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2022年10月
 
【清 記 一 覧】兼題:晩秋
 




































 
 1 何を着る八十路なやます末の秋
 2 人参は晩秋食のエースかも 
 3 晩秋や落暉に映ゆる跨線橋
 4 棚田では今年も優に稲を刈る 

 5 ウオーキングゆく秋示す木の色  
 6 末の秋戦火の止まぬ無常かな
 7 愛犬の病に苦しむ秋寒し    
 8 紅顔の夕べに倒る白木槿  

 9 晩秋の一足先はクリスマス 
10 白樺の天指す木立鷹渡る 
11 山吹や八重は華やぎ返り花 
12 冬野菜苗を揃えて畑作り   

13 日の届く朝餉の卓や冬近し  
14 ゆふぐれて光の残る尾花かな
15 晩秋は朝夕の暗さが永くなり
16 初さんま細身と云えど銀色に

17 柿の実も残り少なく空高し  
18 静かなりみどりの中より紅葉かな 
19 子供等に送るミカンに文を添え
20 生きていることがはればれ秋晴れや

21 磐梯山仰ぐ茶店のなめこ汁  
22 甌穴を穿つ玉石秋の声   
23 晩秋の刈られる草の気負いなく
24 芒原ひかりを揺らせ風走る 

25 晩秋に香りぞ強し金木犀  
26 目と口を満足させる秋深し    
27 晩秋の庭の木の葉に陽を透かし
28 芳香に会ひたき人や金木犀 

29 遣唐の碑を高々と鷹渡る  
30 反らぬ背や首を反らして鱗雲

伸平
如水
南圃

左打
芳拙
左打
芳拙

伸平

如水
南圃


芳拙
伸平
如水

南圃
左打
南圃
左打


芳拙
伸平
如水

伸平
左打
南圃
如水

芳拙




































 
 
 
【選 句 内 訳】
芳拙 選
 3 晩秋や落暉に映ゆる跨線橋
11 山吹や八重は華やぎ返り花 
13 日の届く朝餉の卓や冬近し  
21 磐梯山仰ぐ茶店のなめこ汁  
24 芒原ひかりを揺らせ風走る 
如水
如水


如水




 




 
 
左打 選
 3 晩秋や落暉に映ゆる跨線橋
 4 棚田では今年も優に稲を刈る 
16 初さんま細身と云えど銀色に
25 晩秋に香りぞ強し金木犀  
28 芳香に会ひたき人や金木犀 
如水
南圃
如水
伸平
如水




 




 
 
如水 選
 6 末の秋戦火の止まぬ無常かな  芳拙  (逝く秋に戦の不条理を感じる)
 7 愛犬の病に苦しむ秋寒し  左打  (犬も大切な家族、季語が絶妙)
12 冬野菜苗を揃えて畑作り  南圃  (先へ先への農事、収穫が楽しみ)
13 日の届く朝餉の卓や冬近し  風  (日々に伸びる日差し、正に冬近し)
29 遣唐の碑を高々と鷹渡る  芳拙  (遣唐と鷹渡るの取合せが巧み)
 
伸平 選
 4 棚田では今年も優に稲を刈る 
 6 末の秋戦火の止まぬ無常かな
12 冬野菜苗を揃えて畑作り   
16 初さんま細身と云えど銀色に
19 子供等に送るミカンに文を添え
南圃
芳拙
南圃
如水
南圃




 
 
鵜雪 選
 1 何を着る八十路なやます末の秋
13 日の届く朝餉の卓や冬近し  
14 ゆふぐれて光の残る尾花かな
24 芒原ひかりを揺らせ風走る 
30 反らぬ背や首を反らして鱗雲


芳拙
如水




 
 
風  選
 3  晩秋や落暉に映ゆる跨線橋  如水  (景が見えました) 
14 ゆふぐれて光の残る尾花かな  芳拙   (中七に一票票)
17 柿の実も残り少なく空高し  南圃   (晩秋の一景)
20 生きていることがはればれ秋晴れや  左打  (はればれの繰り返しに思いが)
28 芳香に会ひたき人や金木犀  如水  (単身赴任も又良しと)
 
南圃 選
 1 何を着る八十路なやます末の秋
11 山吹や八重は華やぎ返り花 
13 日の届く朝餉の卓や冬近し  
16 初さんま細身と云えど銀色に
21 磐梯山仰ぐ茶店のなめこ汁  

如水

如水




 




 
 
 
【高 得 点 句】
     
  ・選句有権者数が3〜4名のときは3点以上
  ・選句有権者数が5〜8名のときは4点以上
  ・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
 
  4点 13 日の届く朝餉の卓や冬近し  
 
 
【高 得 点 者】
 
  ・高得点者=得点が選句有権者数プラス1点以上の上位者1名とする
  ・同点が2名の場合は2名とする
  ・同点が3名以上の場合は該当なしとする
 
12点  如水
 
 
【談  話  室】
 
 
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