新風句会2024年1月結果発表
3月の兼題は芳拙さんの「鳥雲に入る」です。
1 雪積もる中桜咲きて春早し 左打
2 はとすずめ撒き餌に順はないと云う 伸平
3 早春の雨にしばらく濡れている 芳拙
4 復興の進まぬ能登や春早し 如水
5 春早し鯉の影なき神の池 風
6 小雀の群れて鳴く声陽も温くし 南圃
7 水温む浮き草揺れるぴくぴくと 鵜雪
8 猫柳川面の光満身に 芳拙
9 立春の煌めく比良の琵琶湖かな 如水
10 菜の花の咲きて朝には蝶の舞い 南圃
11 早春譜坊主の話も仲間入り 伸平
12 三月や音なき沢に水光る 風
13 春早し乙女の如く山の色 鵜雪
14 春待ちて寒き中にて草青む 左打
15 早の字が春にだけ付くその意図は? 伸平
16 東京を久しく変えた春吹雪 左打
17 はこべらの花の香りや春早し 南圃
18 春の空ロケット上がり皆笑顔 如水
19 伊予柑の香に包まれて子規の句碑 芳拙
20 啓蟄や庭のふくらみじっと見る 鵜雪
21 泥瓦礫運ぶ人らに春の風 風
22 早春の風を呼ぶのか枯すすき 伸平
23 蜜蜂の羽音を聞いて春を知る 南圃
24 球春や地区一勝とバツト振 風
25 春寒に去りしホテルやさびしきか 左打
26 菜の花や青き琵琶湖に引き立ちぬ 如水
27 西海の日矢の中行く観潮船 芳拙
28 赤椿白い椿とリス渉る 鵜雪
29 青空や野辺一面の犬ふぐり 如水
30 山椿咲く避難路の藪を刈る 鵜雪
31 雨ふりて明日は生ずる花粉症 左打
32 明日からも春と春といわれちゃまだ早い 伸平
33 微かな香水仙の花ここかしこ 南圃
34 杉花粉慣れじマスクの顔となる 風
35 冴え返る友孤独死の訃を聞きて 芳拙
如水 選
5 春早し鯉の影なき神の池 風 春めけど鯉は水底に 神の池には餌の自販機がある
7 水温む浮き草揺れるぴくぴくと 鵜雪 下五が斬新
17 はこべらの花の香りや春早し 南圃 春の七草に早春を感じる
21 泥瓦礫運ぶ人らに春の風 風 苦難に春の風がせめての慰め
35 冴え返る友孤独死の訃を聞きて 芳拙 正に身震いがする 合掌
芳拙 選
5 春早し鯉の影なき神の池 風
9 立春の煌めく比良の琵琶湖かな 如水
17 はこべらの花の香りや春早し 南圃
26 菜の花や青き琵琶湖に引き立ちぬ 如水
29 青空や野辺一面の犬ふぐり 如水
左打 選
4 復興の進まぬ能登や春早し 如水
13 春早し乙女の如く山の色 鵜雪
17 はこべらの花の香りや春早し 南圃
30 山椿咲く避難路の藪を刈る 鵜雪
34 杉花粉慣れじマスクの顔となる 風
伸平 選
3 早春の雨にしばらく濡れている 芳拙
6 小雀の群れて鳴く声陽も温くし 南圃
8 猫柳川面の光満身に 芳拙
12 三月や音なき沢に水光る 風
24 球春や地区一勝とバツト振 風
鵜雪 選
6 小雀の群れて鳴く声陽も温くし 南圃
21 泥瓦礫運ぶ人らに春の風 風
33 微かな香水仙の花ここかしこ 南圃
風 選
9 立春の煌めく比良の琵琶湖かな 如水 俳枕を活用したキャリアの句
15 早の字が春にだけ付くその意図は? 伸平 下五で頂きました
16 東京を久しく変えた春吹雪 左打 「久しく」に実感ありでした
29 青空や野辺一面の犬ふぐり 如水 青空が良いですね
33 微かな香水仙の花ここかしこ 南圃 下五の描写に一票です
南圃 選
4 復興の進まぬ能登や春早し 如水
7 水温む浮き草揺れるぴくぴくと 鵜雪
15 早の字が春にだけ付くその意図は? 伸平
19 伊予柑の香に包まれて子規の句碑 芳拙
20 啓蟄や庭のふくらみじっと見る 鵜雪
・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数(欠席者を除く)
該当なし
・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名とする
・同点が2名の場合は2名とする
・同点が3名以上の場合は該当なしとする
該当なし
【談 話 室】
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