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風 句 集
 
 
    (22/05)
    鎌倉へ駒駆り立てる若葉道  
    かほり染む紫陽花寺の女坂  
    潮を押し潮に押さるる潮干狩 
    春耕や一村包む堆肥の香   
    満ち潮の稚鮎を乗せて遡上せり
 
    (22/04)
    老い二人昨日も今日も四月馬鹿 
    廃屋や庭に変わらぬ柿若葉   
    法螺貝や秩父修験の若葉路  
    花びらを空に放つる峯桜    
    みちのくに四月半ばの夏日かな 
 
    (22/03)
    春日和母校は介護施設へと  
    遠富士へ桃の花敷く甲斐路かな 
    花を見つ心に翳る戦禍かな  
    つちふるや指先に見るゴビ砂漠 
    芽吹き山色とりどりに点描す  
 
    (22/02)
    大海へ川下る稚魚春立ちぬ    
    梅いちりん白寿の顔をほころばす  
    恋猫や媼の寝顔横に見る     
    鳴くものの声ひそめたる余寒かな  
    見上ぐるもさくら古木に紅はなし  
 
    (22/01)
    神の岩声を合わせて注連縄(しめ)を巻く
    元日や太鼓にひびく院師(おし)の宿 
    みちのくや泥水踏む子山に春    
    翳る日に花影溶けし冬さくら    
    風に知りたどる園路や蝋梅花    
 
    (21/12)
    年酒酌む孫らの余す重の物   
    ウィズコロナ家族そろふて屠蘇祝ふ
    自助といふ情なき言葉社会鍋  
    落穂喰み雀をよせぬ烏かな   
    年の瀬や五百羅漢に君の貌   
 
    (21/11)
    初霜と妻に声かく玻璃戸かな  
    木の葉髪昭和の星がまた一つ  
    艶のある噂もたたず木の葉髪  
    おしゃべりもリズムの一つ牡蠣を打つ
    裸木の突き上ぐ空の青さかな  
 
    (21/10)
    秋晴や産土参りの赤子抱く
    夢捨てぬ就職活動天高し
    秋祭自粛解除と幟立つ
    行秋や着るは長袖ジーパンツ
    歌声に応へ舞ひ落つ枯葉かな
 
    (21/09)
    台風来ひなん避難とスマホ鳴る
    産休を告げる笑顔や豊の秋  
    野仏の見守る棚田秋茜    
    大花野パプリカ歌う子らの列  
    天空の牧を出づるや羊雲   
 
    (21/08)
    蜩の余命を歌う夜更けかな 
    秋の雨軒に貼り付く殻二つ 
    今年も庶民に遠き初秋刀魚
    今年又帰省自粛よてんでんこ
    鰯雲果てに紫紺の遠浅間 
 
    (21/07)
    山よりの風を待ち居る夏の夕
    台風来シーサー守る綱しかと
    蝉鳴いて鳴いて夕日を戻したり
    七夕や青い地球を見るツアー
    夏空やトマト畑にカンツオーネ
 
    (21/06)
    人呼べぬ珊瑚の浜や梅雨明くる
    三太郎の日記讀みし日椎の花
    白靴を選びワクチン接種へと
    高鳴くや軒端に残る雀の仔 
    マスクにも浅草の粋紺浴衣 
 
    (21/05)
    竿を振る夏うぐひすの渓の中
    二十日余も早き梅雨入りよ山を見る
    親燕雨の歩道を滑空す     
    松の芯一番名乗り競い合ふ   
    籠り居や届く新茶に富士を見る  
 
    (21/04)
    嵐小便小僧も膝ぬらす  
    鳥海へ鳥海山へと嵐   
    ひと手間を語る釘煮や酒を汲む
    甲子園目指すグランドつつじ咲く
    牡蠣筏漁師が山に苗木植う 
 
    (21/03)
    空と海溶けあう果ての朧月
    春は下宿暮しと春休み  
    初燕商店街を直線に    
    春の耕シルバーカーに鋤を乗せ
    水くれる婆の笑顔や木瓜の花
 
    (21/02)
    春立やいつものジョグに軽き汗
    水もどる沢の庵は座禅草  
    春の鳶安達太良山の木の根開く
    踏や傘寿壽ぎ盃を干す  
    色付くや窓辺にかほる沈丁花 
 
    (21/01)
    節を食み本七冊と初便り
    凍蝶の飛ばなんとして崩落す  
    着膨れてA・Iの世に戸惑ひぬ  
    鉢巻と気合で泳ぐ寒の海    
    八十路きて賀状事態と書き書かる
 
 
 
 
 
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    (20/12)
    氷張つたと山の釣り宿 
    帰れぬ子廚静もる年の暮
    年玉に節を裾分け子に託す
    裸木の枝ぶり競ふ園路かな
    天気図を睨む網元鰤越し
 
    (20/11)
    山寺の縁に茶を酌む冬日和
    落葉掃く土塊ごとの蟇薄目ぶ
    瀬戸内になき上州の空っ風 
    散る枯葉サキソホン吹く楽士像
    丸刈を三ミリ長くし冬に入るを
 
    (20/10)
    旺文社のテーマソングよ秋灯
    土を噛む株の実りや芋を掘る
    火星照り感染症の冬が来る
    破蓮鳩に餌ヤるホームレス
    鳥の声土蔵に写る木守柿 
 
    (20/09)
    月に暈芒に陰る無縁墓
    ひつじ雲シャンペン割れて進水す
    茄子漬の色に目覚むる今朝の卓
    降臨の曼殊沙華咲く庭の隅 
    はじけ落つ栗を愛でたる掌  
 
    (20/08)
    秘密基地つくれぬ密の夏休み
    かなかなの鳴くや天空あお深む
    クーラーに慣れし身体の重さかな
    化石掘るジュラ紀の峪の蝉時雨
    赤信号まつ間の風や秋涼し
 
    (20/07)
    薬膳と聞くや尊き皿の茄子
    雨雲の切れ間の日差し夏蜜柑
    らっせーの声なき街の暑さかな
    天変か百年無事の村出水 
    菜園の陣取りはげし夏野菜 
 
    (20/06)
    舟で焼く鱚香ばしく山青し
    蔓繁茂藤棚重き梅雨湿り  
    荒梅雨を凌ぐ雨滴に鳴るスマホ
    夏木立足爪開き烏来る   
    大田植園児も一人数の内 
 
    (20/05)
    衣替え新幹線も軽やかに
    五月晴家居の我を誘うかに
    豪雨もて石垣島は梅雨に入る
    コロナ過のマスクの町に蝉の
    柿若葉古里思ふテレワーク
 
    (20/04)
    目覚しを駅舎のベルと聞く朝寝
    春日傘感染さける会釈かな
    古希の摘む新芽三枚一番茶
    子の帰省なくて鉛の五月かな
    大楠の若葉の香る一里塚
 
    (20/03)
    農婦らの止まらぬ話水温む
    雌を連れ威風堂々雉の行く    
    救助犬の軽き鼾や山朧      
    花びらのゆるむや牡丹艶(あで)やかに
    我だけと思ふが油断タラ芽吹く   
 
    (20/02)
    咲きつぐや山茶花紅を椿へと
    瀬のはやみ飛沫のなかを子鮎跳ぶ
    春耕や赤子の床を延べるかに 
    軸を掛け玄関雛の間となりぬ  
    草萌えや八十路もかける河川敷
 
    (20/01)
    凍てる岩穂高の空の抜ける青
    下宿子の顔ほころばすお年玉
    十日居て今朝はおらぬ子七日粥
    日脚伸ぶ千秋楽の撥太鼓
    スマートホン孫に教はる炬燵かな
 
 
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    (19/12)
    受験子のホテル暮しや姉の風邪
    我が影に吠え継ぐ犬や寒月光
    曇天下ぼんぼりごとく柚子実る
    息白し犬振り返る散歩かな
    就活に貸す知恵もなき冬帽子
 
    (19/11)
    雲早く梢を鳴らす初時雨
    たら鍋の卓に一つや老い二人
    令和初ご祝儀祝儀と一の酉 
    山寺の和尚薪割る冬構  
    赤城嶺を越えて上州空っ風
 
    (19/10)
    日の透くや川瀬に秋の声を聞く
    牡蠣鍋は土手かキムチか豆乳か 
    ななかまど燃ゆる涸沢奥穂高   
    虫食へど手編みのマフラー捨てられず
    風に知る温め酒という言葉    
 
    (19/09)
    ご先祖か墓石に憩ふ赤トンボ
    物忘れ釣瓶落しの日のやうに 
    園児らのエール面はゆ敬老日 
    佐渡浮かぶ海は藍色秋深む  
    鳴くものの失せし園路や秋澄めり
 
    (19/08)
    火の鳥の散らしし綺羅か曼珠沙華
    流灯の手を振るやうに瀬に消ゆる
    敗戦日親父の背は越えられず 
    干潮の川床匂う残暑かな   
    母ちゃんを演じし妻の盆疲れ 
 
    (19/07)
    寝苦しと枕辺さぐる団扇かな
    歌い手の腰にうちわや櫓へと
    ヨーデルや氷河の跡の花畑
    大粒の雨先駆くる稲光  
    鉦鳴るや町衆はやる京の夏
 
    (19/06)
    虹の下嶺に見ゆる那智の滝
    虹消えて君はかの世へ七七忌  
    空鳴らす雨におののく梅雨入りかな
    飛べと鳴き怖いと返すつばめの仔
    百めざす傘寿の妻のサングラス 
 
    (19/05)
    広縁や新茶持ち寄り味くらべ
    藤古木三十畳の花の糸
    紫陽花やメイクを誇る美容室
    独り居や時計進まぬ五月闇
    日に透ける若葉よ弾むスニーカー  
 
    (19/04)
    うぐひすのはつねおかしと歩をとめる
    味噌汁のレシピ問う子や柿若葉
    昨夜酌み今日知る訃報春の雷
    春の海眠れる艦に菊の紋 
    平成や昭和の慰霊果し終ゆ 
 
    (19/03)
    うららかや命の声が野に山に
    たもを挿す土手のたんぽぽ鳶の笛
    彼岸にも更地にさるる無縁墓  
    啓蟄や枝に高鳴く恋の鳥   
    土湿る筍置かる朝の門    
 
    (19/02)
    合格の文字踊る絵馬梅香る
    堆肥山二礼二拍手畑を打つ
    日に力花芽紅さす庭椿 
    獲物追う猟師の眼受験子に
    軒雀春あけぼのを唄いけり
 
    (19/01)
    今上帝惜しむ参賀の御慶かな
    紅梅の空染め香る長屋門 
    称え合ふ天皇ご夫妻福寿草
    成人式娘ライダ-晴着着て
    日脚伸ぶ白星並ぶ中日かな
 
 
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    (18/12)
    五輪へと励むサーファー冬の海
    天地の安寧祈る明けの春  
    子は五十孫は二十の柚子湯かな
    アメ横に人の渦巻く年の暮  
    餌を見るや歩み一変冬の鳩 
 
    (18/11)
    ふかふかの落葉に眠る蛙かな
    白菜のずしりと重き実りかな
    今年米蒸し上ぐ湯気や蔵通
    日を返す大根眩しき杉木立
    大根の美脚を競ふ道の駅
 
    (18/10)
    十国を見渡す峠天高し   
    いただきます腸(わた)から食うが初秋刀魚
    茎太く伸ばせる芋の子沢山     
    歯の治療終えて食ふ柿空青し    
    初雪の富士置き去りに「のぞみ」行く 
 
    (18/09)
    敬老の日口に出さねど吾若し
    奔馬ごと高校生の運動会 
    風に知る桜堤の紅葉かな 
    愛好家交すうんちく菊花展 
    跳ね太鼓秋の灯写す隅田川
 
    (18/08)
    かろやかに声掛け合ひてビール酌む
    豪雨過ぐ町揺るがすや蝉時雨
    敗戦忌慰霊の御幸終わりけり
    墓遠く祀る遺影に盆の花  
    新涼や昼の大気の底に来る
 
    (18/07)
    炎天や路肩に並ぶ被災家具
    扇風機肌に塩吹くボランティア
    岬へと頭ならべて遠泳す 
    やはらかに風しなり来る竹団扇
    海面を一蹴り潜る鮑採  
 
    (18/06)
    軽暖や町屋につくる風の道
    甚平着て下駄履き行くは異邦人 
    池の端江戸より続く麻暖簾   
    歯抜け子のくわえて見せるさくらんぼ
    杜若橋にたたずむ蛇の目傘   
 
    (18/05)
    雨を呼び田の面を揺らす蟇の声 
    若竹やNASAを夢見る塾通い
    子供の日二十歳を祝ふ着物見る
    花重き牡丹に添える支えかな 
    母の日や昔の事も今のように 
 
    (18/04)
    春月や湯をめぐりゆく下駄の音
    糸柳女船頭の木遣り歌 
    調和より個性求める入社式
    山躑躅樹齢八百丈二丈 
    飛魚来島はくさやの風の中
 
    (18/03)
    過疎となり百年駅舎陽炎へり
    貝寄せ(風)や龍馬になると島を出る
    目に耳に寂しき湖や鳥帰る   
    今頃と行くやたらの芽既になし  
    花咲くや生命のポンプ弾みだす  
 
    (18/02)
    建国日いつの時代と子に問わる
    春の雲さんぽの鰐の徒(とも)をする
    幹に洞老梅天に花ささぐ    
    風を呼び空を染めたる野焼きかな
    まだ出ぬか庭の木陰の蕗の薹 
 
    (18/01)
    モンゴルの羊追う子や寒夕焼
    冬青空遊具を埋める子らの声 
    飴切の音も目出度き初詣   
    子ら返り食卓広き七日粥   
    株のやうきゃべつ白菜ほうれん草
 
 
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    (17/12)
    峡一村木枯しのみの抜ける道
    認知症ならぬやうにと冬帽子
    年の瀬や自分史如き夢を見る
    裸木の見栄切る空の青さかな
    煤逃げや末広亭の三味の音
 
    (17/11)
    冬はじめ下駄履く指にそれを知る 
    河豚汁や博多の街に触れ太鼓
    訃報置きつぶやく校歌熱き燗 
    日を返し銀杏黄葉の宙に舞ふ
    野仏の供華に日を浴ぶ冬の蜂
 
    (17/10)
    高階の屋上菜園虫すだく
    帰省子の若衆に変わる法被かな 
    秋祭門門祓う笛太鼓      
    到来の松茸香る厨哉      
    ハーレーに乗つて出掛ける敬老会
 
    (17/09)
    月見酒所作美しき老妓かな
    豪雨なす雨雲連ね台風来 
    新涼や潮目の果ての筑波山
    昼ちちろ大化の遺跡掘るロマン
    押しあふて電線に鳴く稲雀 
 
    (17/08)
    外にでるや止まぬお喋り遠花火
    敗戦忌ネムレルヤマトハッケンス
    子は宇宙我は冥土を語る夏  
    ふうわりと秋の蚊寄りて離れざる
    一山は蜩の国翡翠色    
 
    (17/07)
    中州呑み渦巻く出水堤防へ
    団扇波止まる仕切りや最多勝
    交る蛇くねり絡みて藪滑る 
    鳴く蝉に迎え送らる園路かな
    千匹の蝉一木を歌はしむ 
 
    (17/06)
    水墨や霧の山路の濃紫陽花 
    見ぬ聞かぬ言わぬ一強木下闇
    男子寮一部屋二人栗の花  
    昨日今日変わらぬ暮し夏至来たる
    小糠雨吾(あ)を待つやうに花菖蒲
                 
    (17/05)         
    銭湯の壁画の富士や皐晴  
    声からす赤ヘル賛歌五月晴
    鮎釣の逆さのの字を空に書く
    盆栽の黒松の見す青嵐  
    早乙女の田水に映える朱の襷
 
    (17/04)
    制服の誇らしげなる新入生
    花茨出合ひ別れし丘の上 
    筍を足裏(あうら)に探る竹林 
    水奔る魚道を跳ねる小鮎かな
    春の潮膨れ満ち来る運河かな
 
    (17/03)
    春愁やろれつまわらぬ二合半  
    春愁や体臭となる湿布薬  
    春風やヒップホップに手を叩く 
    手作りと渡すクッキーホワイトデー
    あさき夢破る一声背戸の雉  
 
    (17/02)
    屋根の雪おとし震える古家かな 
    ひと雨に打たれ目覚むる冬芽(ふゆめ)かな
    合格子ただひたすらに漫画読む    
    涸れ沢に戻る水音や座禅草     
    乾鮭の貌(かお)も厳(いか)つき軒端かな
 
    (17/01)
    初笑い国産横綱誕生す
    思春期の子等の活気や年賀会
    節料理孫子が食ふて親の番
    研ぎ上げし刃先に光る寒さかな
    冬日向妻の膝かる耳掃除 
 
 
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    (16/12)
    つつがなくゆく年を謝し蕎麦すする
    漱石忌アンドロイドに孫の声
    番小屋に揃ふ漁師や鰤越し
    藁囲い花びら薄き冬牡丹
    村人の囲む軽トラ大き熊
               
    (16/11)      
    呉に聞く遠き浅間に初雪と
    えいおうと声かけあふて雁の棹
    枯菊の蝶を惑わす残香かな
    牡蠣鍋や初物食いの酒と米 
    棄て置かる大根白し畑の縁
                
    (16/10)       
    仄香る街吹く風や今年酒  
    雲陰の吾(あ)を残し行く花野かな
    赤とんぼ手を振り船を呼ぶ渡し 
    居間の灯の闇に吸はるや秋深む
    膝に乗る幼の温み十三夜  
 
    (16/09)
    テレビ点く西に東に地震(ない)野分
    窓を開け取り込む風や鰯雲 
    いつ来たかいつまで居るか渡り鳥
    樫の根掘る蝉七代の子を付けて
    高校生どすどす走る運動会 
 
    (16/08)
    テレビ点く西に東に地震(ない)野分
    窓を開け取り込む風や鰯雲     
    いつ来たかいつまで居るか渡り鳥  
    樫の根掘る蝉七代の子を付けて
    高校生どすどす走る運動会     
 
    (16/08)     
    バトン技ボルトの褒めしリオの夏
    門火焚く十日前には生きてたに
    マンションの石釜と化す夏の宵
    雲の峰呉鎮守府の煉瓦道 
    秋立つや問へど答えぬ夜の風
 
    (16/07)
    蜥蜴呑む鶏のとさかの紅(あか)さかな
    胸低く脚を構えて蝉鳴けり  
    七夕やハッチを開けて衛星へ
    河童橋人満載の山開き  
    シーサーの眼の方に天の川
 
    (16/06)     
    父の日や娘の言葉嫁に聞く
    天に龍地に鯰呼ぶ赤き星   
    紫陽花の狭む階(きざはし)門高し   
    大潮や真夜のサイレン梅雨滂沱 
    茗荷の葉達磨となりぬ青蛙  
                 
    (16/05)         
    バラ育て育てて戻る野ばらかな
    菖蒲下げ出向く川原や手掘りの湯
    半世紀暮らす団地や昭和の日
    少年の漢の匂ひ夏立ちぬ  
    ジョギングの足軽やかや松の芯
 
    (16/04)
    バラ育て育てて戻る野ばらかな
    菖蒲下げ出向く川原や手掘りの湯
    半世紀暮らす団地や昭和の日
    少年の漢の匂ひ夏立ちぬ  
    ジョギングの足軽やかや松の芯
 
    (16/04)         
    子らの声なき廃校の朧かな  
    朝練や教師一喝目借時
    昼の酒まどろむ吾に涅槃西       
    ぶな若葉一山に聞くときの声
    清正の名城落す春の地震(ない)     
 
    (16/03)
    綱取りと高鳴る春の寄席太鼓
    彼岸会や持ち寄る品は妣の味
    巣立鳥合格したと頭上より 
    春五度親子は別居除染地区
    試験終え街に囀る女高生 
               
    (16/02)       
    恋合戦新参の猫声に負く  
    春嵐ホームステイの女子高生
    春潮の街押しひろげ川上る 
    陰る部屋入り込む日差し木の芽吹く
    保育士に手を振り母へ金鳳花
 
    (16/01)        
    旧仮名の百人一首孫よめず 
    注連縄外し一品減らす夕餉かな
    声変わり塾嫌がらぬ受験の子
    女正月言うて鮨買う口実に  
    子ら返りいねむる妻や冬日向
 
 
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    (15/12)
    花八手垣根に掛ける売家札 
    山の子や潮遡る川見つむ 
    呉の街海軍さんの社会鍋  
    住む街を歩いて憶ゆ小春の日
    思い出も残らぬ七十路年暮るる
 
    (15/11)
    年寄りの憩ふ街中小春の日   
    七階や冬蝿も来ず一茶の句
    寺は紅(べに)街に黄金の黄葉かな  
    落葉して世代交代子の元へ 
    瀬戸内や山の寒気を懐かしむ
                
    (15/10)        
    上州の風に力や秋深む  
    秋風や湾を二分の潮の色    
    黙々と田を刈る農夫運動会    
    転居とて赤城山(あかぎ眼に秋惜しむ
    雀らの飽食に酔ふ刈田かな    
 
    (15/09)
    我鰐に歯石取る椅子鰯雲
    造成地昔忘れぬ曼珠沙華    
    台風や河は大蛇(おろち)に町呑みぬ
    戻りしか高く鳴く鳥秋の庭    
    縁側や妻呼び見上ぐ望の月   
                   
    (15/08)          
    送り火や仏間の遺影微笑まる  
    新涼や湯気吹く釜に腹の虫 
    墓洗う去年の今日は生きてたに
    湯殿にてためらう女遠き雷  
    (月初より八日続いた猛暑日)
    鳴くものゝ何で知るのや秋立つ日
                 
    (15/07)        
    閂を掛ける別荘木下闇   
    長安の大路彩る百日紅(ひゃくじつこう)
    伏せ置きしヒバクを語る米寿かな
    炎昼を思はす今朝の土鳩かな
    向日葵や物忘れする老いもよし   
 
    (15/06)
    梅雨湿り障子重たき古屋かな
    田植終ゆ水はゆり籠たつぷりと           
    父の日や子育て上手き妻に礼           
    (ダウンバースト) 突風に捩じられ呻く夏樹かな    
    (ハーレム) 吾ここに喉を鳴らして蟇は田へ (蟇=蟇蛙)
                            
    (15/05)
    鎌倉へ谷(やつ)駆け下る青嵐           
    紅ばらのくずれんとして香り立つ  
    道迷ふ武蔵の丘の新樹光     
    闇の夜の香に影たつは牡丹かな  
    職人の技が躍らす手書き鯉幟(こい)
                    
    (15/04)           
    水光る多摩川堰を飛ぶ小鮎    
    (四月七日戦艦大和撃沈さる)朧月泡は言霊大和の忌
    日を返す小花真っ白雪柳            
    ぶつぶつと蜆も句作夜の厨           
    大川や合戦如く花見船             
                          
    (15/03)                  
    雛持たぬ親の楽しむ雛祭            
    (雛も武者人形も家出をしてしまった)
    揚雲雀口数増えて妻癒ゆる
    (流行り風邪を患う)
    ドレミファソ雪解雫の音弾む          
    嬰児の吸いつく乳房春来る          
    ぐう ちょき ぱぁ 一雨ごとの木の芽かな
 
    (15/02)
    雪形を見てより始む田打ちかな        
    武士(もののふ)や花は日本でカープでと
    鳴く鳥の藪へ逃げ込む余寒かな   
    鳴き交す軒端の雀木瓜蕾む    
    ハミングは厨(くりや)の妻か水温む 
                    
    (15/01)
    ベルの音の消ゆや琴の音注連飾  
    トヨタ如土を絞りて霜柱      
    家揺すりダンプ駆け行く事初め   
    雨音の消ゆや竹林鳴りて雪    
    大寒の安房を彩る金鳳花(きんぽうげ)
                    
 
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    (14/12)
    持病薬指折り数ふ年の暮     
    年の瀬や妻の思いは孫ばかり
    荒天の明けて賜る小六月  
    浮かぶ柚子幼にかへる湯船かな
    もったいない禁句となして煤払ふ
                 
    (14/11)
    あの世から香り楽しめ今年米 
    初冬や寺の厨(くりや)に薪の壁
    住む人のなき里の家返り花  
    助手は妻口数多く障子張る  
    伊達をやめ股引履くや木の葉髪
                  
    (14/10)
    山越の風に戯る秋桜     
    日に当てる羽毛布団や暮れの秋
    七十路の思ひ出tどる郷の秋
    物をすて思ひ出放つ秋の空 
    落葉して桜にかほりありにけり
                 
    (14/09)
    蒼天やもみじの山の露天風呂
    はぜる炭したたる脂初秋刀魚    
    食器棚鳴らす地震や赤トンボ     
    穂をゆらす分厚き稲田赤城山(あかぎ)まで
    友の行く冥府の闇か虫鳴けり    
                     
    (14/08)
    籠る人誘ふ屋台や盆踊り      
    鳴きつくし地に廻う蝉の腹白し                 
    盆休み込み合う村の精米所                  
    声変わり祖母を見下ろす帰省の子               
    敵米英知らぬ若者終戦忌                   
    (敵米英知らぬ若者終戦忌(NHKの終戦番組の街頭調査でのこと、
    唖然呆然口が閉まらなかった)
                                  
    (14/07)
    海風や魂(たま)風鈴に帰りつく                
    ところてん啜るやむせる齢かな 
    公園の闇をにぎわす夏休み  
    お前までサイズダウンか冷奴  
    草を引く地中の髭根まさぐりつ 
 
    (14/06)
    独り寝る閨(ねや)の広さよ明け易し
    罫線を水面に引いて田植え終ゆ 
    妻の留守一汁一菜ダイエット  
    根付きたる早苗の染める田の面かな
    梅雨晴れ間湧くがごとくに草生ふる
                   
    (14/05)
    子蜥蜴の忍者走りや草の陰   
    卒五十若葉の学園(その)に若き吾   
    大鯉の腹いっぱいの若葉風   
    大都会企業戦士の昼寝かな      
    寄せ太鼓隅田の川の縁みどり     
                      
    (14/04)
    古茶新茶あれこれで済む夫婦(めおと)かな
    耕運機八十八夜の気合いかな
    てんでんに我を貫く葱坊主 
    春愁やピンコロ詣での友逝けり
    新緑の個性競うや雑木山 
                
    (14/03)
    音立てて乳すう赤児木の芽吹く
    三陸鉄道(さんてつ)の全区復旧春来たる   
    サンシュウユ咲く庭に出る車椅子       
    (江戸前復活) ジャンボ機の着陸見つつ浅利掘る
    象さんを歌う園児や豆の花         
                         
    (14/02)
    春近しタイガーマスクの贈り物        
    阿蘇五山眼下に舞うや春の鳶  
    雪解(ゆきどけ)の軒端にかける玉簾
    雪掻きの腰痛いまだ二月尽   
    福は内後ろの妻の掌に     
 
    (14/01)
    月こうこう尿(ばり)への廊下初寝覚
    間延びして鳴き合ふ鴉日脚伸ぶ
    小寒や子らは都へ老い二人  
    木枯しに突かれ身の浮く齢かな
    日だまりの水仙の葉のたをやかに
 
 
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    (13/12)
    行く年や新幹線の走る如
    呼ぶ声に寄りくる鴨の水脈(みお)高し
    散る黄葉巫女振る鈴の音(ね)の如く 
    投網のごと欅(けやき)時雨の空に舞う
    鴉らの序列顕(あらわ)や冬木立
 
    (13/11)
    初霜の縁取る木の葉紅淡し    
    小春日や老いの演じる良い夫婦
     (検査入院一泊) 退院や手足伸ばして寝る布団
    冬薔薇棘大きくて花小さ    
     彼の人は幸せだろうか返り花 
 
    (13/10)
    実家より持ち来し小皿菊膾
    秋風の軽き唸りや遠浅間  
    足早の季の移ろひや温め酒
    日に向い花芽を競う野菊かな
    柿簾ふるさと列車つく駅に 
                
    (13/09)
    赤城嶺の風に消さるる残暑かな
    老い二人静もる暮らし秋簾   
    蒼天や樹冠に見えぬ鵙(もず)をきく
    日焼子の集ふ図書館休み尽く  
    みんみんがかなかなになる夕べ 
 
    (13/08)
    ナイロンと女権花咲く敗戦日
    末成りを実らせ枯るゝ南瓜蔓  
    うまそうな香り醸す田鳥威   
    翼振る零戦(れいせん)戦士柿青し
    釣堀の浮きに酷暑を忘れけり  
                  
    (13/07)
    軒端より滝となりたる大夕立  
    空蝉の脚に羽化への気概見る
    ダムは涸れ詩嚢(しのう)干上がる大暑かな
    (東京新名所) 夏雲とスカイツリーを写すビル
    初花は地に咲かせたる夏椿
 
    (13/06)
    梅雨晴間道路に弾くにわか雨
    子の植えし一枚の田の歪みかな
    憲法を変えよとの声沖縄忌
    奔放は青葉若葉の庭木にも
    青田風坐すひと逝くや窓広し
 
    (13/05)
    立枯れの幹切り倒し春惜しむ
    旅鞄ほどき湯舟に蟇(ひき)を聞く
    苗箱に拍手を打つ田植えかな
    若葉山抜ける車窓に麦熟るる
    郭公の鳴く山遠く声近し
 
    (13/04)
    柿若葉眩しと思う齢かな  
    木の芽吹く赤子の拳開くかに
    山門を入れば極楽若葉萌ゆ
    農事暦違わず田打つ農夫かな
    山吹や大黒天の腹豊か
 
    (13/03)
    学らんを買ふたと告ぐ子桜鯛
    虻唸り狭庭に戻る生気かな
    復興を祈る夕餉や鯖若布
    腰に籠笑顔で入る春の山
    満開と風が知らせる沈丁花
 
    (13/02)
    しらが染め妻のじょうぜつ春うらら
    竹林に梅一木の山家かな
    思い出は子よりも親に雛飾る
    外に出て襟立つ風や春浅し
    はやり風邪癒えし百寿や福寿草
 
    (13/01)
    宝船べんてん様は妻の顔
    人呑みし雪崩の跡や月冴える
    炬燵には湯呑とみかん婆おわす
    軋む身や加齢大寒腹立たし
    寒暁やこわばる頬に目を覚ます
 
 
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    (12/12)
    待望は公共投資冬鴉
    霜柱ごとに民主の瓦解せり
    ハモニカの昭一逝くや年惜しむ
    赤城嶺に夕日残照百舌鳴けり
    胃カメラに安心写し年を越す
 
    (12/11)
    遡上せん河口盛り上げ鮭群るる
    瀬を渡る鮭駆けるごと翔ぶがごと
    命継ぎ漂ふ鮭や神さぶる
    初霜の光放ちて失せにけり
    (小学校卒業文集) 木の葉髪十二の頃の夢思う
 
    (12/10)
    (東京駅修復) 天高し明治の気概見す駅舎
    夕日より一群(むら)紅き柿畑
    背戸の山にぎわす声や小鳥来る
    赤城嶺の際立つ空や初嵐
    人恋しくぐる暖簾や秋の夜
 
    (12/09)
    ひとまわり野分のたたく小家かな
    来し方を闇にながむる夜長かな
    コスモスも右に左にブラスの音
    (運動会の練習、観客はコスモス)
    古着着る案山子主の立つ如く
    縁側や壺にあふるる花薄
 
    (12/08)
    得意げにあける子の手に蜥蜴の子
    夕暮れや蝉鳴きしぐる山の宿
    帰省子の顔童顔で手足長
    がれき山ガス揺らぎでる酷暑かな
    地を叩き土の香あぐる大夕立
 
    (12/07)
    あぢさゐと妻は白から変化せり
    糟糠の妻は琥珀よ婚四十
    妻の旅一人寝る夜の明け易し
    古代蓮命輝く大暑かな
    片影や地を掘り腹を冷やす犬
 
    (12/06)
    子育てのできぬ親増ゆほととぎす
    こぬか雨水田色づく梅雨入りかな
    剪定のつい粗くなる茂りかな
    俺々と親を騙すやほととぎす
    老農の鷺ひきつれて代を掻く
 
    (12/05)
    サングラス普段は着れぬ旅衣装
    勝手口鳴き続け居る子猫かな
    男坂青葉の中の磨崖仏(まがいぶつ)
    旅心さそう歌声水芭蕉
    昭和の日父の背中は大きかり
 
    (12/04)
    春光や海に影浮く厳島  
    うら おもて うら うら おもて 桜散る
    牛如く太き花菜をむさぼりぬ  
    ほらっと開(あ)く児の掌にさくら貝
    初夏や声変わる子に喉仏
 
    (12/03)
    あのころはたのしかったとケース雛
    (昭和42年。6畳、3畳、台所のアパートに親子4人の暮しだった)
    難波路に春告げくるや触れ太鼓
    春の霜つゆにもならず消えにけり
    湯気あがる畑ほっこりと春の鳶
    田を渡る彼岸の香り開拓碑
    (当地は昭和22年復員者のための開拓地。夫婦2人掘っ立小屋での開墾だった。)
 
    (12/02)
    老い二人ままごとの如土筆食(は)む
    東風吹くや店見てまわるスニーカー
    お隣の餓死も知らずや氷点下
    童(わらんべ)にかえり引く糸凧揚がる
    赤子かと思えば恋猫屋根に鳴く
 
    (12/01)
    大手締め福を抱える達磨市
    つつがなき暮らし初日に祈りけり
    白川の窓の灯りや寒の星
    朝酒も今朝が限りと七日粥
    枯葉のせ時期を探るや蕗の薹
 
 
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    (11/12)
    老兵の言葉消すまじ開戦日
    北風や棘をあらわに薔薇猛る
    白菜や安く重きを妻さがす
    手を伸ばし日をつかむかに柚子を摘む
    銀閣の竹垣鳴らし時雨行く
 
    (11/11)
    木葉髪頑固になりて物わする
    日の温み感謝の朝餉空っ風
    咲き満ちて茶の花のなほ静かなる
    あれやこれ言い合う宴木葉髪
    鈍き日の靄(もや)の底なる冬田かな
 
    (11/10)
    下校子に抜かれるアシスト秋時雨
    (アシスト=電動アシスト自転車)
    天高し齢十六現役馬
    木犀や中学時代語る通夜
    人世の七曲りして初紅葉
    暮の秋足裏(あうら)に温き畳みかな
 
    (11/09)
    三代の似顔のピース敬老日
    肩寄すや鼓動つたわる星月夜
    秋刀魚食むみちのくの事思ひつつ
    節電や月影の街懐かしく
    秋耕や畠に礼言い堆肥入る
 
    (11/08)
    夕立や顔そろいたるガード下
    金髪の孫手を合わす門火かな
    空蝉のしかと鈎打つ築地かな
    みんみんのビブラートして止みにけり
    垣根刈る蜂の監視を受けながら
 
    (11/07)
    雲海に浮かぶ浄土や高野山
    柿の花カニのごとくに仰ぎ見る
    炎天や珊瑚の島の浜白し
    梔(くちなし)の咲きそろいたる閑かさよ
    なでしこや徹夜の朝の暑さかな
 
    (11/06)
    老妻の香水壜の鎮(しづ)まるる
    吹き飛びし原発建屋羽抜鶏
    反転にひねりを加ふ夏燕
    兼農の畦刈る音やけふ土曜
    蟇の声乗せくる風に酒を酌む
 
    (11/05)
    老いの駆るアシスト自転車山緑
    庫(くら)整理職引き十年(ととせ)走馬燈
    借景は万緑の森薔薇かおる
    田水守る早苗は赤児如きかな
    万緑の谿へのバンジジージャンプかな
 
    (11/04)
    魂送る祈りの浜や春の月
    行く春や古希を寿ぐ同期会
    熱気球地に彩(あや)なせるチューリップ
    な鳴きそ若武者ごとく揚雲雀
    降らずして庭石濡らす春の雨
 
    (11/03)
    子供から少女に脱皮卒業す
    パソコンに梧葉句集を読む彼岸
    (東北関東大地震)春風や揺るる張り紙尋ね人
    啓蟄や松食い虫の菰を焼く
    佐保姫の吐息と見ゆる今朝の靄(もや)
 
    (11/02)
    草を焼き今年の農事始めけり
    瀬を鳴らし岩に渦巻く雪解川
    春の鳶群れ舞ふ空の高さかな
    如月や日は輝くも地は覚めず
    春の雲畑に山なす堆肥かな
 
    (11/01)
    間延びせし烏の声や日脚伸ぶ
    冬帽子団地に住みて孤独なり
    フビライの軍鼓の如の寒波かな
    擦る墨の香に新たなる淑気あり
    青空や赤城嶺のみの雪曇り
 
 
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    (10/12)
    咳の子のうがい上手になりにけり
    雲間より湧き出る如く風花す
    虎落笛遺影見上ぐる漁師妻
    京時雨和傘の音もはんなりと
    十年の無職に師走忘れをり
 
    (10/11)
    夕餉して老ひの二人の夜長かな
    草もみぢ池塘に白き雲の影
    百歳を庭に誘う小春かな
    京町屋廚にかぶら削る音
    風花や豆にる部屋のガラス越し
 
    (10/10)
    秋灯や鳴くものもなき葎門
    しわの手に載せる木の実の眩しかり
    ノーベル賞夢の又夢温め酒
    鳴き交わし木々移りゆく小鳥かな
    五箇山の小田に一群曼珠沙華
 
    (10/09)
    色付くや早も張らるる鳥威し
    彼の人の吟声を聞く盆の月
    知恵の輪のやうにつながる糸蜻蛉
    手を振りつ月へ旅立つ魂ひとつ
    鍋釜の光る廚やちちろ鳴く(ちちろ=コオロギ)
 
    (10/08)
    ぎこちなや妻に仕込まる盆踊
    人の世の薄き情けよ法師蝉
    初穂出る昂ぶり鳴くや群雀
    若竹のやうに婆抜く十二の子
    鳴くほどに闇深うする鉦叩
 
    (10/07)
    汗まみれひたすら歩む縦走路
    W杯見ては昼寝の気儘かな
    草刈りの音絶え風の香しき
    荒梅雨や聖書の言葉今の世に
    雷雨過ぐまだ冷めやらぬ大地かな
 
    (10/06)
    頭付け伝言復唱蟻離る
    花菖蒲そぼ降る雨を好むらし
    七変化仏顔なる白寿かな
    人と草狭庭取り合う梅雨入かな
    木下闇古道をたどり磨崖仏
 
    (10/05)
    浮島になりたる畑や麦を刈る
    竹林のゆれて清しき薄暑かな
    浮き雲や新樹の中に山の城
    頬に風残し飛びゆくつばくらめ
    鐘の音や上野の山に春惜しむ
 
    (10/04)
    犬と人引き合ふ綱や花堤
    文机に頬杖をつき春惜しむ
    本よむ子本をさがすこ木の芽吹く
    朧なる昭和を乗せて夜汽車消ゆ
    昼下がり菜の花を見て電車まつ
 
    (10/03)
    田に畑に積まるる堆肥山笑ふ
    春暁や妻の寝息のかろやかに
    桜東風ふるな降るなと重詰める
    春愁や涙鼻水大マスク
    実朝忌えにし知るかに銀杏果つ
 
    (10/02)
    恋猫の一声鳴いて寄りもせず
    房総のきらめく海や藪椿
    幹朽ちし白梅凛と咲きにけり
    梅が香や湯島坂道磴の町 (磴=石の階段)
    花桃のひろがる先に雪の八ヶ岳(やつ)
 
    (10/01)
    神杉(しんさん)の日に輝ける淑気かな
    操車場貨車つばぐ音月冴ゆる
    寒林や足跡を追ひ犬放つ
    如月や開花の印沖縄に
    受験子の絵馬掛けに行く恵方道
 
 
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    (09/12)
    日捲りと女房急かす年の暮れ
    水脈高く鳥の寄りくる冬の沼
    この年の一字は「凡」よ年惜しむ
    孫と爺水洟すするうどん哉
    白息を吐いてスクラム「どす」と組む
 
    (09/11)
    山茶花や思わず見入る喪の知らせ
    草もみじ山湖に写る雲白し
    時雨るるや村にじょんがら三味の音
    木の葉雨銀杏に覚悟ある如く
    坪庭に光を散らす石蕗の花
 
    (09/10)
    菊の香を指に残して膾食む
    なめこ汁紅葉の中の峠茶屋
    ディズニーランド昔江戸前鯊(はぜ)の海
    木の実落つ五百羅漢の泣き笑ひ
    石蕗咲ける母の命日知らすかに
 
    (09/09)
    へっついや秋刀魚の骨も酒の供
    草なびき山動くかに野分立つ
    木犀の一木(ぼく)あるや家香る
    (オーナー田にて)
    稲刈りやへっぴり腰を笑いつつ
    秋彼岸入り日のなかのハーモニカ
 
    (09/08)
    新涼や埃をはらひ本開く
    稲妻や帰途にある子を妻案ず
    色褪せし芝生広場に秋の声
    朝顔に残る野性や屋根覆ふ
    走り跳ぶ鍛へし身体秋の空
 
    (09/07)
    とかげ追ふ鶏(とり)に野生の猛りあり
    皆既食鳴き声震ふ夏木立
    水を打ちきりりと女将暖簾掛く
    百までと日課の昼寝する母御
    寝屋に入る百足はっしと打たれけり
 
    (09/06)
    初田植畦より仕切る母の声
    麦秋(ムギアキ)ヤ日干煉瓦ト髭ノ国
    挨拶をされて見直す白日傘
    巻狩をするかに燕反転す
    夏草のシュプレヒコール狭庭にも
 
    (09/05)
    婚四十古茶になじみし古湯呑み
    わかばかぜ隅田にはねる寄せ太鼓
    連休や趣味人(びと)多き農具市
    吊り橋や吾(あ)の足とめる若葉風
    ピッチャーで四番は少女風薫る
 
    (09/04)
    夕間暮れ鳴く山鳩と春おしむ
    若ぶるや歩も大股に花の道
    ランドセル放り蝌蚪追ふ下校の子
    掘りたての筍づくし京の宿
    親子孫軒につらなる燕の巣
 
    (09/03)
    かわいさふ言いつつ打ちし春の蝿
    嬰児のあくびするかに木の芽吹く
    花の冷え一人旅路の目覚めかな
    佐保姫の甘き吐息や今朝の雨
    暁の夢を破れる雉の声
 
    (09/02)
    春立つや梢色づく雑木林
    摘みし子が得意気に喰ふ蓬餅
    池の面にきらめく日差し春隣
    空に鳶田に耕運機行きもどり
    雪解けの水歌いだし山覚める
 
    (09/01)
    親の膝かくれ覗く児大どんと
    名を言ひつ祖母の作れるお年玉
    人気なき派遣者社宅冴返る
    鈍色の海荒れ越は寒に入る(越=越後の国)
    一幅の軸一輪の寒椿
 
 
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    (08/12)
    ふるさとや重き蒲団も懐かしく
    みそぎする浜火照らすや大焚き火
    顔ほてり背(せな)に闇ある焚火かな
    無き風をつかみ高みへ冬の鳶
    黒松のますらおぶりや北颪
 
    (08/11)
    角乗りに葛西囃子や秋祭り
    時雨るるや軒借る人の右ひだり
    木枯しのあらぶる空の青さかな
    道祖神訪ね歩くや菊日和
    冬鳥の鳴き競ひをる朝かな
 
    (08/10)
    国自慢酒は越後の濁酒
    遠浅間見え初む空や冬に入る
    秋津島この新米の塩にぎり
    手に包む分厚い湯呑みそぞろ寒
    秋ゆくと照葉を急ぐ尾根の木々
 
    (08/09)
    寝もやらず臥して過ぎるを待つ野分
    馬やよしメタポに哀し秋渇き
    曼寿沙華祖母の語れる亡母(はは)のこと
    秋出水天に怒りのある如く
    入る風に窓細めたる夜の秋
 
    (08/08)
    親子孫種吹き散らし西瓜食ふ
    吾を襲ふ蜂黒面の武者の如
    畦を刈る音軽やかや八月尽
    稲妻の消えたる闇の深さかな
    宿題の不出来な案山子稲を守る
 
    (08/07)
    大笊に梅干す母の背(せな)丸し
    百日紅気取らぬ和尚の子沢山
    夏雲や羊群を追ふ犬の声
    焼酎を飲むや止まらぬ国言葉
    白樺派笑ふ卆寿の団扇風
 
    (08/06)
    忘我すや瞬きもせぬ雨蛙
    絆なき人の狂気や梅雨滂沱
    ラスベガスネオンの空に夏の月
    無沙汰侘ぶ供華に真紅のカーネーション
    新じゃがの皮ぞ風味と煮ころがし
 
    (08/05)
    水が香や土割り出し蟇の顔
    万緑や先は結界幣(ぬさ)揺るる
    噛み付かれ蟻一匹のゐるを知る
    (六大学野球)神宮に響く校歌や風薫る
    笹の香の清しき飾り粽かな
 
    (08/04)
    ピラフ食むランチの卓に黄水仙
    花花と浮かれし春を惜しみけり
    春雷やくぐもり響き雨来る
    敦盛のごとに高鳴く雉(きぎす)かな
    ならびびゆく傘重なるや春の雨
 
    (08/03)
    (ブルートレイン運行廃止) 
    尾灯消ゆ昭和も朧となりにけり
    木の芽立つ空手する子の拳ごと
    上州の風も角とれ山笑ふ
    黄沙降る岸にハングル文字の瓶
    山くしゃん人はくっさめ杉花粉
 
    (08/02)
    今年子の高鳴きするや鶴帰る
    声明し老母の仕切る雛飾
    黄と黒のはざまに炎(ほむら)芝を焼く
    荒東風や今日も出られぬ捜索船
    うらやまし寝床に聞くや猫の恋
 
    (08/01)
    初春や乳歯ぬけ初む子を祝ふ
    アドバルーン上がるサーカス春隣
    灯油高環境保護と着膨るる
    今日もまた人訪ね来ぬ冬深し
    源氏ごと訪ねありくや寒牡丹
 
 
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    (07/12)
    雑炊や火加減うるさき鍋奉行
    母の味雑煮いつしか妻の味
    輪を重ね鳶鳴き交わす冬日かな
    植木屋の狭庭広げて年暮るる
    牡蠣殻のはぜて磯の香部屋に満つ
 
    (07/11)
    兼題や今朝初霜の下りにけり
    残菊といへど香りに翳りなし
    武蔵野の道を迷わす落葉かな
    日の温み蒲団に残る小六月
    上下に弾む声あり稲架きしむ
 
    (07/10)
    夕鴉鳴きゆく野辺の花芒
    そぞろ寒夜の尿(いばり)の撥ねる音
    石庭に渓声(けいせい)を聞く良夜かな
    鍬入るやころがり出る太き藷
    風にゆる暦数枚温め酒
 
    (07/09)
    海ほたる富士見る九月の海藍し
    影ならべ霧の道行く修験僧
    鰯雲浮かべる宙(そら)の青深し
    爪先の濡れて知りたる今朝の露
    念じつつ一番ティーの露を踏む
 
    (07/08)
    灼(や)ける地や花咲き誇る夾竹桃
    銀ヤンマ翅光らして行きにけり
    赤蜻蛉笠に乗せゆく遍路路
    冷凍庫空にし返る帰省の子
    炎帝の高笑ひして町静か
    
    (07/07)
    竹軋みどよめきの中鉾廻る
    夏休みラジオの声に起こさるる
    水抜けて鮎はね残る竹の床
    噴水の魂ぬけしごと崩れけり
    廃坑の錆びし鉄柵木下闇
    
    (07/06)
    ゆるやかに日傘傾く会釈かな
    戻り梅雨ダム放水の川暴る
    葉にゆれて何を思案の青蛙
    青梅のころがり跳ねる雨の径
    足跡は弥生の人か植田水
    
    (07/05)
    山椒の芽打ちて豆腐を雅とす
    老農の拍手高く田水張る
    背広手に信号を待つ薄暑かな
    見返れば濃紫なる花菖蒲
    渋滞も旅の楽しみ五月晴れ
    
    (07/04)
    花ほどに人そぞろ行く隅田かな
    引く汐を追ふて沖へと汐干狩
    修行僧並び行く道葱坊主
    昔日を探す故郷春愁ふ
    山葵田や朝日の中に水踊る
    
    (07/03)
    のどけしや牛のよだれの風にゆる
    種を蒔く土ふうわりとととのえて
    蕗味噌の薀蓄いわず酒を注ぐ
    懺悔する女の涙杉の花
    淡海の葦波打ちて風光る
    
    (07/02)
    かくもある嘆きの顔や涅槃絵図
    鶯の鳴く杣道(そまみち)や影日向
    春嵐傘つぼめるも艶(えん)」なるや
    春の雷遠くくぐもり這う如く
    早春のロッジに嗅ぐや薪の煙(けぶ)
    
    (07/01)
    初売りの眼黒々今朝の魚
    電話くる世話女房の女正月
    親子孫曾孫そろひて福笑
    何あるや冬木に鴉群れゐたり
    餅背負(しょう)て尻餅つく児の目や丸し
 
 
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    (06/12)
    畝深く天突く葱の太さかな   
    浅間より雲押し寄せて冬に入る  
    枯蓮やムンクのゆがむ顔のごと
    大根引く乙女の腕(かいな)手繰るごと  
    せりあがる青首太き大根かな
    
    (06/11)
    旬といふ強き青なる大根畑
    吼ゆるごと鮭産卵の歓喜かな
    冬麗や声やはらかに挨拶す
    散り敷きて山茶花なおも花盛り
    梅紀州めし新米のこしひかり
    
    (06/10)
    玉菊の目にしむ金輝花盛る  
    渓(たに)紅葉茶店自慢のなめこ汁 
    親は駆け子の気にもせぬ秋時雨 
    (内藤一久さん追悼)
    木犀の香をたむけんや遠き墓
    楯と鉾納めて丸く温め酒
    
    (06/09)
    家々に木犀香るニュータウン
    新生姜酒のみかじり酒を飲む
    眼まだ仲間追ひつる新秋刀魚
    虫時雨休むを知らぬ闇夜かな
    雲走り雨のつぶてや愛風来
    
    (06/08)
    禅寺の暗き木陰に百日紅
    ひねと言ふ生姜の筋の多さ哉
    孫返り蜩を聞く夕べ哉
    バス停の朝の挨拶秋涼し
    水虫や職引き六年縁もきれ
    
    (06/07)
    ぱくりぱくゆらりゆったり金魚浮く
    入る風をそめて放てる青田哉
    夏帽子買ふて旧婚旅行へと
    閃光に身を硬ふする初花火
    境内は屋台の燈し浴衣の子
    
    (06/06)
    こぬか雨薔薇一株の紅さかな
    梅雨の夜二百三百蛙鳴く
    梅雨空を拭ふ梯子があればとも
    競ひ立つ草にたじろぐ梅雨晴れ間
    この雨をどこで集めた梅雨の空
    
    (06/05)
    鯉放つ山古志村の若葉燃ゆ
    ほぐれては光眩しき木の芽かな
    あさの雨遠くに低く春の雷
    日を浴びてつつじ火の色国に妻
    牡丹散るまったり重き夜の風
    
    (06/04)
    光る海影絵となりき浅利舟
    大小の尻ひしめいて汐干狩り
    花は葉に老人夢を抱きしまま
    木の芽萌ゆ合唱団の歌う如
    高く鳴き雉走り去る野道かな
    
    (06/03)
    池の面に鯉のあくびや風光る
    「まだこんよ」卒寿の婆の彼岸かな
    供華に蝶かの人の影重ね見る
    初蝶の光集めて舞ひにけり
    農道の轍に残る春の泥
    
    (06/02)
    春障子雀の影のやはらかに
    天神の合格絵馬や梅香る
    日の中に一叢(むら)つばき真紅(まくれない)
    春の雲遺跡の埴輪あくびして
    あさぼらけ囀りはずむ軒端かな
    
    (06/01)
    霜柱ざくりと老いを忘れさせ 
    子供椅子買いたして待つ新年会 
    新雪に新雪の降り家軋む
    蝋梅や日差しを連れて香りけり
    海青く水仙ゆれて震災忌
 
 
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    (05/12)
    高枝の鵙(もず)甲高く何告ぐや
    菊枯るる花一片も散らさずに 
    鳶舞ふや国境越えの風の中 
    風花の漂い落ちて消えにけり
    句仲間の褒めてけなして囲む鍋
    
    (05/11)
    鮭のぼる生命もみあふ飛沫(しぶき)かな 
    実朝がえにしの大樹七五三
    蟷螂のよろぼひありく冬日向  
    大仏の慈悲なるお顔冬の空 
    大根の素手もて洗ふ白さかな
    
    (05/10)
    月ともし湯音に浸る露天かな  
    山茶花のふくらむ花芽紅ほのか
    小半日たんすの前の冬仕度 
    刈りし田に青を育む地の力
    楽しみは窓に見える木小鳥来る
    
    (05/9)
    曼球沙華夕陽の色を奪い燃ゆ  
    小さくて不揃団子の月見かな 
    尺二寸腹白銀の初秋刀魚    
    豊の秋見回る農夫の歩も緩し
    名月を食らわんとする鬼瓦
    
    (05/8)
    雲の嶺崩れ大地のほてり消ゆ
    新涼ややれやれやれと壽(いのちなが)
    目に見えぬ風が鳴かせるちちろ哉  
    朝顔や匠の郷には格子窓 
    蝉しぐれ孫が帰りて耳に入る
    
    (05/7)
    老いの身の鰻に頼る土用かな  
    朝採りの胡瓜の音の青さかな
    父の日の酒瓶空きて慣れし瓶 
    雲の峰露天に聞くや鳥の声
    田水沸き豊作の香の漂いぬ
    
    (05/6)
    吹く風を染めあげゆれる青田かな  
    雨上がり額光彩を放ちけり  
    沙羅の花天に開きて地に散華
    海開き駆け出す子らの背(せな)白し   
    梅雨空や洗濯物と聞くバッハ
    
    (05/5)
    いのちなが炬燵抱いての衣更
    人の波藤揺れもせずただ静か
    水が香に蟇(ひき)の出きて恋の歌
    「はっけよい」砂噛む力士の力指
    牡丹(ぼうたん)の散る音を聴く静寂(しじま)かな
 
    (05/4)
    紫の山の笑ふや里緑          
    桜散る老人パス来る誕生日
    濃く薄く畦の菫の風にゆる
    初蝶の迷子の如くゆきにけり 
    千畳の藤棚にみる瀑布かな
    
    (05/3)
    門出れば春セーターの眩しさよ
    悪童の泥水遊び暮れ遅し
    硝子越し流鶯ながむ声ひそめ
    我が庭の浮かれ気分よ木の芽立つ
    こびりつき黄砂の長き旅終ゆる
    
    (05/2)
    春の水桶の豆腐のやわらぎて
    春立つや朝鳥の声まろびけり
    梅過ぎて花咲くまでの長閑さよ
    水止まる小便小僧に春寒し
    軒よりの雪解雫の切れまなく
    
    (05/1)
    寿ぎて飲みつぐ酒や去年今年
    子の帰省祝う御節の卓狭し   
    七草のハーブに変わる嫁の粥    
    冬ざれや骸の家鴨頸長し   
    国境の山越え寄せる雪の雲
 
 
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    (04/12)
    寒夕焼け寝床の佳句(かく)の如く消ゆ 
    数え日や寄り眼となりし妻の顔
    (数え日=年末の数日)  
    木の葉髪鏡の中の親の顔  
    やつれ顔風に遊ばる冬薔薇(そうび)   
    柚子湯出て冷酒(れいしゅ)で払ふ風邪の神
    
    (04/11)
    吹き溜まり落葉休んでまた転げ  
    蕗の花古賀メロディもやや旧く
    現世(いま)ならば華ある暮らし一葉忌   
    冬の湖清浄として風渡る
    店先の鍋の魚菜に冬を見る
    
    (04/10)
    嫁つぐ娘と黙し眺める秋桜
    救急の音響きくる夜寒かな
    大根の盛りに向ふ青さ哉
    日に当たる新米袋の高さ哉
    里古りて大樹となりし柿たわわ
    
    (04/09)
    かの人の住めば台風身近なり
    一羽二羽どっと飛び立つ稲雀  
    街灯を過ぎればまっくら秋の暮れ
    過疎の墓供華(くげ)の代わりの彼岸花  
    秋光の街水彩の絵の如し
    
    (04/08)
    秋澄める豆腐は桶に沈みおり
    風運ぶ八尾の盆の細き節
    盆踊り団地に戻る子らの声
    着ぬ背広空蝉の如下がりおり      
    墓洗ふ「分家したよ」と告げながら
    
    (04/07)
    閨(ねや)みだす蚊の一声のにくらしさ
    うすき汗うなじ艶(なま)めく浴衣かな
    声からし炎暑忘るる甲子園
    麦茶のむ一息に飲むただいまといふ
    簾戸や京の町屋の夏支
    
    (04/06)
    子離れやメールがつなぐ絆かな
    万緑の廃線に聞く汽笛かな
    栗の花雨に打たれて地に匂ふ
    青嵐入社試験不採用
    熟れ麦の見下ろす早苗風にゆる
 
    (04/05)
    新緑の街に園児の声の列
    草鞋はき緑陰の沢小滝攻む
    人と蜘蛛払い繕ふ走り梅雨
    豆飯をほおばり食らひ春送る
    風をよび新緑誇る楓かな
 
    (04/04)
    鬨の声あげて若葉の山攻める
    山桜日向の海の青さ哉
    狭庭の海棠散りて春尽きぬ
    けぶる雨柳静かに鮮やかに
    啼き疲れまろび落ちたる雲雀哉
    
    (04/03)
    菜の花の海に童の浮き沈み
    蕎麦を打つ一品欲しと芹を摘む
    囀りの声高くなる朝かな
    戸を開けて紅梅白梅招き入れる
    墓洗ふ手を凍えさす余寒かな
    
    (04/02)
    風光るオールを止めて波音聴く
    春立つや身やわらかに朝日浴ぶ
    山霞む牧場に牛の声一つ
    風和む山紫に鳶の舞ふ
    梅咲くや堰の水音も軽やかに
 
    (04/01)
    初雪や葉陰に震ふ帰り花
    賀状書く古き友との細き糸
    大吹雪千歳空港制圧す
    風花や聞こえてくるよ童歌
    夏逃げた日差し追ふての冬籠り
 
 
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    (03/12)
    ひれ酒や口焼き喉焼き胃の腑焼く
    「ひれ酒」の文字踊りたる店の壁
    昨日今日卓に居座るおでん鍋
    初雪や音なき朝が寝坊さす
    年賀の句捻ってのぼす柚子湯哉
 
    (03/11)
    十月や芋太れるか茎太し  
    田楽の湯気白くゆれ山紅葉
    打たんとし蝿見逃すや冬近し  
    立冬や朝餉の椀を日が覗く
    初化粧女の一歩七五三
    
    (03/10)
    選られし大根の葉の青さ哉
    笛の音が操る鼓笛天高し
    茎太く地を踏まえ立つ鶏頭花
    振り向かず行く人送る萩の道
    園観日吾子には行けず孫に行く
    
    (03/9)
    赤トンボ頭にのせて固まる子
    萩ゆれるポツンポロリン露の音
    竜胆の鉢見て空見山想ふ
    薄闇やゆれて月まつ薄の穂
    露の身といひつつ迎ふ米寿かな
    
    (03/8)
    茄子をもぐ農婦の目指休みなし
    かわと親かーと子鴉ついて飛ぶ
    台風は粋でないねと床に入る
    広がりつ伸びつ縮みつ群雀
    細き穂の天を仰いで待つ残暑
    
    (03/7)
    ニィニィサン声変わりする夏野球
    こぬか雨山消し一面青田かな
    蟷螂の生き虫喰ふや音もなく
    なすの花ジャンボ吊るして祈願する
    夏休み日曜族に新種増へ
 
    (03/6)
    キャベツ畑生命を繋がん蝶乱舞
    親戚の多く近きや木下闇
    梅雨の日の気分晴らすや新野菜
    父母逝きて十薬匂ふ郷の家
    蜘蛛の巣の形さまざま木に軒に
 
    (03/5)
    飛ぶ燕旧き地番で帰へれるや
    新緑や木立の中に空点々
    日を浴びて豪華絢爛牡丹咲く
    難のがれのれそれ無念穴子丼
    食ふ摘まむ青虫農婦競い合ひ
    
    (03/4)
    春の雪引き潮の如解けにけり
    花の下ブルーシートで研修す
    虻とまる裏の世界のなりをして
    山笑ふテラスに増える虫の糞
    下に敷き上に被るや花椿
    
    (03/3)
    手をさすり頭をなでて見舞う老母
    軒端よりむつみて落ちる鳥の恋
    初雲雀我に待ちたる季節告ぐ 
    吹越しや乗りて遊べる鳶二つ 
    畑けみち下萌の中花星座  
    
    (03/2)
    雨戸繰るいちめん雪の寒さ哉
    雪解雫鳴き競ひたる雀かな
    腕枕春の愁ひや日を浴びる
    キャンプインテレビが2台欲しくなる
    寒肥やしすかれし畑は艶やかに
 
    (03/1)
    行く年や温き燗にて鐘を待つ      
    赤子おり生き仏いる年賀かな  
    日脚伸ぶたわむれ歩く下校の子
    蝋梅や水面を揺らす錦鯉     
    雪女夢見の顔のこわばりて   
 
 
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    (02/12)
    雪の朝初老の男犬になり
    ぐぉーと吼えひゅーと応える空っ風
    雪の夜や光凍てたる水銀灯
    紅落とし雪の化粧や老楓
    茜雲すずめ群がる枯野かな
    
    (02/11)
    日を浴びて身じろぎもせぬ冬の蝿
    金輪の雲の下なる冬田かな
    菊の香や犬の声する屋敷塀
    納め場所ほころびたるや肉鎧
    冬うららCDの音背に聞きぬ
    
    (02/10)
    秋刀魚焼き栗飯はむや宵の月
    寒露なり素足に伝ふ床の冷え
    末枯れがいつしか作る秋景色
    秋晴れに白き泡めでまどろみぬ
    あらっまあ今年の山茶花もう咲いた
    
    (02/9)
    陽(ひ)に焼けしすだれを外す秋の盆       
    そらあおく稲穂の波に群れすずめ
    いばりして身をふるわすや秋の風
    秋雨に実のれる栗のあおさ映え
    秋の風こうべを下げる扇風機
 
 
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