1 古稀すでに年酒はとみに少なかり 2 年酒にとネットで探る銘酒かな 3 例年の落ち葉居座る頃となり 4 コロナ去り妻と二人の年酒かな 5 年酒酌む孫らの余す重の物 6 怖がって終る一年欲しい年酒 7 冬空に良き友忍ぶ集いなり 8 冬晴れや大根畑が海に落つ 9 年酒をたしなみ過ごす今年かな 10 痛む程の水温感じる昨日今日 11 ウィズコロナ家族そろふて屠蘇祝ふ 12 痛風や猪口一杯の年酒かな 13 冬晴や四囲に銀嶺耀けり 14 妻の留守炬燵でひとり昼の酒 15 ヒヨドリにつつけと残す柿ひとつ 16 初雪の予報は白い日本海 17 風向きを見計らいつつ焚火する 18 自助といふ情なき言葉社会鍋 19 初霜のおりて白菜甘くなり 20 雪予報どす黒い空薄い月 21 綿虫の消えて現る日のゆらぎ 22 行く年をマスク取りつつ先祈る 23 牡蠣安し夕餉は鍋や昼はそば 24 整形の医者の世話受く齢(よわい)なり 25 短日や早ャ街灯の点りをり 26 年の瀬に脅し出現オミクロン 27 椿二輪光る緑に囲まれて 28 プリンターのインク調べる師走かな 29 落穂喰み雀をよせぬ烏かな 30 息白く三ヶ月映す露天風呂 31 霜枯れの花切り詰めて温室へ 32 時雨るるや野面の垣を重くして 33 柚子貰ふジャムの残りを風呂用へ 34 退院の朝に明るき霜の花 35 枯木なか己のみ咲くカキツバタ 36 Xマス嬉しオミクロン怖し 37 雑炊はつついた鍋の後始末 38 山ならし丸い落ち葉が走り出す 39 年の瀬や五百羅漢に君の貌 40 冬日受け野菜シャキッと戻りけり |
芳拙 如水 伸平 南圃 風 剣矢 左打 鵜雪 左打 伸平 風 鵜雪 芳拙 如水 南圃 剣矢 鵜雪 風 南圃 剣矢 芳拙 左打 如水 伸平 如水 左打 剣矢 伸平 風 南圃 鵜雪 芳拙 如水 芳拙 左打 剣矢 南圃 伸平 風 鵜雪 |
3 例年の落ち葉居座る頃となり 12 痛風や猪口一杯の年酒かな 29 落穂喰み雀をよせぬ烏かな 31 霜枯れの花切り詰めて温室へ 34 退院の朝に明るき霜の花 |
伸平 鵜雪 風 鵜雪 芳拙 |
15 ヒヨドリにつつけと残す柿ひとつ 18 自助といふ情なき言葉社会鍋 21 綿虫の消えて現る日のゆらぎ 34 退院の朝に明るき霜の花 39 年の瀬や五百羅漢に君の貌 |
南圃 風 芳拙 芳拙 風 |
2 年酒にとネットで探る銘酒かな 5 年酒酌む孫らの余す重の物 19 初霜のおりて白菜甘くなり 28 プリンターのインク調べる師走かな 39 年の瀬や五百羅漢に君の貌 |
如水 風 南圃 伸平 風 |
13 冬晴や四囲に銀嶺耀けり 15 ヒヨドリにつつけと残す柿ひとつ 22 行く年をマスク取りつつ先祈る 27 椿二輪光る緑に囲まれて 40 冬日受け野菜シャキッと戻りけり |
芳拙 南圃 左打 剣矢 鵜雪 |
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