1 眼間(まなかい)にたおやか陽(ひ)や朧(おぼろ)かな 2 花見にて花6分に人満開 3 畑仕事身体いつまで薯を植う 4 子どもらと列整えて藷植える 5 藷を植う子らの歓声思いつつ 6 藷植うや食糧難の校庭に 7 藷植うる畑の準備鍬軽るく 8 桜散り公園今や芝居後 9 パンジーの鉢植え安く買ひにけり 10 葉の無骨餅の無骨よ柏餅 11 花が散りわれらの出番とぶよが舞う 12 うす緑風にゆらゆら柿若葉 13 コロナから花粉に代わるマスクかな 14 此処よりは深き闇へと蝮草 15 桜花我らが迎えし新年度 16 見逃しし筍尺を超す丈に 17 春の灯やぽつぽつ点る先斗町 18 梅の実の丸く揃いて若葉蔭 19 花冷えや思わず襟を立てにけり 20 二輪草皆一斉に首を振り 21 人の世の美しきかな春に負けずに 22 咲くつつじ小公園の炎上す 23 春の空悪き黄砂につぶされる 24 ふわふわもヒラヒラもゐて蝶群るゝ 25 デンドロの花は可憐に咲き揃い 26 賃上げと政府が声を張り上げる 27 窓の外の陽光親しむ齢を重ねて 28 苧環の風に転がるからころと 29 つつじでも蕾の鋭さ見せて咲く 30 群れひとつ疫禍の空を鶴帰る 31 山腹を日ごと駆け上ぐ山桜 32 黄砂にて集いし民が散らされる 33 エンドウの莢(さや)も膨らみ実は丸く 34 藤が香や房の長さを妻に問ふ 35 鶯の初鳴き季節の藪となる |
伸平 左打 芳拙 鵜雪 風 如水 南圃 左打 如水 風 伸平 南圃 鵜雪 芳拙 左打 風 如水 南圃 鵜雪 芳拙 伸平 風 左打 如水 南圃 鵜雪 伸平 芳拙 伸平 芳拙 如水 左打 南圃 風 鵜雪 |
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7 藷植うる畑の準備鍬軽るく 11 花が散りわれらの出番とぶよが舞う 20 二輪草皆一斉に首を振り 30 群れひとつ疫禍の空を鶴帰る 34 藤が香や房の長さを妻に問ふ |
南圃 伸平 芳拙 芳拙 風 |
3 畑仕事身体いつまで薯を植う 4 子どもらと列整えて藷植える 9 パンジーの鉢植え安く買ひにけり 13 コロナから花粉に代わるマスクかな 24 ふわふわもヒラヒラもゐて蝶群るゝ |
芳拙 鵜雪 如水 鵜雪 如水 |
14 此処よりは深き闇へと蝮草 24 ふわふわもヒラヒラもゐて蝶群るゝ 34 藤が香や房の長さを妻に問ふ |
芳拙 如水 風 |
12 うす緑風にゆらゆら柿若葉 18 梅の実の丸く揃いて若葉蔭 31 山腹を日ごと駆け上ぐ山桜 33 エンドウの莢(さや)も膨らみ実は丸く 34 藤が香や房の長さを妻に問ふ |
南圃 南圃 如水 南圃 風 |
3 畑仕事身体いつまで薯を植う 5 藷を植う子らの歓声思いつつ 16 見逃しし筍尺を超す丈に 22 咲くつつじ小公園の炎上す 24 ふわふわもヒラヒラもゐて蝶群るゝ |
芳拙 風 風 風 如水 |