1 ウクライナ春が戦争連れて来た 2 若葉色の中に紅ボケの花 3 春日和丘にさざめく笑ひ声 4 すし買つて公園に飲む春日和 5 かすむ空開花しますと花の云う 6 春日和母校は介護施設へと 7 作業服袖まくりする春日和 8 雪を避け心弾む春日和 9 銀嶺を背に菜の花の広ごりぬ 10 陽春を妻とともに犬散歩 11 年度末納税申告算定書 12 光る葉に隠れるように咲く椿 13 節分草谷に日差しの燦々と 14 水温む小エビそろりと動き出す 15 遠富士へ桃の花敷く甲斐路かな 16 早咲きの桜の便り風ゆるむ 17 朝市や三寒四温に悩まさる 18 菜の花や日に日に大地温かく 19 菜の花や黄色の波の風さやか 20 こんなにも咲いていたのか落ち椿 21 薄着して小春日和のランニング 22 青空に触れて真白の辛夷かな 23 我が孫よ騒ぐや初春休み 24 花を見つ心に翳る戦禍かな 25 雨に落ちた椿を並べる女房かな 26 つちふるや指先に見るゴビ砂漠 27 帰り道目をそむけたよべちゃ椿 28 春半ば静かさ破る大地震 29 ビストロの椅子にピンクの春コート 30 祖国とは大きな問ひを建国日 31 甲子園高校球児の声はずむ 32 三分が貴き時間春の朝 33 芽吹き山色とりどりに点描す 34 寒さとは寒冷前線の寝姿か 35 麗らかや雲の浮かびて鳶の笛 36 菜の花を背に梅二万本綾部山 37 鳥帰る祖国の空に砲火あり 38 歩む道沈丁花の良きかをり 39 柿若葉ゴボウの種を蒔く時と 40 花散れば傘持つ日々が直ぐそこに |
剣矢 鵜雪 芳拙 如水 伸平 風 南圃 左打 如水 左打 伸平 剣矢 芳拙 鵜雪 風 南圃 鵜雪 芳拙 南圃 剣矢 伸平 如水 左打 風 伸平 風 剣矢 左打 如水 芳拙 南圃 鵜雪 風 伸平 如水 剣矢 芳拙 左打 南圃 鵜雪 |
3 春日和丘にさざめく笑ひ声 5 かすむ空開花しますと花の云う 16 早咲きの桜の便り風ゆるむ 37 鳥帰る祖国の空に砲火あり 40 花散れば傘持つ日々が直ぐそこに |
芳拙 伸平 南圃 芳拙 鵜雪 |
12 光る葉に隠れるように咲く椿 15 遠富士へ桃の花敷く甲斐路かな 18 菜の花や日に日に大地温かく 20 こんなにも咲いていたのか落ち椿 40 花散れば傘持つ日々が直ぐそこに |
剣矢 風 芳拙 剣矢 鵜雪 |
15 遠富士へ桃の花敷く甲斐路かな 16 早咲きの桜の便り風ゆるむ 22 青空に触れて真白の辛夷かな 29 ビストロの椅子にピンクの春コート 33 芽吹き山色とりどりに点描す |
風 南圃 如水 如水 風 |
22 青空に触れて真白の辛夷かな 30 祖国とは大きな問ひを建国日 35 麗らかや雲の浮かびて鳶の笛 |
如水 芳拙 如水 |