶ岳春空照らす春の月
(16/03)
沈丁花道行くわれに春を告げ
年度末今年は収穫いかほどか
桜咲くときを待てと梅開き
気つけば春を迎える梅の木か
桜よぶ催花雨になるか朝霞や
(16/02)
立春を迎えしだが寒し
春一番鮮やかピンク梅の花
暦では雨水なれど良き天気
猫の恋我が家の犬は脅えたり
寒空に雲一つなく春の星
(16/01)
初春に初孫をむかえし改築し
松の内改築はじめ忙しや
初空の朝焼け中に金星か
年明けに明るさ無や続落し
大寒や部屋に籠りて歌留多する
(15/12)
年の瀬に早や来年の春思う
暖冬で初氷求め望む北颪
年の暮れ遅れ紅葉今見頃
裸され桜の樹木に冬の芽が
暖冬に季節感じず年の瀬を
(15/11)
紅葉にはなやくなかに河口湖
彩にカメラ構えて紅葉を
紅葉を楽しみあとの湯船かな
紅葉に包まれ光る我が小屋や
冬の色再びやるやかいぼりを
(15/10)
秋深し公園樹木色変わり
体育の日初孫走れと参加させ
秋夜空月と輝く金星や
紅葉や緑単色多彩とし
秋祭りべったら市にて新酒酌み
(15/09)
散歩道月夜に走るハクビシン
台風に雨降る小道小川なり
初孫に心奪われ秋祭
此の頃の秋の空には悩まされ
七七おのれを励む敬老日
(15/08)
広島に原爆うけてはや70
暑きなか夏の満月蒸してりや
秋暑し初孫相手の水遊び
猛暑なか立秋むかへだが暑い
母さりて3年過ぎて門火炊く
(15/07)
七夕や梅雨空あけぬ空星見えず
朝焼けにひそやかしずか木下闇
国会を徴兵制度梅雨明けぬ
梅雨明けて深い緑に蝉が鳴く
梅雨明けて陽にむかい輝るひまわりや
(15/06)
梅雨晴間鮮やかに咲く紫陽花や
初浴衣[水無月や]われと初孫同じ月
はぜ組でアンコーつくり梅雨しのぐ
紫陽花や雨降る空にてかがやきて
新緑に多彩に輝く紫陽花や
(15/05)
快晴に初孫喜ぶこいのぼり
うつ病を避けて作句に励む夏
富士の山醜くなりつつ夏厳し
五月晴れ食べてよろしい柏餅
街路樹に桜返しのはなみずき
(15/04)
桜咲く待てず酒盛り井之頭
春の花心豊かになぐませる
花散りて道白くして月照らし
桜散り若葉目覚めて清らかに
春半ば躑躅花咲くゴルフ場
(15/03)
雛祭り春を迎えし楽しさや
春の日に震災恐さよみがえる
初孫の歩む姿や春一番
日の出前朝焼け染める春の海
笑顔みせ卒業式の帰り道
(15/02)
立春に逆らうごとく雪つもり
春の雪満月に照らされ道をゆく
余寒すぎ次くる悩み花粉症
春淡し静かに咲くや冬牡丹
春求め道を湿らす雨水かな
(15/01)
清らかに(爽やかに)早朝歩む初日の出
街並みは和やかにはれ注連飾
心から平和を祈り初日の出
枯れ木中一人鮮やか寒椿
初日の出小生我は喜寿なりや
(14/12)
満月に照らされ寒く年の瀬や
寒波夜にうとうと聞くや深夜便
年の瀬を賑わし騒ぐ総選挙
床屋行き薄き髪へと冬帽子
初孫に心奪われ年の瀬や
(14/11)
初霜や小屋閉め始め八ヶ岳
初冬やふぐちり肴ひれ酒を
新米を釜で炊いたコゲ美味し
男手が新米用い握り飯
熊ささの緑に混じり冬紅葉
(14/10)
朝焼けに紅葉そうじ老婆かな
秋深し此頃あるる山の色
高原で光り受け咲くコスモスや
秋寒に色付き咲くや菖蒲園
都会中紅葉はじめ秋日和
(14/09)
名月や台風雲にて姿見づ
朝焼けや草木を照らし秋の道
月見酒呑みたしはやくと夕を待ち
休暇明静かが戻り虫の音や
紅葉に負けじと咲くや彼岸花
(14/08)
早朝に誤り鳴くや蜩か
浴衣着て親子ら集う盆踊
残暑中一息させる釣忍
あらし後満月のこし夏の朝
原爆を落とされむかえ終戦日
(14/07)
風鈴の音さびしやわれひとり
梅雨明けぬ豪雨呼び込み庭乱れ
極暑中サングラスしてまでプレーする
梅雨明けて朝爽やかに武蔵野や
屋台にて一杯やるか冷奴
(14/06)
雨中に色づき光る紫陽花や
梅雨の朝雨が止まりて鳥集う
短夜や明けて生まれし初孫や
梅雨晴れに初孫生まれ嬉しや
梅雨晴れて緑に染まり我がコース
(14/05)
花散りて日に日に樹木深緑に
若葉なるの川辺を歩む朝散歩
五月晴れ朝焼け空に金星か
緑なす深緑中に紅躑躅
銭湯で孫の頭に菖蒲巻き
(14/04)
朝焼けや満開桜美しく
満開が過ぎて小川は花筏
花見酒多くに浴びて春愁に
桜散り躑躅愛でてる池之端
街並みに明るく咲くやはなみずき
(14/03)
眼の先に白きに薫り沈丁花
春の日に公園子らが軽やかに
桜木や蕾たくわえ春日和
かいぼりの再生池に鳥集う
満月や明るく照らし彼岸かな
(14/02)
雪ふりて春を忘れし立春や
かいぼりで宿を失くされ渡り鳥
春近し椿を見つめ春を恋う
春吹雪かいぼり池を白く染め
かいぼりで再生なるか井之頭
(14/01)
初雪に歌会始「静」うたう
芝凍りクラブふりふり初稽古
枯れ木中江一点の寒椿
夜明け前満月照れされ初寝覚
青き空初八ヶ岳輝けり
(13/12)
落葉にて色つく道に白い霜
北颪ゴルフ場にて芝枯れて
北颪冬満月に冴える空
行年の前にたたずむ年の暮れ
年の瀬に一円落とし届けられ
(13/11)
冬浅し湯豆腐恋いし一のとり
初霜や冬支度する八ヶ岳
山茶花の紅色輝く冬の朝
文化の日やくざ名優称を受け
冬日和ゴルフ楽しむ古き友
(13/10)
残暑ゆえ紅葉遅れて秋日和
秋の暮れ駅前屋台新酒酌む
旅ゆきてさびしく目につく残菊や
秋時雨銀杏紅葉を濡らしけり
桜の葉黄落はじめ淋しきか
(13/09)
秋の朝やつ(八ヶ岳)よりの風さわやかに
秋はじめムラサキ誇り桔梗花
朝焼けや嵐去り後爽やかに
中秋や月下美人が月見咲
残暑中草木は秋を追いかける
(13/08)
広島でピカドン受けて敗戦日
残暑さけ尾瀬道歩み水芭蕉
遺産なる富士の夕焼け夏深し
八ヶ岳ふもとは秋か街猛暑
猛暑なか秋を告げるや女郎花
(13/07)
梅雨あけて夕焼け空に金星か
甚平着夕焼け散歩冷酒呑み
緑陰に残した姿空蝉や
炎天や静かになりし通学路
日盛りに舌出し喘ぐ犬散歩
(13/06)
梅雨晴間やっとできるウオーキング
梅雨雨に紫陽花光る寺の道
空梅雨や気温はすでに真夏かな
父の日に後期高齢 誕生日
深緑や梅雨雨あびて深まりや
(13/05)
新緑に香感じる栗の花
夏富士や早くとりたい峰の雪
茂みなか鮮やか咲きしツツジ花
五月晴れ後期迎えたクラス会
惜春に若きてなくす友一周忌
(13/04)
桜散り可憐に咲くや二輪草
春暁に競うがごとく月残り
朝散歩鼻水たらし杉の花
春来たり「山吹」の花咲き乱れ
濃厚に遅れて咲くや八重桜
(13/03)
遅い春早くほしいな和む風
ウメの花蕾み見せる啓蟄や
青空にこぶしの白さ目に冴えて
雛祭り祝いて食事桜鯛
亡き母の初の彼岸に墓参り
(13/02)
立春を知らせて咲くや椿花
節分や幸せ求め恵方巻
春浅し蕾み膨らみ梅の花
早春や寒さまだある寒戻る
チョコレートもらえるかな春の雪
(13/01)
初日の出宝求め初詣
駅前の居酒屋集い初酒や
成人日空より享ける白い花
残雪を踏み踏み歩む朝散歩
妻の古希幸あれ祝う初春や
(12/12)
寒昴星の流れを待望し
寒波中セーター着ぶくれ冬ゴルフ
街路樹が黄色じゅうたん敷きしめる
年の暮れ求め駅前社会鍋
月冴ゆる寒さ忍びて柚子湯かな
(12/11)
立冬や 日差し優しく 鮭を乾し
ちり鍋を 鰭酒すすり 酉の市
初霜に 枯葉白づく 冬の庭
公園で 通路埋める 落葉かな
まち黒く 朝焼け赤く 冬の朝
(12/10)
名月や 明るく照らす あらし後
遠方から 存在示す モクセイ香
落ち葉中 彩添える コスモスや
もみじ葉と 秋色競う 柿の実や
秋風に 名優死して さびしきか
(12/09)
朝焼けや 日に日にずれる 秋の朝
納骨に 墓に集いし 秋彼岸
秋の灯や いまだ汗ふく 残暑かな
落葉で 水面隠す 野分あと
秋の月 夜長彩る 初紅葉
(12/08)
猛暑中 老いたる母の 大往生
母なくし 猛暑の中で 別れする
深緑に 鳥の声消す 蝉の声
遠雷や 豪雨招く 稲光
この暑さ 処暑といえども 季語違い
(12/07)
ひまわりや 灼熱浴びて いき生きと
夏の日に 野山の草木 生き返る
富士山や 真夏雪なく 醜いか
夕涼を 楽しく涼む 暑さかな
通学路 児童声なし 夏休み
(12/06)
梅雨時の 隙間晴れに 朝ゴルフ
どくだみや 臭い嫌えど 可れん花
(どくだみは薬用でその効果は言われているが、その臭気は好まれないが、
可憐な花を咲かしている)
紫陽花や 濡れて光る 雨の後
ホトトギス よく聞く名前 姿みず
(都会ではホトトギスは文学書等でよく目にするが、
実際にその姿は見たことがない)
梅雨雨や 残雪とかし 八ヶ岳
(梅雨の暖かい雨が八ヶ岳や南アルプスの北岳・甲斐駒等の山々の残雪を
溶かし始め、夏山の姿に変わりつつある情景を詠う)
(12/05)
桜散り ツツジ花咲き 色愛でる
新緑や 葉が照らされて 五月晴れ
深緑に 色彩鮮やかな 花まじり
ハナミヅキ 桜返しの 外来種
(ワシントン桜の返礼として米国より送られた花とのこと)
八ヶ岳 青葉繁れる 旅の人
(八ヶ岳に旅をし、冬の枯葉の野山が春から初夏への渡しの状況を知る)
(12/04)
通学路 新入生の 声楽し
(我が家の前の道が小学校の通学路となっており、可愛い声が増えました)
道歩む チンチョウゲの 良き香り
夜なべして 場所取り集う 花見かな
(地元の井の頭公園の花見は東京でも評判お場所です)
花見あと汚れた公園情けなや
(しかし、情けなく花見客のマナーは目にあまります)
春の光 浴びて花びら 花吹雪
(12/03)
早春に 大都市走る マラソンや
(東京マラソンの日に詠みました)
朝焼けや その日を占う 春の朝
水温む 池の水草 青みずき
大寒波 梅花咲かず 雛祭り
(今年は大変に寒く、花の遅い春です)
被災地に 早く欲しいな 春の日を
(12/02)
氷点下 池の氷に 宿る月
立春や 政治は未だ 大寒波
節分や 食べる豆数 歯が疲れ
春節や 長崎屋台 友集い
水墨に色つきはじめ春近し
(12/01)
初日の出 公園に集う 良民ら
寒の入り 空のみ青く 無彩色
高尾山 冬空はれて 初のぼり
日の出待ち 珈琲たしなむ 冬ゴルフ
初雪や 白き道歩む 大寒日
(11/12)
木枯らしや 早朝池に 映る月
秋の道 落葉深き 犬散歩
ラジオ聞き 冬道散歩 シクラメン
(11/11)
初氷 早朝歩む 白い息
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