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２０２１年４月
【清　記　一　覧】
兼題：靑嵐
　
　

















































　		 　１　川や池も一度飾る散桜　　　　　
　２　選ばれて開花を知らせる枝となり　
　３　青嵐梢いずれも灘を指す　　　　　　　
　４　畦に立つ農夫の姿青嵐　　　

　５　ざわめくや糺の森の青嵐　　　　
　６　春の宴自宅で進むテレワーク　
　７　支え木を折って昨夜の青嵐　　　　
　８　靑嵐小便小僧も膝ぬらす　　

　９　行く春や杖を頼りの三千歩　　　
１０　山藤を愛でればそこは無住の地　　
１１　喜ばしい晩婚初孫新入生　　　
１２　沈丁花風を誘いて匂いそめ　

１３　青もみじライトに映ゆる東福寺
１４　花を見ても飲食に及ばずと張り紙し
１５　鳥海へ鳥海山へと靑嵐　　　
１６　落椿踏むのを避けて遠まわり　　　

１７　入浴の裸も感じる春の風　　　　
１８　枯枝が目覚めてみれば新芽青　　
１９　暮れなずむ日永の空に円き月
２０　つくし摘み妻と二人の里の道　

２１　ひと手間を語る釘煮や酒を汲む
２２　桜散り青葉茂りし青嵐や　　　
２３　健気なりばらの芽つぼみを抱いており
２４　閉園の鐘にふらここ未だ揺るる　

２５　花びらの漂う池や水温む　 　　　　
２６　石楠花に惜しむ光や山暮るる
２７　花蔭にかざして駆けるトーチかな　
２８　春深し皆喜ぶやゴルフにて　　

２９　故郷の友病む便り赤トンボ　　　　
３０　春暑し列島の空みな真青　　
３１　空蒼し花を求めて鳥の舞う　　
３２　甲子園目指すグランドつつじ咲く

３３　梅の実もまるまるとなり陽は温し
３４　マスターズ制覇の英樹アジア初
３５　いちょう落葉落ちきるまでの眺めかな
３６　葉桜に居残る花のもの想い　　　

３７　密なるは生きる術かと花馬酔木　
３８　春の暮ほのぼの過ごし酒飲むや
３９　牡蠣筏漁師が山に苗木植う　　
４０　春の山萌黄草色深みどり　　　　　
　		 剣矢
伸平
芳拙
南圃

如水
左打
鵜雪
風

芳拙
鵜雪
左打
南圃

如水
伸平
風
剣矢

伸平
剣矢
如水
南圃

風
左打
鵜雪
芳拙

鵜雪
芳拙
伸平
左打

剣矢
如水
南圃
風

南圃
如水
剣矢
伸平

芳拙
左打
風
鵜雪
　
















































　
　
【選　句　内　訳】
左打　選
　２　選ばれて開花を知らせる枝となり　
１７　入浴の裸も感じる春の風　　　　
２５　花びらの漂う池や水温む　 　　　　
３１　空蒼し花を求めて鳥の舞う　　
３６　葉桜に居残る花のもの想い　　　		 伸平
伸平
鵜雪
南圃
伸平



　



　
　
芳拙　選
　５　ざわめくや糺の森の青嵐　　　　
　７　支え木を折って昨夜の青嵐　　　　
２０　つくし摘み妻と二人の里の道　
２５　花びらの漂う池や水温む　 　　　　
２７　花蔭にかざして駆けるトーチかな　		 如水
鵜雪
南圃
鵜雪
伸平



　



　
　
伸平　選
　４　畦に立つ農夫の姿青嵐　　　
１５　鳥海へ鳥海山へと靑嵐　　　
１９　暮れなずむ日永の空に円き月
２０　つくし摘み妻と二人の里の道　
２３　健気なりばらの芽つぼみを抱いており		 南圃
風
如水
南圃
鵜雪



　
　
如水　選
　３　青嵐梢いずれも灘を指す　　芳拙　　（難しい兼題の代表句として一票）
１８　枯枝が目覚めてみれば新芽青　　剣矢　　（「新芽青」の言い切りに春の勢いがある）
２７　花蔭にかざして駆けるトーチかな　　伸平　　（優雅な花蔭に「聖火」としない若さに一票）
３６　葉桜に居残る花のもの想い　　伸平　　（名残りの花に惜春の情がよく出ている）
４０　春の山萌黄草色深みどり　　鵜雪　　（色の移ろいを映像化する感性に感服）
　
剣矢　選
　４　畦に立つ農夫の姿青嵐　　南圃　　（農夫毅然と立つ）
　９　行く春や杖を頼りの三千歩　　芳拙　　（杖が頼りや）
２０　つくし摘み妻と二人の里の道　　南圃　　（妻といつまでも）
３３　梅の実もまるまるとなり陽は温し　　南圃　　（梅はまるまると）
４０　春の山萌黄草色深みどり　　鵜雪　　（春は色とりどり）
　
風　　選
　９　行く春や杖を頼りの三千歩　　芳拙　　（季節を味わう余裕の足取りに一票）
２０　つくし摘み妻と二人の里の道　　南圃　　（仲良きことは美しきことと）
２４　閉園の鐘にふらここ未だ揺るる　　芳拙　　（一瞬を一句に脱帽です）
２６　石楠花に惜しむ光や山暮るる　　芳拙　　（中七の情感に一票）
４０　春の山萌黄草色深みどり　　鵜雪　　（色名で詠んだ技に感服です）
　
鵜雪　選　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　４　畦に立つ農夫の姿青嵐　　　
　９　行く春や杖を頼りの三千歩　　　
２０　つくし摘み妻と二人の里の道　		 南圃
芳拙
南圃

　

　
　
南圃　選
　２　選ばれて開花を知らせる枝となり　　伸平　　（今年も心ウキウキ待ちました）
　９　行く春や杖を頼りの三千歩　　芳拙　　（努力に１票）
１６　落椿踏むのを避けて遠まわり　　剣矢　　（気持ちの優しさ）
１９　暮れなずむ日永の空に円き月　　如水　　（空はまだ蒼く）
３６　葉桜に居残る花のもの想い　　伸平　　（居残る花が美しい
　
　
【高　得　点　句】
　　　 　
　　・選句有権者数が３～４名のときは３点以上
　　・選句有権者数が５～８名のときは４点以上
　　・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
　
　　５点　２０　つくし摘み妻と二人の里の道　　南圃
　　４点　　９　行く春や杖を頼りの三千歩　　芳拙
　
　
【高　得　点　者】
　
　　・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
　　・同点が２名の場合は２名とする
　　・同点が３名以上の場合は該当なしとする
　
１０点　　南圃
　
　
【談　　話　　室】
　
　
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