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如水句集
 
    (22/05)
    鮮やかや緑透けたる若楓   
    養殖と言へど初鮎嬉しけり  
    退院す夕餉に好きな豆ご飯  
    艇走る瀬田の河畔や初夏の風
    初鰹わらの香りのたたきかな 
 
    (22/04)
    騙された振りに気づかぬ四月馬鹿
    入院の妻へ桜の写メ送る    
    縁側に本と一緒に春眠し
    灯台の岬に光る新樹かな    
    暖かや妻の退院荷もかろき   
 
    (22/03)
    すし買つて公園に飲む春日和
    銀嶺を背に菜の花の広ごりぬ
    青空に触れて真白の辛夷かな
    ビストロの椅子にピンクの春コート
    麗らかや雲の浮かびて鳶の笛
 
    (22/02)
    立春と聞かば心は春気分   
    春寒しあさの珈琲すぐ冷ゆる  
    寒戻るラジオに流る「冬景色」  
    妻騙し罰の当るや春の風邪  
    菜の花や赤き帽子のひょこひょこと
 
    (22/01)
    下駄箱の上にも卓上注連飾 
    丑年はもう会えないと年明くる
    初富士や船客のみな甲板へ 
    ラグビーや歓声浴びて独走す
    胃に優し先人の知恵七日粥 
 
    (21/12)
    年酒にとネットで探る銘酒かな  
    妻の留守炬燵でひとり昼の酒  
    牡蠣安し夕餉は鍋や昼はそば  
    短日や早ャ街灯の点りをり   
    柚子貰ふジャムの残りを風呂用へ
 
    (21/11)
    初霜や微かに白き庭の草  
    立冬や暖冬願ふ老夫婦 
    駆くる児を眺むベンチの小春かな
    夙川の桜紅葉も散り急ぐ  
    冬めきてホットワインを試しけり
 
    (21/10)
    秋晴や鳶が輪を描く石舞台 
    天高し生駒の峰の遥かなり 
    朝寒や浅きポケット頼りなき 
    黄昏て灯を点すごと花梨の実
    冷水に締めて山葵の走り蕎 
 
    (21/09)
    惑わせて迷走颱風列島へ  
    病床の灯火親しむ文庫本  
    爽かや一時停止に児童の礼 
    病院の敬老の日や小豆粥  
    秋分やあすより始む夜長とか
 
    (21/08)
    落蝉や命の限り鳴き尽きぬ  
    生きてゐるだけで幸せ初秋刀魚
    検診の結果を祝ひ鰻食ぶ  
    カーテンの微かに揺らぎ涼新た
    感動を球児に貰ひ夏惜む   
 
    (21/07)
    鴨川の灯の点り初む夏の夕
    先斗町白きうなじや夏の夕
    雨降るや忽ち鳴きぬ雨蛙 
    青空や日は燦然と梅雨明くる
    姦しや朝寝の吾に蝉しぐれ
 
    (21/06)
    梅雨晴や行きたき処数多あり
    焼き立てのパンの匂ひや明易し
    汗流す熱きシャワーの心地よさ
    あすからは昼の短き夏至来る
    月桃の揺蕩ふ沖縄慰霊の日 
 
    (21/05)         
    木漏れ日や鶯のこゑ心地よき
    母の日や妻へ娘の電話あり
    「あら虹が」傘を畳んで妻の声
    立山を仰ぎ一献ホタルイカ 
    牛蛙なにを憂ひて鳴くのやら
 
    (21/04)
    ざわめくや糺の森の青嵐
    青もみじライトに映ゆる東福寺
    暮れなずむ日永の空に円き月
    春暑し列島の空みな真青  
    マスターズ制覇の英樹アジア初
 
    (21/03)
    のどけしや明日香の里に鳶舞ふ
    啓蟄やぶつぶつ喋る炊飯器  
    下萌や遺跡発掘説明会    
    お水取り終へて愈々春来る  
    突風に紙皿の飛ぶ梅見かな  
 
    (21/02)
    早春の野辺の草ばな芽吹きけり
    立春と聞かば浮きたつ旅ごころ
    春浅しラジオに流れる「早春賦」
    たぽたぽと眠気を誘ふ春の雨 
    寒戻る朝の散歩を躊躇ひぬ  
 
    (21/01)
    初便り施設の暮らし姉貴より
    コロナ禍の収束願ふ去年今年
    年男八度目となり年迎ふ
    新春やラジオに流る「春の海」
    水仙や海に雪崩るゝ灘の郷
 
 
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    (20/12)
    氷裂け御神渡りの諏訪湖かな
    氷上の釣りに賑はふ猪名湖かな
    新庄の笑顔はつらつ冬うらゝ   
    手袋の欲しきひと日となりにけり
    [鹿寄せ]のホルン流るゝ飛火野に
 
    (20/11)
    冬日和過去の苦労も懐かしき
    冬日和温室と化す座敷かな
    秋寂しマスクを忘れ睨まるゝ
    暮早し古書店めぐる帰り道
    うたた寝にそつと掛けらる毛布かな
    
    (20/10)
    いつ眠る母を案ずる夜なべかな
    酒を酌み頁をめくる夜なべかな
    秋晴や海は青色風は白
    芳香の漂ふ街や金木犀  
    石蕗の花はや庭隅を明るうす
 
    (20/09)
    銀の波すすきの揺れに風を見ゆ
    こほろぎの一匹鳴きて庭閑か 
    かなかなの鳴きて夕風立ちにけり
    秋分や大きな秋はまだ遠く  
    休場の多く寂しき九月場所  
 
    (20/08)
    子供らの可哀想なる夏休み
    秋立つや流るゝ雲のうすかりき
    長崎忌以下同文の挨拶ぞ
    虫しぐれ眠れぬ夜半の子守唄
    庶民には口には出来ぬ秋刀魚かな
 
    (20/07)
    二月より会はぬ友より夏野菜 
    半夏生あと半年を如何に生く 
    祭消へ寂しき夏となりにけり 
    川の名を覚ゆ不幸や梅雨出水 
すもも食む紅より出づる黄金色
 
    (20/06)
    天ぷらの鱚にたつぷり抹茶塩
    梅雨寒しづぼらやコロナに負けにけり
    幸せは目前にあり薔薇の花
    夏の宵通天閣に緑の灯
    上高地ホルン流るゝ山開き
 
    (20/05)
    更衣髪も刈上げ気も新た
    三年も同じシャツなる更衣
    夏立ちて律儀に高き二十五度
    翡翠を一斉射撃のカメラマン
    朝刊のバイクの音や明易し 
 
    (20/04)
    春眠の深みに誘ふ波の音
    春眠の覚めても同じニュースかな
    ひたひたと白波寄する春の海 
    桐の花青空ひとり欲しいまゝ  
    春闌ける命あるもの生き生きと 
 
    (20/03)
    黄昏て鍬を洗ふや水温む
    たぽたぽと舟べり叩く水温む
    啓蟄や背負つては降ろすランドセル
    しばらくは留守にしますと春の旅
    退院や春の六甲見晴るかす  
 
    (20/02)
    山茶花の色のみ紅き朝の庭  
    山茶花の咲きて且つ散る夕べかな
    鍵失すや玄関脇のうす菫   
    梅林の名札新たや[筑紫紅]
    麗らかやポンポン船の水脈白し
 
    (20/01)
    凍土に転びし時の疵の痕
    凍空や研ぎ澄ましたる鎌の月 
    お雑煮の椀も新たに祝ひけり
    令和初新年参賀に淑気満つ
    えびすより優る笑顔の福娘
 
 
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    (19/12)
    風邪に寝て会社の夢や何故に今
    けふもまた株の下りや風邪心地
    カラカラと足音たてゝ枯葉駆く
    大けやき青空覆ひ黄葉す
    短日や門の灯りに迎へらる 
 
    (19/11)
    奥嵯峨の茶屋を出づれば初時雨
    飛火野も紗に透けたるや初時雨
    微笑みのティアラ煌めく小春かな
    石蕗咲きて明るうなりぬ狭庭かな
    急峻を雪崩るゝ如く紅葉燃ゆ
 
    (19/10)
    行く雲や流るゝ水に秋の声 
    木漏れ日の路のそよ風秋の声
    凄まじや祈る他なし秋出水 
    暁を鋭く裂くや鵙の声   
    金木犀想ひ出多き香りかな
 
    (19/09)
    夕空をゆきては戻る赤とんぼ  
    人恋ひて帽子にとまる赤とんぼ 
    秋の蚊をとつさに叩きもの思ふ 
    新米や「いたゞきます」と塩むすび
    新涼や熱きコーヒー旨かりき  
 
    (19/08)
    ヒロシマや灯籠流しに祈る文字
    灯籠の灯りてよりの宴かな
    ご先祖も一杯やるか盆提灯
    反省の言葉を継ぐや敗戦日
    爽やかや勝者を讃ふ敗け投手
 
    (19/07)
    王手飛車喰らひて止まる団扇かな
    添ひ寝して扇ぐ団扇も眠りけり
    玉垣に己が名前や夏祭    
    浴衣着の外人多き祇園かな  
    初蝉や想ひの丈を鳴き尽せ  
 
    (19/06)
    白山の虹を惜しみて帰路に着く
    黒潮の大海原に虹立ちぬ
    過ちをすまいと走る蝸牛 
    己が影頭一つや夏至の昼
    梅の実のいつしか沈む梅酒かな
    
    (19/05)
    夫婦して語らひながら新茶揉む
    絵はがきのあとに届きし新茶かな
    病窓の眼下を滑るつばくらめ 
    新樹光指を掲ぐる少女像   
    鮮やかな緑を揺らす初夏の風 
 
    (19/04)
    静けさや鴬のほか音もなし
    年一度交す歓談花見酒  
    柳川や舟に割らるゝ花筏 
    たんぽぽや未来を風に絮飛ばす
    自販機の青ボタン増え春暑し
 
    (19/03)
    うらゝかや大和三山遠からず
    麗かや片付け終へてミルクティー
    首伸ばし足を伸ばして鶴帰る 
    初ざくらまだ二輪とて華やげり
    センバツの宣誓谺となりにけり
 
    (19/02)
    婿逝くや娘気丈に梅の花
    春立ちて赤きリュックを買ひにけり
    菜の花や青き琵琶湖に白き比良
    河豚鍋を囲み病を語り合ふ
    水仙や海に雪崩るゝ灘の郷
 
    (19/01)
    新御代の祝ひ待たるゝ御慶かな
    新年の参賀の旗の御慶かな 
    柏手の揃ふ響きに淑気満つ 
    目出度きや青一色の初御空 
    福笑ひ真に受けて聞くアドバイス
 
 
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    (18/12)
    厳格な父の叱咤や冬の海
    濤砕く巌は強し冬の海   
    一枚を残す暦に吊る暦   
    今年また友に感謝や忘年会 
    年の瀬や福引き当たる大吟醸
 
    (18/11)
    天に実を一つ残して柿落葉
    落葉焚きアルミホイルの見え隠れ
    立冬や京の老舗の漬物屋 
    香を追えば柊の花暗闇に 
    名も知らぬ木々も紅葉東大寺
 
    (18/10)
    六甲の峰際立ちて天高し
    高山の屋台出揃ひ天高し
    夕空を影絵となりて鳥渡る 
    想ひ出のまた蘇る金木犀 
    新涼やオカリナ流る森の径 
        
    (18/09)
    生かされて敬老の日をまた迎ふ
    放課後の門閉じられて鰯雲  
    朱書きにて「サンマあります」めし屋にて
    百選の棚田に燃ゆる曼珠沙華
    銀ヤンマ街に見かける嬉しさぞ
 
    (18/08)
    缶ビール底まで干せば青き空
    警戒の幾たび出づる熱中症
    涼しさに快眠するも二三日 
    虫の音にほつと思ふや夕間暮
    虹映えて連覇を祝す甲子園
 
    (18/07)
    炎天下道に積み上ぐ被災ごみ
    大出水命からがらヘリコプター
    梅雨明けや白き雲立ちペダル漕ぐ
    ひと言の多きを詫びてビール注ぐ
    炎天下甲子園まであと一球
 
    (18/06)
    夕風や女将の吊す夏暖簾
    積読の一冊を手に梅雨籠り  
    マンションの塗替へ終はり濃紫陽花
    夏至来るなぜに急かるゝ昨日今日
    梅雨晴れや幾たび回る洗濯機
 
    (18/05)
    牛蛙けふの嘆きは如何なるや
    鴨川の床の灯りや夏来る   
    二の腕の白き少女や初夏の風
    五月晴れロイヤルキスに大歓声
    サンバ跳ね神戸まつりの五月晴れ
 
    (18/04)
    三味の音の漏るゝお茶屋や春の月
    ほろ酔ひて窓を開くれば春の月
    花びらの浮かぶ茶碗の野点かな
    艶やかな牡丹に貰ふ精気かな 
    春うらゝ前のおばさん大欠伸 
 
    (18/03)
    陽炎を掻き混ぜ揺るゝ一輪車
    吾が恋や追へど遠のきかぎろひぬ
    本借りにゆくも大儀や菜種梅雨
    きんつばの皮の薄さや春来る
    歌流る球児の列や芝青む
 
    (18/02)
    振り向けば高きに登る観梅行
    主逝き更地に残る白き梅
    かき雑炊啜る至福を惜しみけり
    センバツに決まりて帽子空を舞う
    平昌へ声よ届けと春炬燵 
 
    (18/01)
    初詣先づは感謝の齢となる
    注連の穂を雀ついばむ今年かな
    古への寅さんを観て年明くる
    那智の滝しめ縄に満つ淑気かな
    大試験ライバル分かつ長机 
 
 
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    (17/12)
    木枯や東尋坊に涛しぶき
    木枯や角に灯の点くラーメン屋
    車椅子慣れぬ手つきや息白し
    暗転の間合ひに小さき咳一つ  
    二人して柚子湯の日には銭湯へ
 
    (17/11)
    チョコレート噛む音高く冬に入る
    錦なす紅葉の峪や人寄せず
    晴天のひと日も暮れて芙蓉閉づ
    蒼天に映ゆる白壁木守柿
    白鳥やいま着水の飛沫たつ  
 
    (17/10)
    立ち並ぶ埴輪の歌や虫しぐれ
    虫の音や本を抱きて夢うつつ
    名月に照らされ眠る汚染地区
    秋霖に双葉の苗木たじろがず
    湧水の澄みたる暮らし里の秋
 
    (17/09)
    友の顏想ひ浮かべて月見酒
    一枚を背なに掛けられ月見酒
    そば庵の隅に編笠風の盆  
    新米に平飼ひ鶏の玉子割る 
    洗顔のあとに覚ゆる涼新た
    
    (17/08)
    幾重にも爆ぜに爆ぜるや大花火
    踏切りや片陰に待つ人の列
    仏壇の鈴(りん)の澄みたる今朝の秋
    立秋や走るナースに風立ちぬ
    種ありの葡萄に想ふ昭和かな 
                  
    (17/07)         
    風そよぐ朝の静寂を破る蝉  
    空蝉の爪に力の残りけり  
    丹精の田の流れゆく大出水
    太腿も法被も跳ぬるギャルみこし
    漸くに暦追ひつく大暑かな
 
    (17/06)
    紫陽花や移り気多きアルカリ性
    京芸姑粋に着こなす濃紫陽花
    想ひ遂げ寺の挙式や沙羅の花
    比良映ゆる水田にそよぐ早苗かな
    ステテコの脛より見ゆる吾が余生
 
    (17/05)
    五月晴れ幟はためく国技館
    山頂の風に吹かるゝ五月晴れ  
    新緑や葉擦れの音と陽の揺らぎ 
    薫風や窓開け放つ新校舎    
    シャッター街あをぞら知らぬ鯉のぼり
 
    (17/04)        
    新入生出会ひを求め部をめぐる
    新社員出会ふ上司に父を見ゆ
    青き踏む出会ひし方は卒寿とか 
    初めてのあなたと出逢ふ春の宵
    ひとときの出逢ひを惜しむ春しぐれ
 
    (17/03)
    常連の揃はぬ宴や春愁ふ   
    春愁や眠れぬ夜の深夜便
    旅立ちの支度整ふくぎ煮かな 
    連翹や思案の蜂のホバリング
    タンポポや笑ひ地蔵の傾げをり 
 
    (17/02)
    薄ら氷をこわごわと踏む都会の子
    寒開けてなほ襲ひきし大寒波
    立春や和菓子の色のピンクめく
    春光を浴び土を待つ植木鉢 
    春一番腕をまくりてペダル漕ぐ
 
    (17/01)        
    笑初め持株上ぐる大発会  
    新年やいつか聴きたしウィーンフィル
    雪舞ひて幼き頃を想ひ出す  
    初場所や待ちに待ちたる初優勝 
    玻璃越しの日差しの強き春隣
 
 
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    (16/12)
    ゆく年や紅白見たのは何時の日か
    黄落の真中に大樹の枯銀杏
    鰤大根箸穴に見ゆ妻の腕
    冬至過ぎ日差し強まり春を待つ
    クリスマス電飾に陰子に涙
 
    (16/11)
    老いどちや宴の果てぬ紅葉狩り
    一片の紅葉の浮かぶ手水鉢
    生きようと点滴室の皆マスク   
    文化の日買ひしCDダブリをり   
    初雪や都会の色を奪ひをり    
                   
    (16/10)           
    新酒提げ妻待つ郷へ丹波杜氏(とじ)
    旬のもの一品ありて新走り
    下戸の妻年に一度の今年酒
    街匂ふ有り難きかな金木犀
    貸し本の待つ人多し秋深む
 
    (16/09)
    台風や無辜の民にも天誅か
    十五夜や日本の恥部を曇隠す
    新米や先づは三つの塩むすび
    秋暑しカープの街や天焦がす
    傘借りて返せぬうちの秋彼岸
 
    (16/08)
    秋立つやみちのくの旅友募る
    食卓の花瓶新たや今朝の秋
    天炎ゆるアスファルトをゆく盲導犬
    涙落つ土を袋に夏終はる
    秋めくや木漏れ日届く縁の端
 
    (16/07)        
    甲子園一点入りビール買ふ
    口の泡指差し合ふや生ビール 
    灯の点るビアガーデンが呼んでいる
    梅雨明けや律義に上がる三十五度
    日の昏れて船渡御の火や燃え初むる
 
    (16/06)
    残り湯の熱き朝や蛙鳴く
    更衣二の腕細き八十路かな
    見た目にも風の生るゝ京うちわ
    玄関を訪ふて入らぬ揚羽蝶
    ヤマトンチューも祈る沖縄慰霊の日
 
    (16/05)
    菖蒲湯やアヒル浮かべて孫と浴ぶ
    平成ややさしき顔の武者人形  
    被災地に集ふ各地の鯉のぼり  
    武具担ぐ少女の髪に初夏の風 
    菓子買はばかほりゆかしき新茶出づ
 
    (16/04)
    昼の酒朧となりて夕間暮れ
    シラスにも意地あるらしや眼に光
    堰落ちて寄り添ひ流る花筏  
    朋友の手料理並ぶ花見かな    
    純白に嘘つき難し雪柳    
                  
    (16/03)         
    朝霞突き抜けて立つ竹田城  
    松明の火も消へ失せて修二会果つ
    合格と聞かずに分かる「お母さん」
    醤油しみ踊るサザエの刺身かな 
    白魚の腹に一物なかりけり   
 
    (16/02)
    草食の男子を嗤ふ恋の猫   
    春浅し信濃の歌碑に早春賦  
    剪定を終へて明るき狭庭かな 
    日脚伸ぶ夕餉に残る空の青
    「小日向」とゆうパン屋あり春温し
 
    (16/01)         
    目の前の札を取らるゝ歌留多とり
    どんと焚きどつと崩れて声沸きし
    大寒や「雪やこんこ」と灯油売り
    餅残り香りかぐはし磯辺焼き 
    切り餅に裏表なし吾が人生 
 
 
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    (15/12)
    年の瀬や夢の膨らむコンサート 
    落柿舎の柿残りゐて空真青   
    寒木瓜やはや咲き初めて気ぜわしき
    お日さまの日々近くなる冬至かな
    十二月願ひの灯りをちこちに  
 
    (15/11)
    保津川を挟みもみづる嵐山
    落葉蹴る子供らのゐて爺もゐて
    吾が余命知らぬが仏枯螳螂 
    木の実落つ音やも知れず夜の宿
    百三歳喪中はがきや菊残る  
                 
    (15/10)         
    秋深しものを想ひて夜半の酒 
    秋高しライスシャワーや天に舞ふ
    木犀の匂ひ漂ふ立ち話    
    金木犀窓より匂ふ読書かな  
    今年酒をんな杜氏の初レビュー
                  
    (15/09)         
    名月はあと二日なり芋を掘る 
    憧れが想ひ出となり夏果つる  
    暮れ早しテールランプの赤き列 
    せせらぎに顔を洗へば秋の水 
    熱きお茶飲みたきなりぬチチロ鳴く
                  
    (15/08)          
    爺婆も無事に還へりぬ門火かな 
    駅長の手袋白く梅雨明くる       
    日照雨(そばえ)去りたちまち虹の立ちにけり
    安倍談話虚しさつのる敗戦日       
    扇子失せ買ふか買わずや迷ひをり    
                      
    (15/07)              
    木下闇しばし場所借り憩ひけり     
    アリさんよゆつくりあるいていゝんだよ
    爆弾の如き荒梅雨天怒る  
    骨切りの音軽やかに鱧料理   
    梅雨明けや会ふ約束の始まりぬ 
                   
    (15/06)          
    梅雨に入り似合う花あり三室戸寺
    傘傾げ紫陽花寺を行き交ひぬ  
    何事もなく父の日の過ぎにけり
    片陰の幅狭くなり夏至来る   
    古琉歌や何を語らむ沖縄忌    
                  
    (15/05)          
    ベランダの願ひ大きや鯉のばり 
    鯉のぼり田舎はいゝな広き空 
    尻を振る鴨を迎ゆる早苗かな 
    褒められて図には乗らない白牡丹
    芝生刈り匂ひ湧き立つ大地かな
                 
    (15/04)         
    豪雪の地もなんのその桜咲く 
    保険料下がりましたよ四月馬鹿
    姫路城白鷺と化す春の空  
    荷を下ろしゆるりと憩ふ家康忌
    百穀を育む土に穀雨かな   
                 
    (15/03)        
    小さきこと妻の戦後の雛飾り 
    イカナゴの入荷に人は道を空け
    ウグイスや生涯初の姿見ゆ
    菜の花や湖の向こふに白き比良
    日脚伸ぶ日々の移ろひ面白き
 
    (15/02)
    閑けさや雨戸開くれば春の雪
    名残り雪肩に任地へ発つ朝
    春立ちてココアを試す午後三時
    寒明けて眠りを誘ふ雨の音
    一番に庭明るうすクロッカス
 
    (15/01)
    軽トラや注連飾りしてねぎらわる
    忘れもの取りに戻れぬ去年今年
    注連縄の稲穂啄む雀どち   
    眞白なる神鶏鳴きて淑気満つ 
    御手洗の柄杓一列淑気満つ 
 
 
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    (14/12)             
    年の瀬や酒肴選びの愉しけれ 
    木枯らしやビニールカップの独り旅
    あしたから春の近づく冬至かな 
    木枯らしや両手で包む熱きお茶 
    年の瀬や募金の声と籤のこゑ   
 
    (14/11)
    新米や安き価格に泣く農家
    彗星に十年の旅冬銀河   
    巡り合ひて嬉しき後の十三夜 
    冬に入り京の漬物待ち侘びる 
    姿よき紅葉を探しひもすがら 
                 
    (14/10)             
    コスモスや倒れし場所に天を向く
    味気なき秋刀魚の尾頭切られをり 
    借り物に爆笑の湧く運動会    
    秋の蚊を叩き南無阿弥陀仏かな 
    外(と)に出でて首をすくめる秋の冷え
                   
    (14/09)               
    虫の声しばし聴き入る仕舞風呂  
    暗い記事読む気もせずに虫の声 
    新涼や誘ひに埋まるカレンダー 
    柿落つる奈良に見つけし「子規の庭」
    遺影にと笑顔撮り合ふ敬老会  
 
    (14/08)
    被災地へ想ひを馳せて盆踊
    幾千万鶴折る人や広島忌   
    本当の事を知らずに敗戦日  
    台風過ぐ素知らぬ顔のまろき月
    虫の音や日の移ろひの早かりき
 
    (14/07)
    風鈴の音に誘はれてまどろみぬ
    金魚飼ふ前に余命を心配す  
    大夕立何年ぶりの濡れねずみ  
    久闊や出してみやうか「かもめ〜る」
    ステテコやピンポン鳴りてドギマギす
   
    (14/06)              
    短夜やホシ割れぬまゝ窓白む  
    白百合を手向けむ樺美智子の忌
    沖縄忌老婆の撫づる刻銘碑
    車窓より代田に映ゆる逆さ富士
    ガガンボや己の脚を持て余す
                 
    (14/05)             
    千年の大樹となれど樟若葉 
    わらび餅買ふて陰選り帰りけり
    若葉萌ゆ五感新たに蘇る  
    手土産に一目で決める新茶かな
    夏めきて子らの群がる水飲み場
 
    (14/04)
    春愁や漁獲少なき魚市場
    桜咲く皆の持ち寄るおもてなし
    畑づくり夢の膨らむ穀雨かな
    想い出を壊したくなき桜貝 
    山吹や満開なれど子ら見えず
                
    (14/03)
    新調の晴れ着を濡らす春の雨
    春時雨下駄の音する先斗町
    鯉睦む水面ざわめく春の川 
    球春や地元の街を明るうす 
    おちこちに釘煮送りて春終はる
                
    (14/02)            
    春近し玻璃越しの日に力あり
    向き合ひて何を語るや水仙花 
    河豚ちりや友に任せし灰汁掬ひ
    朝飯の遅くなりたるソチ五輪 
    春寒し繰越損を申告す   
 
    (14/01)
    嫌なことスッキリ忘れ初寝覚 
    恙なく生きむと願ふ初寝覚
    真白なる飛行機雲や初御空
    ぬかるみて先行き惑ふ成人式
    年毎に焚くもの減りしどんど焼き
 
 
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    (13/12)            
    ゆく年や残す想ひの多かりき
    残菊やなほ拡がりて括りけり
    毎年の言葉に照れて賀状書く
    歳末や声を枯らして募金箱
    たい焼きの餡の熱さや冬うらゝ
 
    (13/11)            
    初霜の便りに偲ぶ被災の地 
    喪のはがき届きて覚ゆ初冬かな
    鵙鳴きて島倉千代子送りけり
    渡り鳥火傷しさうな日が沈む
    柿たわゝ熟るゝに任す過疎の村
 
    (13/10)
    菊花展旧友の名の懐かしき
    信念を徹し寂しき秋の暮   
    芒野や揺るゝ穂波に風を見ゆ 
    災害の絶ゆることなき神の留守
    ゆうらりとコスモス遊ぶ青き空 
                 
    (13/09)             
    時として扇子の揺るゝ残暑かな
    酎ハイのライム買い足す残暑かな
    カナカナの鳴きて夕風立ちにけり
    名月をあまねし仰ぐ秋津島   
    虫の音のひねもす聞こゆ狭庭かな
 
    (13/08)
    終戦と聞きて勝利と思ひけり(軍国少年)
    想ふこと多き八月また来る 
    黙祷や誰が泣くのか蝉しぐれ
    願ひ事一つありけり流星群
    頂点に爆ぜる花火の心意気
 
    (13/07)            
    空蝉や吾は十五で上京す 
    妥協して生くる他なき金魚かな
    百日紅ふと想ひ出す原節子 
    平成の水引き装ひ鉾建ちぬ 
    骨切りの音も涼しき鱧料理  
 
    (13/06)
    梅雨晴間本に栞を手に鍬を
    梅の実や熟るゝに任す過疎の村
    遠慮せず好きに生きろやなめくじら
    紫陽花や一雨ありて濃かりけり 
    ゲームの子今日はサッカー梅雨晴間
 
    (13/05)
    行く雲を仰ぎて春を惜しみけり
    四月果つ世界遺産や富士の山
    夏立ちて朝の散歩を早めけり
    母の日を悔ひて迎へし不孝者
    天空の城に架かりし淡き虹
 
    (13/04)
    山吹や蝶は黄色が好きらしい
    日当たりを得て蘇りツツジ咲く
    花冷えや何時もの店で飲み直す
    鯉跳ねて波紋拡がる花筏
    開け放つ部屋を抜けゆく春の風
 
    (13/03)
    「天然」と威張りて並ぶ桜鯛
    包丁を入るゝに惜しや桜鯛
    啓蟄や不意につぶやく冷蔵庫
    朝刊を火の粉が飾るお水取り
    いかなごの列に今年も顔馴染み
 
    (13/02)
    春浅し嶺にしろがね野に若菜
    雨粒に息吹を宿す冬芽かな
    春立ちて二冊購ふ旅の本
    けふもまた余寒を供のウォーキング
    水温む甲羅干したる亀二匹
 
    (13/01)
    子宝を願ふ娘と初詣
    宝くじ外れて聞こゆ除夜の鐘
    薬師寺や吉祥天女に淑気満つ
    寒に入りいよゝ風呂の湯熱かりき
    センバツに選ばれ空に舞う帽子
 
 
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    (12/12)
    待望の株価戻りし師走かな
    一病も息災のうち大根炊
    枯葉舞ふ諸手を振りてはしゃぐ児ら
    住所録消して身に沁む年の暮
    蝋梅のまろき花芽の固さかな
 
    (12/11)
    産卵を終へて骸となりし鮭
    イヤホンと共に過ごせし夜長かな
    立冬や独りで淹れる朝のお茶
    錦秋に間に合ひ癒ゆる運のよさ
    紅葉を額縁にして富士の山
 
    (12/10)
    柿盗み齧ってみれば渋きこと
    (疎開先にて)
    霜降や山の学校火入れ式
    沖縄やまた騙されて鵙猛る
    秋晴れや園児の帽子みんな赤
    どこにでもいる慌てん坊初紅葉
 
    (12/09)
    庭の木のざわめきに知る野分かな
    敬老日商品券で元をとる(町内会より)
    網笠を覗きたくなる風の盆
    筋通し独りぼつちや秋の風
    おはようと露草蒼の濃かりけり
 
    (12/08)
    黙祷の鐘にかぶさる蝉しぐれ
    手も足もくれてやりたき熱帯夜
    赤信号ビルの日陰に待ちにけり
    秋立ちて少し窓閉づ朝かな
    土産提げ顔で手を振る盆の明け
 
    (12/07)
    妻の留守ちょっと贅沢うな重を
    テストして寝茣蓙を妻に奨めけり
    旅先で妻の好みの扇子買ふ
    梅花藻や水清くして魚棲む
    電柱の影をたどりし炎天下
 
    (12/06)
    云ひたきこと山ほどありて時鳥
    山径を語らひ行かばホトトギス
    紫陽花や近寄り見れば星数多
    女子高生胸を突き出す更衣
    朝ごとに吾にあいさつ牛蛙
 
    (12/05)
    豌豆に水たっぷりと旅に発つ
    涼しげな氷の器旅の宿
    保津峡のトロッコ列車に初夏の風
    鹿生まるその可愛いこと可愛いこと
    若葉風木漏れ日の環(わ)を揺らしおり
 
    (12/04)
    春光や鯉跳ね上げる水しぶき
    春暑し行き交うみなの腕まくり
    風光る両手を上げて一輪車
    沈黙を解きて里山笑いけり
    暢気さは私の取り柄春うらゝ
 
    (12/03)
    招かれて男児もじもじ雛まつり
    (男はボクひとり)
    百歳を超ゆる馬酔木や咲き競ふ
    (盆栽展にて)
    春場所や鬢付け匂ふ谷町線
    (正確には鬢付け油)
    鳥帰る前見て進むものばかり
    式終へて袴姿で宙に舞ふ
 
    (12/02)
    氷点下三十度の地に医者来る
    (医師不足深刻、最北の診療所ができた)
 
    豪雪の地を思いつゝ旅に発つ
    (前からの計画だが、気がひけた)
 
    妻病みて知る物干しの冷たさや
    (あさの洗濯物は冷たかった)
 
    風光る渚に字を書く女子高生
    (沖縄・古宇利島にて)
 
    夕刊を待ちわび広ぐ梅だより
    (2月の歩こう会は大阪城梅林)
 
    (12/01)
    寒星を仰ぎて帰る通夜のみち
    順々に七十億人年明くる  
    初御空乾ききつたる下駄の音
    初糶やマグロの口も塞がらず 
    仮設にも容赦はせぬと寒に入る
 
 
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    (11/12)
    京の町みちに迷ひて初時雨       
    捨てがたき背広も捨てゝ年を越す
    紅葉散り久闊を叙す葬儀かな
    間違ひの電話か咳で切れにけり
    添書きに筆の進まぬ賀状書き
 
    (11/11)
    嘘もつき騙されもして木の葉髪
    木の葉髪ともに減りゆく預金かな
    枯蟷螂なほ鎌あげし面構へ
    約束を果たせず迎ふ初紅葉
    草紅葉ひねもす歩み長き影
 
    (11/10)
    天高し千年の杉なほ伸びむ
    こじれたる話解きたし蔓たぐる
    「雪っこ」の新酒の出荷沸く拍手
    桃哀れ棄つる他なき福島産
    深呼吸肺まで滲みる金木犀
 
    (11/09)
    椅子引きて上座奨める敬老日
    小芋食む病院食にも好物が
    タイガース負け病棟に秋愁満つ
    長き夜を幾たび手にす体温計
    サンマサンマ早く秋刀魚と退院す
 
    (11/08)
    夕立に追はれて逃げし疎開の日
    ががんぼや脚持て余す二日酔ひ
    外(と)に出れば風さらさらと今朝の秋
    香ぐはしき藺草枕の昼寝かな
    かなぶんや昭和を連れて電灯へ
 
    (11/07)
    雲海やリュック降ろさず見惚れをり
    梅雨明けて雲の欠片もなかりけり
    炎天に弁当広ぐ工夫たち
    河鹿鳴く瀬音涼しき錦雲渓
    脳天を突き抜けむとすかき氷
 
    (11/06)
    香水やナース溌剌風生ふる
    失せ物に電話かけたき五月闇
    からだより大きな声の雨蛙
    なめくじらお前も家なき被災者か
    梅雨しとどてるてる坊主うな垂れむ
 
    (11/05)
    万緑の中より出づる斎王代 
    一年生堅く眼を閉じ黙祷す 
    免許証返上したる蝸牛   
    カリヨンの下に集合初夏の風
    今日からは新茶ですよと京の宿
 
    (11/04)
    瓦礫満つ祈りの大地草芽吹く
    春雷や虹を賜むる雨上がり
    春暁のマンガに含み笑ひかな
    乾杯を控へて始む花見かな
    休刊の日を持て余す日永かな
 
    (11/03)
    吾が想ひ書いて渡せず卒業す
    父逝きし齢となりて彼岸来る
    辛夷咲き友との旅を偲びけり
    「球根を植えています」と札立ぬ
    避難者の拍手を貰ひ卒業す
 
    (11/02)
    草焼や祝詞終りて火を放つ
    春立つや何やら音の聞こえくる
    春の雪だるまの命お昼まで  
    かまくらや洩るゝ灯の影子らの声
    手袋の片方なくし寒明くる  
 
    (11/01)
    日脚伸ぶお茶替へらるゝ見舞ひかな
    年玉を慣れぬ正座で待つ子かな
    生姜湯や心もじんと温まる
    講釈のおやじさて置きクエ旨し
    牡蠣割ればまだある命貰ひけり
 
 
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    (10/12)
    遊ぶこと多き師走を詫びにけり
    突然の冬に箪笥のおちこちを
    暮早し洗濯物の固きこと
    寒波きぬ足入るゝ湯の熱つかりき
    もうすぐと炬燵のスイッチ入れて待つ
 
    (10/11)
    眠られぬ夜長をめぐる過去未来
    酒飲んで本屋に寄りて文化の日
    鵙猛る甍梢を欲しい侭   
    秋寒し手動ドアーの車輌くる
    予期もせぬ運に恵まれ初紅葉
 
    (10/10)
    テレビ消しあとは灯火を親しめり
    秋の蚊に吾(あ)は悪人となりにけり
    入賞の案山子にかくる祝ひ酒
    お帰りと角を曲がれば金木犀
    「牡蠣入荷」昼餉はそばに即決す
 
    (10/09)
    CDの百枚揺るゝ鳥威し
    夏物を多く残して店閉じる
    山車に乗る日焼けの顔に深き皺
    湯浴みして夕餉の膳にすだちの香
    敬老日今年は何もなかりけり
 
    (10/08)
    逢ひたくてけふも出かける盆踊
    あめんぼう右折左折は苦手かも
    踏切の待つ人癒すカンナかな
    雑音のあとに遠雷届きけり
    西瓜買ふ大き過ぎると妻小言
 
    (10/07)
    汗光る白鵬の汗珠玉(たま)の汗    
    油照り杭打ちの音けたゝまし      
    誘われて二つ返事の暑気払い      
    玉垣に祖父の名のあり夏祭       
    雨過ぎて新鮮な空夏の蒼
 
    (10/06)
    踏み入れば紫陽花迫る三室戸寺
    喉元の皺の目立ちて梅雨に入る
    八つ橋の朽ちてなほ咲く花菖蒲
    田植待つ水鏡に映ゆ月の影
    パソコンのうるさくなりて夏至来る
 
    (10/05)
    伊豆の旅あすは我が家か春惜しむ
    不出来だと友の癖字の新茶着く
    懐かしやジュース作りし山清水
    神鶏の羽根艶やかや楠若葉
    スカートを手繰る少女の水遊び
 
    (10/04)
    己が影写る菜の花畑かな
    万愚節騙され妻を喜ばす
    チューリップ畑にピョコピョコ赤帽子
    夜桜や舞妓に群るゝカメラマン
    同じ行また読み返す目借時
 
    (10/03)
    山笑ふ古希から始む水彩画
    青き踏む琵琶湖一周一日目
    春うらゝピンクのシャツを着てみたし
    実朝の眼を醒ましたる春嵐
    春寒やアドレス削除のキー重し
 
    (10/02)
    魁の梅一輪や街の朝
    初雪や夕刊飾る金閣寺
    三寒に耐へて四温を待ちにけり
    春の気を吸ふて撮らるゝレントゲン
    「暖かくなれば」の多き二月かな
 
    (10/01)
    紋付の白襟極み淑気満つ
    去年今年背中合わせの無限大
    手の震へ癒えて初旅チェックイン
    マフラーの余分となりし日差しかな
    寒造り裸の杜氏に湯気立ちぬ
 
 
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    (09/12)
    歳晩や光陰追ひて日を惜しむ
    来年も生きてるつもり日記買ふ
    大根焚き運よく出会ふ京の旅
    鳶舞ふ吾も真似たや冬麗ら
    煮凝に一本欲しき朝餉かな
 
    (09/11)
    踏みしめて名残を惜しむ草紅葉
    一村の蒼天を染む柿すだれ
    芒原ひかり揺らせて風走る
    薄暗きお堂の床に紅葉映ゆ
    顔見世のまねきに上がる拍手かな
 
    (09/10)
    特選の菊を囲みて撮る笑顔
    秋祭り大門開けて子らを待つ
    むらさきの実をちりぢりに野分過ぐ
    包丁のサクサク切れて秋さやか
    ヨイショッと声を杖にし花野発つ
    (パロディーです)
 
    (09/09)
    ジュジュジュジュと音もご馳走初秋刀魚
    初めての席譲らるゝ敬老日
    秋暑し座敷に日差し入り初む
    合併を拒み明日香の曼珠沙華
    芝居終へ早たそがるゝ秋の暮
 
    (09/08)
    朝顔やつぼみの数は夢のかず
    ステテコや背なに風立つ濡れタオル
    初秋やフルート流る森の朝
    手から手へかち割り届く甲子園
    新米や稲穂飾りて売られをり
 
    (09/07)
    読みかけの本も一緒の昼寝かな
    風とほる京の町屋の葭障子
    夕立にテレビ乱るゝ怖さかな
    うな重の「う」の字はうなぎ旗なびく
    くちなしの白は濃き白深き白
 
    (09/06)
    田植終へ大きな薬缶軽トラへ
    南風や予選の球児足高く
    扇風機今年も共に過ごそうぜ
    子供らの去りて角出す蝸牛
    二の腕の列なし歩む更衣
 
    (09/05)
    若葉風こどもの多き日曜日
    武具飾よちよち歩きに拍手湧く
    夏立つや病後の友を誘ひ出す
    夏めくや自転車洗う昼下がり
    風鈴の売り場に流る蝉の声
 
    (09/04)
    春惜しむブルートレーンまた消ゆる
    春愁や中止となりし小旅行
    タンポポの絮ビッグバンし小宇宙
    花筵隣り合はせも縁のもの
    春灯やカレーの匂ふ帰り路
 
    (09/03)
    花冷えに肩摺り寄する夜道かな
    菜の花や湖西の嶺に雪残る
    白魚やまなこ揃へて吾を見ゆ
    生き急ぐことは禁物花便り
    球春や新装なりし甲子園
 
    (09/02)
    春立ちてポンポン弾むタイヤかな
    夜半の音春一番と知る朝   
    幕上がる前に落とせし咳ひとつ
    初音聴き妻のご機嫌直りけり 
    放列のレンズに映ゆる春の雲
 
    (09/01)
    なに故に達磨焼かるゝとんどかな
    七福神詣りに一つ残りけり
    競り終はる鮟鱇のみな仰向けり
    加湿器の音深々と寒に入る
    酔ひ覚めや五臓六腑に寒の水
 
 
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    (08/12)
    もぐり込む布団に残る陽の匂ひ
    金柑や吾にも夢の二つ三つ 
    諦めしこと多少あり年暮るゝ
    冬落暉黄金に霞む跨線橋
    星二つお供に笑ふ冬の月  
 
    (08/11)
    秋祭り下の名で呼ぶ友揃ふ
    石蕗の花一隅照らし黄昏るゝ
    ストーブや去年の匂ひ立ちにけり
    向き揃ふ鳩膨らみて冬に入る
    木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂
 
    (08/10)
    来し方に酸っぱさもあり濁り酒
    わだかまり解けず独りの濁り酒
    秋遍路友は今頃どの辺り  
    花嫁や平安神宮秋日和   
    秋の蚊を叩き心の揺れはなに
 
    (08/09)
    台風の過ぎたるあとの茜雲
    扇風機ともに過ごせし夏終る
    骨一本残し秋刀魚は吾が腹へ
    ケータイの宣伝多き敬老日
    気動車を降りて眼に入る曼珠沙華
 
    (08/08)
    手応へのありて西瓜の真っ二つ 
    油照り砂塵をあぐるダンプカー 
    灯を消して盆僧ついと去りにけり
    タオルケット足でまさぐる今朝の秋
    赤とんぼ何を思案のホバリング 
 
    (08/07)
    夏雲やかがむ球児に跳ぶ球児 
    寝返れば暫し冷たき寝茣蓙かな
    有無もなく誘ひに乗りし暑気払ひ
    缶ビール底まで干せば青き空 
    お引取り願ひたくなる大暑かな
 
    (08/06)
    蓮一葉己が世界や雨蛙          
    招かれて父の日あるを実感す       
    手土産は娘の好きな枇杷の籠       
    点滴や今日も読書の梅雨じめり       
    雲晴れて新緑の山近づけり
 
    (08/05)
    粽解く白き裸身や昼の夢    
    街の子の尻一列の田植かな   
    峡流る天に伸びゆく栃の花
    ぬかるみに慣れて終はりぬ田植かな
    初夏の風鉢植え並ぶ路地を過ぐ
 
    (08/04)
    遠慮など知らぬ顔して黄水仙
    靴紐の緩むがまゝに青き踏む
    花吹雪追ふ児のあとを花吹雪
    新緑や少女の像はすくと立つ
    人工の巣に鳥孵る春の空
 
    (08/03)
    廃村に残る大樹の山桜
    草餅や茶柱立ちぬ北の宿
    初音聞き今年も生きてゆけさうな
    泡一つ立てゝ鯉ゆく春の池
    腕まくり堤に少女風光る
 
    (08/02)
    傷舐めて眠りに入りぬ恋の猫
    血の色に蕾ふくらむ沈丁花
    向き合ひて何を語るや水仙花
    欅の芽流るゝ雲の速さかな
    駅出でて縄暖簾まで息白し
 
    (08/01)
    初春や漁港華やぐ大漁旗
    手袋の見つからぬ日の憂ひかな
    七日粥土の匂ひを啜りけり
    風呂吹や信濃土産の糀味噌
    ほろ苦き昔を想ふ柚子のジャム
 
 
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    (07/12)
    雑炊の蓋とるまでの静寂かな
    住所録消して身に滲む年の暮れ
    満つる湯に身を沈むれば冬の月
    冬日和将棋指すひと見入る人
    炉火赤し五平餅焼く飛騨の宿
 
    (07/11)
    霜やけや厳しき時代ありにけり
    法事終へ閑散となる冬座敷
    「かき入荷」思わずくぐる縄のれん
    流れくる紅葉織りなす錦かな
    蒲団干すけふは娘の里帰り
 
    (07/10)
    なに故に辛き獅子唐あたりけり
    懐石の膳にひと挿し芒の穂
    藤袴和服のひとを引寄せぬ
    漸くに公孫樹色づく遅き秋
    てすさびにまた呑み直す夜長かな
 
    (07/09)
    湧水にタオルを浸す残暑かな
    曼珠沙華仲間はずれのなかりけり
    敬老の日に祝わるゝ歳となる
    朝露に濡れしズックも乾きけり
    何処からと席空けらるゝ秋の旅
 
    (07/08)
    また来たるあの日も紅き夾竹桃
    コウノトリ巣立ち七月果てにけり
    峰雲や阿久悠偲ぶ甲子園   
    溶接の火花飛び散る油照り  
    大滝の飛沫に濡るゝ己が影  
    
    (07/07)
    夏祭り終へて法被の干されをり 
    鮮明や台風一過青と白     
    拍手湧く音に先立つ遠花火   
    砂を撒きいざナイターの始まりぬ
    夏休み私服のあの子に出会ひけり 
    
    (07/06)
    空梅雨と聞かば案ずる水飢饉
    雨あがる蒼天を突く立葵  
    傘入れて覚悟を決めし梅雨の旅
    天辺に皮の残りし今年竹  
    小西瓜や新薬師寺に供へをり
    
    (07/05)
    蚕豆の艶あをあをと酒の朋
    父と児の弁当広ぐ五月晴れ
    旅先の決まらぬ侭に夏立ちぬ
    全山を緋色に染める山躑躅
    白雲に溶けてしまいし初夏の月
    
    (07/04)
    もの云わぬ桜の語る彦根城
    花吹雪帽子追ふ人笑ひをり
    ほろ酔ひにしばしまどろむ花の下
    白川の果てまで染める若柳
    鯉幟集ふ千匹過疎の村
    
    (07/03)
    梅香る水琴窟の音跳ねる  
    まんさくの花逆光に色放つ
    春光の底まで届く池の色  
    瀬戸内の霞みて消ゆる巨船かな
    今日だけの袴を濡らす春の雨
    
    (07/02)
    春寒し[閉店]の紙貼られをり
    早春を迎へに新(さら)のスニーカー
    早春の浮き立つ心いつわれず
    菜の花の一畝街を明るうす
    赤提灯まだ灯の入りぬ日永かな
    
    (07/01)
    初釜や花びら餅の餡透ける
    スイッチを入れゝば流る「春の海」
    大寒や底の冷たき仕舞ひ風呂
    泣きさうな冬空仰ぐ妻の留守
    冬寒し鍋になほ振る七味かな
    
 
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    (06/12)
    品書きの「大根」の大太々と
    庭掃除終へて暫しの日向ぼこ
    湯治場に柚子の香匂ふ冬至かな
    宴闌て煮え立つ牡蠣の縮みをり
    葉牡丹のひとり占めせし花壇かな
    
    (06/11)
    冬に入り列車の響き乾きけり
    律儀にも木枯らし一号挨拶す
    杉玉の色青々と今年酒   
    山茶花を入れて新婦を写しけり
    隧道を抜くれば霧の里なりし
    
    (06/10)
    藷掘りに親子の絆深めをり
    退院す先づは刺身と温め酒
    無人店えらぶに迷ふ秋の豊
    秋暑し先づ顔洗ふ旅の果て
    山路を迷ひて聴きしキリギリス
    
    (06/09)
    台風や泡盛甕に眠りをり  
    熊よけの鈴の音澄みて山の径
    鈍行の停車の度に虫の声  
    新たなるだんじり白し秋祭
    一円を拾ひて熱し秋の昼  
    
    (06/08)
    水虫と共に苦労の頃ありき
    油照り鉄橋渡る貨車の音
    ビール飲み球児の美技に酔ひにけり
    新涼や今朝の空気のさらさらと
    処暑迎へはや壊さるゝ海の家
    
    (06/07)
    糊きゝし浴衣に伸ばす背筋かな
    初蝉やひと声ありてあと閑か
    七夕や多き願いに笹垂るゝ 
    葭簾張り部屋の暗さも嬉しけり
    焼酎に薩摩切子の季節かな 
    
    (06/06)
    語るより聞き手にまはり夏料理
    顔写真つけて並びし夏野菜
    嫌われてゐるとも知らずなめくじら
    牛蛙古墳の濠の深みどり
    雨上りどこへお出かけ蝸牛
    
    (06/05)
    縁側に湯浴みのあとの初夏の風
    蛙鳴く棚田の水に朝日映ゆ  
    夜回りのナースの影や白牡丹
    チビ茄子の主張しつかり辛子漬
    赤子泣く空に大きな鯉幟   
 
    (06/04)
    雨雲の割れて日差しに山笑ふ
    花の塵踏むを憚り磴登る
    花筏ボートの櫂に乱れけり
    街灯に桜吹雪を教へらる
    野道行く村に一人の新入生
    
    (06/03)
    戒名をメールで知らす彼岸かな
    片栗の花に見惚れてバス逸す
    夕暮れて白木蓮の灯りけり 
    春灯に浮かびあがりし高台寺
    暮れなずむ日永の空に鎌の月
    
    (06/02)
    春めきて酒すゝみたる夜更けかな
    見つければまた見つかりし蕗の薹
    公園の将棋広場の日永かな
    春立ちて歩みはじむる児の笑顔
    ふくらみて未だかまだかと冬芽かな
    
    (06/01)
    霜柱踏みて入試に立ち向かむ
    初神籤末吉引きて好しとせむ
    降る雪や都会の音を静めけり
    寒に入る列島既に厳しかり
    風呂吹きに串穴多き新所帯
    
 
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    (05/12)
    同人誌ガリ切り終へて鍋囲む
    落葉径炭焼窯の朽ちし跡
    寒波来るはじめの熱き湯船かな
    外灯に雪降りをるを教へらる
    枯木立名札目立ちし植物園
    
    (05/11)
    手応へのありて大根引き抜けり
    小春日や横浜めぐる赤きバス
    旧交を温めをりし燗熱く
    しぐれ止み行き先示す傘のさき
    七五三赤き鼻緒に白き足袋 
    
    (05/10)
    宿直の月夜にボンとドラム缶
    しをれても命の限り八重芙蓉
    水割りもお湯割りとなり秋深む
    六甲や夜景煌めきちゝろ鳴く
    長き夜も放送終はるオルゴール
    
    (05/9)
    明日香路が好きと今年も彼岸花
    ざわざわと胸騒ぎせし野分かな
    秋暑し室津の坂や港見ゆ
    名月の家来となりし街灯り
    ひと言の後味悪しき芋茎かな
    
    (05/8)
    蜜かけて匙で喰ひたし雲の峰
    球児らの砂を袋に夏終る
    虫の音に酒酌み交す旅の宿
    鳴き尽きて蝉の骸や天仰ぐ
    地蔵盆児らの奏でる鉦太鼓
    
    (05/7)
    土用波荒れて浜辺に人もなし
    イヤホンのコードからまる熱帯夜
    朝まだき蝉に起こされ日の始む
    炎天の土曜に動く町工場
    のうぜんや石塀小路を明るうす
    
    (05/6)
    忍び逢ふ鼓動鎮まれ蛍の火
    夏至の日の遊び惚けて帰りけり
    父の日や病を伏して電話切る
    床に臥す事情も知らず梅雨に入る
    鮎跳ねる瀬戸の群青流れけり
    
    (05/5)
    校門に乳房寄せくる衣更
    柏餅ひとつ余りて子を想ふ
    青葉風木漏れ日まろぶ坂の径
    あめんぼう何を思案の立ち止まり
    牛啼きてどよめき沸きし賀茂祭
    
    (05/4)
    朝日浴び衣新たに山笑ふ   
    残雪や己がいのちの幾ばかり 
    あんず咲く新しき名のまち生まる
    春愁やウォッチに音あるを知る
    花の塵過ぎし宴の泣き笑ひ  
    
    (05/3)
    一年生門出を祝ふ桜かな
    つくしんぼぼくもぼくもと顔を出す
    寝転びし十番ティーの揚雲雀
    啓蟄や午後の砂場に遊ぶ児ら
    隧道の先にかげろひ立ちにけり
    
    (05/2)
    うすらひに柄杓とらるゝ手水鉢  
    掌に豆腐切る刃の冴返る   
    梅の香や空に浮びし大阪城  
    春立ちてスキップの児の靴ひかる
    玻璃越しのつらゝの雫ひかりけり
    
    (05/1)
    災いを福に変へたき去年今年 
    をとめごや初日に光る鼻の先 
    どんど焼き夢の果たせぬ達磨燃ゆ
    白き髪目立ちし妹の厄詣   
    海透けて海鼠哀れや身を晒し 
 
 
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    (04/12)
    一夜明け嵐の遺産敷黄葉
    街寒し自販機に増ゆ赤マーク
    白障子明るくなりて日の新た
    着膨れて鳩に餌やる爺と婆
    酒だけは切らせてならぬ年用意
    
    (04/11)
    寄せ鍋や話題を残し宴果てる
    振り向けば高きに登る峪紅葉
    腰かけし石の冷たき紅葉狩
    朱一色果つところなき柿すだれ
    冬めきて部屋の奥まで射す陽かな
    
    (04/10)
    暮れ早し灯下に移す将棋盤
    柿かぶる手に滴れし甘露かな
    頭のみ残し秋刀魚の骸かな
    柿もぎし爺と語らふ里の道
    蟋蟀の音に送られて帰路急ぐ
    
    (04/09)
    音たてし秋刀魚に搾る酢橘かな
    風速を聞きて案ずる安否かな
    慰霊碑の何かも知らづ彼岸花
    銀杏の匂ひに秋を覚えけり
    濁り酒浮き世は澄んでをりもせづ
    
    (04/08)
    傾きしマッチの足の茄子の馬
    敗戦忌御霊は地獄か極楽か
    朝風の涼新たなる目覚めかな
    捕虫網駆け寄り覗く兄妹
    黒トンボ墓石に翅を合せをり
    
    (04/07)
    短パンに替へて薮蚊のよろこべり
    青田ゆく一両電車の派手な色
    水着の子ティーシャツの子の滝すべり
    鉾建てや轍を残し一休み
    参つたと詫びを入れたき大暑かな
    
    (04/06)
    帆柱のてんでに揺らぐ夏の海
    法事終へ大の字に寝る夏座敷
    朝顔や蔓泳がせて握手待つ
    篝火にをんな鵜匠のほゝ映ゆる
    野分きて家族の絆覚へけり
    
    (04/05)
    夕風に乗りてタンポポ一人旅
    素足の子嬉々と戯むる水たまり
    城跡や無念を鳴きし牛蛙
    カーニバル踊る少女に青時雨
    いづくにて生きていたかの初蚊かな
    
    (04/04)
    蒼天に若葉の浮かぶ大欅  
    声もなく牛舎の跡に著莪咲けり
    夜桜と存問するや春の月  
    始業式終えて児童の水遊び
    長堤を緋色に染める花の塵 
    
    (04/03)
    球児らの夢の如くに花開く
    春泥を浴びてウララの晴れ姿
    点眼のパチッと決まり空おぼろ
    燕来る急ぎ玄関開けにけり
    春暑しバスのクーラー動き初む
    
    (04/02)
    雲はゆき水は流れて春うらゝ
    水温む舟べり叩く波の音
    春雷の一撃に沸くナース室
    女医の襟うす水色の春の服
    水取りの支度の音や二月堂
    
    (04/01)
    去年今年関門トンネル抜けにけり
    新妻となりし姪から初賀状
    味噌汁の大根多き七日かな
    留守番をねこに頼んで探梅に
    嘘つきて耳たぶ紅く寒の入り
    
 
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    (03/12)
    鰭酒のなほ注ぎ足して夜も更けむ
    山茶花の落花の隙に黒き土
    暮早し鶏は呼ばねど小屋に入る
    枯葉落ち空の大きくなりにけり
    抱き上げし嬰の微笑む小春かな
    
    (03/11)
    友よりの新酒は梅の化粧箱
    夕暮れて蜜吸ふ蜂や冬近し
    大根の突き出る首の寒さかな
    芋煮喰ふ集ひ勤労感謝の日
    顔見世のまねきに華やぐ京の町
    
    (03/10)
    秋祭り山車ひく稚児の薄化粧
    のけぞりて役目の終へし案山子かな
    ひもすがら詫びてばかりのしゝおどし
    二階にも届く秋刀魚の焼け具合
    オーナーの夢を名札に青蜜柑
    
    (03/9)
    虫の音に玄関広く開け放つ
    芋の葉に朝日に映ゆる露の珠
    畦道に大きなやかんと曼珠沙華
    コスモスの野辺に広げる握り飯
    秋涼し布団きて寝る嬉しさや
    
    (03/8)
    廃線の隧道抜けてカンナ燃ゆ
    山道に会釈の人や眼の涼し
    露草や嘘のつけない色なりき
    新米の届きて夏の果てを知る
    図書館に宿題あふる夏の果て
    
    (03/7)
    風はらみ紺碧の海ヨットゆく
    水蹴りて園児の声や海開き
    言ひ過ぎて青唐辛子の辛きこと
    靴下を脱ぎて登山の終りとす
    宵山や山車に灯点り拍手わく
   
    (03/6)
    己が過去あとに戻れぬ蝸牛
    磯笛や桶に休みて鮑採り
    初夏の宿かほり漂ふ青畳
    蜘蛛の巣に連なる雨のビーズかな
    せゝらぎに一息入るゝ薄暑かな
    
    (03/5)
    次々と棚田に水の張られをり
    故郷はセピア色なる麦の秋
    青葉雨祇園小路に蛇の目傘
    葱坊主親分子分の格差あり
    鴬にテレビ消したる朝かな
    
    (03/4)
    身をかゞめ舟沈むやに蜆掻 
    故郷や峠を越せば山躑躅
    幼子や吾が手に垂るゝ甘茶かけ
    雲雀の巣残して畝を鋤きにけり
    落人の村に大樹の遅桜   
    
    (03/3)
    遠来の友の戸惑ふ春の雪
    春きざし眠るボートのペンキ塗り
    舞ふ火の粉走る響きやお水取り
    真砂女逝く小さき椿落ちにけり
    木蓮の蕾谷間に灯りけり
    
    (03/2)
    藁葺きの白壁映ゆる紅き梅
    彼の世にて龍馬と語るや菜の花忌
    玻璃越しの日差しに力春隣
    雲ゆきて麦の芽淡く緑なす
    氷蹴る児らの笑顔や声弾む
 
    (03/1)
    下北の灯も透きとほる冬海峡
    なに聞ゆ縄文の跡雪覆ふ
    女体燃ゆ棟方志功雪の中
    仰ぎ見る注連縄白し那智の瀧
    水仙や潮岬に波まねく
 
 
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    (02/12)
    職退きて庭に侘助あるを知る
    冬日落ち湖上に舞ふや鳥の影
    日記買ふなほ生きたくて五年用
    悴む手うどんの鉢に温めをり
    近づきてなほ近づきて冬芽見ゆ
 
    (02/11)
    突然に窓いっぱいに雁の列
    子規百年城四百年秋日和
    新走り木曾路に青き杉の玉
    嵯峨野路や人に流され紅葉狩り
    児も嬉々と小さき熊手の落葉掻き
 
    (02/10)
    友事故死茶碗割る音酷い秋
    コスモスや野辺ゆく神輿を見やりをり
    金木犀過ぎし日想ふ香りかな
    葡萄棚残れし葉のなか房ひとつ
    艶豊か大青蜜柑ゴッホの絵
 
    (02/9)
    蝉逝きてオカリナ響く森の朝
    秋風や土掘り返し花壇かな
    黒ん坊どこへ消えたか新学期
    秋暑し虫の音恋し日暮れかな
    梨届く妻追憶か独り旅
 
    (02/8)
    春の雹に堪えし石榴の実が朽ちる
    門閉じて校庭の隅白木槿(むくげ)
    芙蓉咲く入道雲や垣の上
    原爆忌橋の若者頭(こうべ)垂れ
    蝉時雨止みて天空真っ暗に
 
 
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