1 春めきぬ日めくりで知る月変わり 2 車座で語る老女の語尾長閑 3 コロナ禍に怯えもせずに梅開く 4 柔らかな日を浴び歩み長閑なり 5 長閑しや空に崩れぬ雲の居て 6 空と海溶けあう果ての朧月 7 のどけしや明日香の里に鳶舞ふ 8 短夜に向かう早春の朝寝かな 9 春雨や枯れ木を濡らし花生かす 10 高齢者百円会費の花見かな 11 啓蟄やぶつぶつ喋る炊飯器 12 春は下宿暮しと春休み 13 里山に畝立ひと日遠蛙 14 木瓜の花朱が落ちそうに咲きにけり 15 すこしばかり早いが口に桜餅 16 初燕商店街を直線に 17 名も知らぬ小鳥三羽が花の中 18 啓蟄や鍬の手入れも抜かりなし 19 春昼や灘穏やかに対馬馬 20 あたたかや孫自転車走りゆく 21 下萌や遺跡発掘説明会 22 榾裏に春の椎茸二つ三つ 23 お水取り終へて愈々春来る 24 コロナには負けずに罹る春の風邪 25 誕生日終い湯に老いの手を延ばし 26 えんどうに竹立てかけて白き花 27 捨て場所に迷うて十年汚染水 28 春の耕シルバーカーに鋤を乗せ 29 菜の花の蜜は豊と蜂の群れ 30 花の名は木瓜水仙に沈丁花 31 水くれる婆の笑顔や木瓜の花 32 花便り聞くだけになりこの春も 33 妻活ける室内桜ほころびぬ 34 突風に紙皿の飛ぶ梅見かな 35 いぬふぐり里山駆ける子等の声 |
剣矢 南圃 伸平 左打 芳拙 風 如水 伸平 左打 南圃 如水 風 芳拙 剣矢 伸平 風 剣矢 南圃 芳拙 左打 如水 芳拙 如水 左打 剣矢 南圃 伸平 風 南圃 剣矢 風 伸平 左打 如水 芳拙 |
1 春めきぬ日めくりで知る月変わり 7 のどけしや明日香の里に鳶舞ふ 11 啓蟄やぶつぶつ喋る炊飯器 21 下萌や遺跡発掘説明会 28 春の耕シルバーカーに鋤を乗せ |
剣矢 如水 如水 如水 風 |
2 車座で語る老女の語尾長閑 10 高齢者百円会費の花見かな 23 お水取り終へて愈々春来る 28 春の耕シルバーカーに鋤を乗せ 29 菜の花の蜜は豊と蜂の群れ |
南圃 南圃 如水 風 南圃 |
6 空と海溶けあう果ての朧月 7 のどけしや明日香の里に鳶舞ふ 12 春は下宿暮しと春休み 33 妻活ける室内桜ほころびぬ 35 いぬふぐり里山駆ける子等の声 |
風 如水 風 左打 芳拙 |
5 長閑しや空に崩れぬ雲の居て 6 空と海溶けあう果ての朧月 7 のどけしや明日香の里に鳶舞ふ 11 啓蟄やぶつぶつ喋る炊飯器 |
芳拙 風 如水 如水 |