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２０２０年０９月
【清　記　一　覧】
（兼題：すすき）
　
　　　　

















































　		 　１　銀の波すすきの揺れに風を見ゆ
　２　秋風や人目盗んでくさめする　
　３　川岸に育つすすきや枯れ始め　
　４　敗戦の真の謂れは消えたまま

　５　穂芒にずしりと残る日の名残
　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな
　７　月に暈芒に陰る無縁墓　　　
　８　奥飛騨路すゝき瀬々らぎ高い山　　　

　９　こほろぎの一匹鳴きて庭閑か　
１０　敬老日国勢調査独りなり　　
１１　愛おしや無きに等しい夏休み
１２　ひつじ雲シャンペン割れて進水す

１３　赤マスクしてさっそうと街へ行く　
１４　水辺にて歩吾にと月照らす　　
１５　曽爾高原全山すゝき高き空　　　　
１６　萩の花花の重さに枝を垂れ　　

１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓
１８　蝶を呼ぶ棚田の畦の彼岸花　
１９　彼岸花暑さの中に秋来たる　　　　
２０　カメラもち歩む朝道鮮やかに　　

２１　仏前に稲とススキを飾りけり　　
２２　かなかなの鳴きて夕風立ちにけり
２３　敗戦の影に薄れる無鉄砲　
２４　撫子や風に靡ける髪のごと　

２５　無花果や熟すを待てず採りにけり
２６　秋分や大きな秋はまだ遠く　　
２７　底紅の日毎眩しく咲き継げる
２８　残暑秋歩む歩道路人はなし　　

２９　東亜戦無策の屑と捨てられし
３０　勝ち相撲背中の土も笑ってる　　　　
３１　大根の種三粒づつ並べ蒔く　　
３２　降臨の曼殊沙華咲く庭の隅　

３３　マスクをし夜寒飲み屋にそっと行き
３４　はじけ落つ栗を愛でたる掌　　
３５　休場の多く寂しき九月場所　　
３６　涸沢の白きカールにななかまど

３７　まだ九十もうひとふんばりや赤いシャツ
３８　長雨の続く庭にも萩の花　　　
３９　米ナスや力士の如く実りおり　　
４０　敗戦の真の源消えたまま　
　		 如水
鵜雪
左打
伸平

芳拙
南圃
風
剣矢

如水
芳拙
伸平
風

鵜雪
左打
剣矢
南圃

風
南圃
剣矢
左打

鵜雪
如水
伸平
芳拙

鵜雪
如水
芳拙
左打

伸平
剣矢
南圃
風

左打
風
如水
芳拙

剣矢
南圃
鵜雪
伸平
　
　
　
【選　句　内　訳】
如水　選
　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな　　南圃　　（「泳ぐ」の擬人化か新鮮です）
１５　曽爾高原全山すゝき高き空　　剣矢　　（青空の下、一面銀色の穂芒の揺らぎ）
１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓　　風　　（正に茄子紺の鮮やかさ、味も格別）
３６　涸沢の白きカールにななかまど　　芳拙　　（紅白のコントラスト、テントも色とりどり）
３８　長雨の続く庭にも萩の花　　南圃　　（萩の生命力。人も斯くありたい）
　
芳拙　選
　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな
１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓
１８　蝶を呼ぶ棚田の畦の彼岸花　
２２　かなかなの鳴きて夕風立ちにけり
３８　長雨の続く庭にも萩の花　　　		 南圃
風
南圃
如水
南圃
　
伸平　選
　５　穂芒にずしりと残る日の名残
　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな
１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓
２１　仏前に稲とススキを飾りけり　　
３３　マスクをし夜寒飲み屋にそっと行き		 芳拙
南圃
風
鵜雪
左打
　
左打　選
　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな
１９　彼岸花暑さの中に秋来たる　　　　
２５　無花果や熟すを待てず採りにけり
３２　降臨の曼殊沙華咲く庭の隅　
３７　まだ九十もうひとふんばりや赤いシャツ		 南圃
剣矢
鵜雪
風
剣矢
　
鵜雪　選
　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな
　７　月に暈芒に陰る無縁墓　　　
１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓
３７　まだ九十もうひとふんばりや赤いシャツ		 南圃
風
風
剣矢
　
剣矢　選
１３　赤マスクしてさっそうと街へ行く　　鵜雪　　（さっそうたる赤マスク）
１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓　　風　　（目の覚めるような紫の茄子）
３２　降臨の曼殊沙華咲く庭の隅　　風　　（彼岸花を見て秋を知ります）
３４　はじけ落つ栗を愛でたる掌　　風　　（見事な栗の色、艶）
３８　長雨の続く庭にも萩の花　　南圃　　（萩が秋を連れてきました）
　
風　　選
　５　穂芒にずしりと残る日の名残　　芳拙　　　(「ずしりと」に一票です）
　９　こほろぎの一匹鳴きて庭閑か　　如水　　（秋惜しむですね）　
３０　勝ち相撲背中の土も笑ってる　　剣矢　　（新大関誕生）　　
３６　涸沢の白きカールにななかまど　　芳拙　　（赤白青の荘厳さ）　　
３７　まだ九十もうひとふんばりや赤いシャツ　　剣矢　　（DNA+養生で百壽へ）
　
南圃　選
　１　銀の波すすきの揺れに風を見ゆ　　如水　　（風にそよぐ芒の原が目に見えるようです）
１３　赤マスクしてさっそうと街へ行く　　鵜雪　　（赤マスクがいいですね）
１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓　　風　　（今年の茄子漬は抜群の出来）
２２　かなかなの鳴きて夕風立ちにけり　　如水　　（秋の始まりですね）
２６　秋分や大きな秋はまだ遠く　　如水　　（秋本番はもう暫くですかね）
　
　
【高　得　点　句】
　　　 　
　　・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
　　・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
　　・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
　
　　６点　１７　茄子漬の色に目覚むる今朝の卓　　風
　　５点　　６　さわさわとすすきの泳ぐ野道かな　　南圃
　
　
【高　得　点　者】
　
　　・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
　　・同点が２名の場合は２名とする
　　・同点が３名以上の場合は該当なしとする
　
１０点　　風
　
　
【談　　話　　室】
　
　
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