1 山茶花や今日もスマホに収まれり 2 裸木に残る柿の実二つ三つ 3 裸木に青空広くなりにけり 4 信号も車もさかす年の暮 5 裸木のボディビルダー如きかな 6 行く年に恩師求めて忍ぶ会 7 裸木の一切放下の潔さ 8 風を姿に写す冬木かな 9 凍菊のなほも黄色を濃く宿し 10 息災を願ひて食むや大根焚き 11 空一面雲一つなく寒い朝 12 年の瀬を迎え時間の早く過ぎ 13 井の頭もみじ裸木寒々と 14 裸木にトンビ留まりて睥睨す 15 妻逝きて未明の電話冴えにけり 16 年の瀬や歩行者天国に聖歌あり 17 山茶花の白く淋しき花の色 18 生垣に沿ふて椿の列列と 19 人の癖あるようでないようで 20 枯れ草を踏みつつ歩む冬立木 21 手作りの飾の匂う屋台かな 22 紅葉の淋しく残る細き枝 23 冬薔薇季節を忘れ咲き誇る 24 稜線が切れる切れるかのよう冬の山 25 壁に富士ふぐり泳がす初湯かな 26 立山の見晴るかす日や鰤大漁 27 コロナ開けクリスマス祝い賑やかに 28 海鼠哀し生簀のやうな湾に住み 29 年の瀬も平時の如し何もなく 30 夕落暉冬の木立のありありと 31 年惜しむ1万人の第九なり 32 値上がりに小さいミカンをかごに入れ 33 人々の癖も年越しどこまでも 34 里芋を美味しく炊けて褒めらるゝ 35 エヤコンや炬燵にいつも話し声 |
鵜雪 南圃 如水 伸平 風 左打 芳拙 風 芳拙 如水 伸平 南圃 左打 鵜雪 如水 鵜雪 南圃 芳拙 伸平 左打 風 南圃 鵜雪 伸平 風 如水 左打 芳拙 南圃 芳拙 左打 鵜雪 伸平 如水 風 |
3 裸木に青空広くなりにけり 9 凍菊のなほも黄色を濃く宿し 21 手作りの飾の匂う屋台かな |
如水 芳拙 風 |
2 裸木に残る柿の実二つ三つ 7 裸木の一切放下の潔さ 14 裸木にトンビ留まりて睥睨す 15 妻逝きて未明の電話冴えにけり 35 エヤコンや炬燵にいつも話し声 |
南圃 芳拙 鵜雪 如水 風 |
2 裸木に残る柿の実二つ三つ 13 井の頭もみじ裸木寒々と 15 妻逝きて未明の電話冴えにけり 16 年の瀬や歩行者天国に聖歌あり 26 立山の見晴るかす日や鰤大漁 |
南圃 左打 如水 鵜雪 如水 |
15 妻逝きて未明の電話冴えにけり 18 生垣に沿ふて椿の列列と 21 手作りの飾の匂う屋台かな 32 値上がりに小さいミカンをかごに入れ 35 エヤコンや炬燵にいつも話し声 |
如水 芳拙 風 鵜雪 風 |
9 凍菊のなほも黄色を濃く宿し 10 息災を願ひて食むや大根焚き 13 井の頭もみじ裸木寒々と 20 枯れ草を踏みつつ歩む冬立木 32 値上がりに小さいミカンをかごに入れ |
芳拙 如水 左打 左打 鵜雪 |