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２０１９年３月
　
【清　記　一　覧】
（兼題：麗か）
　

















































　		 　１　うらゝかや大和三山遠からず　　
　２　平成にさよならイチロウさようなら
　３　かいぼりで麗らか池に鯉遊ぶ
　４　そこそこの釣果を上げて舟うらら

　５　うららかや命の声が野に山に　
　６　麗ららかや散歩ほかほか大手振り
　７　草を刈るエンジンの音春うらら　
　８　春小花植える膝元鳩の寄る

　９　ひな祭り孫の演技にほれぼれと
１０　たもを挿す土手のたんぽぽ鳶の笛
１１　枯草の蔭に生まれた新芽かな
１２　麗かや片付け終へてミルクティー

１３　山桜散りて我が庭雪のごと　　　
１４　うたた寝の眠気を覚ますボケの赤
１５　麗ららかや病いの友が電話くれ
１６　融雪剤残る峠や戻り寒　　　

１７　彼岸にも更地にさるる無縁墓　　
１８　春日和木々に目覚める蕾かな
１９　期が代わり七人迎え五人逝く　
２０　首伸ばし足を伸ばして鶴帰る　　

２１　風花や春を知らせる舞姿　
２２　裾分の八朔置かる村住まひ　
２３　雨上がり木の芽ふっくら山笑う　
２４　麗ららかや出会いと別れ老い進む

２５　初ざくらまだ二輪とて華やげり
２６　チューリップ黄よりも赤の先に咲き
２７　春ごよみ初春早春春一番　
２８　啓蟄や枝に高鳴く恋の鳥　　　

２９　気持ちよく深酔い繋る春の風
３０　朝な夕熊手に転ぶ落椿　　
３１　麗らかな春平成の四月かな　
３２　春めぐる出会いと別れ老い病い

３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ
３４　暖かに開花発表皆が待つ　
３５　白木蓮麗らかな空碧く冴え　　
３６　土湿る筍置かる朝の門　　　　

３７　きららかな池面の輝き春の風
３８　センバツの宣誓谺となりにけり
３９　椿挿す葉に虫食ひの程のよき
４０　下手のまゝだけど楽しい春めぐる
　		 如水
鵜雪
左打
芳拙

風
剣矢
南圃
伸平

左打
風
伸平
如水

南圃
鵜雪
剣矢
芳拙

風
左打
鵜雪
如水

伸平
芳拙
南圃
剣矢

如水
南圃
伸平
風

左打
芳拙
鵜雪
剣矢

南圃
左打
鵜雪
風

伸平
如水
芳拙
剣矢
　
　
【選　句　内　訳】
芳拙　選
　１　うらゝかや大和三山遠からず　　
　７　草を刈るエンジンの音春うらら　
１３　山桜散りて我が庭雪のごと　　　
３１　麗らかな春平成の四月かな　
３５　白木蓮麗らかな空碧く冴え　　		 如水
南圃
南圃
鵜雪
鵜雪
　
　

　
　
如水　選
　４　そこそこの釣果を上げて舟うらら　　芳拙　　（上五と中七に季語がよく似合う）
　７　草を刈るエンジンの音春うらら　　南圃　　（リズムのよい句、音が聞こえてくる）
１０　たもを挿す土手のたんぽぽ鳶の笛　　風　　（正に麗か。少年時代のノスタルジー）
３０　朝な夕熊手に転ぶ落椿　　芳拙　　（「熊手にまろぶ」の措辞が新鮮です）
３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ　　南圃　　（耕作の喜びを感じます）
　
左打　選
１０　たもを挿す土手のたんぽぽ鳶の笛
１２　麗かや片付け終へてミルクティー
１７　彼岸にも更地にさるる無縁墓　　
３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ
３８　センバツの宣誓谺となりにけり		 風
如水
風
南圃
如水



　
　
伸平　選
　７　草を刈るエンジンの音春うらら　
２４　麗ららかや出会いと別れ老い進む
２８　啓蟄や枝に高鳴く恋の鳥　　　
３０　朝な夕熊手に転ぶ落椿　　
３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ		 南圃
剣矢
風
芳拙
南圃		 　


　
　
　
鵜雪　選
１８　春日和木々に目覚める蕾かな
２２　裾分の八朔置かる村住まひ　
３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ		 左打
芳拙
南圃
　
剣矢　選
　４　そこそこの釣果を上げて舟うらら　　芳拙　　（心を静めて釣りを楽しみましょう）
１２　麗かや片付け終へてミルクティー　　如水　　（ほっとするのはコーヒーよりミルクティー）
２２　裾分の八朔置かる村住まひ　　芳拙　　（さりげない心くばり）
３６　土湿る筍置かる朝の門　　風　　（朝から一汗ごくろうさん　有難う）
３８　センバツの宣誓谺となりにけり　　如水　　（春です、体を動かしましょう）
　
風　　選
１５　麗ららかや病いの友が電話くれ　　剣矢　　（安堵の麗に一票）
２０　首伸ばし足を伸ばして鶴帰る　　如水　　（飛ぶ鶴の描写に一票）　　
２２　裾分の八朔置かる村住まひ　　芳拙　　（谷根千に外人が住むのは裾分があるからと聞く）　
３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ　　南圃　　（篤農の境地に一票）
３８　センバツの宣誓谺となりにけり　　如水　　（甲子園ならではの谺。着眼に一票）
　
南圃　選
　４　そこそこの釣果を上げて舟うらら　　芳拙　　（舟うらら　がいいですね。）
　５　うららかや命の声が野に山に　　風　　（暖かな春の陽気、春の息吹が一斉に）
１８　春日和木々に目覚める蕾かな　　左打　　（春になると目線も上がる。木々の新芽。）
２０　首伸ばし足を伸ばして鶴帰る　　如水　　（春、渡り鳥の群れが美しい。）
２２　裾分の八朔置かる村住まひ　　芳拙　　（ミカンも野菜もお裾分けが新鮮で有難い。）
　
　
【高　得　点　句】
　
　　・選句有権者数が３〜４名のときは３点以上
　　・選句有権者数が５〜８名のときは４点以上
　　・選句有権者数＝投句者が選句してもらえる人の数
　
　　５点　３３　春ジャガを植えて芽立ちの雨を待つ　　南圃
　　４点　２２　裾分の八朔置かる村住まひ　　芳拙
　
　
【高　得　点　者】
　
　　・高得点者＝得点が選句有権者数プラス１点以上の上位者1名とする
　　・同点が２名の場合は２名とする
　　・同点が３名以上の場合は該当なしとする
　
９点　　南圃
９点　　芳拙
　
　
【談　　話　　室】
　
　
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