豊 句 集

(13/02)
寒きなか白梅咲きし馬見園
春来たり喜び去りし寒風雨
春浅し寒さ厳しき梅の花
世の中も心も晴れり春来たる
初春や心和みて梅花待つ
(13/01)
期待する家の宝子供なり
厳空の朝日を浴びた我が身かな
母親の遺訓に日々頭下げ
日一日家族健康誉れなり
寒々と身を屈めし歩く朝
(12/12)
初雪や寒風ふきて身が縮む
導けよ日本列島進む道
未来をば託す一票我にあり
冬日和汗拭きふきて山登り
日本国希望持ちたい門出かな
(12/11)
紅葉見鮭鍋食べて酒飲んで
秋の朝塩鮭そえる朝餉かな
さくら並みいっぱいに落葉かな
熊野路の雨降り足場苦労する
秋日和妻とドライブ月ヶ瀬へ
(12/10)
鈴なりの鳥も喰らわぬ渋柿よ
柿食えば妻の顔にも頬笑みが
秋の風雲の流れに気が和む
矢田寺のコスモス匂う晴れ日和
雨もやみ青空高く秋の朝
(12/09)
突然の雷鳴悲鳴大あらわ
大嵐日本列島掻き乱す
国民のための政治が雨あらし
孫来たる疲れもきたる楽しさよ
鈴虫の鳴きしぐれ聴きうとうとと
(12/08)
庭の木に蝉の合唱暑さ呼ぶ
蝉しぐれ元気だせよと我に云う
ああ暑い今日も畑草取りに
夏の夜の子供に還り花火祭
盆がきて親を思いし墓参り
(12/07)
ありがとう一言いえぬ頑固者
老人と競技するも年の勢
断れず妻に引かれて買い物に
梅雨明けて大晴天に顔しかめ
夏の日の天空に飛ぶ鳥の群れ
(12/06)
山歩き鳴いてみせよホトトギス
蛙啼く田植え懐かし蘇える(よみがえる)
畑やり汗かく日々に元気湧く
紫陽花の花に埋もれ矢田寺に
ほととぎす歌ってくれよ聴かせてよ
(12/05)
5月雨世界日本も大あらし
葛城の躑躅(つつじ)山の素晴らしさ
旅行かば世界遺産の熊野路へ
列島を金環食で大騒ぎ
古き町京都歩きまた楽し
(12/04)
熊野路を友と歩いて楽しけれ
春日より桜満開花盛り
陽をうけて沈丁花の香りあり
久方の光目に入る春の日に
陽光を受けて飛び交う燕かな
(12/03)
風強く冷たく頬に突き刺さり
二月堂お水取り終春来たる
梅園の見るも楽しく花盛り
盆梅を眺めて魅せられほしくなる
春が来た花粉症もやってきた
(12/02)
若草の山焼き映ゆる奈良の里
(1/28 18時30分より始まりました。秋篠川の土手から見た風情の素晴らしさを句にしました。)
沖縄の桜満開二月かな
(1月末〜2月に掛けた3泊4日の沖縄旅行で見た満開の素晴らしい桜、それも花は昔の女性のようにおしとやかに下を向いていたのが印象てきでした。)
春日和山の谷間に朝日かな
(朝歩きの時ふと山を見たときの朝日が素晴らしかった。)
秋篠の河川凍りて寒さ増す
(秋篠川の朝歩き、川面は凍り田畑は霜で白く寒さが増幅した。)
春よ来い早くこいよと老バト鳴く
(寒い日々は、もういい加減で早く春が来てほしい願望。)
(12/01)
寒冷の霜踏みしめて歩く朝
くっきりと生駒連山空高く
大池や鴨の大群戯れる
忘年の呑み会続く朝の顔
初雪や庭を眺めて冬ごもり
(11/12)
月ヶ瀬の湖面に映る紅葉かな
色づいた銀杏並木の御堂筋
富士山の白く聳える壮大さ
厳寒の白鷺川で餌を待つ
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